ドイツ海軍奮闘記!!    作:栃民

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第一話 北海陽動作戦

はじめまして皆さん。栃民といいます。この小説には以下の成分が含まれます、ご注意ください。

 

 

・処女作

・稚拙な文章

・海外艦多数(オリ艦有)

・アルペジオ方式

・if世界線

 

以上が苦手な方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

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世界設定

 

1914年6月・・・サラエボ事件は発生せず、第一次世界大戦は起こらなかったがオーストリア=

ハンガリー帝国は民族自決の嵐が吹き荒れオーストリア、ズデーテンランドはドイツ帝国に編入、

その他の地域は現実のバルカン半島の国々として分離独立。

 

1917年2月・・・ロシア帝国で2月革命が発生しロマノフ王朝が打倒されソビエト連邦が樹立され

国内の反革命派、帝政支持派との内戦が始まる。

                                            

1917年7月・・・オスマン帝国が旧領奪回を大義名分としソビエト連邦に宣戦布告する。英、仏は

共産主義政権打倒を名目にオスマン帝国を支援するが、12月コーカサス地方での戦いにオスマン

帝国は大敗を喫する。

 

1919年10月・・・国内統一を成し遂げたソ連軍の前にオスマン帝国は敗北を繰り返し、アナトリア半島の大半を制圧され降伏。以後欧州各国はソビエト連邦を最大の仮想敵国として警戒する。

 

1922年2月・・・ワシントン海軍軍縮条約締結。これにより列強各国の主力艦保有制限枠が決定される。

 

ワシントン海軍軍縮条約内容

主力艦

英、米・・・50万トン

日、独、伊・・・30万トン

仏・・・20万トン

 

1艦あたりの排水量

4万トン

 

装備

主砲口径16インチ以下

 

空母

英、米・・・15万トン

日、仏、独、伊・・・9万トン

 

1艦あたりの排水量

3万トン

 

巡洋艦

制限なし

 

1艦あたりの排水量

1万トン以下

 

装備

主砲口径5インチ以上8インチ以下

 

 

1925年1月・・・列強の海軍に艦娘が確認され始まる。ドイツ海軍では戦艦「ケーニヒ」「マルクグラーフ」「クローンプリンツ・ヴィルヘルム」のケーニヒ級戦艦3隻、「バイエルン」「バーデン」「ザクセン」のバイエルン級戦艦3隻。

 

1927年8月・・・ドイツ海軍、Z計画始動。旧式艦船との入れ替えが始まる。

 

1931年・・・世界各地の海で正体、所属不明の艦船からの襲撃事件が報告され始まる。

 

1939年9月・・・ポルトガル領アゾレス諸島近海で演習中のアメリカ第3艦隊、イギリス大西洋艦隊、フランス本国艦隊が正体不明艦隊の攻撃を受ける。(アゾレス事件)アメリカ第3艦隊は戦艦1隻、巡洋艦2隻、駆逐艦5隻、イギリス艦隊は戦艦2隻、巡洋戦艦1隻、巡洋艦1隻、駆逐艦6隻、フランス艦隊は戦艦1隻、駆逐艦3隻が撃沈される。

 

1939年10月・・・ワシントン会議。世界に出没する正体不明艦を「深海棲艦」と呼称し列強各国で対応すること、ワシントン海軍軍縮条約の凍結が決定される。

 

 

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 1940年12月、ドイツ帝国ニーダーザクセン州ヴィルヘルムスハーフェン、ドイツ海軍の本拠地たるこの港では雪のちらつく寒空の下、天候をものともせず大小様々な艦艇が黙々と出港準備を整えていた。

 そんなあわただしい雰囲気の港の桟橋を2人の男女が歩く。ひとりはドイツ海軍の中将の階級の付いた将官服に身を包んだ中肉中背の30代近くの男、もうひとりは将官用のコートを羽織り金髪をポニーテールで纏めた少女だ。彼らは作業中の兵士たちからの敬礼に応えつつ、1隻の艦へと歩みを進めていく。

 

 「今日は特に冷えますね提督。」

 

 少女から提督と呼ばれたこの男はドイツ帝国海軍設立以来、例を見ない速度で将官に出世したことでドイツ帝国内はもとより、周辺諸国からも注目を浴びている。地方貴族いわゆるユンカーの出自であるが貴族ぶった態度がなく部下からも、そして上官からも受けはよく、何より戦功をたてており皇帝からも信任厚い男であった。

 名を「ヴェルナー・フォン・ハイデンベルク」という。

 

 「確かにここ数日で寒さが増してきたな。オストプロイセンでは連日大雪だそうだ。」

 

 「今年は冬の到来がいつもより早かったですからね。バルト海艦隊の娘達は元気にやっているでしょうか?」

 

 「連日軍港周辺の除雪に借り出されている様だ。この間ケーニヒから手紙が来た。」

 

 「ケーニヒさんからの手紙ですか、後で見せてくださいね提督!」

 

 そんな話をしていると目的の艦に到着する。灰色の船体に黒と白の大西洋の曇りがちな気候に対応した迷彩に包まれた紡錘型の細長い船体、その上にどっしりと構える艦橋、そして前甲板に背負い式に配置された2基の28㎝3連装主砲塔。ドイツ帝国が1939年に就役させたシャルンホルスト級戦艦、その1番艦であるシャルンホルストが停泊していた。そしてハイデンベルク中将の隣を歩くこの少女こそ戦艦シャルンホルストが艦娘となった姿であった。

他の艦艇と同様にシャルンホルストも出港準備を整えており作業中の兵たちがせわしなく動き回っていた。

 

 「作業は順調のようだな。」

 

 「閣下!はい作業は順調に進行中です。予定時刻には十分間に合いす。」

 

 「うむ。頼んだぞ。」

 

 「はい!お任せください閣下!」

 

 一人の整備兵に作業の進捗を確認すると二人は艦内に入っていく。艦橋まで上がると一人の少女

が艦橋の中ほどで海図を見ていた。艦橋に二人が上がってくるのに気づくと、小走りで近づいてきた。

 

 「閣下!それにシャルンホルストさん!!」

 

 「シュペーか、待たせたな。」

 

 「いいえ!私も今来たところです。」

 

 シュペーと呼ばれたこの少女はドイッチュラント級重巡洋艦3番艦アドミラル・グラーフ・シュペーだ。シャルンホルスト同様に将官用のコートを羽織り、赤毛を三つ編みにまとめ眼鏡をかけている。

 

 「それでは今作戦の内容を説明する。今回の作戦は、ヴィルヘルムスハーフェンからイギリス、キングストンアポン・ハルへと向かう輸送船団VN25の出航に先立ち、我々は北海にて陽動を行う。」

 

 「今回は陽動なんですね?」 

 

 以外だ。と言わんばかりにシャルンホルストが疑問を口にする。事実、これまではドイツ艦隊は英艦隊ほど戦力を有していないため船団護衛に徹し、陽動は主に英艦隊の任務であったのだ。

 

 「そうだ。輸送船団の護衛は英艦隊が行い、我々は陽動を仕掛け敵の注意を輸送船団から逸らす。」

 

 「そういうことなら派手に暴れられますね。」

 

 シュペーが待ち切れないとばかりに声を弾ませる。

 

 「しかし、なぜ今回は我々が陽動なのですか?任務の確実性を期すならば我々が船団護衛に付く

ほうが良いのではありませんか?」

 

 「シャルンホルストの疑問も尤もだな。まだ詳細なことはわからんが近く英海軍を主力に反攻作戦が実施される予定だ。そのため英海軍は主力艦を輸送船団の陽動に回せないということだ。」

 

 「なるほど、そういうことですか・・・。」

 

 「反攻作戦はどこに仕掛けるのでしょうか?可能性としてはジブラルタルかアイスランドが考えられますが・・・。」

 

 シュペーが二つの地名を思い浮かべ口にする。

 ジブラルタル海峡は地中海と大西洋を隔てる狭い海峡だ。深海棲艦との開戦初頭イギリス海軍の重要拠点であるジブラルタル軍港とセウタ軍港が陥落し地中海諸国(主にイタリア)との海上連絡手段が絶たれており、戦力を集中する点においてジブラルタルとセウタの奪回は急務であった。

 また、同盟国であるイギリス、フランスは戦略物資である石油を遠く東アジア、南米諸国から輸入しており、地中海が通れないとなると南アフリカの喜望峰を回る航路しかなくそこを通過しても南米アルゼンチン近くのフォークランド諸島を根拠地とする深海棲艦艦隊、さらにはポルトガル領アゾレス諸島を拠点とする深海棲艦艦隊が二重に待ち構えており大きな危険が伴う。現在は、ルーマニアのプロエシュティ、ソ連のバクーで生産された石油を使用しているが欧州各国海軍が十分に

活動するには少なすぎる。

戦力を結集しなおかつ重要な戦略資源である石油の安定供給ラインを確保するためにもジブラルタル、および地中海の開放は急務といえる。

 一方のアイスランドも戦争当初に陥落して以来、深海棲艦の一大拠点となっており北欧諸国への支援物資を運ぶ輸送船団の脅威となっていた。さらに深海棲艦はアイスランドを基点にノルウェーのフィヨルドに位置する各軍港への攻略も目指しており、過去に4度攻略部隊を侵攻させている。

攻略部隊の撃退には成功しているものの万が一にもノルウェーが陥落した場合北海の大部分の制海権が深海棲艦の手に落ち欧州各国は更なる危機に直面する。それを阻止するためにもアイスランド開放も急がねばならない。

 

 「おそらくはジブラルタルが目標となるだろう。早期にイタリア海軍との合流を果たし、スエズも開放しなければならん。」

 

 「確かに、戦力の結集は急務ですし何より戦術の鉄則ですからね。」

 

 「そういうことだ。ランチェスターの法則によr」

 

 「あー提督!今回の作戦に参加する艦はどうします?」

 

 (ふぅー。話を逸らせられてよかったです。提督は「これ」が始まると話が終わりませんからね)

 

 心の中でふと安堵の息を漏らすシャルンホルスト。そう、この提督に出会って間もないころ、うっかりと戦術論について話を聞こうかと話しかけたとたん普段の落ち着いた雰囲気から一転、目を血走らせるような勢いで半日近くも戦術講義を聞かされた苦い記憶がよみがえる。

 

 「今回の作戦には第一戦隊、第三戦隊、第一駆逐戦隊を当てようと思う。艦隊旗艦はシャルンホルスト、各戦隊旗艦は変更なしだ。今回は積極攻撃的な艦隊運用が求められる、とはいえ敵主力艦隊との交戦は避け通商破壊艦隊を主に攻撃し、船団がキングストンアポン・ハルへ入港したら我々の任務は終了だ。」

 

「万が一敵主力艦隊と遭遇した場合はどうしますか?」

 

 「その場合は艦隊旗艦である君の判断に任せる。くれぐれも無茶な攻撃だけは控えるように。」

 

 「了解しました。」

 

「最悪、敵主力艦隊と遭遇し追撃を振り切るのが不可能な場合ベルゲンに停泊中のフランス艦隊、スカパ・フローの英艦隊に救援を要請し援護を求めてもかまわない。」

 

 スカパ・フロー。スコットランド、オークニー諸島に存在する入り江である。ここには英国海軍の本拠地が置かれ多数の主力艦が停泊している。今回の陽動作戦にあたりドイツ海軍より救援の要請があった場合スカパ・フローよりR級戦艦3隻を主力とする艦隊が援護を行う手はずになっている。

 一方のベルゲンはノルウェーの主要な軍港で、こちらにはダンケルク級戦艦2隻を主力とするフランス海軍が停泊している。

 

「しかし救援要請を受けてすぐに出撃はできないと思いますが、そのタイムラグはどのように対応しましょう?」

 

 シャルンホルストが懸念をもらす。彼女からしてみると今回の作戦は非常に責任の重いものとなる、輸送船団の安全を確保するのはもっともだが、万が一敵主力と遭遇し自身を含む主力艦が多数撃沈されるような事態になった場合、ドイツ海軍は水上戦力の約3分の1を失うことになりより苦しい戦いが待ち受けることになることは明白である。『念には念を入れて、過ぎることはない』と彼女は日ごろから語っている。

 

「両国にはすでに作戦支援の要請はしてある。即来援とまではいかないが即時待機状態になっている艦隊だ。十分間に合ってくれるだろう。」

 

「わかりました。それなら安心できます。」

 

 「それでは、最終的なブリーフィングを1900に行う。夜間哨戒部隊以外の全艦は集合させる旨全艦に伝達!」

 

 「了解。その旨全艦に伝達します。」

 

 「頼んだシュペー。」 

 

 

 

 

 VN25船団陽動作戦参加艦艇

 

 

   

 第一戦隊

  ・シャルンホルスト  

  ・グナイゼナウ

 

 第三戦隊

  ・アドミラル・グラーフ・シュペー

  ・ドイッチュラント

  

 第一駆逐戦隊

  ・ケーニヒスベルク

  ・カールスルーエ

  ・Z1型駆逐艦 4隻

  ・Z5型駆逐艦 4隻

 

 

 計  戦艦2隻

    重巡洋艦2隻

    軽巡洋艦2隻

    駆逐艦8隻

   

 艦隊旗艦 シャルンホルスト

 

_____________________________

 

はい。という訳で始まりましたドイツ海軍奮闘記です。

ゲーム本編では派遣組にしかスポットが当たらない海外組ですが、今回は派遣元の欧州各国の艦達に焦点をあて書いていきたいと思います。

例によってノロマ更新なので気長に待ってくれれば幸いです。

誤字脱字、感想等お待ちしています。

 

話は変わりますが皆さんは艦これ以外の戦争ものの小説とか読まれたりするのですか?なにかオススメの作品がありましたら教えてください!

 

それではまた次回の最後で。

 

 

 

 

 

  

 

 

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