言い訳するつもりは無いんですけど、どうやって圏内事件終わらせようかと考えていたら中々話が纏まりませんでした。
それでは短いですが、どうぞ
〜サラside〜
ラーメンもどきによる会食から少し経ったが、事件に進展はなかった。
実際、手詰まりの状況で今はキリトとアスナさんがシュミットさんとヨルコさんの会話の見張りをしていて私達とら別行動をしている。
「フィリア、今回の事件ってやっぱりなにかおかしくないかな?」
「うん、私もそう思うよ。まぁけど、まだ違和感があるだけでなんとも言えないけどね」
確かに、違和感はあるのだけれどそれが何かと言われれば答えることは出来ない。
答えは分かっているのに、その証拠がないという感じだ。
「ただ、ヒースクリフさんの言ってたことを考えるとやっぱりこの事件おかしいんだよね……。」
私は1度カインズさんが亡くなった時の状況を思い出すことにした。
〜キリトside〜
……ヨルコさんが死んだ…。
室内だから、安全だってたかを括ってた。
目の前で、ヨルコさんがPKされたシュミットは見るからに顔を青ざめさせていた。
「……あのローブは……グリセリダのものだ。間違いない………これはグリセリダの復讐なんだ……。」
シュミットは両手を床につき乾いた笑い声を上げた。
「そうだよな、幽霊なら圏内だろうが……関係ないもんな…………。ははっ、ははは……」
流石に俺でも、2度もあんなものを目の前で見せられたら信じざるを得ない。
それから少しの間、沈黙が流れた。
「すまんが、ギルド本部まで送ってくれないか?」
「えぇ、わかったわ」
「あぁ、俺も構わない」
事情を知らなければ笑い飛ばしただろうが、俺には彼を笑うことは出来なかった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
シュミットをギルドへと送り届けた後、サラ達との集合場所へと向かった。
「…はい、これ」
攻略の鬼こと、血盟騎士団のアスナが俺に食べ物を恵んでいる!?
「えっと…、くれるのか?」
「この状況で、それ以外なにがあるのよ。見せびらかしているとでも?」
有り難く、包みを受け取った。
「そろそろ耐久値が切れるから、早く食べた方がいいわよ」
「じゃあ、…いただきます」
包みを開けると中身はバケットサンドだった。
俺は見た瞬間に、食欲を抑えられず口を大きく開き1口齧った。
「……美味い……。」
いつもサラが作ってくれるご飯に負けずとも劣らない。こんなものがアインクラッドにあったなんて……。不覚だ。
「でも…、こんなの一体どこで?」
「売ってない。」
「…へぇ?」
今なんと仰いました?
「……私だって料理ぐらいするわよ」
あのアスナが料理!?
嘘だろ……。
「それなら、いっそ売れば儲けられたのになぁ。なんて……」
「……キリト、それ本気?」
「…ひいっ!………あっ」
今にも射殺さんとするサラとアスナの視線を受け、思わずバケットサンドを落としてしまった。
パリーン
もしかして……。
〜サラside〜
キリト達との待ち合わせ場所に着いたら、またキリトが馬鹿なことを口走ってたから思わず怒ってしまった。
それに驚いたキリトがバケットサンドを落としてしまったら元も子もないと言うのに。
パリーン
……今のって……。
キリトの方を見るとキリトも何かに気づいたみたいだった。
「ねぇ、キリト。もしかして今回の事件って……。」
「あぁ、今回の事件で死んだ人は」
「「誰もいない」」
…ハモってしまった。……少し恥ずかしい。
「……どういう事かしら?」
アスナさんはまだわかっていないらしく、聞いてきた。フィリアさんに関しては、驚き過ぎてまだ混乱しているようだった。
「…とりあえず、晩御飯まだなのであそこのレストランにでも入りませんか?」
未だ混乱しているフィリアの手を引き、私達はレストランへと入った。
遅れた癖に全然進んでなくてごめんなさい。
これからは、ちゃんと週一投稿して行きますのでお許し下さい。