草木も眠る丑三つ時……そんな詞の一文を思い出しながら俺は眼前の黒い影に魔戒剣を叩き込む。
目の前の黒い影───よくある悪魔に骸骨と蝙蝠を足して割ったような見た目の
ちなみにコイツはホラーの中でも最弱・下級とされ、戦闘力も低いとされる素体ホラー……某RPGゲームのスライム似た位置付けである(ただしレベル一桁の冒険者では手も足も出ず殺される)
ほとんどのホラーが魔界からゲートを通りこちら側である人界に出現する時この姿であるが『とある条件』を満たした場合その姿形、強さが大きく変わるがそうなる前に狩るのが魔戒騎士である俺の『お仕事』であるが、そのなんだ……まあ、その前段階のゲート壊せばそれで良いのだが何事も見落としがあるのだ。
だから目の前の奴さんもこうして現界する訳だが───全く迷惑な事この上ない……誰が好き好んで命のやり取りをせにゃならんのだ。
「───誰か変わってくれないかなー───」
そんな愚痴をこぼしながら素体ホラーの攻撃を捌く───こちらが守りに徹していることに痺れを切らしたのか素体ホラーは右腕を大きく振り上げて自身の持つ鋭い爪で攻撃するが、それを左手に持つ魔戒剣で受け流しつつ無防備になったヤツの横っ腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。
───吹き飛ばして体制を崩したヤツに間髪を入れず魔戒剣を突き立てた……油断無く容赦無くヤツが消滅する瞬間まで俺は剣先を引かずに視界に捉えていた───
ホラーの消滅を見届けた俺は少し余裕が出来たので左腕の少々歪な装飾が特徴的な腕時計に目をやる───
現在の時刻は深夜二時をちょっと過ぎていた───この時間帯は所謂オカルト的にも……そしてホラー的にも一番ハッスル出来る時間帯らしくホラーの出現率も中々高い……がこの時間帯さえ過ぎればホラーの出現率も下がっていく傾向があるらしい。
「ふう……サルパ、他にホラーの気配は?」
「うむ、マサヒロよ。今宵は他に気配は無い。これで打ち止めのようだ、よし!寿司でも食い行くか!」
俺の言葉に腕時計の装飾がカチカチと動きハスキーな声で言葉を返す───コイツは俺の相棒であり魔導具でもある、名は『サルパ』 旧魔戒語で【顔見知り】って意味らしい………それはそれとして───
「───サルパ…俺の懐事情はお前も知っているだろう? そんな余裕はない!大体お前は食べれないだろう!?」
何がよし!っだ、まったくこの魔導具は何処でそんな言葉を覚えたのであろうか。
こうしてサルパとくだらない会話をしながら帰路につく俺であった。
これはごくごく一般的な魔戒騎士で『転生者』でもある俺、勇崎 マサヒロが人々をホラーから護る『守りし者』としてこの世界で生きて行く非シリアス系で
感想とかあれば連載しようと思います。