本当に言った通りに一週間以内にあげられてよかったです。
そして皆さんも気になった続きはどうなったのでしょうか?それではどうぞ!
あたりも暗くなり完全下校時間となった。
僕達も屋上前から移動し、今はそんな帰り道。僕は椿と一緒に帰っている途中だった。何故かと言うと
「で、この視界がギャルゲーの正体は何だ?」
そう、今までずっと日が暮れるまで説明してもらったがこの視界がギャルゲーの事は話しきれなかった。だから気になって、このまま明日に持ち越すことなく目立つことにはなるがこうして帰り道に話しているのだ。
「いやこれを使ってリアルの女子を攻略してもらおうと作った最高傑作。
"オーグメンテッド・リアリティ²・ギャル・ゲーム・システムVer.2"通称ARRGGS(アルグス)だよ」
「なんかかっけえ!」
なにその横文字をいっぱい並べて頭文字のアルファベットを略す方法。それもVer.2!
マジで中二心くすぐるな~!
「で、それでリアル女を落とすと・・・はあぁぁぁ!僕がリアル女を落とすだと
おぉぉ!」
「当たり前でしょ。さっき私の感情の理解の仕方を教えたよね。いわば体験学習みたいな感じで覚えてきたんだって、私は先生に
「無理無理!リアル女とヒロインたちは別の生き物なんだ!年も取ったり、醜いこと、汚いことを考えたりするどうしようもない奴らだぞ!そんな奴らと一緒にするな!まず僕にはリアル女を落とせるわけがないし」
そんなことが出来たら昨日のような事は起きない。
「でもギョウ博士は言ってるよね」
「その名前を口に出さないでくれる!心臓に悪いから!で、何の事だ?そんな生意気な事書いたか?」
書いた覚えが全くない。
「暁、君のブログの名前ってなんだっけ?」
「え…?そ、それは…い、生きる世界を間違えてしまった男~ゲ、ゲームならどんなヒロインでもお、落とせる(自称)~だ、だけど。それがなんだよ!」
あの椿さんこれは軽く公開処刑ですか?自分のイキったようなタイトルを朗読させるとは公開処刑ですか?
「そう。ギョウ博士は
リアルでなれば落とせるってことではないのかって」
「うんうん、それもまた無茶苦茶!だね」
椿、君は馬鹿ですか。穏やかじゃない。僕達よりも天才かもしれないが馬鹿か君は。
「だってギャルゲーに似せた選択肢を選ぶだけの機械で僕をギャルゲー主人公に出来ると思うなよ。」
まあBGMは凝ってたけどな。
「…………私達を舐めすぎてないかな?」
それ、滅茶苦茶か? みたいな顔をしていた椿だったがそれを言った瞬間に、椿は何かスイッチが入ったように一瞬でデビル椿に変貌した。
「舐めるなよ、ヒト。私達は感情の差こそあるもののお前たちに劣っているところはそこ
しかない。それ以外はヒトとミジンコ並みの圧倒的な差がある。口を慎め劣等種が…」
「ハイ」
暁ワカタ。ダカラ、ソナコトイワナイデ。
「わかったのなら良いよ。だけどあまり私を怒らせないことだよ。」
「ハイ」
暁ワカタ。ダカラ、ホトニソナカオナラナイデ。
「あれはただの選択肢じゃないよ。暁はカオス理論って知ってる?」
「う~ん。何かバタフライエフェクト的な奴か?」
「まあそれもカオス理論の一部かな。バタフライエフェクトは誤差として無視できるほどのほんのわずかな違いが、時間経過によって、非常に大きな事態を引き起こす事になるっていう事だ。
そして、これで起こった現象を理論的に説明したのがカオス理論。簡単に言えばカオス理論とは、決定論的には予測できないけど、確率でなら数値的に記述可能だというのが、カオス理論だ。
だが、どこまで行っても確率は確率。絶対では無い。ほんの些細な小数点のずれ、数値の違いであってもリアルは変動する。だから確率ではなく本当に未来を決定させるには、ある時点における無限の精度の情報が必要である。
だが、人間は無限桁を計算できるコンピューターを持っていないため、確率でしか未来を計算するのは難しい。まして未来を確定させるのはなおさら不可能だ。
今の科学技術では無限桁なんて無理だ。だが、ミジンコな人間は不可能でもヒトの私達は可能なんだよ。だから未来を確定させることは私達にとっては簡単なことなんだ。
私達の科学技術を使えば無限桁を計算できる。そして全ての日本のギャルゲーのデータを合わせた。言うなればARRGGSとは私達の神にも等しい力を持った科学技術と私達には無い要素の愛、日本のギャルゲーを融合させた神器だ。
未来を確立させるシステム。それがARRGGS。私達の最高傑作だ。これを使えば暁の手によって未来は変えられる。
暁はこれでも似せて作ったとでも言いたいの?ここまで暁の言うゲームを追求してもリアルのヒロインを落とせないって言うの?それともこんなイージーゲームでも、難易度が高いって言うのかい?」
ここまで僕のプライドを的確にエグってくるとは、そんなミエミエな挑発、誰も乗らねえって。
ピク…
誰がそんな挑発に乗るんだよ
ピクピク……
誰がそんな
ピクピクピク…………
「やってやらぁ!おらぁ!どんなタイプの女も落としてやるよ!かかってこいや!」
この俺だぁ!
「こんな簡単に挑発に乗ってくれるとは思わなかったなぁ。君の性格を少し垣間見た気がしたよ。暁って案外単純なのかもね」
「俺ぁ単純なんかで済ませられるような男じゃあ断じてねえ。これは俺のプライドだ。男は人生の中で曲げることが出来ねえ瞬間がある。曲げた瞬間、それは男の恥に変わる。それが今この瞬間だった。そしてこの瞬間に椿は出くわしただけだ。
だから今の行動に俺ぁ一切の悔いは無い。」
武士はこれをJapanese”見栄”と呼ぶ。
「……それは誰の言葉なんだい?全く聞いたことが無いな」
「もちろん、僕」
「通りで聞いたことが無いなとは思ったよ。」
「僕がパクリだけの薄っぺらい奴だとは思うなよ。地球人は戦闘民族だ!舐めるなよ!」
「最後の最後で説得力無くなったよ」
「しまった!つい癖で自然に出てしまった!図ったな椿…」
「いや、自業自得でしょ」
「そうともいう」
「そうとしか言わない」
「うぐ…」
そうかこれが自業自得って言うんだね、椿。
初めて自業自得という言葉に合う体験をした暁であった。
そして、暁と椿は一旦ここで帰る事にしたのだった。
まだだ!まだ終わらんよ!
いや、ここで終われないでしょ。まだ僕は言いたい事があるはずだ。
「言うタイミング逃してたけどこのBGM止めて!」
そう、僕の一番の目的、要件はこのBGMを止めることだったはずだ。なんかもう1日中、鳴り響いていたら体が馴れてしまったようだ。まあ休日一日中ヘッドホン付けて過ごした事は何回もあるしな。
「ああ、そうだったね。えいっ」
椿は僕に向けて紙飛行機を飛ばすかのような動きをした。エア紙飛行機飛ばしをした瞬間
ピロロ~ン♪
僕の「視界がギャルゲー」も反応した。テキストに僕達のセリフとは違う何かが表示された。
「なんか出たぞ。えっと“契約ありがとうございます。体験版からヴァージョンアップして全ての機能使用が可能となりました。”ぁ⁉」
おお!ドキンドキン…ダムダム!ドキンドキン…ダムダム!禁断開放ゥ!
ビシッ‼
「何X JAPANみたいに手でXを作ってるの?」
「椿、これは、XはXでもドキンドキン…ダムダムなXの方だよ。」
「ん?」
「そうかこのアニメは見てないんだな…………まあ気を取り直して、でどうやったら動かせる?マウスカーソルが無いぞ。」
「気持ちというかイメージすればどんな方法でも良いけど、まあ最初は手にマウスがあるようなイメージで、簡単だから右手を動かしてみて。」
「わかった。やってみる」
深呼吸だ。す~~~は~~~よし。
「――――
――――基本骨子、解明
――――構成材質、解明
――――、基本骨子、変更
――、――っ、構成材質、補強
――――創造理念、鑑定
――――基本骨子、想定
―――
イメージするのは常に最強の自分。
すると僕の視界に小さなほこりのような物が視界に入ってきた。一様目を擦って確かめてはみたが、
間違いない。これはマウスカーソルだ。
「やった成功した!」
「それでシステムのオプション開いてサウンド設定でボリューム下げてみて」
「こうか」
僕は出現してすぐのマウスカーソルをつたなくも感度の悪い質の悪いマウスを動かすように少しずつシステムからオプションを開きサウンド設定でボリュームを下げた。
すると
「おお!何も聞こえない!」
なんとか僕はかねてからの願い。BGMを消すことに成功した。なんだか余韻としてまだBGMが媚びり付いているがもうじき止むだろう。
「おめでとう。これで暁はこのゲームの主人公になった。主人公になった感想は?」
「ああ、全てがあっけなくて、あっという間で実感が湧かないよ。これが主人公っていことか。一つ聞いても良いか」
「何かな?」
「この物語のタイトルはなんだ?」
「タイトルは無いけど、それって必要なの?」
「必要だ。物語はタイトルが無いとなんだか締まらないだろ?」
「じゃあ暁が決めて良いよ」
僕が決めるってか。う~ん。なんだろうな。決めろと言われてもすぐには浮かばないな。
「まあそのうち決めとく」
「タイトルなんてすぐに浮かぶものでもないしまあボチボチ決めたら良いと思うよ。でもそれよりも、まず何か決める事があるんじゃないの?」
「何?」
そんなもんタイトルの前に決める事ってあるか?
「そんなこともわからないの?ヒロインだよ。ヒ・ロ・イ・ン。」
ポン!
「あっなるほど。すっかり忘れるところだった」
「現に忘れてたしね」
「いや~すっかり忘れるところだったな~」
いや忘れてたわけじゃないよ。これはマジで、本当に。信じてちょ。
「もう良いよ。で、誰かいるの?ヒロイン候補」
「そんな女、僕の周りにいるのか?」
えっと?僕の近くにいる女子で、まあ同い年ぐらいが良いかな。
ん?
それで僕の周りでギャルゲーのような立ち位置にいる女子で…
んん?
そして今絶賛恋してる乙女…
んんん⁉
いるじゃん!そんなピンポイントのヒロイン!
それは…
「僕の同級生で幼馴染(仮)で絶賛片思い中の乙女。友崎澪だ!」
「1年1組友崎澪。確か君の隣の家に住んでいる子か。それも片思い中か、それはデータにないね。なんでまたそんな事を暁が知ってるの?データには澪と暁はそんなに仲良くないとあったはずなんだけど」
「ちょっと訳あってな。昨日騙されたんだよ」
本当はあのビッチにあまり関わりたくないんだけどな。僕の近くでこんなにピンポイントな奴は他にはいない。
「ん、騙された?」
「いや!何でもない!とにかくだ!第一ヒロインを澪にする。僕が澪を落とす!」
それにあの恨みを、何より僕のプライドをズタボロにした仕返しだ。僕の事を好きにさせてやる。
簡単に言うと暁君のリベンジだな。
「こんなにも早くヒロインが決まるとは。何か君は今日この日のために生きてきたみたいだね」
「……そうかもしれない」
否定はできない。昨日の澪の事も視界がギャルゲーの事も僕の朝の日課も全てこの日のためだったのかもしれない。それだけ今日の出来事が必然的すぎている。神は本当に要るのかもしれないな。
「かもしれないじゃない。この世界はもう必然なんだよ、暁。私達は、暁は未来を確立さ
せられる。
その力を暁だけが持っている。」
「ああ、そうだったな。前の僕はどこにでもいる男子高校生Aだった。いや僕みたいな奴はWぐらいまで行くぐらいの男子高校生かもな。でも今は僕ならどんな女でも落とせる自信がある。
自称、それは絶対的自信。そして自称は絶対的な事実の表れ。イキった様なタイトルに見えるだけであって決してイキったわけじゃない。これは事実だ。この事実を証明してやるよ。」
「見せてもらおうかな」
どこにでもいる男子高校生Wの見事な人生逆転劇の幕開けだ。
「ああ、良いぜ。さあ、ゲームスタートだ!」
次回やっとヒロインを落とす事になったと思いきや、次回はちょっと短編やるかもしれません。
そんな時はまあ、これ誰の話だろ?とか考えてみてください。
あとこれから結構伏線回収すると思うので暇があれば今までの話を読み込んでほしいです。
次回は短編をあげるのなら今から書くので2週間以内に投稿できたらいいなと思います。
では、次回もお楽しみに!