ギャルゲー主人公Wが教える模範解答   作:井口 海斗

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やっぱり締め切りって破るためにありますね。

それに気が付きました。

そして僕がプロデュースしてきたアイドルがついに総選挙10位に選ばれました!

僕がこの小説を書くのを惜しんで100票入れる甲斐がありました!

おめでとう!〇!

それでは書くのを惜しんできたこの物語の続きをどうぞ!



ルート10.おわかりいただけるまで論破してやる

 その時不思議なことが起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 何だ、この感覚は。何か意識が飛びそうだ。考えすぎたら人は脳がパンクすると聞いたことがある気がするが、こんな感じなのか。なんだか視界が狭まっていく………

 

 ここでもしかして気を失ってしまうのか、もしかしたら脳がパンクしたのかもしれない。

 

 このまま意識が戻らないのかも、

 

 僕はそう思っていくうちに完全に視界が真っ暗になった。

 

 ああ、もうちょっとで気を失うんだ。怖いこのままどんどん意識が失っていくんだ。

 

 怖い、怖い、初めての体験なんだ。お願い、優しくしてね…………

 

 すんません!ふざける余裕が本当に無くなってきました!本当にお手柔らかに気を失わせてください!オリバー…ソー………ス………………

 

 

 

 

 

 ………

 

 

 

 ………………

 

 

 

 

 

 ……………………

 

 

 

 ………………………………

 

 ごめん。ムード作っても気、失わない。あれ?中々気を失わないぞ。どゆこと?

 

 というかどれくらい時間がたったんだ?あんまり時間の感覚がわからないものだな。もうそろそろ救急車にお世話になっているくらいか?でも何だか不思議な感覚だ。意識があるのにこの視界が真っ暗で瞼が開けられない、まるで時間が止まったような(・・・・・・・)…………

 

 

 

 ピローン♪

 

 

 

 真っ暗だった僕の視界に音ともに一つの光が出現した。その形の無かった光はどんどん形を成していくそして―

 

 

 

 “シンキングタ~イム!”

 

 

 

 その光は最終的には文字になった。

 

 シンキングタ~イム?ということはこの原因変な感覚の原因はARRGGSのせいだな。まあこんな事ができるのは、ARRGGSぐらいだ。

 

 シンキングタ~イム、日本語で考える時間。気を失う前に選択肢が出たからこれはARRGGSが選択肢を考える時間を作ってくれたってことか、

 

 宇宙人の科学は宇宙一チイイイイ!!できんことはないイイィーーーーーーッ!!

 

 マジでARRGGSパネェな。これじゃあ本当にギャルゲーじゃねえか。

 

 どういう原理で時間を作ったのか僕には見当が着かないが、これで冷静に考えられる。

 

 まあ今はシンキングタ~イムの事を考えるのはやめよう。

 

 

 

 切り替えて選択肢の内容は

 

 

 

 1.「せっかく君が真剣に考えて選んでくれたんだから、読むよ」

 

 

 2.「本屋の店員なんだから面白い本に決まってるだろ」

 

 

 

 それじゃあシンキングタ~イム!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~体感時間3分(?)後~

 

 

 

 

 

 わかった。たぶんこれで合っているはずだ。

 

 もう一度言うけど、本当に一見どちらも似ている。だが、似ているのだが、僕は気付いた。皆は気付いただろうか。これは一見ニュアンスが違うだけで全く一緒に見えるが、明らかに違うところがある。皆さんも考えてみてください…………それでは模範解答を言います。

 

 正解は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正解は…………立場(・・)

 

 そう立場が違うのだ。この二つの選択肢の圧倒的な違いがそれだ。もう一度確認しよう

 

 1.「せっかく君が真剣に考えて選んでくれたんだから、読むよ」

 

 

 2.「本屋の店員なんだから面白い本に決まってるだろ」

 

 

 

 1はせっかく君が選んでくれたんだから、2は本屋の店員なんだから、

 

 2は「本屋の店員」、1も似ているが、1、これは「愛栞」とでも「書店員」としてもとれる。

 

 

 

 ゲームヒロインならこれを選んでいたならこの「君」を書店員としてじゃなく自分としてこのセリフを解釈してくれるだろう。だが相手はリアル、現実のヒロインだ。このセリフの「君」をどう解釈するかは五分五分のところ。だがそんな事関係ない、ゲームで1が正しい選択肢ならギャルゲー主人公は1を選ぶべきだ。

 

 なら答えは1だ。

 

 

 

 

 

 そう思った瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 視界が明るくなった。そう、現実、元の井上書店の中だ。愛栞ちゃんが目の前に立って、たぶんジト目をしている。だから確信した。時間が止まっていたのだと。

 

 ARRGGSはすげえよ。

 

 

「で…ど、どうなんですか?」

 

 

 たぶんジト目をしている。

 

 1の内容を解釈するのはリアルのヒロイン。だから、どう解釈するのかは、わからない。

 

 なら当たって砕けろ、試してみる(・・・・・)しかないよな。

 

 僕は自信を持ってはっきりと愛栞さんにルート1を選んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「…………せっかく書店員としてじゃなくて愛栞ちゃん(・・・・・・・・・・・・・・・・)自身が真剣に考えて選んでくれたんだから、読むよ」

 

 

 

 

 

 

 

 ふぅ~なんとか言えたぞ。

 

 

 

 ……………え?なんか選択肢と違うって?いや、だから言ったでしょ。試してみる。選択通りじゃなくて、ちょっと言い方を変えてみよう、試して(・・・)みようって。

 

 そう、相手はリアルのヒロインだ。ちゃんと解釈してくれるか、わからない。だが考えてみてくれ。相手はリアルのヒロインだ。じゃあ僕は何だ?リアル(・・・)のギャルゲー主人公だ。相手がギャルゲーのような展開に持ってきてくれるかわからないなら、僕もギャルゲー主人公の枠に収まらずにリアルギャルゲー主人公として変わりゆく環境に臨機応変に選択肢をうまい事言い換えても良いはずだ。

 

 目には目を歯には歯をリアルにはリアルを。

 

 別にのうコメのような頭が痛くなるみたいなことは無い。だからこれがリアルギャルゲー主人公としての模範解答だ。

 

 僕は宇宙人から選ばれたギャルゲーマーの代表だ!どうだリアルヒロイン!

 

 

 

 

 

「………き」

 

 

 キュン……!とでも言うんだろう。うんうん。これはリアルヒロインでもクリーンヒットするぐらいの模範解答だからな。

 

 

 

 

 

「き、気持ち悪いです」

 

 

「ぐはっ!」

 

 

 愛栞さん、マジレス~!

 

 

「い、いきなり、く、口説いてこないでください。き、キモイです」

 

 

 わかってるのよ!言ったセリフと顔の顔面偏差値が釣り合ってない事なんて自分が一番わかってるのよ!

 

 もうやめて!とっくに暁のライフはゼロよ!

 

 

 

「いや、うん、その………なんだ、そういう意味で言ったわけじゃないんですけどね」

 

 

 愛栞さんの顔はまるでクズを見るような顔をしていた。そうか、僕も臨機応変に対応しているんだ。ならリアルヒロインも臨機応変に主人公をディスってくるんだね。納得だわ~。

 

 もしかしたら、ここは逆に初対面だったから控えめに言って、好感度を上げずに無難に書店員の立場として2を選んでいればよかったってことなのか、間違えたのか僕は………。

 

 リアルヒロインって非常に………厳しい~!

 

 

「それにです。一書店員とは言っていますが、て、てきとうに選びましたから。」

 

 

 相変わらず言葉を詰まらせてはいたものの、淡々と告げていく愛栞さんは椿に似ている様だった。でも、様だっただけで、椿と違って何か感情を押し殺している様にも感じた。

 

 

 

 ………

 

 

 

 ………

 

 

 

 …………なんでそんなこと言うんだろう。

 

 

 

 

「何回も言わせないでください。ほ、本は別に好き…じゃないです。暁さんも見た通り、私はてきとうに選んでいたじゃないですか。なので、お、面白くなかったら最後まで読まなくて結構です」

 

 

「いや本当に僕はそんなこと思わないですし、思ってても言わないですよ。それにこの本を選んだのは誰でもない君が、愛栞さん自身がちゃんと僕の事考えて選んでくれたんだって伝わってきましたから。だって……」

 

 

 

 

 だってあの時、愛栞さんは………

 

 

 

「……愛栞さんはたぶんあがり症であまり人と話すの、苦手ですよね?」

 

 

「ギクッ!そ、そそそそそ……うですけど………そ、そそそそそれがなんですか?」

 

 

 それで気付いてないと思ってたのかよ!それもギクッって自分でいう奴初めて見たわ!

 

 まあ、それは置いといて

 

 

「僕とぶつかった時覚えてますか?」

 

 

「そ、そんなの当たり前です。つ、ついさっきの話じゃないですか」

 

 

 皆もルート9.……イタタ!またメタ発言を言おうとしたら頭痛が………まあ厳密に言ったらちょっとぶつかった時の話を、思い出したらわかるだろう

 

 

「あの時ぶつかった時、“知らない人(それも異性)とぶつかった”、“知らない人(それも異性)に大丈夫ですか?と心配されて話しかけられた”、“持っていた本が床に全て散らばった“、普通の人でもいきなりそんな状況になったら焦るはずです。あがり症なら、なおさら焦るはずです。現に愛栞さんはいつもよりも文の最初の文字も多かったですし」

 

 

 あの時、デジャブだと思っていた僕もよく考えたら本当に最近椿と、こんな状況になって、コミュ障の僕の実体験もあるので僕の言ったことは合っているだろう。まあ僕の場合はきょどるわけではなく、変な口調になるっていうのが特徴(らしい、初めてあの時わかった)なんだけど、まあコミュ障の特徴の“焦った”という点は同じだろう。

 

 

「だ、だからそれが何ですか?」

 

 

「本が好きな人は極力本を傷めないようにするため、本の表紙を床の上で擦らないようにすると思うんですよ。そして愛栞さんはいつもよりも焦っていた。そんな時本が嫌いなら、本を拾うときは、床に散らばったプリントや教科書のようにかき集めるようにすぐに全て一気に拾おうとするはずです。でもあの時の愛栞さんは違った」

 

 

 

 

 そう違った。

 

 

 

「……⁉」

 

 

「あの時の愛栞さんは言葉からは焦っていましたが拾うときはそれとは裏腹に丁寧(・・)に1冊1冊を拾っていました。本が好きな人は他の人に勧める本はどんなに嫌いな人にでも絶対全て真剣に選ぶと思います」

 

 

「で、でも本を見ずに私はパパっと適当に取りましたよね?」

 

 

 

 

「そうなんですけど、ここからは僕が思った憶測に過ぎないんですけど、愛栞さんってたぶんですけどここら一帯の本、全て読んでまた更にここら辺の本を入荷するように言ったのも愛栞さんですよね?」

 

 

 

 

「えっ!?」

 

 

 

 

 いや、もうここまで反応良いと、なんだか探偵っぽくて面白いな。

 

 

 

 

「僕、今までずっと不思議に思ってたことがあったんですけど、ここの本屋って,7、80代のおじいさんが読まない、面白いと思わないような本がたくさんあるんですよ。

 

 

 まあ正男さんがベテランのオタクっていうのも考えたんですけど、あの人とは長い付き合いだからわかるけど、口調も性格も昭和一桁!って感じでパソコンとか弱いし、ガラケーだし、テレビは見ないって言うから普通の本好きのおじいさんみたいな人がラノベとか今どきのトレンディ小説とか読んでも面白いと思わないと思ってたんですよ。

 

 でも今日愛栞さんがたまにお手伝いとして入ってることに初めて知ってもしかしたらここら一帯の本は愛栞さんが担当しているんじゃないのかって」

 

 

 

 

「………で、でもまだ私が本好きだとして、また私がここの本の位置をすべて把握しているとしても、て、店員として選んだという点はまだ否定しきれてませんよね!」

 

 

 

 

「確かにそうですね」

 

 

 確かにまだ愛栞さんが本好きであること、ここら一帯の本棚の本の位置を把握しているという仮説しかしていない。まだ僕は店員として選んだのではなく愛栞さん自身が選んだという点には指摘できていない

 

 

 

 

「だけど、それは一番簡単なことだと思いますよ」

 

 

 

 

「へ、へぇ~!じゃ、じゃあどういうことですか?」

 

 

 

 

 それは僕がこの本棚までにたどり着くまでを思い出してみたらわかるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だって、愛栞さん、書店員が選ぶお薦めコーナー(・・・・・・・・・・・・・)から本選んでないじゃないですか」

 

 

 

 

「………へ?」

 

 

 

 

「いや、だって店員さんとして選んでいたら書店員が選ぶお薦めコーナーから選ぶでしょ。あそこにもラノベありましたし。」

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

「……………」

 

 

 

 

「………………」

 

 

 

 

おわかりいただけただろうか?

 

 

 この言葉しか今繋げられる言葉は見つからなかった。

 

 

 

 

「わ、わかりましたよ!そ、そうですよ!普通に私が選びましたよ!それで満足ですか⁉私が選ぶ本は面白くないんですよ!」

 

 

 

 

 なぜだか愛栞さんは今まで焦っていた口調とは違い、なんだか感情的なものに変わっていた。

 

 

 

 

「だってこんなに面白い本を揃えられているのに選んでくれる本が面白くないわけないじゃないですか」

 

 

 現にここのラノベはだいたいアニメ化していく、それがあまり有名じゃなくてもだ。

 

 

 

 

「わ、私が選ぶ本は面白くないんです。い、今までだって一度も面白いと言われたことが無いんですよ………」

 

 

 

 

 感情的だった言葉とは対照的に今度は今にも消えそうな蛍火のようだ。僕はそんな消えそうな火にそっと寄り添って消えないように言う。

 

 

 

 

「たぶんその人たちはちゃんと読んでませんね。たぶん1巻しか読んでないでしょその人」

 

 

 

 

「え…………」

 

 

 

 

「アニメとかだともっとこういう奴がいるんです。1話だけ見てそのアニメを全て見た気になってネットとかでこのアニメクソつまらんとかいう奴いますけど僕はいつもお前たちはなんでそんなことが言えるんだって思うんですよ。何でお前たちは1話しか見

てないのに、物語にも後半から面白くなってくる物語も沢山あるのに、そんなにすぐにつまらないって決めつけるのか。

 

 物語を本にしたり、放送したりするのってすごく時間が掛かるし、物語を世に出すのは勇気のいることだと思います。

 

 その作品を自分が面白いと思うから人に教える。そんな時、それを1話、1巻だけ読んだだけでその“作品”を、その人の“面白い”を否定する事になる。それは間違っている、だから愛栞さんがそんなに悲しむのは間違っている。愛栞さんが面白いと思った作品をたかが1巻、1話見ただけで面白くないというのは間違っている、正しくない。愛栞さんは何も間違ってないんだ、正しいんですよ」

 

 

 

 

「で、でも、もしかしたらちゃんと最後まで読んだ結果、お、面白くないって思ったのかもしれませんよ!」

 

 

 

 

「そんな人も中にはいたかもしれませんね。」

 

 

 

 

「で、ですよね………」

 

 

 

 

 ちょっと元気を取り戻しそうだった火はまた元気がなくなってしまって、今にも消えてしまいそうだ。

 

 

 

 

「でも、他の人が面白くないと思ったのかもしれないけど、愛栞さんは、愛栞さん自身が面白いと感じたんだからそれでいいじゃないですか。

 

 もし他の人がつまらないと思っていても愛栞さんはその作品を面白いと思ってくれている。愛栞さんだけはその作品の味方でいる、それだけ良いじゃないですか」

 

 

 

 

「わ、私だけが味方………」

 

 

 

 消えてしまいそうだった、か細い火は勇気と自信を糧にどこまでも照らせるような炎へと変わった。。

 

 

 

 僕が話しているまでギュッと本を落とさないように抱えていたその手はちょっと緩みを見せて、力の入っていたその小さな肩には安堵が伝わってくる。

 

 

 

「あなたは、つまらないって言いませんか?」

 

 

 

 

「わかりませんね。言うかもしれません。」

 

 

 

 

「い、言うんかい!」

 

 

 

 

 おお、ナイスツッコミ。

 

 

「でも、1巻読んだだけでは言いません。もしつまらなくても、僕はいつもその作品をわかろうとするように心がけています」

 

 

 僕は手を出して、愛栞ちゃんが僕のために選んでくれた手にいっぱい抱えている本を差し出してくれるのを待った。

 

 

「…………!」

 

 

「…………あ、愛栞で良いです

 

 

 よし!フラグが立った!

 

 

「………え?」

 

 

「さ、暁さんの一つ下なので!あ、ああ、愛栞で!い、いい、良いです!そ、それと敬語も別に良いです!」

 

 

 愛栞さんは何故か、顔を真っ赤にして言ってきた。

 

 

「あ、ああそうなんですか『タ・メ・口!』………。じゃ、じゃあ、あ、愛栞さん『あ・い・り!』…………そうか、あ、愛栞わかったよ。タメ口で良いか?」

 

 

 なんか愛栞っていうのもなんか照れるな。それにコミュ障のくせにやけに押しが強いな。

 

 

「だ、大丈夫です」

 

 

「じゃあその抱えてる小説買うから貰って良いか?」

 

 

 僕は愛栞ちゃんに了承を得ると、早速タメ口で喋った。

 

 

「は、はい。ど、どうぞ」

 

 

 僕は愛栞ちゃんの抱えている、小説を今度は落とさないように下から丁寧に抱えとった。

 

 

あり……う

 

 

 

「ん⁉」

 

 

 しまった聞こえなかった!さっきの小言は聞こえたけど今の貰う時に言った言葉が何て言ったかわからない!愛栞ちゃんがたぶん今なんか言ったぞ!

 

 本当に今何か言ったような…?まあきっとあんまり重要じゃない、例えば……「はいどうぞ!暁おにいちゃん!」みたいなこと言ったんだろう、うんうん絶対そうだ。

 

 ………それ言ってたとしても滅茶苦茶損じゃね!

 

 

「な、何でもないです!き、気にしないでください!そ、それよりもあんなに長いこと話を聞いてたせいで、す、すごく手がだるかったんですよ!」

 

 

「それは、すいませんでした」

 

 

「ま、まあ、べ、別にそれはもう良いです。ふふっ」

 

 

 

 愛栞から貰った本はずっと握っていたから暖かかった……いやそれだけじゃないんだろう。もっと愛栞の気持ち、愛栞のこの本たちに対する情熱という火がこの本に移っているのかもしれない。

 

 僕は大事に、消えないようにそっとこの灯を鞄に入れず体で抱えて家まで持ち帰った。

 

 5月の夜の肌寒い風も今夜は寒くなかった。

 

 




僕は決めました。

もう締め切り決めません。

1か月以内の日曜日ぐらいにアップすることにします。

それではまた次回もお楽しみに!
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