一般魔戒騎士 マサヒロ   作:元ラヴァル流アラブリ

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前回投稿から早二週間近く経ってしまいました。

エロ文章読んで参考にしたりパチンコ牙狼でプレ単引いたり師匠の性格とか考慮して文章を打ち直したりFGOで皇女様召喚したり等日々を過ごしている中、少しずつですがお気に入り登録が増えるのは中々良いものですね。

後冒頭の文章がR指定に引っかかると思った方がいましたら感想にアウト!って警告くれたら有難いです。


彼女は南の番犬所の上司様  中編 (物語は殆ど進まず)

 最初に灯りの乏しい薄暗い天井が目に入る。

 

この光景を某人型兵器の少年パイロットが見たなら「知らない天井だ」みたいな台詞を口にするだろうが俺自身はわりと見覚えのある天井であり、特に混乱する事も無い。

 

───ッン!…ハァー、ハァー、ハァー、───

 

 ギシギシと寝台が軋む音と既に『出来上がった』艶やかな女性の嬌声にも似た荒い息遣いだけ室内に響く。

 

 彼女は十代前半の手足の伸びきっていない細身の身体で俺の上で前後運動を繰り返し、その額には薄らっと汗をにじませて息を乱していた。

 

最初こそ野暮ったい白衣を纏ったその姿に『男性』を刺激させる要素などなかったが…今は汗で白衣は肌に張り付き、起状の乏しい彼女の肉体の線を強調する、これは視覚的に思わぬ伏兵だった認識する。

 

幼さを残しているが将来は美女になるだろうと予感させる美貌の頬はほんのりと朱色に染まっている。

 

チロチロと揺れるロウソクの火はどこか浮き世離れして儚げな彼女のその容姿に妖艶さを加えるには十分な力を持っているようで俺はその姿に魅入られて……目を離せない。

 

───クチャ、クチャ、クチャ───

 

 次に耳に入るのはいつの間にやら手にした容器から粘着質な液体を指先で掬い手のひらに伸ばし手遊びするようにワザとらしく音を立てる。

 

「───……ッツ!!───」

 

 粘液を纏ったか細い指で俺の火照った身体を一撫でられるたびに背筋にチリチリと電気が走り、ソレを耐えるために思わず唇を噛み締めてしまう…いいや、噛み締めることしかできないのだ。

 

「───ッフフフ…───」

 

 今の俺の反応に興が乗ったのか控えめながら笑みを浮かべる。

 

気を良くした彼女の眼は小悪魔じみた光を爛々と輝き放ちながら先ほどの前後運動よりも体重をかけて挑発的な激しい動きで俺の胸板に両手を滑らせダメ出しの様に押し付ける。

 

彼女の純白の真珠を想わせる肌が先ほどよりも密着する。肌から滴る汗はその激しさ動きから霧状に弾け、濃厚な甘い香りとなって鼻腔を突き刺す───魅了するフェロモンと化したソレは暴力的に俺の本能を揺さぶる。

 

今の俺は四肢の身動きを封じられ、どうする事もできない現状に脳裏にフツフツと沸く『欲求』、こんなものが延々と早三時間も続く、拷問の域に達しようが彼女にされるがまま…ただ耐えることしかできない。

 

 

──────もう我慢の限界だ!!──────

 

 

誰かが叫ぶ──否、この叫びも俺自身の物で間違いない……人なら誰もが内に存在する『欲求』と呼ばれる獣(俺)が理性の檻の中で絶叫に似た訴える声と共に暴れようとする。

 

その檻から獣は最初こそ荒々しく訴えるが直に静かになる、そして俺に甘言を囁く。

 

───…もうお前は十分に耐えた、こんな拘束なんて実はいつでも壊せるのだろう…いい加減自分に正直になれ───

 

その言葉に気づかされた───さっきまで力の出せなかった全身が、手足が、身体の芯まで血が滾る。

 

 

──────そうだ!縛られた両手足の拘束など魔戒騎士の身体能力なら難なく壊せる!─────

 

その言葉で俺の(理性)溶解(メルトダウン)する─────その様子に()は微笑んだ…狂気、凶暴性を含んだ表情で。

 

俺は渾身の力を込め拘束を引きちぎり、解き放たれた『欲求』のまま恩師でもある彼女に全てを吐き出した──────

 

 

 

──────「し、師匠!さっきからすげー痛「施術の途中だ! 動くな!」グフゥ!?」……理不尽である。

 

 

 マウントポジションからの顔面に容赦なしの右拳の『鉄拳制裁』…これで心が折れないヤツは存在しないと俺は思うね……ちなみにここまで俺の妄想力(エロ)フィルターでどうにか耐えて誤魔化してたけど流石に『欲求』(痛み)には勝てなかった、身体は正直なんだよぅ。

 

因みにあの軟膏、()()を治す効果は確かだが傷口に辛子マヨネーズぶっかけるくらいクソ痛いんだぜ(泣)。

 

 

 

 

 

 

 実態は下着姿(パンイチ)の俺を寝台(黒い合成革を張った芯が木製の堅いヤツ)の上に縛りつけて男の身体のあんな所やこんな所をベトベトの軟膏を塗りたくられる『軟膏プレイ』(雑)でありオルト師匠の服装自体も現代の看護師然のパンツスタイルの白衣だ…実に色気も何も有りはしない。

 

これが昔ながらのナース服(スカート)ならフェチズムを刺激されるだろうが、残念だが…ナース服(奴ら)は女子学生のブルマ並みの絶滅種なのである。

 

──────断っておくが俺、幼児体型の寸胴ボディになんの魅力なんて感じない(しかもこれに姉属性を付けてくるなんて前世実姉持ちとしては)ここまで来るとすんごいマイナスである。

 

 俺に夜の『心滅獣身』させたかったらもっとくびれがあってたゆんたゆんに揺れるボイン(死語)でナイスバディ(これも古い)を持つ女の子d「さっきから欲望が口から駄々漏れだ!」ッガァ!?……そして再び俺の顔面に拳が振り下ろされる(今回は左拳)

 

さて、途切れそうな意識の中、事の始まりである三時間前を思い返す…これは所謂回想である。

 

 

 

俺は先日、キン消しホラー相手に使いすぎた魔導火の補充とか心もとない金銭の相談とかその他の目的のために南の番犬所に来たが魔導火その他の事が些細なことだと片付けられるほどに…見事なK点越えの胸部を持つ見習い神官ちゃんから元気を貰った俺は満足して帰ろうと踵を返したその時、背に凄まじい衝撃を受けた俺は身動きがとれなくなってしまった。

 

俺の背中に鋭い『崩拳』を叩き込んだ純白のフリフリドレスを纏った外見は十代前半の少女の名はオルト、一時的にその瞳は生気が満ちた光の代わりに怒気の帯びた漆黒色が支配していた(泣)。

 

南の番犬所の責任者で俺の上司であり魔戒関係の『剣』以外の技術・技巧の師でもあり血縁とか書類上とかも一切の関係はないが俺の()()存在でもある。

 

彼女に出会った始めの頃に少年時代の俺はからかい半分で『オルトおねぇちゃん』なんて呼んだ事が運の尽きだったのかもしれない…後々聞くと、どうやら弟ような存在が昔からご所望らしくその席に俺が収まってしまった。

 

そして出会った僅か数日で「儂の弟兼弟子にしてやろう! 感謝するのじゃ!」とその絶壁の如く真っ平らな胸を張って偉そうに(実際に結構なお偉い様)腕を組みをし、俺に呵呵と満足気に笑い宣言しやがった。

 

 こうなれば後の祭りと表現するべきか、前世から刷り込まれた絶対権力者『姉』に逆らえない性(さが)とか宿命(カルマ)とか背負っているらしい俺の魂に添えられた彼岸花である(この花自体は美しいが飾るには不吉さが付きまとう…縁起的な意味で)

 

そんな師匠兼姉とは魔戒騎士として独り立ちしても何かと縁があり今は『師匠弟子』と『義姉義弟』の関係の他に『上司部下』の関係が足されて上下関係の三重苦があり実は非常にめんどくさい物である。

 

しかも師匠は割と『構ってちゃん』でスルーすると拗ねる、泣く、殴るの三拍子が定番の行動パターンでもある(曰く、弟とは姉の相手をするモノだそうだ)。

 

今回のように間が悪いとマッハの速度で殴って来る…その度にアテナの聖闘士かな?って俺は時々勘ぐってしまう(この世界にそんな超人戦士集団が居たなら…もう少し魔戒騎士は楽できるだろうなー)

 

師匠はマッハ突きを簡単に打ってくるが受け側としては堪らない。

 

いくら耐久値に定評のある魔戒騎士ボディでも喰らえば一時的に身動きが出来なくなるとんでも威力だ。

 

動きを止められた僅かな時間で体勢を崩されて大体捕獲される…今回もそのパターンである。

 

「……マー君、儂に挨拶もせず玄関先でトンボ返りとはツレナイノー…」

 

 そんなことを呟きながらいつの間にやら間合いを詰めた師匠は俺の体、具体的には腰に腕を絡めて力を込める。

 

その細腕、少女然の外見からは想像もできない力で俺の身体は宙に浮いた──────…あ!これはイケナイ。

 

そう思考した瞬間、彼女の力任せにそのままブリッジする要領で反り投げを放たれた!

 

俺は師匠を引き剥がす事はかなわず一瞬の浮遊感の後、叩きつけられた衝撃で意識を混濁させるのであった。

 

 

成人男性をスープレックスで沈める少女の画が出来上がるがそのブリッジをした姿を見たレスラーがいるならば十点満点の『人間橋』(にんげんきょう)と評価するだろう。

 

 

 

 

 

 

 

絡めた両手を腰から抜き離れるとブリッジの体勢から立ち上がった、同時にマサヒロは力無く無様に大の字で地面に転がった。

 

「ふう…体から焼け焦げた血と肉の匂い……またやったな、馬鹿弟子め」

 

僅か数秒だったが密着すれば嫌でも解ってしまうこの匂い…。

 

儂は弟子の持ちものである魔導火ライターを取り出し残量を確認した。

 

「ほぼ残り無しか。」

 

─────魔導火を辛うじて扱える程度の未熟者がまた烈火炎装のマネごとなんぞして無茶をしおる…。

 

自身の弟子から魔導火で火傷を負った特有の匂いからやらかした事を察し、内心で毒づいた。

 

ほぼ気絶してアホ面を晒す弟子をこのまま軒先で放置するわけにもいかずとりあえず所内に運ぼうかと一瞥して彼の懐から転がり出た物に目が行った。

 

それは先日ホラー討伐の報酬代わりにくれてやったキン消しの一つだと思い出し拾い上げた─────キン消しから僅かながら邪気の残り香から既に宿った因果は消滅済みと分かった。

 

─────確かコレは有名番組で話題と価値を取り上げられて日本全国のおもちゃ屋(廃業含む)で眠るデットストックを譲り受けた品々だった…だがコレを集めたのは活動資金を日々捻出することで頭が一杯なヤクザ者の集団だったのが悪かった。

 

集めた人員の中にキン消しの正確な価値を知った忠誠度の低い若い衆がが心変わりをして血迷ってキン消しを総取りしようとした。

 

それが元で欲に目の眩んで身内同士で切った張ったの内輪もめが始まり多くのヤクザの命を散らし、いろいろあって儂の手元に来た。

 

こうしてこのキン消し達は正真正銘の『血に塗られたキン消し』となった…コレは確かに邪気と陰我が満載する要素がモリモリの代物じゃが、いかんせん数が規格外の大型ダンボール十数個ものキン消しの山が在ると陰我を祓うのも大仕事。

 

ヒジョーにめんどくさいので弟子に丸投げした(押し付けた)。

 

─────「持つべきものは愛弟子じゃな!イイじゃろ?おまえさん、キン肉マン好きじゃろ?」─────

 

 番犬所に呼び出してちょい不機嫌そうな仏頂面のマサヒロだったが二つ返事で引き取ってくれた(その後邪気が付いた品があるからソレの処理云々伝えたら目が死んだ)

 

 

──────火傷、陰我の残りカスが付いたキン消し、ほぼ空の魔導火ライター…簡単に推測すると浄化が間に合わずホラーが出現して苦戦した…と、こんな流れか。

 

「・・・・・・・・・・・・うん、儂は悪くない・・・。」

 

だが儂が怠けたから弟子であるマサヒロがツケを払ったようなモノになってしまうか…こう考えると師匠で有り姉でも有る儂自身の胸の内につっかえ棒が引っかかったように気分が良くない。

 

 

「…仕方が無い、今回は儂のメンツと優しさに免じて手厚く施してやるかの。」

 

そう一人ゴチリながらマサヒロを番犬所内に運ぶように手配した。

 

 

 

魔戒騎士の耐久力を誇るべきかドロドロされた意識でも芯の根っこのような感じの部分は起きているようで触覚と聴覚はまだまだ働いていた。

 

断片的にだが───「魔戒剣どころかカラダと衣服まで邪気まみれじゃなぁー」とか「まったく…首からしたに軽度じゃが広範囲の火傷──これはヒドいぞ、解っているじゃろぅ? 馬鹿弟子め」やら愚痴が聞こえる…あ~今起きたらクドクド文句を言われるだろう。

 

このまま芯の部分も意識を落としてしまおうかと思案中「もう、起きているのは分かっているぞ、馬鹿弟子よ。」

 

「……やっぱり分かりますか、師匠」

 

閉じていた瞼を開き、既に施術服に着換えた師匠がいた。

 

 

 

「まったく…言いたいことは有るがそれも施術が終わってからにしてやろう。ほれ、施術が終わるまで天井のシミでも数えておれ。」

 

……うーん~なんだか生娘を抱くヤリて男みたいなセリフだなー、某赤い鎧の猛竜さんも良い感じに熱く青臭い性格のくせに指技だけで女の子満足させるテクニシャンだった気がするなー…どこで覚えたんだろう。

 

疑問ついでにオルト師匠に一つ質問をしてみた。

 

「師匠、そういえば何でも俺は手足を縛られているんでしょうか?」

 

「縛ってないとマー君、逃げ出すじゃろ?」

 

「 」

 

行動パターンを読まれてはもう言葉も出ない…そのまま黙り、思いのほか施術中の時間の流れが長く感じながら身体の節々に痛みが出てきたので俺は冒頭のエロ妄想へと逃げたのであった。




次回、早めの投稿を心がけますが、基本行き当たりばったりなのでご容赦してください。
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