他のに作品の方に熱が入ってしまったのと、話の構成が中々練れなかったのが原因です。
それではどうぞ
〜第47層〜
〜サラside〜
「うわぁ〜、綺麗〜」
47層に着いた途端、シリカちゃんは花に夢中になってしまっていた。
少しすると、周りのカップルに気がついたのか顔を少し赤くしていたけれど。
(周りから見たら私達はどーなんだろう?仲のいい兄弟ってところかな?)
「おーい、サラ行くぞー」
いつの間にか、キリトとシリカちゃんが出口のところにいた。
「今行くよ〜」
〜・〜・〜・〜・〜
道中、シリカちゃんが逆さまになったりキリトが直葉ちゃんのことを話していたりと様々な事があったけど無事に【プネウマの花】のある思い出の丘まで辿り着けた。
(それにしても、シリカちゃんと直葉ちゃんって似てるかな…?)
「これで…ピナが生き返るんですか?」
「うん。けど、ここじゃ危ないから圏内に戻ってからにしてあげよ?その方がピナも嬉しいと思うからね」
私がそー言うと、キリトも同感のようで頷いていた。
(さて、もう一仕事頑張りますか。…シリカちゃんには後で謝らないと)
〜・〜・〜・〜
帰り道は行きよりハプニングもなく、あったことと言えばシリカちゃんのレベルが一つ上がったことぐらいだ。
丁度橋に掛かったところでキリトがシリカちゃんを止めた。
「おい、そこで隠れてるヤツ出てこいよ」
「ロ、ロザリアさん!?」
キリトのその言葉に出てきたのは、先日出会ったおばさんだった。
(あくまで、他の人達は出てこないか…)
「あら、私の隠蔽を破るなんて中々高い索敵スキルなのね?剣士さん」
(いやいや、攻略組なら誰でも破れますよ)
なんてことは口に出したら面倒くさそうなので、辞めておいた。
「おばさん。回りくどいのはやめましょう?…いや、オレンジギルド【タイタンズハンド】のリーダーロザリアさん?」
「あら、お嬢さん知っていたのね?…それじゃあ、プネウマの花を渡してもらおうかしら」
「ロザリアさんがオレンジギルドのリーダー?で、でもロザリアさんはグリーンじゃ…」
シリカちゃんは困惑していたが、その辺りの説明はキリトに頼もう。
「そんな簡単に渡すわけないでしょ?おばさん」
私は挑発するように言った。
「くっ!…これでもまだそんな口が聴けるのかしら?」
案の定頭に血が登ったロザリアは待ち伏せさせていたメンバーを出してくれた。
(…これで逃げられることもないかな)
「キリト、私が行くね。シリカちゃんを宜しく〜」
「お、おいサラ!」
キリトの静止を無視して、私は前に進みながらフードを取った。
「サ、サラ!?それにあの顔……ロザリアさん、アイツ攻略組の【聖女】だ。」
「ってことは、あの真っ黒な男は【黒の剣士】!?」
「攻略組がこんな所にいるわけないじゃない。それに【聖女】だとしたらあんなに口が悪い訳ないじゃない」
「そ、そうだ。【聖女】様があんな口悪女な訳がねぇ」
オレンジギルドのメンバーから様々な声が上がる。
「サラさんが【聖女】様…?」
(…【聖女】のイメージ凄くない!?…それに1人だけ、反応がおかしくない?シリカも【聖女】様ってなによ!)
そんなことを考えているうちに、私の目の前にオレンジプレイヤーが迫ってきていた。
ザシュッ、ザシュッ
(まさにソードスキルの応酬と言ったところかな、この程度じゃHPが減らないんだけどなぁ)
「ハァ、ハァ。なんで倒れねぇんだ。」
「はぁ、教えてあげるよ。あなた達が私に与えるダメージは10秒間あたり400。私のレベルは77。HPは15000を超えてる。それに、バトルヒーリングスキルで10秒間あたり600の回復があるのよ……あなたたちが何時間攻撃しても私は殺せないよ」
「な、なんだよそれ。そんなの反ーー」
オレンジプレイヤーの顔が歪んだが、私は気にせずに続けた。
「あなたたちもゲーマーならわかるよね?たかが数字で差がつくのがレベル制MMOの理不尽さなの」
周りの人たちの顔が絶望に染まるのがわかった。
(あとは、キリトに任せよう)
私はキリトに目配せをした。
「お前らにはこれで牢獄に飛んでもらう。」
そう言いキリトは、依頼人から預かった回廊結晶を前に突き出した。
「転移ーーーヒッ」
ロザリアが転移結晶で逃げようとしていたが、首筋に短剣を突きつけられたことでできなかった。
「おばさん、ダメだよ?逃げようとしちゃ」
笑顔で短剣を突きつけているのはフィリアさんだった。
「あ、あんたは血盟騎士団の【蒼雷】!?」
(流石、フィリアさん。有名人だなぁ)
1人呑気なことを考えていたサラであった。
「おばさんも、牢獄に行くよね?」
「あ、あなたたち私と組まない?そしたら、もっとーーー」
「いい加減にしてくれませんかね。」
私は今まで出したことのないような低い声で言った。
「ヒッ。」
腰を抜かしたおばさんは、フィリアさんの手によって牢獄へと飛ばされた。
「ふ〜。ありがとうございました、フィリアさん。」
「ううん、これくらい大丈夫だよ。それじゃあ、アスナに怒られちゃうから私戻るね」
フィリアさんはそれだけ言って戻っていってしまった。
(やっぱり優しいなぁ。…私なんかよりも、絶対に。)
私はキリトたちの方へと戻った。
「シリカちゃーー」
「せ、聖女様ー!」
何故かシリカちゃんが号泣しながら、こっちに向かってきた。
「へぇ…?」
「な、生の聖女様。握手してもらえますか!?」
シリカちゃんの目が凄い輝いてる。
「え、あうん」
シリカちゃんはなんか凄い嬉しそうだ。
「シリカ、…サラが戸惑ってるぞ」
「ふぇ?あ、すみません。」
シリカはキリトの言葉で冷静になり、自分の今の状況がわかったのか顔を真っ赤にしていた。
「いや、大丈夫だよ。それよりも、早く宿に戻ってピナを生き返らせてあげよ?」
「は、はい」
私はシリカちゃんの手を引いて、街へと向かった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜シリカside〜
(サラさんが、憧れの【聖女】様だったなんて思わなかった。こんなに優しい人でもあんなに怒るんだなぁ)
「もう行っちゃうんですか?」
「うん。前線からあんまり離れると怖い人に怒られちゃうからね」
サラさんは苦笑いしながら言った。
「それにシリカも、上がってくればまた会えるさ。もしギルドに入る気があるなら俺が紹介するけど」
「あ、はい。お願いします」
キリトさんの提案はとても嬉しかった。
少しでもこの2人に近づきたいそー思ったからだ。
「その話は、また後にして。さ、シリカちゃん。ピナを生き返らせてあげよ。」
「は、はい。」
私はストレージから羽根と花を取り出した。
(ピナ。生き返ったら、1日だけのお兄ちゃんとお姉ちゃんの話を沢山してあげるね。)
〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜サラside〜
シリカちゃんと別れたあと、私はキリトと街を歩いていた。
さっきのギルドの話、キリトがシリカちゃんに勧めたギルドは、ケイタさんの所だった。
(まぁ確かに、あそこなら私も安心して預けられるけど)
「それで、キリト?なんでケイタさんのところなの?」
「それは、ケイタたち前衛がいないって悩んでたろ?シリカなら前線をこなせるし、なによりサチもいる。ソロでいるよりも安全だし、それが一番いいかと思ったんだよ」
キリトがそこまで考えていたのは少し驚きだった。けど、確かにケイタさんたちのところは安心できる。
「そっか。確かにそれは良いかもね」
「あとは、シリカ次第だけどな」
「シリカちゃんもあそこならきっと、気に入ると思うよ」
「そーだといいんだけどな」
その数日後、キリトの思惑通り【月夜の黒猫団】にシリカちゃんが加わった。
どーでしたでしょうか。
感想で頂いた、黒猫団の前衛の問題に少し触れてみました。
次回はもう少し早く更新できるように頑張ります。
ありがとうございました