平野投手や牧田投手のメジャーリーグ移籍や上原投手の日本球界復帰やイチロー選手の古巣復帰などニュースもあり今年のシーズンも楽しみに待っていいる今日この頃。
話は変わりますが今回の第3話ですが少し不快に思われる方がいるかもしれませんがどうか温かい目で見て頂ければ嬉しい限りです。
では、どうぞ
いい前書きが思いつかなかった(ボソッ
朝 寝ぼけ眼で頭を上げ一つ大きく欠伸。いつもと同じ日常。いつもと同じ朝。ここまではいつもと同じシチュエーションだけどいつもと全く違う。なぜだって?それは
「おはようございやす!冴島の坊ちゃん!もうすぐ朝食出来ますぜ!」
そう、いつもと違うのはこの環境。ヤクザとの同居生活
「おはようございます、竜さん」
「ん?まだ眠そうですね、洗面所で顔でも洗ってきたらどうです?」
「ん、そうする」
二度寝したい衝動を抑え竜さんの言った通りに洗面所に向かう
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はずだった
「ここどこよ」
ヤクザと同居を初めて1日目しかも着たのは昨日の夕方、家の構造なんて覚えてるわけもなく寝ぼけながら歩いたらこのざま、道に迷った。
「広すぎだろこの家・・・うちの何倍だ?」
それもそのはず昔の武家屋敷のような造りから外門から家の周りを囲う庭、池、更には大きな蔵までご丁寧に造り込んでいる
呆気に取られながら歩くこと数分、テツくん台所にご到着。とりあえず中に誰か居ないか確認する為中に入る
中に入るもそこには調理済みの朝ごはんがあるのみ。皿が2列に並んでいて手前側の皿だけ無いということは多分この家の料理人が料理を運んでいる途中なんだろう、仕方ないので中で待つことにする。
大きな台所にはその大きさに相応の冷蔵庫と調理用品の数、この家の朝食は毎朝手が込んでいる手作り料理と見た。そんなこんなで台所をウロウロしているとコーヒーメーカーを発見コーヒーは既に出来ている様子でカップを一つ拝借し飲ませてもらう。
コーヒーを注いでいる途中にこの台所の主が戻って来る、どんな人かと振り向いてみるとそこには護衛対象の一条楽くん。こちらの顔を見るや緩んでいた顔が急に引き締まりと言うか引き攣りながらこちらを見ている
「コーヒー頂いてたけどまずかったかな?もしダメだったら申し訳ない」
原因がコーヒーだと思い謝罪を入れる
「ぇ、あ、あぁ、良いんだコーヒーは、起きたんだ。えっと・・・冴、冴」
「冴島 徹。おはよう一条楽さん」
「冴島だったなうろ覚えでゴメンな、あと俺の呼び方は楽でいいよ」
「そうか、分かったなら俺もテツでいいよ」
「分かった、所でテツ。何で台所なんかに居たんだ?」
「あぁ、朝のコーヒーブレイクでも・・・って言えたらカッコイイんだけどな、実は迷っててそれで洗面所を台所担当に聞こうと思って」
大変恥ずかしい話ではあるが事実なので仕方が無い、素直に打ち明け洗面所の場所を聞くことにした。楽は不思議そうにこちらを見つめてくる
「あれ?なんか変なこと言ったかな?」
楽がハッと我に戻ったかのように
「いや、この人が昨日の外人を倒した人と同一人物って事に驚いて」
家の中で道に迷っている奴と昨日俺が同一人物だと言われてもピンと来ないのは俺も百も承知だがズバッと言われると流石にくるものがある
「洗面所は階段の下だから、後洗面所で顔洗ったら昨日みんなが集まってた大広間に来いよな朝飯置いておくから」
「了解、ついでにその朝食にコーヒーをプラスで」
「あぁ、分かった」
楽に軽く手を振り洗面所に向かう。洗面所に到着し冷水で顔を洗い目を覚まし大広間へ歩き出す
大広間
ここに来ての初めての食事。昨日の夜はここいらの地域を知るのも護衛をするには必要と思い愛車であるZZR250を飛ばし凡矢理市内を1回りして来たから外食で済ましてきた
もちろんお代は経費から引かせていただきました
「おっ、冴島の坊ちゃん!目は覚めやしたか?」
「えぇ、スッキリしました」
周りにいるヤーさん達に挨拶をしてからお盆に置いてあったコーヒーを啜る。寝ぼけている時に飲んだ時とは違ってかなりいい豆を使ってるのが感じ取れる。
「頂きます」
食事前の合掌をし、箸を持ちお盆に盛られた料理を食べていく。ふっくらと炊けたお米、皮がパリッと焼けた魚、あっさりとした味噌汁、どれをとっても家に居た時は食べたことがない逸品ばかりだ
「美味い、なんだこれ?こんなにうまい料理初めて食った」
「でしょう?なんせうちの坊ちゃんが作る料理はどれも最高ですからね!」
美味い、この言葉に限る。そう思いながら朝食を平らげていく
「ふぅ、ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
食事も終わりお盆の方を下げに行こうとすると後ろから楽が歩いてくる
「お盆なら俺が持っていくぜ」
「あぁ助かる」
楽にお盆を渡し自室の布団を畳に行く、勿論自室までさまよいながら
やっとの思いで自室まで到着し布団と畳んでいると玄関先からインターフォンが鳴り響く。やくざの家への来訪者に少し興味を持ったので玄関まで向かう、今度は迷わずに
「ごきげんようダーリン、突然なんだけどデートしない?」
「は?」
突然の事で楽はあっけに取られている、まぁ無理はないよな昨日いきなり恋人同士とか言われて次の日にはデートだなんて
「は?なんで俺がデートなんてしなきゃいけないんだよ」
まぁ当然の反応だな、でも
「何言ってるんですかい。恋人とデートに行くのなんて当り前じゃないですかい」
これ、この一言に限る。というわけでデートに行く二人、勿論俺は同行せず愛車のZZR250を走らせ町の中を観光していく夜とは違う町の風景が見れる
「まぁ仕事中なんで遊べないですけどね」
観光といっても好き勝手に行きたい場所に行っているわけでは無くちゃんと護衛対象を確認できる位置にバイクを置いて二人の様子を観察している。今は楽がどこか別の所にいるようで桐崎千棘さん1人で立っている。本当なら若い女の子でもナンパしてお茶でも一緒にしたい所だが、そうあの四人組の・・・
そんなことを考えていると護衛対象に四人の男の影が
「あー、面倒だな」
二人に気付かれたくないというのもあるがヤーさんギャングにもあまり気付かれたくない。いくらボディーガードとは言えデート中にまで尾行してるのがばれるとうちの事務所の顔を汚しかねない。まぁヤーさんギャングも尾行してるし大丈夫か。
事務所の顔の問題もあるがそれ以上に距離の問題もある。気付かれない様にと反対車線で観察していたのでバイクを連れて反対に行くのはちと時間がかかる
「いやぁすいませんねぇ、こいつ日本語ぜんぜん喋れなくてさぁ」
お、楽のナイスフォローで四人をかいくぐって行く。こんな調子でやってくれたらこっちとしても仕事が捗るんだがな
そのまま二人は公園に向かいベンチに腰かけている。公園内までバイクを連れて行くのは流石に目立つので二人に感づかれないような位置を取って様子を見守る
「あれ?一条君?」
「お、小野寺?どうしてこんな所に」
楽は知り合いの女の子に会ったらしくなぜか動揺している、ま、何かトラブルに発展する気も無いので今の所は流しておく
「ダーリン、ごめんねぇ思ったより時間かかっちゃってぇ」
桐埼千棘さんが多分周りのヤーさんギャング達にアピールしようとしてラブラブカップルぶりを発揮したが間が悪かったらしく三人が硬直し知り合いの女の子が戸惑っている。
「え、ダーリンってことはってその、えっとつまりその付き合ってて・・・」
「いやいや、違う違う違う、なんで俺がこんな奴と!」
「そうよ誰がこんな!」
と反論を互いに並べるも後ろに居るヤーさんギャング達に気付き反論が止まる。
あー、これはやばいな。もしこんな所で二人がボロを出せばうちの仕事も今日で終わり。またあのろくでもないスリリングな生活に元通り。何より学校を辞めさせられてまでここに来たんだ、学業が本文である学生からしたらたまった物じゃない。あまり仕事はしたくないものだが些か仕方がない
「ねぇねぇそこの大和美人ちゃん。ちょっと良いかな?」
「え?」
まずはこの沈黙を破って、可愛い女の子に声をかける。仕事中にナンパというのは気が引けるが俺の今後が掛かっているので仕方が無い。
「あ、もしかして三人でお買い物中でしたか?」
「え?いやそうじゃないですけど・・・」
「なら良かった!もしかしてお買い物終わりでばったり友達と会っちゃった感じですかね?」
「えぇ、まぁそんな感じです・・・」
ここまで話して少し動揺してるのが見て取れる
「あぁ、申し遅れました私、冴島探偵事務所の冴島と言う者でして」
「え?探偵さんが何か御用ですか?」
「実は、あるものを探していまして・・・」
「あるもの?」
「そう、私のハートを落としてしまいまして」
「ふふっ、貴方のハートですか?」
お、いい感じ
「えぇ、ですので一緒に探して頂きたくて。せっかく一緒に探して貰うのなら飛び切りの美人が良いと思いまして」
「び、美人だなんてとんでもない」
「いえいえ、あなたほどの美人この世には居ませんよ」
「え?」
「そう、天国まで行かないとね」
「ふふっ、お世辞でも嬉しい事をありがとうございます。でも、ごめんなさい一緒に探すのはちょっと無理です」
「そうですか・・・仕方ないですね」
そう言って、楽の知り合いの可愛い女子をお姫様だっこする
「ええぇ!?」
「んな!」
女の子は驚き楽に関しては嘆きにも憤怒にも取れるような声を上げる
「なら、貴女を送り届けることにします」
「えっ、でも、あ、その・・・・」
「おま!」
動揺のちにこちらに向かって何かを言おうとして来る楽。それをシッという仕草で抑えアイコンタクトで周りの目を気にさせる
「あの!」
「シッ、ごめんねちょっと静かに」
女の子を制止させ二人の元から離れて行きバイクの近くまで辿り着くと顔を真っ赤に染めた女の子を地面に下す
「ごめんな、いきなり抱きかかえちゃって」
女の子は少しの間ボーっとした後に
「あ、いえ大丈夫です!こちらこそごめんなさい!」
「ハハッ、謝る事ないのに。いきなり声掛けちゃってごめんな」
口調を先程のナンパしていた時からいつもの口調に変え再度謝る
「ちょっと仕事でああするしかなくてさ。さっきも名乗った通り冴島探偵事務所の冴島 徹と申します。何かお困りごとがありましたら依頼の方を宜しくお願い致します、って言ってももしかしたらあのダメ親父が断るかもしれないからその時は俺に連絡してね」
軽く事情を説明しうちの探偵事務所の名前も売っておく
「仕事ってもしかして一条君と千棘ちゃんの事ですか?」
「あー、詳しいことは話せないけど分け合って二人のボディーガードみたいなことをしている」
「あ、もしかして私何かいけない事してました?」
「ん?いや君がじゃなくてあの二人がね、もしあそこであの二人が口を滑らしたら俺の仕事がなくなる所だったよ」
苦笑いを浮かべながらバイクを持ってくる
「もし良かったら送らせてくれないかな?迷惑掛けちゃったし」
「え?いやでも、冴島さんの迷惑になるし」
「ハハッ、こちらが迷惑を掛けたから善意の気持ちで送って行くんだ、遠慮しないで乗って頂けないかな?」
少しへりくだった言い方で頼む。こちらとしてもヤーさんギャング達の抗争に巻き込みそうになったんだ少しくらいはお礼をしないと気持ち良く事が終われない。
「わかりました、そこまで言うのならお願いします」
「よし、それじゃあヘルメットの方被って貰って良いかな?」
申し出を断られなかった事に少し安堵しサブのヘルメットを渡し家の住所を聞きバイクを走らせる。運良く警察の御厄介になる事にはならずに目的地の和菓子屋おのでらに到着する
「ご実家和菓子屋さんだったんだね」
「えぇ、うちの和菓子は美味しいんですよ」
「そうなんだ、なら少し貰って行こうかな」
「ありがとうございます!」
和菓子屋に入り色々な和菓子を集英組のみんな分の和菓子を買っていく。支払いは昨日親父から頂戴した1万円を使う
「今日は送って頂いてありがとうございました」
「いやいや、こっちが迷惑掛けたからそのお詫びに送ったまでだよ、所で一つ聞きたいことが有るんだけど聞いて良いかな」
「答えられる事なら良いですよ」
「君は一条楽とはどういう関係なの?」
「えっ、えぇー!ど、どういう関係って、あの、そのぉ・・・」
「ハハッ、質問が悪かったね。君と一条楽はどういう知り合いなの?」
「い、一条君とは高校のクラスメイトです!」
顔を真っ赤に染めて慌てふためきながら答える女の子。その姿は年相応に見えとても可愛く見える
「そっか、同じ学校なんだね」
「は、はい!」
「質問に答えてくれてありがとうね大和撫子ちゃん」
女の子はまた顔を真っ赤にしてこちらを見る。その姿を背中に残しバイクに跨りフルフェイスヘルメットを被る、エンジンをかける前に後ろを振る向き
「君が望むなら一条楽とそういう関係になれるかもね、それじゃあまた会おうね」
俺はそう残してバイクを走らす
女の子は最初は恥ずかしそうに眼を見開いていたが「また会おう」と聞いて少し不思議そうに首を捻るのであった
小野寺さんがチョロインみたいに見えてしまう・・・
自分で書いていても少しチョロく見えてしまってちょっと不安ですが投稿者としては楽しんで頂ければ嬉しいです。
次回は多分早めに出せると思うのでゆっくり待っていてください。