ノーゲームノーライフ ゲーマー兄妹と姉妹は魔法少女の世界に迷い込むそうです 作:スタンチッカ
幽霊side
姫河 小雪にとって魔法少女は永遠の憧れだった。
幼少時、熱心に視聴していた
「ひよこちゃんシリーズ」では可愛らしいひよこちゃんの活躍に
一喜一憂し、そこから「スタークィーンシリーズ」
「キューティーヒーラーシリーズ」に入り、
悪と戦う少女達の勇姿に魅力されてきた。
自分と同じ魔法少女好きの幼馴染が親戚のお兄ちゃんから
借りてきたという昔のアニメを見せてもらった事もあった。
「メリーさん」「リッカーベル」「みこちゃん」などなど。
魔法で人を幸せにし、どんな危機にも挫けたりしない。
自分は将来、彼女達と同じ魔法少女になるのだ、と宣言し
男だからせいぜい魔法使いにしかなれない幼馴染を
羨ましがらせた。
小学校中学年、高学年、魔法少女なんて幼稚だと
切り捨てる同級生が続出するなか、
小雪は魔法少女に固執し続けた。
小雪にとって魔法少女は
ただのフィクションではなかった。
絶対に捨ててはならない自分の芯になっていた。
「魔法少女になって人々を幸せにしたい」
という夢を口にすれば馬鹿にされる事が
分かっていた為、思いは胸に秘める様になっていった。
小雪は中学生になり、「魔法少女育成計画」と出会った。
魔法少女になりたいと願い続けた少女が、
魔法少女になれるという噂のゲームを知るのは必然だった。
とはいえ、魔法少女になるという確信を持って始めた訳では無い。
魔法少女になれるって噂だろうなー、
でもなれるって思うぐらいはいいよなー、
別になれなくても魔法少女のゲームは興味あるしなー、
それにどれだけ遊んでも無料だしなー、
といった軽い気持ちで始め、
ゲーム開始二十八日後、
姫河 小雪は魔法少女「スノーホワイト」になった。
鏡を見ると
当時流行っていた漫画の主人公が通う中学校の制服を
モデルにし、スノーホワイトの名が示す様に
全体的に真っ白く、そこかしこに白い花飾りが
散らしてある。
愛嬌があるとは言われたことはあっても
美人とは言われたことはない小雪とは違い
鏡の中の魔法少女は美しかった。
肌は透き通る白さで、睫毛が長い。
小雪とは違うのに、自分であるという事に違和感はなかった。
♢♢♢
「相手の魔法がコピー出来るよってどういう事ッスか?」
ゴーストは訝しげにシャドウに聞いた。
「試しに私に攻撃してみてくれ」
シャドウはニコリと笑った。
「攻撃って…こうッスか!?」
ゴーストは一瞬でシャドウとの距離を詰め
シャドウの鳩尾にパンチを繰り出した。
「っ………」
シャドウは数メートル吹き飛ばされ、
衣服に付いた泥を払いながら起き上がった。
「違う!魔法で攻撃しろって意味だ!」
「でも、感情のコントロールって書いてあるッス」
「私の感情をコントロールしろ」
「じゃあ、物凄い悲しい気持ちにするッス」
「うん」
ゴーストはシャドウに向かって
魔法を発動した、
ゴーストの瞳が黄金色に光り、
怪しく煌めく。
「どうッスか?悲しいッスか?」
「いや、全然」
「なんでッスか!」
「私の魔法は、私自身に魔法が発動されれば、その魔法をコピー出来るみたいなんだ」
よーやく投稿です、
すみませんでした