突然で申し訳ないです
キリトたちの目線になる際は今まで通り、〜sideと書きますので安心して下さい。
未だに困惑している2人だけど、キリトの説明を聞くにつれて徐々に理解しているように見える。
「ーーだから、ヨルコさんもカインズ氏も確実に生きてる。試しに、ヨルコさんの現在位置調べてみろよ。まだフレンド登録したままだろ?」
キリトに促され、アスナさんはフレンドリストを開いて確認をしている。
(……アスナさん、いつの間にフレンド登録してたんだろ…。)
私がアスナさんのコミュニケーション能力の高さに驚いている間にアスナさんは確認を終え、キリトと何やら話している。
「それにしても、結局グリムロックさんは何がしたかったんだろうね〜」
(……そう言えば…………まさかっ!?)
フィリアの何気ない一言だったが、私がそれに気付いたころに丁度アスナさんとキリトも何かに気付いたようだった。
「えっ!?どうしたの?」
「説明は途中でするから、着いてきて」
フィリアの手を取り、急いでレストランを出た。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜19層〜
「キリトっ、もっと早くできないの!?」
19層に着くなり、アスナさんとフィリアさんとは別行動をし私とキリトは馬に乗って急いでヨルコさんたちの元へ向かっている。
「無理だよ、これ以上は。それにもう着く」
馬に乗って数分で目的地が見えた。
目的地には、計6名のプレイヤーのカーソル。うち3つはイエローカーソル。
(………やっぱり……ん?)
ヒヒィン
そんな馬の声と共に、私は地面へと落とされる。
「……ちょっ、キリトっ!?」
同じように地面に落とされたキリトを睨む。
「いや、馬の操作って難しいんだって。」
こんなのが攻略組トッププレイヤーで大丈夫なのだろうか………。
「……poh。あなた達がこんな所でなにしているの?」
「ほぅ、黒の剣士に聖女様とはな」
状況としては圧倒的にこっちが有利。
一人で三人も相手にするのは少々厳しいものがあるけど、キリトがいれば話は別。
「いくらお前らでも、俺とサラを相手にして無事でいられると思うのか?それにあと数分すれば援軍も到着する。俺らに加えて攻略組30人を相手にしてみるか?」
キリトの挑発にジョニーブラックが反応したが、pohによって止められる。
「……suck。」
pohは巨大な包丁を収めると、ボロボロのマントを翻し指を鳴らした。
「黒の剣士、いつかお前を聖女をかっ捌いた血の海に転がしてやる」
そう言いpohは2人を連れ歩いて行った。
(……私はあなた達になんか負けないけどなぁ)
と少し不満だったのは別の話。
「さて、ヨルコさんお久しぶりです。カインズさんは初めまして。」
シュミットさんの麻痺が抜けたところで、話を始めた。
私達が何故ここに来たのか、シュミットさんたちが何でこんなことをしたのかなど。
「ヨルコさんたちは、この計画をグリムロックさんに話したんだよな?」
ラフィンコフィンがここに来たことを説明するのにはこれを外すことはできない。
さっき、フィリアから確保したと連絡が来てたからそろそろ着くはず。
「……えぇ。最初は渋っていましたがなんとか説得して武器を作ってもらいましたから。」
「酷いことを言うようだけど、グリムロックさんが反対していたのはグリセルダさんの為じゃないです。誰かがこの事件の真相に気が付くのを恐れたからです。ですよね?グリムロックさん」
私は丁度到着したフィリアたちの方へと、目線を移しながら言った。
「…久しぶりだね、みんな」
薄ら笑いを浮かべ、何事もないかのように振る舞う男。
「……グリムロック、あなたが本当にグリセルダさんを……?」
ヨルコさんの消えそうな声に対して、薄ら笑いを浮かべたままの男は言った。
男曰く、彼女とは現実でも結婚している夫婦であったこと。彼女と共にSAOに囚われ恐怖したのは自分だけであったこと。変わってしまった彼女が完全に自分から離れる前に殺して自分のものだけにしようとしたこと。
「あなたのそれは所有欲だわ!」
アスナさんが、男の主張を切り裂いた。
彼の抱いていたのはただの所有欲。そこに愛情なんてものは存在しない。
「……あなたは最低な人だよ」
まだなにかを言おうとしている男にフィリアがトドメを刺す。
これには流石の男も堪えたらしく、膝をついた。
「…みなさんありがとうございました。あとは私達に任せて下さい。それと巻き込んでしまってごめんなさい」
ヨルコさんは静かに言い、2人共にグリムロックを連れて森の奥へと歩いて行った。
4人が見えなくなるまで見送ったところで、アスナさんが呟いた。
「ねぇ、3人なら結婚した後に相手の違う一面が見えたらどうする?」
突然の質問に私もフィリアさんも驚いた。
なにより、あのアスナさんがそんなことを質問したことが信じられなかった。
「ラッキーって思うかな…」
「「「えっ…?」」」
質問に答えたのはなんとキリト。
これには驚きを隠せない。
そんな反応をされたからか、キリトは頭を掻きながら続けた。
「だって、結婚するってことはそれまで見えてた面は既に好きなわけで……その後に新しい面も好きになれたら……その2倍じゃないですか……」
「さすがキリトだね〜」
「うん、キリトらしいよ」
私もフィリアも同じ意見みたい。
そんなキリトだからこそ、私はキリトを信用して背中を預けられる。
「…変な人」
アスナさんはそう言いながらも少し顔を赤くしている。
「な、おい自分たちはどうなんだよ!?俺だけでずるいぞ!!」
恥ずかしさから顔を真っ赤にしているキリトを置いて、市街地へと歩き出した。
ーありがとう
そう言われた気がして、後ろを振り返ると強い意思を秘めた瞳をした美しい女性が立っていた。
私の見間違いだろうと思って、3人の方を見ると3人とも口を開けて魅入っている。
(……グリセリダさん、任せて下さい)
次の瞬間には、もう誰もいなかった。
なんとか、圏内事件終わらすことが出来ました!!
次の更新出来るだけ早くしたいと思います!
それでは!