因みに日記とはいえ、書いてあるものに対して誰かがコメントするだけの物見てても面白くないかもしれないんで、日記の日付に起こった事を現在進行形的に書いて行こうと思います。
な、何を言ってるかわからねーと思うが(ry
白い生地に黒と金の装飾を着けた高階級の者が着る軍服。白い質の良い手袋を着けた右手には沢山の荷物を入れて少し膨れた大きな黒い鞄。初めて見る者であれば睨まれていると錯覚する程度に悪い目付き。
志熊は困惑していた。
本日付で此処ショートランド鎮守府に一艦隊の司令官として任命され、故郷から遥々やってきたまでは良いのだが、先ず自分は何処へ行くべきなのだろうか迷っていた。
此処に来る前一応簡単な説明は受けていた。要約すると「今日から此処君ん所だから。此処行って指揮とって来て。判断とかはそっち任せるから。ああ、この日までに行ってね」である。
「……」
今、季節は夏。叩きつける様な暑さの中、遠くの山から敷地内に植えてある木から所構わず蝉の鳴き声が途切れない雨音の様に聞こえてくる。
そんな中、先程の指示と、住所と地図の書いてある紙(最早ただの紙切れ)だけを受け取って此処に送り付けられ、現在その指定された場所であろう大きな建物の門の前で立ち尽くしている。
近くにはそれなりの大きさの工廠や倉庫、船渠まで有るようだ。此処を母港として殆ど何でも出来る様にしてあるのだろう。
しかし、本来これだけの大きな設備があれば重機や人の声等、何かしら聞こえて来る筈だが先程から重機どころか人の声すらしない。お化け屋敷か何かだろうか。或いは不意打ちの──
──いや、有り得ない事を想像して無駄に疲れるのは止めて置こう。きっと暑さで可笑しくなっているのだろう。軍人でありながら情けない限りだ。
しかし今日は、いや寧ろ今日に限って何故これ程までに気温が上がったのだろうか。志熊は不思議で堪らなかった。元より比較的寒帯に近い地方に加え冬生まれであるせいか、暑さは特に苦手だった。
そんなどうでもいい余計な事を考えつつ、門の前で未だに一人微動だにせず立ち尽くしていた志熊だったが、流石にこのまま変わらない現状を維持した所で時間の浪費であろうと思い、少々動く事にした。
とりあえず受け取った紙切れを鞄から取り出して、もう一度良く見てみる。…相変わらず汚い字である。
それはいいとして、裏側も確認するが特に何も書いていない。決して無駄に完成度の高い某飲食店の大人気定食の絵など描いていない。
次にそれ以外に受け取った書類にも何か情報が無いか確認するが、その辺は此処に来る途中、既に確認してあった為見落としの可能性は低かった。
やはり何処にも情報は無い。
「……」
考えてみれば普通、新司令が着任すると言うそれなりに大きな事がある場合は出迎えや持て成しが有る筈なのだ。
それが無いと言う事は、要するに適当にしてくれと言う意味ではないのだろうか。そうだろう。寧ろそれ以外に考えられない。
疲れや精神的重圧が掛かると自分の都合の良い様に解釈しようとしてしまうのは人としての性だろう。
心の中で言い訳を考えつつ、それなり動かすのに苦労する門を開け、司令塔に入っていく志熊だった。
◇!すでのな◆なのです!◇
「ふぅ…」
一旦司令室に訪れ、重く動くのには邪魔な荷物を置き、身軽になった体で司令塔やその他の設備を見て回ってきた事に先程の疲れも相成り、一先ず執務室の司令官用の椅子に腰掛け、溜息を吐いた。
本当に今まで一度も人が居た事が無かったのか、部屋の中はまっさらなままだった。
それなりの室内のそれなりの場所にあるそれなりの椅子。窓に背を向けて見渡す部屋の中は今までの寮の自室とは違い、中々に心が落ち着く場所だった。
しかしこの椅子、下手に気を抜いたりすればこのままで寝てしまいそうだ。現在時刻1800。夏場なので未だに空は明るいが、あと半刻もすれば太陽はその身を隠してすぐに暗くなって行くだろう。
子供の頃はこの時間帯は夕食を食べていた。その後二時間もすれば布団に入ってお休みなさいだ。
と、懐かしい記憶や考え事をしていたら本当に眠くなってきてしまった。そういえば此処最近はあまり十分な休息を取っていなかった気がする。
…明日に備えて今日はもう寝るとしよう。この様子だと暫くは私一人、増えても秘書艦と二人だけで住む事になりそうだ。荷物整理や模様替え等を済ませておこう。
※日記はこの日付けるつもりだったが睡魔に勝てなかった為に後日回想しつつ書こうと思う。
途中一部書くのが面倒になり適当に纏めた部分がありますが気にしないでください。私の力不足です。
因みになるべくカタカナは使わない様にしたいです。
あと、書き方は要望があればなるべくそれに沿って書くようにしたいです。私の頭がそこまで回ればですが。
書き溜めてる時は面倒臭いんで書き直しはしないと思います。
前書きにこれからの方針の伏線()があります。勘の良い方はお気づきでしょう。
では、また次の項で。