1人は、今作において多分1番扱いが難しくなるであろうあの方です。
もう1人は、お楽しみってことで。どうぞ!
〜サラside〜
デスゲームが始まってから2ヶ月ほどが経った。
私とキリトは、今第1層の迷宮区にいた。
「あと、どれくらいあるの〜?これ」
「さぁな。けど、あと少しだとは思う」
私の愚痴に答えてくれるキリト。
そんな話をしながら歩いていると、前方に1人のプレイヤーがいた。
「やぁぁぁっ!」
その剣は、まるで流星のように美しかった。
「今のはオーバーキル過ぎるよ」
私が剣に見とれていると、キリトはふとそんなことを言った。
(確かに、今のはソードスキル使わなくてもよかったのかな…?)
「オーバーキルで何が悪いのよ」
「今のはソードスキルを使わなくても、通常攻撃で事足りたってこと。ソードスキルは集中しなきゃいけないし、帰り道のことを考えたら体力は出来るだけ温存しておいた方がいい。」
「そう…なら、関係無いわ。私、帰らないから。」
一瞬耳を疑った。
このデスゲームで、ただでさえ精神的に疲弊するというのに迷宮区に潜りつづけるなんて…死にたいとしか思えない。
「…いつまで潜っているつもりですか?」
「…ずっとよ。今までもずっと潜り続けたし。武器の予備もポーションもたくさん買ってあるからまだ大丈夫でしょ」
「そんな、他人事みたいに…」
「…何日間続けているんだ?」
「さぁ?…3.4日ぐらいじゃないかしら。忘れたわ。
もういいでしょう?そろそろ、モンスターが復活するから行くわねーー」
「…そんな戦い方していたら、死ぬぞ?」
「そう。でも、…どうせみんな死ぬわ。それが早いか遅いかの違いよ」
そう言うとフェンサーさんは、歩いていってしまった。が、数歩歩いていってしまったところで糸が切れたように倒れてしまった。
「「あっ!?」」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「んっ。」
「あっ。大丈夫ですか?」
「…何で助けたの」
「…別にあんたを助けたわけじゃない。あんたが持ってるマッピングデータがなくなるのは残念だと思っただけだよ」
「素直じゃないな〜」
「はい、じゃあこれ。」
フェンサーさんは、そー言いながらキリトにマッピングデータを渡した。
「あっ。あなたも攻略するなら、これからトールバーナって言う街で攻略会議があるらしいので一緒に行きませんか?」
フェンサーさんは少し考えて
「… わかったわ。」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
トールバーナ広場
「わぁ。もうこんなに人がいるんだ。」
広場には、40近い人がいた。
「いや。ボス攻略ならこの人数はちょと心許ないな。」
「…そっか。」
そんなことを言いながら私とキリトは、後ろの方へと座った。
周りを見渡してみると、先程別れたフェンサーも無事に到着したようだ。
「はーい!それじゃあ、始めさせてもらいまーす。」
青髪のいかにも好青年と言った容姿をしたプレイヤーが広場の中心にいた。
「まずは、今日は俺の呼びかけに集まってくれてありがとう!」
「おれの名前は、ディアベル。職業は…、気持ち的にナイトやってます!」
周りからはツッコミや、笑い声が起こる。
(凄いなぁ。もうみんなの心を掴んでる)
「俺達のパーティーは今日、ボスの部屋を発見した。」
その言葉に周りもどよめき、先程よりもずっと真剣な表情になった。
「…ここまで、2ヶ月も経ったけど俺達でこのボスを倒して、このゲームはクリア出来るんだってことを"始まりの街"で待っている人達に証明しなきゃいけないんだ!それがここにいる俺達トッププレイヤーの義務なんだ。そーだろ、みんな!」
ディアベルさんの言葉は、みんなを奮い立たせるには十分すぎるようだった。
「よし!じゃあ、近くにいる人や仲間とパーティを組んでくれ!」
「なっ!?」
「えっ!?」
私もキリトも、完全に忘れていた。
そんなことをしているうちに周りの人達はどんどんパーティーを組んでしまって私とキリトは完全に溢れてしまった。
「…どうしよう?」
「とりあえず、2人でパーティーを組んでおこう。他にも溢れた奴は…っと」
周りを見渡すと、フェンサーさんと青いフードを被った人が溢れていた。
「じゃあ、キリトがフェンサーさん誘って来て。私はあっちの青いフードかぶってる人の方に行ってくるから。」
「わかった」
私は青いフードに人の方へと移動した。
(随分と小柄だなぁ。もしかして、女の人かな?)
「あのぉ〜、もし良かったら私達とパーティー組みませんか?」
「あっ、いいんですか?」
「う、うん。私たちも2人しかいなくてさ」
「うん!じゃあ、よろしくね。私、フィリアって言うんだ!」
「私は、サラ。よろしくね、フィリア!」
〜キリトside〜
(あのフェンサー、アスナと言うらしい。
パーティーを組んだのはいいが、無言の威圧感?というヤツが凄いのでサラよ早く戻ってきてくれ!)
そんなことを考えていたら、サラが青いフードの人を連れて戻ってきた。
「キリト。こちらは、フィリアさん。」
「よろしくな。フィリア」
「うん。よろしくね、キリト」
挨拶が終わったところで、
「そろそろ組み終わったかな?それじゃあーー」
「ちょお待ってんかぁー!!」
そんなことを言いながら、イガグリ頭をした関西人?が広場に降りていった。
「ワイは、キバオウっちゅうモンや。ボス攻略の前に言わせてもらいたいことがある!」
嫌な予感がした。
「こん中に、今まで死んでいった二千人に詫びぃいれなアカンやつがおる筈やで!」
「キバオウさん、君が言うやつらとは……元ベータテスター達の事かな?」
ディアベルはとても落ち着いた声音で、キバオウに訪ねた。
「せや!ベータ上がりどもは、こんクソゲームが始まったその日に”はじまりの街”から消えよった。右も左も分からん九千人のビギナーを見捨ててな!やつらはウマい狩場やボロいクエストやらを独占して、ジブンらだけポンポン強うなった後はずーっと知らん振りや!こん中にもおる筈やで!ベータ上がりっちゅうのを隠してボス戦に参加しようとしてる小ズルイやつらがな!」
身体が震えてしまう。
キバオウはさらに続ける。
「そいつらに土下座さして、溜め込んだ金やらアイテムやらを全部吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命を預けられんし、預かれん!」
未だに身体が震えてしまっていると、サラが俺の手を握ってくれた。
「…大丈夫。キリトは何も悪くないよ。ビギナーの人のための攻略本作るの手伝ってあげたでしょう?」
その言葉に少し、救われた気がした。
〜サラside〜
キリトが震えていたので、手を握って言葉を掛けた。
きっと、キリトはクラインさんを置いていってしまったことに責任を感じているのだろう。
私には慰めにもならない言葉しかかけることはできなかった。
広場では、ガタイのいいエギルさん?がキバオウに何かを言っていた。
キバオウは、言いくるめられたようだが多分納得はしてないと思う。
(と言うか、あの攻略本って無料だったの!?)
隣を見るとキリトも驚いていた。
「えっ?私も無料で配ってたの貰ったよ?」
「えぇ。私も貰ったわ」
「「500コルが…」」
アルゴさんには、後でお・は・な・ししなきゃ。
「さて、先程エギルさんが言っていた攻略本だけど…実は…最新版が発行された!」
ディアベルの発言に、集まっていた人全員が驚く。
「それによると…ボスの名前は【イルファング・ザ・コボルトロード】で、【ルイン・コボルトセンチネル】という取り巻きが、最初とボスのHPが一段減るごとに三体ずつポップする。ボスの武器は片手斧とバックラーだが、四段あるHPバーの最後の段がレッドゾーンに入ると、曲刀カテゴリのタルワールに持ち替える。取り巻きの方はポールアックスを使用する……とのことだ」
その情報を元に、各パーティーに役割を分担していった。私たちは、取り巻きの相手らしい。
「最後に、金はシステムによる自動均等割り、経験値は敵を倒したパーティーのもの、アイテムはゲットした人のものとする!異存は無いな!」
誰も異存はないようだ。
「よし!明日は10時に出発。遅れないようにしてくれ!じゃあ、解散!」
アスナさんは少し不満そうにしていたが、キリトがそれを納得させていた。
「じゃあ、今から少しPスイッチとOTローテの練習をしよう」
「「スイッチ?POTローテ?」」
「なっ!?もしかして、2人ともパーティー組むのはじめてか?」
「う、うん。そーだよ」
「…何か悪い?」
キリトは思いっきり頭を垂れていた。
(こらこらキリト。そんなにあからさまに落ち込まないの。)
私たちは、スイッチの説明などのため私たちが今泊まっている農家へと行った。
少し長くなってしまいました。
フィリアを出したのは、作者が好きなキャラクターだからってだけで特に意味はありません!
それにしても、アスナの喋り方って難しいですね…