黒の剣士と幼馴染みの進む道(リメイク中)   作:雪楓❄️

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第7話〜黒猫と聖女〜

〜サラside〜

 

私たちは今、第11層に来ていた。

今は最前線が第26層なので最前線ってわけではありません。

では、何故?って思うかもしれませんがただの素材集めです。って、私は誰に説明してるんでしょうかね。

 

「キリト〜、素材は集まった?」

 

「あぁ、これだけあれば十分かな」

 

「じゃあ、戻ろっか」

 

「そーだな」

 

私とキリトは主街区の方へと歩き始めた。

 

 

 

少し歩いた所で、私たちはモンスターと交戦中のとあるパーティーを発見した。

 

「キリト、どーする?」

 

「…少し様子を見てからにしよう。」

 

キリトに言われた通り、私たちが少し様子を見ていたところモンスターが集まってきてしまった。

 

「…キリトっ!」

 

「あぁ。」

 

私たちはそのパーティーを助けるために走り出した。

 

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

〜主街区【タフト】〜

 

「我ら月夜の黒猫団と命の恩人であるサラさんとキリトさんに乾杯っ!」

 

「「「乾杯〜!!」」」

 

「「…乾杯。」」

 

今、私たちは先程助けたパーティーと祝賀会?をしている。というのも、先程無事に助けた際どうしてもお礼がしたいということで渋々私とキリトは着いてきたのだ。

 

「ところで、キリトさん。失礼だとは思いますが、キリトさんたちのレベルって今どれぐらいなんですか?」

 

ギルドマスターであるケイタさんがキリトに話しかけていた。

 

「…えっと。。」

 

キリトは何故か言いづらそうにしていたので私が代わりに言ってあげた。

 

「40くらいだよ」

 

キリトに少し驚いた顔で見られる。

 

(…仕方ないでしょ。どうせフード取ったらわかるんだし)

 

そう、私は何故かとても有名らしい。【聖女】なんて恥ずかしい二つ名まで頂いて。

 

「そ、そうなんだ。もし良かったら、ギルドに入ってもらおうと思ったけど攻略組の人じゃ無理でしたね」

 

「…ケイタ、歳も近いようだし敬語はやめよう」

 

「あぁ。…改めてよろしく。キリト、サラさん」

 

すぐに敬語から普通の話し方に戻せるあたり、流石のコミュニケーション能力だなっとサラは思った。

 

「…あの、サラさんもし良かったらフード取ってみて貰えませんか?」

 

ずっと静かにしていた、黒猫団の紅一点のサチさんが私にそう言ってきた。

 

(やっぱり、そう思うよね)

 

「うん。いいよ」

 

そう言うと、サラはケープをとった。

 

「「「「………………。」」」」

 

何故かみんな黙ってしまった。と思ったのも一瞬で

 

「「「「せ、せ、聖女様〜!?」」」」

 

黒猫団の面々のその叫び声は酒場全体に広がり、その場にいた全員がこちらを見る。

 

「お、おい。本物だぞ」

 

「すげぇ、綺麗だな」

 

「で、でもなんで、聖女様がこんな所に?」

 

各々様々な反応をみせていた。

 

(……やっぱりこーなった。)

 

「すごい人気だな」

 

キリトはニヤけた顔で言ってきたので、思いっきり足を踏みつけてあげた。

 

「っ!?」

 

(自業自得よ)

 

私は未だに驚いたままの黒猫団を見て、

 

「それでサチさん?…これでいいかな?」

 

「あ、うん。ごめんね、事情も知らずに」

 

サチさんは申し訳なさそうに言った。

 

「ううん、大丈夫だよ」

 

私がそう言うとサチさんはとても安心したように息を吐いた。

 

「それにしても、生の聖女様が見られるなんてラッキーだなっ!」

 

「だなっ!」

 

ダッカーさんとササマルさんは何故かとても喜んでいた。

 

「ダッカーさん、その聖女じゃなくてサラって呼んでほしいんですけど…」

 

「ダッカー。サラさん、ほんとに聖女様みたいな見た目だけど本人が少し嫌がってるんだからちゃんと呼んであげようよ。」

 

「う…。ごめんっ!」

 

ダッカーさんは何故か土下座していた。

 

「いえ。頭上げてください」

 

私がそう言うとダッカーさんはすぐに顔をあげた。

 

「…サラさんが聖女様ってことは、キリトは【黒の剣士】かい?」

 

私と一緒ということでキリトもバレたようだ。

 

「…あぁ。」

 

キリトが肯定すると、ケイタさんは嬉しそうに続けた。

 

「もし良かったら、僕たちのコーチをしてくれないかな?」

 

これには流石の私も驚いた。

隣を見るとキリトも驚いているようだった。

 

「…俺が【黒の剣士】ってことが分かったってことは、もう一つの二つ名も知っているだろ?」

 

「【ビーター】のことかい?…最前線でどうかは知らないけど、僕達中層プレイヤーからしたら【ビーター】は希望の証なんだよ」

 

「…希望の証?」

 

キリトは少し戸惑い気味にケイタさんに聞いた。

 

「あぁ。最前線を【聖女】とたった2人で踏破していく姿は僕らにとってはクリアへと希望なんだ!」

 

ケイタさんはとても嬉しそうに熱弁したいた。

 

「そ、そっか。それじゃあ、少しサラと相談してくるから待っててもらえないか?」

 

「わかった」

 

キリトはそう言うと、私をつれて廊下へ出た。

 

「…俺は受けてもいいと思ってる。」

 

「私はキリトの意見を尊重するよ?キリトがそんな事言うの珍しいから」

 

「なっ!?」

 

キリトは顔を少し赤らめていた。

 

「それじゃあ、アスナさん達には私から連絡するね?」

 

「…あぁ。よろしく頼む」

 

キリトは少し不貞腐れながら私に頼んだ。

私は、フレンドリストからアスナさんの名前を探した。

 

《キリトと二人で少しの間、最前線を抜けます。》

 

それから少しすると返信が帰ってきた。

 

《わかりました。あなた達2人に抜けられるのは正直辛いのですが、2週間までなら大丈夫です。》

 

(…堅いなぁ)

 

アスナさんからの返信を見て、そんなことを思っているともう1件メッセージが来た。

 

《もう、キリトと2人も抜けちゃったら大変だよぉ〜。アスナも最近怖いし。出来るだけ早く戻ってきてね》

 

…フィリアさんからだった。

現在では、お二人共キリトの言葉通りギルドに入っている。

しかも、攻略組最強ギルドに浮上してきた血盟騎士団の副団長を二人して務めており【閃光】と【蒼雷】と言う二つ名までつけられている。

 

(いいよねぇ。2人とも二つ名がかっこよくて。私なんて聖女だよ?聖女。)

 

そんなことを考えているとキリトに声をかけられた。

 

「…それで、なんだって?」

 

「あ、あぁ。2週間までならいいって」

 

「そうか」

 

キリトはそれだけ言うと、黒猫団の方へと戻っていった。

 

 

 

 

私たちが戻ると、ケイタさんたちはとても楽しそうに話をしていた。なんでも、黒猫団のみんなは私たちのファンらしい。

 

「えっと、一応許可が貰えたのは2週間。それまで、明日から俺とサラでコーチするけど、厳しくいくつもりだからそのつもりでよろしく。」

 

「ありがとう。…厳しくってどの程度かな?」

 

キリトの言葉にケイタさんが恐る恐る聞いてきた。

それに対して、私は笑顔で

 

「もちろん、最前線で通用するぐらいですよ♪」

 

と言ってあげた。

すると、何故だろう黒猫団の皆さんの顔が真っ青に見えた。

 

「それじゃあ、明日ここに10時集合で」

 

「じゃあね」

 

私たちはそれだけ告げると自分たちの宿屋に戻っていった。

 

(サチさんたち、動けてなかったけどラグってたのかな?まぁ、いっか。明日から頑張ろう!)

 

 

 

 

 

 





黒猫団との出会いでした!

サラの周りからの評価とビーターに対する評価を書いてみたのですがどうでしたか?

ちなみに、フィリアの二つ名の理由は服装が青いのと短剣使いなので素早いかなと思ったのでそうしました。
今作では、トレジャーハントよりも戦闘を優先しています。

今回も読んで下さりありがとうございました。
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