織斑千冬の弟に転生したからIS世界を徘徊する! 作:如月 霊
時と場所変わりまして食堂
食堂では僕とセシリアと簪と箒、事の元凶の鈴が居た。
「で!この方は誰なんですの‼」
え~、誰って言われてもなぁ~
「第三の幼馴染?」
玲がぽけっとしてそう言うと箒は勢いよくまえのめりになり怒鳴った。
「玲!なぜそいつが幼馴染なのだ!」
何だって言われてもなぁ~、しいて言うなら…
「箒が第二の幼馴染で転校してから来たのが鈴だったから第三だよ?」
「なぜ私が第二なのだ!第一は私のはずだろう!」
箒が玲になぜ自分が第二の幼馴染なのかと聞いた。
「いや、だって僕の第一の幼馴染って異母姉弟だし」パク
「」(゜ロ゜;ガーン
箒は驚きで固まっていたが直ぐに復活して恐る恐る聞いた。
「れ、玲?…お前に、千冬さん以外に、姉が居るの…か?」
「あれ?言って…ハッ!…」
玲は自分の失言に気がつき、みんなを見ると口を開いた。
ミスった…
「…今のなしで」
「「「「いや、無理」」」」
ですよねぇ~(汗
「さ、さぁ!早くご飯だべなきゃ!次の授業に遅れてしまうよ!」
「「「「や、ヤバい!!」」」」
玲の発言で時計を見た箒達は時間を確認して焦りを見せだした。
「じゃっ!お先!」
玲は焦っている箒達を放置して先にそそくさと教室に帰っていった。
この後箒とセシリアは千冬姉さんの鉄拳を受けたとか受けなかったとか。
■□■□■□
あれから時が流れてクラス代表戦本番だよ~
玲、千冬、簪の三人はピットに来ていた。
「玲、今回の機体は何なんだ?」
「ん?今回は“イージスガンダム”っていう機体だよ」
玲はごく普通に答えた。それを千冬は気に止めていない様子だったが、簪はガンダムというワードに違和感を覚え、玲に質問を出す。
「ねぇ、玲。その“ガンダム”ってまた核とか積んでるの?」
「んにゃ。よくわかったねぇ~そうだよ~」
玲は呑気に答えた。それに、千冬が食い付く。
「なに!核だと⁉」
「本当にそのガンダムってなんなの…」
それをよそに簪はそう呟いた。その呟きを聞き取った玲はガンダムの事について話し出した。
「ならガンダムについて教えるとしますか」
「遠い、遠い遥か昔の事だ。簪は昔あった世界大戦を止めた国は知ってるな?」
「…うん。宇宙コロニーにある絶対君主制国家の神聖ブリタニア帝国でしょ?」
「それがどうしたのだ」
千冬の頭に疑問符が上がったのが見えた。
「実はそれを止めたシュナイゼル・エル・ブリタニア皇帝が使っていた機体が、あっ、MSなんだけどね。機体名がガンダムって言ったんだよ」
玲がそう言うと千冬の頭に疑問符がまた上がった。
「?、なぜそんな事を知っているのだ?」
「前にブリタニア皇室の屋敷で見たからだけど?」
あっ、ヤバいかも…
「なぜお前がブリタニア皇室の屋敷などに入れるのだ」
「いやさ、軍務で行ったからだよ」アセアセ
「?ならいい」
危なかったぁ~そう思った玲はそそくさとISを展開してカタパルトに乗り発進準備をした。
「織斑玲!イージスガンダム!行きます!」
そう言うと玲の乗るイージスガンダムはアリーナの空に飛んでいった。