最近は時期も時期で余りすることも無くスラスラとこの小説を書くことが出来ました。はい、第2話です。
最近では周りがMHWの話をよくしますがそんな中私はポケモンのパールを久しぶりに起動してます。やっぱり久々にやる懐かしのゲームは楽しいですね。今はガブリアスを育成している所で楽しくやっています。(ポケモンガチ勢ではないのでそこまで厳選はしていません)
新しい生活が始まる季節ですが、たまには昔のゲームなどをプレイするのもいいのではないでしょうか。
長々と書いてしまいましたが本編です。
それでは、どうぞ。
親父が依頼を受けたのが三日前。あの後2人の関係資料を貰い読みふける
「何だかなぁ」
自分で入れたウィンナーコーヒーを啜り天を仰ぐもそこには汚れた天井と電球の切れかけた蛍光灯があるのみ
「どうしたテツそんな顔して」
親父というものは帰ってくるや否や俺に書類を渡してすぐ部屋でおねんね、昼過ぎにやっとこさ起きたと思ったら開口一言目が「後、言い忘れてたけどお前凡矢理高校に転校って形になるから宜しく」なんて、寝る前に言うべきだろう
「転校っても俺はどこに住めば良いんだよ、こっから凡矢理まで毎日バイクとかなら謹んでこの依頼断るぜ」
「なんだそんな事で悩んでたのか、そんな問題ならもうとっくに解決してるぞ」
「ん?どういう事よまさか毎日親父が送ってくれるのか?」
冗談交じりにコーヒーを啜りながら聞くと
「一条の屋敷に住み込みで働いて貰うことになったから」
予想の届かないような答えをうちの親父たまに言う。って言うかヤクザと同居って親的には大丈夫なのか?
「まあ明日から頼むぞ」
はぁ、うちの親父はどうして何時もこうなのか。落胆しながらベランダに出てタバコに手を伸ばす
翌日
いつも通り学校に行き転校に関する書類などに記入する、そして放課後。いつもなら御学友と共にゲーセンにでも駆け込むが、今日からは立場が違う。家に戻りライダースーツを履きこみフルフェイスヘルメットを被る。
愛車であるZZR250に跨り一条家へと走り出す
学校が終わってからという事もあり少し遅めの出発になってしまったが約束の時間には間に合った様子。一条家の庭先にバイクを止め中に入っていく
「うわっ、何だこれ」
親父の仕事のせいで何度か修羅場を潜ったアルバイト・テツ君でさえ驚くのも無理はない。何せ辛うじて玄関先は残っていたものの玄関を開けるとそこ居たのは、護衛対象の一条楽に銃を向けている銀髪オールバックの男と、桐崎千棘に日本刀で斬りかかっている刺青をいれた男、どちらも緊迫した状況。しかもその周りにはヤーさんやギャングがずらっと
正直、依頼をすっぽかして帰りたいが冴島探偵事務所の受け持った仕事を必ずこなすというモットーを果たす為にも帰る訳にはいかない
「おっ、来たか坊ちゃんこっちだ」
あの、こんな緊迫した場面で呼びつけないで下さい。みんな見てるんで、ヤーさんギャングみんな見てるんで・・・
周りのヤーさん達もこんな所にライダースーツの高校生が居ることに困惑している模様。これは腹を括って行くしかねえな
「誰だ貴様」
銀髪の男性がこちらを向き直す。銃は下ろしてもらえると助かるんですけどねぇ
「どうも、冴島探偵事務所から来ましたアルバイト探偵です」
「来たね、紹介するよ僕達の友人である冴島遼介の息子さんの徹君だ。こっちが千棘と楽くん」
「冴島って言ったらあの!」
「あの冴島さんの息子さん!?」
うちのダメ親父の名前を出した瞬間この場にいるヤーさんとギャングが一瞬にして顔を
「これは、冴島さんのご子息でしたか!これは失礼を!」
銃を向けていた銀髪の男性までもが謝ってくる状況。うちの父親本当に何者なんだよ・・・
「あの、御二方。俺はどうしたら良いですかね?」
「あぁ、ちょいと待っててくれな。んじゃこっちも紹介するかこれから2人のボディガード兼サポートをしてくれる冴島徹くん」
「冴島探偵事務所から来ました冴島と申します。この度は依頼をうちの所長である冴島遼介が受けましてその依頼で来ました」
なるべく親父の口調を真似ながら自己紹介をするその方が探偵ぽっく振る舞えるからだ
「待ってくださいボス!お嬢のボディガードは私共で致します」
「組長!俺らも同じ意見ですぜ、いくら冴島さんの息子さんでも・・・」
「まぁまぁ、おめえらが不安になる気持ちも理解できるが木を隠すなら森って言うだろ。学生には学生って訳よ。第一、おめぇらが学校に居たら通報されるだろ」
「うんうん、そうだよ。クロードもこれで納得してくれるかな?」
「ですがボス・・・子供、高校生にお嬢のボディガードを任せるのは些か抵抗があります」
ギャング側のクロードとか言う銀髪の幹部らしき男はまだ納得しきれて無いようで他に何か反論できる余地はないかと考えている
「なら、サシで実力を見れば良いじゃねえか大幹部さんよ」
不意に壊れた扉の奥から聞き慣れた声が飛んでくる。そう、今回の依頼の元凶で、我が父である冴島遼介の声が
「親父!」
ジーンズにヨレヨレのセーターと平日夕暮れの中年男性の格好とは思えない様な着こなしをしセブンスターをふかしながら入ってくる。周りのヤーさんギャングが一同に目を見開き動揺している
「おう、来たんか遼介」
「あぁ、ここらに新しいパチ屋が出来たって聞いてその帰りでな」
「パチ屋って、子供に仕事をほっぽり出してか?」
「お前が適任だったから任せたまでだ」
「はぁ、バイト代は高く付けておくぜ」
他人の家のましてやヤーさんとギャングの抗争が始まりそうな時に自分家の恥をさらけ出している中クロードと呼ばれる男が会話に入り込んでくる
「冴島さん、サシと言われましても・・・我々にもメンツと言うものが有りまして。流石に冴島さんのご子息と言われましても子供相手にサシは・・・」
クロードと呼ばれる男は困惑して冴島父の方を見つめる
「うちの倅はそんなヤワじゃねえよ。なあテツ」
「ギャングと殴り合いさせようとする父親初めて見たわ。まぁそれが依頼に必要ならば喜んではしないけど生活の為だからね。やるよ俺は」
「だってよ。メンツが大事ならウチのをホッキョクグマの檻に入れて脱出出来たら合格ってのでもいいぜ」
顔色も変えずにこんな事を言う父親に息子の命をなんだと思っているんだと一言文句の一つも言ってやりたいとこだがここは抑えておく。相手の幹部の方は顔を引き攣らせながら
「本気ですか?自分の息子の命を・・・」
相手さんも俺と同じ事を思っていたらしく顔を真っ青に染める
「なら、サシで勝負するか?」
「・・・ボス」
「あぁ、ボクは大丈夫だよ。遼介の息子だ心配はして無いよ」
まあ信用されてるようで。うちの父親の息子ってだけでよくこんな信頼を置いてもらって。前から疑ってたがうちの親父は本当に裏の人間なのではと疑ってしまう
「分かりました、ではうちの部下と武器なしのサシで勝負して頂きたいと思います」
「クロードはそれで満足するかい?」
「勿論、うちの部下は皆が皆優秀だと思って居ますので」
まぁそんなこんなでサシでの勝負に。
相手は白人で金髪で身長はざっと見親父並かそれ以上ボクシングで言えば階級はヘビー級かと、こちらは177のウェルター級、力押しは余り賢い選択ではないと言える
もちろん武器無しサシでの勝負、男はやる気十分と言ったところで構えは上段、ボクシングのフォームを取る。相手さんはボクシングの使い手の様子。対してこちら力なく腕を上げ腰くらいの位置で構える格好を取る。
構えていた白人の方が痺れを切らしたのかこちらへと距離を詰めて
左ジャブ、左ジャブ、右ストレートのコンボを打ち込む。こちらはそのコンボを難なく逸らし屈んだ体制からみぞおちに思い切り左ストレートをお見舞いする。確かに相手は怯むも怯んだだけの様子。あんまり殴るのは得意ではない。大柄な外人には効きにくいし何せ筋肉の壁である外人の胸元を殴ると手が痛くなってくる。相手は顔色も変えずに構え直し数秒間、間合いを取り続け
次はこちらから相手の懐に飛び込み左フックをフェイクで入れ相手はガードの体制を取る。そこを狙って相手の右手を両手で下に引き寄せ体制を崩し首を左手で持つ。瞬間ヘビー級の外人がいとも簡単にすっ転ぶ。そして倒れた外人の左腕を持ち上げ股下に潜らせトライアングルランサーを決める
「CQCからのプロレス技か。立ち技で勝てないと踏んで寝技に切り替えたな」
親父が冷静に解説をする。俺はトライアングルランサーの締め方を強くする床に転がっている白人は大量に吹き出す汗と呻き声を上げている
「認めてくれた?駄目なら多分この人の腕が折れると思うけど、こっちも生活がかかってるんで」
クロードと呼ばれる男は重々しく口を開く
「・・・分かった、二人のボディガードは君に任せよう」
「おい、竜お前も大丈夫か?」
「はい、分かりやした!学校での坊ちゃんの警護はお任せします!」
両幹部のお墨付きを受け冴島徹は何とか仕事に就けるらしい
勿論こんな事をさせた親父からは特別給としてパチ屋で稼いだ1万をしっかり回収しておいた
2話連続でニセコイ本編に入らないのはいかんだろ。
次は、次こそは本編に入りたいです(願望)
この作品はかなり賛否両論あると思いますが、どうか暖かい目で見てもらえれば有難い限りです。
前書きにも書いた通りここ最近はゆとりがあるのでストックを作れたらいいなぁ、と思っています。
それではまた次回