ノーゲームノーライフ ゲーマー兄妹と姉妹は魔法少女の世界に迷い込むそうです 作:スタンチッカ
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ーさて、ここまで『都市伝説』が形成される過程を解説してきたわけだが。
つまるところ、それは人々の『願望』であるとは、前記した通りだ。
この世界は混沌であり。
必然などなく。
偶然だけで満ちていて。
不条理で。
意味などありはしない。
それに気づいた者、認めたくない者が、少しでも世界を面白いものであればと。
切実な願いから生まれるのが即ちー『都市伝説』なのだ。
ーでは、ここで一つ。
そんなつまらない現実を少しだけ、面白くする手伝いをしよう。
即ちー『新しい都市伝説』を提供するとしよう。
ーその行為に差し当たり、定型文として。また様式美として。
ーこんな書き出しで、はじめてみようと思う。
ー『こんな噂を聞いたことがあるだろうかー』と。
あまりにゲームが上手すぎる者の元には、ある日、メールが届くという。
メールの本文には、謎めいた言葉と、あるゲームへの
そのゲームをクリアするとー
♦︎♦︎♦︎
「……も、むり…ちょっと、ねる」
「ちょ、待て!今オチられたら回復担当がー」
「……にぃなら、出来る」
「理論上はそうですね!今、両手で操作している二キャラにお前が操作放棄した二キャラを足で操作すればね!」
「………ふぁい、と」
「待ってっ いや、待って下さい
妹が積み上げたカップ麺の空容器が五つを数えた頃。
即ち五日目の徹夜の、そんな兄妹のやり取りが部屋に響く。
そんな兄の悲痛な、だが覚悟の叫びを他所に、ゲーム機を枕に寝ようとする妹の耳に。
ーテロンッ、と。
パソコンから新着メールを告げる音が届く。
「……にぃ、メール」
「四画面四キャラ操作してる兄ちゃんに何を要求しているのか知らんが、そんな余裕ねぇっ」
両手両足で器用に四つのマウスを操作し。
一人で四人パーティーを操り獅子奮迅の活躍を見せる兄は余裕なさげにそう答える。
「つかどうせ広告メールだろほっとけ!」
「……友達……から、かも?」
「ー誰の?」
「……にぃ、の」
「はは、おかしいな、愛しい妹に胸を抉られる皮肉を放たれた気がする。」
「……しろの…って、言わない、理由…察して…欲しい」
「じゃあやっぱ広告メールだろーが。つかお前、寝るなら寝ろよっ! 寝ないなら手伝えぇぇぇっ! あ、あぁっ 死ぬ、死ぬっ!」
兄ー
繰り返すがー十八歳・無職・童貞・非モテ・コミュ障・ゲーム廃人。
自慢ではないが、彼女はおろか、友達すら居ない己に届くメール候補に「友人」などというカテゴリーはあろうはずも無く、その説は却下される。
もっとも、それは妹ー白も同じらしかったが。
「……うぅ……めんど、くさい」
だが白は眠気に手放しそうになる意識を振り絞って、起き上がる。
ただの広告メールなら問題ない。
だが、『新しいゲームの広告メール』なら、無視するわけにはいかないからだ。
「……にぃ、タブPC……どこ?」
「三時方向左から二番目の山の上から四番目のエロゲの下ッ ぐぉぉ足攣りそぉっ!」
苦悶にあえぐ兄を無視して、言われた通りの場所を漁る白ー。発見。
ヒキコモリとニートがタブレットPCを何に使うのか、疑問に思われるだろうか?
しかしーそれは愚問としか言いようがない。
もちろんーゲーム用だ。
だが、この兄妹に限って言えば別の使い方もしている。
無数のゲームのため、無数のアカウント。メールアドレスを持ってる二人だが、
基本的にゲーム専用機となってるパソコンにかわってこの端末で30以上あるメールアカウントを同期し、メールを閲覧している。
効率主義というべきか。
はたまた、アホと呼ぶべきか。
「……音はテロン…3番メインアドレスの着信音…これ、かな?」
異様な記憶力を発揮してメールをあっさり発掘する白。
とーどうやら本当に一人で四キャラ、リアルタイム戦闘で操って、討伐に成功したらしき兄の咆哮を専用、メールをチェックする。
そこには
ー【新着一件ー件名・
次は、幽霊sideのお話です。
次回をお楽しみに
……Now Louding……