〜サラside〜
今、私たちはボス部屋の前にいる。
「俺から言えることは一つ、勝とうぜ!」
「おぉ〜!!」
ディアベルさんの言葉に、その場にいる全員が反応する。もちろん私たちを抜いてだが。
「キリト、無茶だけはしないでね」
「サラこそ。無理するなよ」
そう言いながらキリトは私の肩を叩く。
「…行くぞ!!」
と言いながら、ディアベルさんはボス部屋の扉を開いた。
レイド全員がなだれ込むようにボス部屋へと入っていく。中まで進むとボス部屋に明かりが灯り、玉座に鎮座する王【イルファング・ザ・コボルトロード】が玉座から跳躍する。
「グルアァァァーーー!」
コボルトロードが雄叫びを上げると同時に、その横に取り巻きであるコボルト・センチネルがポップする。
「…攻撃開始ーー!!」
その言葉を合図に、レイド全員が突撃していく。
こうして、第1層ボス攻略が始まった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
カンッ、カンッ
「スイッチっ!」
そう叫ぶとフィリアさんはすかさずセンチネルに攻撃をする
「やぁぁっ!」
フィリアさんのアーマー・ピアースがセンチネルの喉元へと吸い込まれセンチネルのHPを削り取る。
「ナイスです!」
「ありがとう♪」
キリトたちの方を見ると、あちらも順調のようだ。
しかし、キバオウさんがキリトに近づいていき何かを言った後少しキリトの表情が曇ったように見えた。
(…どうしたんだろう)
そんなことを考えていると、またセンチネルがリポップした。
「…フィリアさん。行きましょう」
「うん!」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「…サラ、お疲れ」
キリトたちの方もひと段落したようで、こっちに来た。
アスナさんはフィリアさんと話してるようだ。
「そっちもお疲れ様。それにしても、あの2人とんでもなく凄いね」
「…あぁ。正直あれほどとは思ってなかったよ」
「ちょっとぉ〜。2人とも気抜きすぎだよ!」
フィリアさんに注意されてしまった。確かにまだボス戦の最中なのだ。
コボルトロードの方を見るともう最後の1段がレッドゾーンに入る直前まで削られていた。
「グルアァァァー!!」
コボルトロードは持ってた片手剣と盾を放り投げた。
「情報通りみたいやな」
「…下がれ!俺が出る!」
私はそのディアベルさんの行動に疑問を感じた。
(普通ここは、全員で攻撃がセオリーなんじゃ…?)
「グルルゥ」
コボルトロードは低い唸り声とともに武器を引き抜く。
私は、その武器を見た瞬間嫌な予感がして気付いたときには走り出していた。
「だめだっ!!全力で、後ろに跳べー!!」
キリトの忠告が背中から聞こえた。
コボルトロードは、飛び上がりそれによりディアベルさんのソードスキルは空振りに終わる。ディアベルさんは技後硬直のせいでコボルトロードのソードスキルをもろに受けてしまった。
コボルトロードは、追撃するようにソードスキルを発動。私はその斜線上に入りソードスキルを発動した。
「はぁぁぁっ!」
私のソードスキルが当たったことによりコボルトロードのソードスキルはキャンセルされたが、私は弾いたことにより吹き飛ばされてしまった。
〜キリトside〜
一瞬目を疑った。
先程まで、隣にいたはずのサラがコボルトロードのソードスキルを止め吹き飛ばされたのだ。
「サラっ!!」
俺は全力でサラの元へと向かった。
「…大丈夫か!」
「う、うん。大丈夫だよ。」
「人には無茶するなよって言ったくせに。自分がしてるじゃないか」
「アハハ…面目ありません」
「無事で良かった。…立てるか?」
「うん。ありがと」
サラは俺の手を取って、立ち上がった。
ディアベルの方を見ると、フィリアとアスナが回復ポーションを無理やり飲ませていた。
「…ディアベル、なんで1人で突っ込んだ」
「お前もβテスターなら、わかるだろ?」
「…LAボーナスか」
LAボーナス…ラストアタックボーナス。唯一無二のレアものをラストアタックを決めた者にだけが手に入れることが出来る。
「あぁ。…俺はこの通り、当分動けそうにない。済まないが、ボスを倒してくれないか」
「わかった。任せろ」
そうディアベルに告げ、俺はコボルトロードの方を見据える。
「…私も行くよ」
「私も行くわ」
「私も」
サラ、アスナ、フィリアが俺の横に並んだ。
なんとも頼もしい、パーティーメンバーだ。
「…よし。手順はセンチネルと同じだ」
「「「りょーかい!」」」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
カンッ、カンッ
俺はヤツのソードスキルをキャンセルし続けていた。
「スイッチっ!」
その言葉と同時にアスナとフィリアが走り込んでくる。しかし、その時コボルトロードの目が妖しく光った。
「アスナッ!」
「フィリアさんっ!」
2人は声に気が付きは間一髪のところで避けるが、ケープが壊れてしまう。2人はそんなことを気にする素振りもなくソードスキルを叩き込んだ。
ーーケープが壊れたことで、2人の素顔をが晒される。そこには美少女と呼ぶべき少女がいた。それこそ、レイド全員がボス戦だということを一瞬忘れて見惚れてしまうぐらい。
「…私も外そうかな。邪魔だしこれ」
そう言いながら、サラもケープを外した。ーー再び、レイドメンバーは目を奪われてしまった。
その際、俺への視線が強くなったのは気のせいだと思いたい。
「グルルゥ」
「…次、来るぞっ!」
俺はコボルトロードとの撃ち合いを再開した。
そして、何度目かの撃ち合いの際…俺は読み間違えた
「…しまーーっ!?」
俺は後ろにいた3人を巻き込んで吹き飛ばされてしまった。
「っっ!!」
コボルトロードの刀が眼前まで迫ってきた。
「うおおらあぁぁぁ」
その時、誰かがコボルトロードの刀を弾いた。
「あ、あんたは…」
「いつまでもアタッカーにタンクをされてちゃ面目がない。あんたらが回復するまで支えるぜ!」
「…あんたは。」
「ありがとうございます」
「「「「うおぉぉぉ」」」」
エギルたちが、コボルトロードにソードスキルを当て続けるがコボルトロードのHPはなかなか減らない。
「グルアァァァ」
コボルトロードがエギルたちをなぎ払い、飛び上がった。
「まずいっ!」
おれはソニック・リープで斜め上に飛び上がった。
「届けぇーー!!」
俺の剣はギリギリのところで届き、コボルトロードは転倒状態になる。
「サラ、アスナ、フィリア!最後の攻撃一緒に頼む!」
「うん!」
「えぇ」
「分かったよ!」
「グルアァァァ」
俺とサラがコボルトロードの攻撃を弾き、アスナとフィリアがコボルトロードにソードスキルを当てる。
その後ろから、俺とサラがソードスキルを発動する。
「これで…」
「終わりだぁー」
俺のバーチカル・アークとサラのツイン・スラストの二連撃によりコボルトロードは爆散音を残しポリゴン片へと変わった。
今回はここまでです。
ちょっと無理やりな展開だったでしょうか?
作者の文章力ではこれが限界でした。すみません
感想やアンケートへの参加、待ってます。
今回も読んでいただきありがとうございました