2日間も投稿サボってしまいすみませんでした。
〜第35層【迷いの森】〜
〜キリトside〜
(サラとは別行動ってことで、森に来てみたはいいけど中々動かなさそうだな。)
俺は今、あるパーティーを付けていた。
その理由というのも、前線でオレンジギルド【タイタンズハンド】に襲われギルドが壊滅してしまったという人物に【タイタンズハンド】を牢屋に送ってほしいという依頼を受けたからだ。
しばらくすると、なにやらパーティー内で揉め事が起き1人の少女がパーティーから離れ1人進んでいってしまった。
(あの子大丈夫なのか…?それにあいつ今、笑った…?)
キリトが考えているうちに少女は次のエリアに行ってしまった。
(今日はまだ動かなそうだな。…とにかくあの子の様子を見に行こう。)
キリトも彼女の後を追った。
〜?side〜
「きゃあ」
あたしの体力も半分を切り、回復のポーションも結晶も尽きてしまった。
そして、目の前には【ドランクエイプ】の棍棒があった。
(…あぁ、あたし死んじゃうかな)
「キュルッ!」
あたしと棍棒の間にピナが入り込み、ピナがあたしを守ってくれた。
「…ピナぁ」
ピナは羽だけを残して、いなくなってしまった。
背後には3体の【ドランクエイプ】が迫っていた。
(ごめんね、ピナ。せっかく助けてもらったのに…)
そー思ったが、目の前の3体は一瞬にしてポリゴン片へと変わった。
〜キリトside〜
目の前にいた3体を倒すと、少女が泣いていた。
「…すまなかった。君の友達、助けられなかった…」
少女は、短剣を落としさらに泣いてしまった。
「お願いだよ…あたしを独りにしないでよ…ピナ…」
それから少女はひとしきり泣いた。
「…すまなかった」
「…いえ…あたしがバカだったんです…。ありがとうございます…助けてくれて…」
少女は嗚咽を堪えながら言った。
よく見ると少女は羽根のようなものを持っていた。
「その羽根なんだけど、名前とかって設定されてないか?」
そう言うと少女は羽根をタップして、アイテム名を見た。
「…ピナの心」
そう呟くと少女はまた泣き出してしまいそうになったので慌てて俺は知っている情報を教えた。
「待った、待った。その心さえ残っていれば、まだピナは蘇生の可能性がある」
「え!?」
少女はとても不思議そうな顔をしていたので俺は説明を続けた。
「最近わかったことなんだけど、47層の【思い出の丘】って言うフィールドダンジョンに使い魔蘇生用の花が咲くらしーー」
「ほ、ほんとですか!?」
少女はとても希望に満ちた顔をしていたが、次の瞬間には暗くなった。
「…47層…」
「手間賃さえ貰えれば俺が行ってきてもいいんだけど、本人じゃないとダメらしいし…それに君の持っているそのアイテムは3日経つと名前が変わって蘇生出来なくなるんだ」
「そ、そんな…」
再び少女の顔が暗くなる。
(ん〜、俺1人じゃキツイかなぁ。仕方ない、フィリアにも手伝ってもらって、サラにはこっちの手助けを頼もう。…………そーいえば、サラが要らないって言って防具があった気が…)
「大丈夫だよ。俺と俺のパートナーの奴が一緒に行くし、それにこの装備なら5、6レベルは底上げできる。」
俺が要らない装備を送っていると少女は不思議そうな顔をしていた。
装備が送り終わった所で少女がコルを送ろうとしていたので
「どうせ使わないものだし、気にしなくていいよ」
と言ったのだが、今度は
「…どうしてそこまでしてくれるんですか?」
と聞かれてしまった。
(…なんて答えればいいんだ。)
俺は考えた結果、素直に思ったことを言おうと思った。
「笑わないって約束するなら言う」
「はい、笑いません」
少女が真剣な顔でそう言ったので、俺は思ったことを言った。
「…君が妹に似ているから」
すると、目の前の少女は笑った。
「笑わないって言ったのに…」
「すみません」
少女は笑いながら謝った。
(…けど、笑えて少しは良かったかな)
少女は少しの間笑って、落ち着いたようだった。
「何から何まで、本当にありがとうございます。あ、あたしシリカって言います」
(…この子が)
「俺はキリト。少しの間よろしく。…取り敢えず、街に戻ろうか。俺のパートナーも待たせてるから」
そう言い、俺は地図を見ながら街に戻った。
〜主街区〜
「あっ、キリト〜。遅いよ」
主街区に着くと、よく知っているフードを被った女性プレイヤーがこっちに走ってきた。
「ごめん、サラ。この子を助けてたんだ」
「それならそーと、連絡いれなさいよね。若干心配したんだよ?」
「ごめん」
俺が謝ると、サラは少し頬を膨らませて許してくれた。
「それで、この子はシリカ。それでもって、こっちのフードを被ってるのが俺のパートナーのサラ。」
「よろしくね?シリカちゃん」
「お、お願いします。サラさん」
2人の自己紹介が終わったところで、俺たちはシリカの提案でこの層の宿に泊まることにした。
その道中、シリカのファン?のプレイヤーにいちゃもんをつけられたが俺は隣にいるサラの方がバレたら大変だと思った。
サラがフードを被っている理由は、今回の依頼において素性がバレる理由にはいかないからだ。
「あら?シリカじゃないの?…無事に森を抜けられたようねぇ。いつも一緒にいるトカゲはどうしたのかしら?」
赤い髪の女プレイヤーはシリカをバカにするように言った。
シリカが何かを言おうと前に出ようとしたが
「おばさん、使い魔が近くにいない理由もわからないの?」
かなり怒っているサラが先に発言した。
「おば、おばさん!?」
「この子の使い魔は私たちが蘇生させるから、おばさんはさっさといなくなってくれないかな?」
サラは相手に何も言わせず、威圧していた。
「あ、あんた、覚えてなさいよ」
赤い髪の女プレイヤーはそれだけ言って何処かへ行ってしまった。
「さ、行こうシリカちゃん」
サラはシリカの手を引っ張って宿へと歩いていった。
〜宿〜
〜サラside〜
シリカちゃんが絶品だと言うチーズケーキを食べ、今はキリトと2人で部屋にいる。
「あのおばさんで間違いない?」
「おばさんってなぁ。あぁ、十中八九間違いない。」
「それで、私がやる予定だった待ち伏せをフィリアさんにやってもらうだよね?」
「あぁ、フィリアなら隠蔽も上手いし問題ないと思う」
「そうだね。あとはーー」
コンッ、コンッ
「ん?」
「あっ、シリカです。明日のことについて聞きたくて。」
「どうぞ。」
キリトが答え、シリカが部屋に入ってきた。
「こんばんは、シリカちゃん」
「サラさんも居たんですか?」
シリカちゃんはとても驚いていた。
「居たと言うより、私も一緒の部屋だからね」
そう、私とキリトはここ暫く同じ部屋に泊まるようになった。
元々は、別々の部屋だったのだが色々事情があり長いこと同じ部屋にしていたためそれが普通となってしまったのだ。
「サラさんって、女性ですよね?それなのに…」
シリカちゃんが女性かと確認するのは、私がシリカちゃんが入ってくる前にフードを被り直したからである。
盗み聞きされている可能性がある今は、あまり見せない方がいいと思ったからだ。
「うん、そーだよ?」
少し悪戯気味に笑いながら言うと、シリカちゃんはとても顔を赤らめていた。
「と、ということはキリトさんとサラさんってもしかして…」
「さぁね〜?」
「サラもシリカで遊んでないで、説明するから少し落ち着いててくれ…」
私がシリカちゃんで遊んでいたら、キリトに呆れたような目で見られてしまったので泣く泣くやめた。
「それじゃあ、説明するよ。まずーーーーーーーーー。」
途中まで話をしたところでキリトが私に目配せをしてきたので私は出来るだけ音を立てないようにしてドアに向かった。
「誰っ!!」
ドアを開けた時には、階段を降りていってしまっていた。
キリトの方を見ると、不安そうなシリカちゃんに説明していた。
私はフレンドリストを開き、ある人に
《明日には依頼完了出来そうです。》
とメッセージを送った。
今回はここまでです。
少し長くなってしまいました。
アドバイスや意見などがありましたら、遠慮なくお願いします。
サラのユニークスキルについても、まだ活動報告にてアンケートを行っているので意見お願いします。
次回も読んでくれると嬉しいです