「本当に怖いのは幽霊や化物じゃないの! 人間なのよ」
くりむちゃんが今日も相変わらず小さな胸を張って何かの本の受け売りの名言を語っていた。
くりむちゃんの今日の議題については思い当たる節が多い。
今、校内では怪談ブームが起きているからだ。
「でも、怪談ブームの原因としては妖怪ウォ●チや●太郎が原因かも知れないわね」
「そうだよな。地●先生もグランドジャ●プで復活してるし」
「鬼●郎に至っては今年がちょうど生誕50年目ですしね」
無理もない話だけど、小学生か、ってつっこみたくなったよ。
「でも何で会長はこの議題を出したんだ?」
杉崎さんが僕に小声で話しかけてきた。
「あー、くりむちゃんってこの手の話が苦手ですからね。僕もどうゆうわけか知らないですけど、七不思議ってのを42個知ってるんですけど」
「それ下手したら生徒会メンバー全員死ぬんじゃね?」
そんな話をしていると先輩が「どれだけ恐がりか確かめてみるか」とか言いながら笑っていた。
「はいはーい!」
「はい、深夏」
「会長さん、こんな話知ってるか。あるトイレに入った女子の話なんだけど」
するとくりむちゃんは。
「わ、わわ!。な、なんで急にそんな話をっ!。話を脱線させないでよ」
と、激しく動揺していた。
「脱線じゃねーよ。対処するにしても詳しく知るべきだろ?」
「と、とにかく、私は聞かなくていいのっ」
このくりむちゃんの態度に僕とくりむちゃん以外の目が怪しく輝いていた。
きっと面白いネタになるとか思っているんだろうな。
まずは紅葉さんが。
「深夏の言う通りね。まずは出回ってる怪談を一つ一つ確認する必要があるわね」
それに杉崎さんが賛成していた。
「ですね。ここは、それぞれ知っている怪談を語ってみるべきでしょう」
「ちょっ、杉崎。そこまでする必要なんか」
くりむちゃんは必死に止めようとしてるみたいだけど。
「真冬も、やるべきだと思います」
「真冬ちゃんまで」
くりむちゃんは完全にたじろいでいる。そこに杉崎さんが止めをさした。
「会長、ひょっとして怖いんですか」
「なっ」
「まっさかぁ。キー君、生徒会長が学校の怪談に怯えるわけ無いじゃない。ねぇ、アカちゃん」
紅葉さんが追い討ちをかける。
そこへ、先輩と真冬ちゃんの追い討ちをしかけ。
「この歳で怪談を怖がる奴なんていないって」
「真冬も怖い話、大好きですよ。小学生の頃から」
ついにはくりむちゃんは。
「お、大人の私が怪談なんて怖がるはずにゃいじゃない」
と、噛んでいた。
「でも、愛が怖がるならやめにしても」
くりむちゃんが僕を理由に怪談を止めようとしてるみたいだけど、僕もなんかスイッチがはいちゃった感じなんだよね。
鞄の中に入っていた白衣(サイズの合ってない)と紅葉さんの眼鏡を借りて掛ける。
「『全ての現象には必ず理由がある。』始めようか、くりむちゃん」
「なんで急にガリ●オ!?」
くりちゃんが色んな意味でびっくりしていた。
「さてと、全員が決意した事だし、怪談話を始めますか」
先輩がそう言うと、「それなら」と何処かに連絡を取る紅葉さん。
ついでに僕もクラスメイトの一人にメールをしておく。
それから数秒後に、我が校の土木研究会の皆さんと、僕の友人の一人である京極君が生徒会室に畳をしきに来てくれた。
先輩に「この二人も七不思議に追加していいんじゃね」とか言われてしまった。
とにかく準備が出来たのでそれぞれ、怪談を話す事にした。
くりむちゃんから時計回りにサイコロを降り、出た目の順番に怪談をすることになった。
結果は、紅葉さん、僕、杉崎さん、くりむちゃん、先輩、真冬ちゃんの順番になった。
さてと、怪談を話し合いますか。