この魔術師に祝福を!   作:妖精絶対許さんマン

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ふっと思ったことがあるんです。FGOでアーチャー・インフェルノはゲーマー。ゲーマーズという作品のヒロイン天道可憐もゲーマー。そうか、金元さんはゲーマーなのか!(錯乱)


この魔術師に職業を!

結果的にこの世界のお金は手に入った。アクアの上からなのか下からなのか分からない頼み方で、エリス教徒なる人がお金を恵んでくれた。その代わり、アクアの自尊心とかが傷ついたみたいだが、それは些末な問題だ。

 

「あはは・・・・・・女神だって信じてもらえなかったんですけど。・・・・・・ついでに言うと、エリスは私の後輩の女神なんですけど。・・・・・・私、後輩女神の信者の人に、同情されてお金貰っちゃったんですけど・・・・・・」

 

「きっと良いことがあるさ。だから頑張ろう、アクア」

 

アクアの目が死んだ魚みたいになっている。とりあえずアクアを慰めておく。

 

「ええっと・・・・・・。登録料持ってきました」

 

「は・・・・・・はあ・・・・・・。登録料はお一人千エリスになります・・・・・・」

 

アクアの話だと『エリス』とは、この世界の国教になっている宗教の女神らしく、その女神の名前を通貨として使用しているらしい。

 

「では。冒険者になりたい仰るのですから、皆さんもある程度理解しているとは思いますが、改めて簡単な説明を。・・・・・・まず、冒険者とは街の外に生息するモンスター・・・・・・。人に害を与えるモノの討伐を請け負う人の事です。とはいえ、基本は何でも屋みたいなものです。・・・・・・冒険者とはそれらの仕事を生業にしている人達の総称。そして、冒険者には、各職業というものがございます」

 

何でも屋・・・・・・伽藍の堂と一緒か。受付のお姉さんに冒険者の説明を受け、差し出された免許証みたいなカードに必要事項を記入していく。記入を終えて、お姉さんが持っている別のカードに初めに佐藤君が触る。

 

「・・・・・・はい、ありがとうございます。サトウカズマさん、ですね。ええと・・・・・・。筋力、生命力、魔力に器用度、敏捷性・・・・・・、どれも普通ですね。知力がそこそこ高い以外は・・・・・・、あれ?幸運が非常に高いですね。まあ、冒険者に幸運ってあんまり必要ない数値なんですが・・・・・・。でもどうしましょう、これだと選択できる職業は基本職である『冒険者』しかないですよ?これだけの幸運があるなら、冒険者稼業やめて、商売人とかになる事をオススメしますが・・・・・・。よろしいですか?」

 

冒険者ギルドの受付がそれを言ったらおしまいだと思うんだけど?佐藤君は商売人じゃなくて冒険者の職業になった。

 

「次は・・・・・・。アオザキシュウさん、ですね。筋力と魔力、生命力、敏捷性が高いですね。器用度は普通ですね。幸運が平均より低いですね。このステータスだと職業選択の幅は広いですね。ソードマンの上級職で最高の攻撃力のソードマスター、多彩な魔法が使えるウィザード、魔法と剣や槍を使って戦うルーンナイト等がありますがどうされますか?」

 

ソードマスターだと剣しか使えなさそうな感じだし、ウィザードも然り。そうなるとルーンナイトかな。剣も槍も使えるし、自前のルーン魔術と強化の魔術を使っても誤魔化せるしね。

 

「ルーンナイトでお願いします」

 

「分かりました。ルーンナイトは先程も説明させてもらった用にソードマスターとウィザード、両方のスキルを習得することが出来る変わった職業です」

 

「でもそれって器用貧乏って事よね。やだー、カズマさんと同じじゃない!」

 

「うるせぇクソビッチ!俺と同じで何が悪いんだよ!?」

 

「誰がクソビッチよ!!このヒキニート!!」

 

佐藤君とアクアが喧嘩しているけど、気にせずにカードを見る。大剣スキルに片手剣スキル、双剣スキル、槍術スキル、中級魔法スキル、魔力上昇スキル等がある。スキルポイントは四百五十。・・・・・・かなり貯まってるね。

 

「魔力上昇スキルと中級魔法でいいか・・・・・・」

 

受付のお姉さんにポイントの振り方を聞いて、とりあえず中級魔法スキルと魔力量上昇スキルを習得していく。カードのスキル欄にも習得したスキルが記載されている。

 

「はっ!?はあああああっ!?何です、この数値!?知力が平均より低いのと、幸運が最低レベルな以外は、残りの全てのステータスが大幅に平均値を越えてますよ!?特に魔力が尋常じゃないんですが、あなた何者なんですか・・・・・・っ!?」

 

アクアのカードを見たお姉さんの声に施設内が途端にざわめく。

 

「・・・・・・なあ、こういうのって俺のイベントじゃね?」

 

「・・・・・・女神パワーのおかげって事だね」

 

ギルドの人達にちやほやされているアクアを見ながら、僕と佐藤君の異世界での冒険者生活が始まった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

この世界に落ちて数週間。僕は単独でクエストに出て、アクアと佐藤君は街で日雇いのバイトをしている。

 

「あ、シュウ!遅いじゃない!女神の私を待たせるなんてどういうつもり!?」

 

・・・・・・ギルドでクエスト終了の報告を終えた僕にアクアが言ってきた。

 

「そういうなよアクア。俺たちは秋のおかげで馬小屋で寝なくてすんでるんだぞ」

 

そう、初日に所持金の殆どを使い果たした僕らは馬小屋に泊まった。一言で言うなら最悪だった。寒いし、馬糞の臭いはするしで眠れるような環境ではなかった。

 

「はぁ・・・・・・二人とも、宿代もバカになら無いんだからね?日雇いの給料もそろそろ貯まってきたよね?いい加減君たちもクエストに出ようよ」

 

「えー、嫌よ。せっかく楽できてるのに働くなんて嫌よ!ねえ、もっと私を甘やかして良いのよ?て言うか甘やかして!」

 

・・・・・・この女神、一回しばいてやろうか。

 

「安心しろ秋。俺もクエストに出れるように武器を買ったんだ」

 

そういう佐藤君の腰には刀身が短いショートソードが帯刀されていた。

 

「・・・・・・うん、なら明日は簡単なクエストに行こうか。今日は奢るよ」

 

「お、マジか!ショートソード買って所持金が心許なかったから助かる」

 

僕と佐藤君はギルドの施設内に併設されている酒場に歩いていく、アクアを置いて。

 

「・・・・・・ねえ、何で私を置いて行くのかしら?私、女神なのよ?貢ぎ物の一つや二つや三つぐらいあっても良いと思うんだけど?ねえ、何でこっち見てくれないのよ!」

 

アクアが後ろから僕の肩を掴んでかくかく揺さぶってくる。僕はアクアの手を優しく掴んで、後ろを振り向く。

 

「アクア、日本にはこういう諺があるんだ。働かざる者食うべからず。エリート女神を名乗るアクアならこの諺の意味は知ってるよね?」

 

「もちろん知ってるわよ!働こうとしない人はご飯を食べちゃいけ・・・・・・な・・・・・・い」

 

アクアは僕が何を言いたいのかを察したのか、顔色が悪くなっていく。僕は優しく微笑んで、アクアの手を離す。

 

「そう。君はさっき、楽が出来ていると言ったよね?」

 

「・・・・・・い、言ってない」

 

アクアが目をゆっくりと逸らして、佐藤君の方を見て助けを求める。佐藤君は全力で顔を逸らして無視をした。

 

「アクア。僕だって鬼じゃないんだ。明日、僕と佐藤君と一緒にクエストに行くなら、晩御飯は奢るよ」

 

「い・・・・・・嫌よ!私は女神アクアなのよ!?女神の私が汗まみれで働いてるところなんて信徒達に見せられないじゃない!」

 

「よし、佐藤君!今日はアクアの分まで一杯食べて、明日への英気を養おう!!」

 

「おぉー!!」

 

僕と佐藤君は肩を組んで、酒場の空いている席を探す。

 

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!私も明日クエストに行くから、私頑張るからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!私にも晩御飯奢ってよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

アクアが僕の腰に号泣しながらすがり付いてくる。結果、言質を取ったことでアクアにも晩御飯を奢ってあげた。




・ルーンナイト

特に詳しい描写がないから作者の独断で職業の内容を決めました。
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