黒の剣士と幼馴染みの進む道(リメイク中)   作:雪楓❄️

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また更新期間が空いてしまい申し訳ありません。

今回の話はヒースクリフのキャラ崩壊がすごいかもしれません。


新作について、アンケートをとっているので参加して頂けると嬉しいです。


第15話〜捜査その3〜

〜キリトside〜

 

もう慣れ親しんだ転移の音と共に、まるで魔法使いを思わせる風貌でヒースクリフは来た。

 

「すみません団長、このバ……男がどうしてもと言うので」

 

アスナさんよ、今バカって言おうとしなかったか?

 

「わざわざ来てもらって悪かったな。ヒースクリフ」

 

「いや構わない。かの黒の剣士にご馳走になれる機会なんて滅多にないだろうからね。……それにサラくんと食事なんて光栄な機会滅多にないだろうからね。」

 

おい、後半のそれを俺に耳打ちするな。

別にサラとの食事ぐらい約束さえすればいつでもできると思うんだが。

 

「…とりあえずキリト案内よろしくー」

 

血盟騎士団の衣装に着替えているアスナとは対照的に私服のままなフィリアの一言で移動することになった。

 

(フィリアも一応、副団長なんだよな…?)

 

俺は浮かんだ疑問を捨て、とりあえず案内することにした。

 

 

〜サラside〜

 

キリトが連れてきてくれたのは、おおよそこのメンバーを食事に誘うような所ではなかった。

隠れ家的なお店かと思ったけど、それも違うらしくお店の見た目通りのラーメン?が出てきた。

 

「…これは断じてラーメンではない。」

 

確かにヒースクリフさんの言っている事は正しいと思う。ラーメンと呼ぶには味気なくかと言って具体的に何かと聞かれたらラーメンと答えるしかない。

 

「あぁ、俺もそー思うよ。そんなことよりも本題なんだが。」

 

(キリト、そう思うならなんでここ選んだの?)

 

パートナーの食事のセンスは置いといて、ヒースクリフさんも時間がないと言ってたし事件の説明からしないと。

 

「今回の事件の大まかな流れはーーーーーーーーってところです。」

 

「ふむ。ではこの偽ラーメンの味だけ答えるとしよう。」

 

(ヒースクリフさん、どれだけ根に持ってるの……)

 

彼のラーメンへと愛はかなりモノなのだろう。

証拠にスープまで綺麗に飲み干してるし。

 

「あぁ、それで今思いついてる案は三つ。一つ目は、正当なデュエル。二つ目は、既知のスキルを組み合わせたシステム上の抜け穴。ーー三つ目は、未知のスキルによるもの」

 

確かに私たちが考えられるものはこの三つだけだろう。昨日、キリトと考えを出し合ったのだから多分これ以外に思いつく人がいるとしたら相当SAOに詳しくなきゃ無理だと思う。

 

「……三つ目の可能性は除外して良い。」

 

「随分断言するんですね。」

 

「あ、あぁ。私はこのゲームを作った茅場晶彦とは顔見知りなのだが彼は少なくともフェアネスは貫いていたからね」

 

まぁ、彼頼み込んで貰ってゲームをやった結果こんなことに巻き込まれてしまったのだがね。と首を振りながら言っているし多分本当に顔見知りなのだろう。

 

「あんたの神聖剣を除いてはな。」

 

キリトは少し挑発気味に言うが、ヒースクリフさんに不敵な笑みを浮かべられてしまっていた。

………そう言えば最近、キリト隠れてよく圏外出てるんだよね。ちゃんとお話聞かなきゃ。

 

「………それじゃあ、デュエルの可能性は?」

 

私が少し物思いに老けていたら、麺を啜るのに一生懸命になっていたフィリアが漸く口を開いた。

 

「それなら気になったんですけど、winner表示って一つの時と二つ出る時があるんですけどあれってどうやって決まってるんですか?」

 

私の単純な疑問はヒースクリフさんによってすぐに解消された。

 

「winner表示は、決闘者同士の距離が10m以内ならば1つ。それ以上であればそれぞれの目の前に出るようになっている。表示されないということは有り得ない」

 

「てことは、デュエルの可能性もなしか…。」

 

フィリアさんの言う通りだ。

あの時、フィリアさんの索敵にもキリトの索敵にも何も引っかからなかったということはあの教会には誰もいなかったことになる。そーなると、カインズさんのところになんの表示も出ないなんてことは無いはず。

 

「それじゃあ、こういうのはどうだ?まず、圏外でカインズ氏のHPをあのスピアで一撃で消滅させる。その後で回廊結晶を使ってあの教会に送る。」

 

キリトはヒースクリフさんにどうだ!と言わんばかりにドヤ顔をしている。

 

「ふむ。その可能性はないとは言い切れないが、もしあのショートスピアで中層のタンクのプレイヤーのHPバーを全損させようと思ったら少なくともレベルは100は必要だろうがね」

 

「「「ひゃ、ひゃく!?」」」

 

思わず驚いてしまった。

 

「キ、キリト。分かってるよね?私達がどれだけやってるのか?」

 

「あ、あぁ。」

 

実際、キリトは暇さえあればレベリングに行こうとするので一緒について行っている私も攻略組トップクラスのレベルがあると自負しているが、それでもついこの間85を超えたところだ。

 

「もし、そんなプレイヤーがいるのならば私が既に血盟騎士団に勧誘しているがね。……もし良ければ君たちも入って貰いたいものだがね」

 

確かにそんなプレイヤーがいたら有名になってるはずだし、そもそも現状でそのレベルに達するなんて物理的に不可能だ。

あと、ヒースクリフさんなにちゃっかり勧誘してるんですか。キリトもなにが「俺は別に要らないだろ?」よ。ヒースクリフさんも否定してよ。

 

「私から言えることは1つ。この世界において目に見えているものは全て正しい。逆にそれ以外の情報を簡単に信用してはわかるものも分からなくなってしまうから気をつけたまえ。」

 

小難しい。

案の定、キリトとフィリアは頭の上にハテナマーク出ちゃってるし、アスナさんに関してはラーメン?が入ってた丼ぶりと睨めっこしちゃってるし。

 

「それでは、私は失礼するよ。」

 

ヒースクリフさんは立ち去る前に少しキリトと話をしてからギルドへと戻っていった。

 

 

〜キリトside〜

 

ヒースクリフがわざわざ耳打ちしてきたからどんな重要な話かと思ったら

 

「サラくんとの会合ならばいつでも時間を作ろう。むしろ、毎日あっても構わない。それと、サラくんを我がギルドにもし入団させることが出来たならば我がギルドの全精力をもって君の希望を叶えよう」

 

あの変態が。

なんでも、サラのファンクラブは会員数5000人を超えるトップクラブらしい。もはや、それで攻略ギルドでも作ればいいと思うのだが。噂では、血盟騎士団員も聖竜連合の奴らもほとんど入ってるらしいし。

あいつら、俺のことサラの守護者だのなんだの呼んで目の敵にしてくるんだよなぁ。

そんな変態共のトップこそがあの男、"性"騎士ヒースクリフである。最早、知らないのはサラとアスナぐらいなものでフィリアは悪ふざけ半分で会員である。

と言ってもこの3人。なぜか自分自身のファンクラブについては知らない。鈍感なのやら、ただ関心がないのか分からないがアスナのファンはまだしもフィリアのファンにはよく睨みつけられるのでやめて欲しい。

そんなにフィリアと関わりたいのならば、トレジャーハントにでも誘えば喜んで行くのだろうに。

それよりも、3人中2人のファンクラブのトップがあの変態というのは問題ではないのだろうか。

ちなみに、残りの1人はクラインらしいが……。

 

 

〜ナレーターside〜

 

自分のファンクラブがあることに気がついていないのはキリトも同じである。

ちなみに、ファンクラブのトップはもちろんヒースクリフである。

 

 

 

 

 

 

 




キリトもキャラ崩壊しかけていますね。

次回、とその次あたりで圏内事件に蹴りをつけようと思います。

次の更新は、ワートリもしくはアスタリスクになると思います。
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