「G〜・r〜・a〜・y〜・f〜・i〜・a〜!」
「G・r・a・y・f・i・a!グレイフィア!」
「フゥー!!」
「グレイと言えば!?」
「グレイフィア!!」
「妹とーは?」
「グレイフィア!!」
「グレイフィアは?」
「俺のもの!!」
「G・r・a・y・f・i・a!G・r・a・y・f・i・a!G・r・a・y・f・i・a!」
「グ、グ、グ!グ〜!グレイフィア!!」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!」
「ん?あー悪いねつい熱が入ってしまった」
「どこに熱入れてんだ。狂気か」
「お前は戦闘にお熱、俺は妹にお熱だ。結果として互いにお熱が過ぎてコキュートス行きだけどな」
「こんな氷如きなんの問題もない。俺にはお前のそのふざけた歌を聴くことが苦痛でしか無いのだ」
「は?ぶっ殺………………すぞ?」
「何故溜めた」
「喉が詰まったんだよ。こんな格好で固められてたら当たり前だろ?」
「まぁ……それはすまん」
「いいお(ꐦ°᷄д°᷅)」
「許してないではないか」
「まぁまぁコルビィー。この先こんな毎日だ。同居者同士仲良くしようや」
「こ、コルビィー……?お、俺の事か?」
「もちろんだとも。俺も適当に愛称つけて呼んでいいぜ?」
「断る!そのふざけた呼び方もやめろ!」
「おいおい、同居者といえここの先輩は俺だぞ?この先ここでの暮らしを教わる身としてその態度はどうよ?」
「暮らし…だと…?氷漬けにされているだけじゃねぇか!!」
「声がでけぇよ。顔が怖ぇよ」
「顔は関係ないだろ!」
「ジョークだよ。そんなにツッコミしてたら身がもたないぞ?お前が最強の堕天使の一角だとしてもな」
「くっ……」
「…まぁなんだ。精神面が参りそうになったらいいとこ連れてってやるからさ」
「ふん、氷漬けの奴が何を言っているのだ」
「いや、コツを掴めば氷ぐらいは簡単に砕けるから、まぁここの管理者達はそれに気づいてないけどな」
「わざわざ氷漬けにされている振りをしているのか?」
「そうだとも。氷を砕いてもこのから出るのには時間と労力が掛かる。その間に魔王やその他諸々が俺を止めに来たら流石に逃げられん」
「なら氷漬けにされている振りをして機会を待ちながらその時が来た時に油断をついた方がいいだろう?」
「機会だと?」
「おうとも。お前がここに来た。その機会も近々にやってくるぞ?」
「俺とお前でか?」
「いいや?お前をここに投獄する程の事件が起きんだ。それにお前の話では赤龍帝と白龍皇が見えた。もっと多くの事件が起きる」
「俺のような奴が更に落ちてくるってことか?」
「その通り。そしてここは外の奴らで抑えるには厳しい状況に陥る」
「だがそれを察せない奴等ではないぞ?」
「だからギリギリを狙う。奴らがそれに気づく直前にここを出る」
「成る程…只の阿呆だと思っていたが……頭は回るようだな」
「まぁな。だからそれまで氷の砕き方でも教えてやるよ」
ここはコキュートス。重い罪と裏切りを行った者を永遠に縛り付ける最下層に位置する氷の地獄。そこに閉じ込められた二人の男。
シスコンを拗らせ冥界が焦土と化すまで暴れた悪魔、アルキメデス・ルキフグス。
戦闘に酔い、それを拗らせるだけ拗らせた狂気の堕天使、コカビエル。
悪魔は待つ、再び妹にhshsするまで
堕天使は待つ、再び戦闘にwkwkするまで
「おい…」
「ん?」
「さきほど俺の精神が狂いそうになったら何処かに連れて行くとか言っていたが……」
「あぁ。サマエルんとこだよ」
「おい、やめろ」
「大丈夫大丈夫、俺とサマるんはマブダチだかんね」
「そんな愛称で呼ぶほど可愛らしい存在ではないだろう」
「そんな事ないさ。この前無限追跡ごっこしたし」
「なんだその楽しくなさそうな余興は」
すでにこの先を案じはじめるコカビエルは大きくため息を吐いた。