戦姫絶唱シンフォギア~転生した運命をひっくり返す者~ 作:ウランルトマ
特異災害対策機動部二課では、ライブ会場で何があったのかを聞いていた。
弦十郎「それで、二人とも、あのライブで何があったのか話してくれ」
奏「あいよ。まずあたしと翼は観客を守るためにシンフォギアを纏ってノイズと戦ってたんだ」
翼「ですが、途中で奏のLINKERの効果がきれて、ガングニールが機能を停止しました」
LINKERとは、聖遺物やシンフォギアを使用する際に、適合率が基準値に満たない者が身体に投与して適合率をあげる、いわばドーピング剤である。
奏「そんとき、あたしは後ろの逃げ遅れた女の子を守るために、機能が停止したガングニールでノイズの攻撃を防いでたんだ。でもその時、ガングニールに亀裂が入って砕けた」
翼「そして、その砕けた破片が少女の胸に突き刺さってしまい、重傷を負いました。それでも、奏の必死な呼び掛けで、意識を取り戻すことに成功します」
奏「そんで、覚悟を決めたあたしがノイズに絶唱を歌おうとーーーー」
弦十郎「絶唱だとぉ⁉」
奏「あっちゃー」
絶唱とは、装者への負担を省みずに、シンフォギアに限界以上の力を解放させる歌。しかし、強力な分装者への負担が大きすぎて、最悪の場合死んでしまう可能性すらある。
弦十郎「奏‼お前は、LINKERの効果がきれた状態で絶唱を歌えばどうなるか分かっているのか⁉最悪、死んでしまう可能性もあるんだぞ‼」
奏「分かってるって‼それに、歌ってないから」
弦十郎「······なに?」
奏「話には続きがあってあたしが絶唱を歌う前に······ジードが現れたんだ」
弦十郎「ジード?」
翼「先程話していた少女と奏を守るように40メートル~50メートルの巨人が現れたんです」
弦十郎「巨人だとぉ⁉」
奏「まぁ、そりゃ驚くよな。でもほんとなんだよ。銀の身体に赤と黒のラインが入った目が青くてデカイやつだったよ」
弦十郎「その巨人がジードだと名乗ったのか?」
翼「正確には、『僕はジード。ウルトラマンジードだ‼』と言っていました」
弦十郎「ウルトラマン?それはなんだ?」
奏「さぁ?自分の名前だけ言って空の彼方に消えていったから」
弦十郎「なるほど、報告ご苦労様」
弦十郎は一人、ウルトラマンジードのことについて考える。
ノイズの惨劇が起きてから、数日後
理由は、会場中には、観客や関係者を合わせて10万人を超える人がいた。
その中で死者と行方不明者の総数が、12874人に上る大惨事であった。
これだけでも他に例を見ない大規模の事故だった。しかし、この悲劇はここで終焉を迎えるのではなく、更に勢いを増して連鎖していった。
実は被害者の総数12874人の内、ノイズによる被害で亡くなったのは全体の1/3程度で、残りの2/3以上は逃走中に起こった将棋倒しの如き圧死、避難通路の確保の際に個人同士が争った末の暴行による傷害致死であることが週刊誌に掲載され、そこから一部の世論に変化が生じ始めた。
死者の大半が人の手によって引き起こされたものであることから、惨劇を生き残った生存者に向けられたバッシングが始まった。加えて、被害者や遺族に国庫からの補償金が支払われたことで、世間からは苛烈な自己責任論が展開されていった。
週刊誌の記事の内容こそ取材に基づいて行われた正確なものだったが、人の気持ちを煽るかのような華美な修飾語の数々に翻弄され踊らされた人々は、自身の身勝手な正義と正しさを振り翳しながら主にインターネット内で持論を繰り広げた。
何時しかそれはやがて、この事件とは関係を一切持ってもいなければ興味すらも持っていなかった赤の他人すらも巻き込んで行き、ある種の憂さ晴らしの一つとして熱狂的且つ狂信的に扱われていった。
生存者への心無い中傷は、世間の大多数の意見というマジョリティの後ろ楯に支えられることによって世の正論となり、自分の意見で無くとも、「他の人も言って、やっているから」という正体を失った中身の無い主張が通ったことで、中世の魔女狩りやナチスの蛮行と同等の理由の無い悪意とも言える理不尽な正義の暴力として吹き荒れたのだった。
これは生存者の一人である響の環境をも巻き混んでいた。
それはほんの偶然だった。ライブ会場の被害者の中の一人に響が通っていた中学の先輩の男子生徒がいた。
その彼は中学のサッカー部のキャプテンであり、周りから将来を嘱望されていた生徒であった。しかし、その彼が何故死んで、取り立て周りに影響を与えない響が生き残ったのかと理不尽に責め立てられた。
少年のファンである一人の女子生徒のヒステリック極まる叫びから始まった攻撃は、悪辣な虐めへと発展していき、響はほんの一部を除いた全校生徒からの攻撃の的にされた。
それを知ったリクは響を助けるために響の通う中学を訪れた。
すると、そこでは今、響ともう一人の少女が多数の生徒に囲まれていた。
リク「響、大丈夫?」
響「えっ、リク君⁉」
突然のリクとの再開に響は驚くが、リクは響の手を繋いでもう一人の少女を連れて、周りの人々を押し退けて進んでいく。
男子生徒「おい、待てよ」
リク「なにかな?」
男子生徒「てめぇ、何しに来たんだよ‼」
リク「友達の響を助けに来たんだよ」
そう伝えるとリクはその男子生徒に胸ぐらを掴まれる。
だがリクはその手を捻って男子生徒を突き飛ばす。
そのまま早足で響と少女を連れてその場を後にする。
???「ねぇ、響。その男の子は誰なの?」
リク「僕は、朝倉リク。響とは、ライブで知り合ったんだ」
その言葉を聞いて、少女はリクが響と同じライブでの生き残りであることを知る。
リク「それで、君の名前は?」
???「私の名前は小日向未来」
リク「わかった。未来だね。それで響、何があったの?」
響は泣きながらリクに今まであったことを話す。
響「今まで、友達だった人にも虐められて」
リク「響、優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。例えその気持ちが何百回裏切られようと」
響「何百回裏切られようと?」
リク「僕の親戚が残した言葉なんだ。だからどんなに虐められようと優しさを失わないでくれ。未来と一緒にこれからも頑張って」
響「······うん、わかった」
そんな会話をしている時
『ダークロプスゼロ‼』
響の中学の近くに巨人が現れた。
一方特異災害対策機動部二課では、奏と翼が巨人に助けられたことを報告した後で、巨人が現れたと連絡が入った。
弦十郎「巨人をモニターに出せ‼」
そこには、黒い身体に赤い目をした巨人が町を破壊していた。
弦十郎「翼、奏君、この巨人が二人を助けた巨人か?」
奏「違うよ‼あの巨人は目がもっとデカくて青かった」
その次の瞬間赤い巨人が現れた。
未来「何、あの巨人⁉」
リク「未来と響は、優れてシェルターに向かって‼」
響「リク君は?」
リク「僕には、やることが残ってる」
そう言い残して、二人から離れたリクは、以前戦ったことのあるロボットだと思いだし、ウルトラカプセルを起動する。
リク「融合‼」
ウルトラセブン『ディュッ‼』
セブンカプセルを起動して、スキャナーにセット
リク「アイゴー‼」
ウルトラマンレオ『イャァッ‼』
レオカプセルを起動して、スキャナーにセット
そしてジードライザーのスイッチを押す
リク「ヒァウィゴー‼」
ジードライザーでウルトラカプセルをセットしたスキャナーをスキャンする
『フュージョンライズ‼』
リク「燃やすぜ、勇気‼ハッ‼」
リクは自分の胸の前で、もう一度ジードライザーのスイッチを押す
リク「ジィィィィード‼」
『ウルトラセブン‼ウルトラマンレオ‼ウルトラマンジード‼ソリッドバーニング‼』
深紅の巨人が現れた。
弦十郎「翼、奏君、あの巨人がそうかね?」
奏「あぁ‼」
翼「身体の色は違いますが、間違いなく私達を助けてくれたウルトラマンジードです」
???「面白くなってきたな」
その男は二つのダークロプスゼロカプセルを起動して、新たに二体のダークロプスゼロを出現させる。
ジードは新たな二体のダークロプスゼロの出現に驚くことなく、冷静に対処する
腕に炎を纏い、一体目のダークロプスを殴る。二体目は身体からのジェット噴射の勢いを利用して、腹を蹴り後退させる。三体目は自ら後退し、体内からディメンションコアを出す。ジードは胸の噴射穴を開ける。
ジード『ソーラーブースト‼』
ダークロプスゼロはディメンションストームを放つ。
ジードのソーラーブーストとダークロプスのディメンションストームは中間で、拮抗するが、ソーラーブーストはディメンションストームを貫き、ダークロプスを破壊する。
次にジードは頭部のアイスラッガーを取り外し、攻撃する。ダークロプスも、頭部のツインアイスラッガーを手に取り応戦する。が、ジードのジェット噴射の勢いがあり、ダークロプスの防御を貫く。ジードはアイスラッガーを足に取り付け、ジェット噴射を起こして足に取り付けたアイスラッガーでダークロプスを切り裂く。
ジード『ブーストスラッガーキック‼』
二体のダークロプスを倒した瞬間に最後のダークロプスが、目の部分からダークエメリウム光線を放つが、ジードはジェット噴射を逆噴射して、後退する。
ジードの手首部分の噴射穴が開き、そこから赤いエネルギーを纏った緑の光線を放つ。
ジード『ストライクブースト‼』
その光線はダークロプスを粉砕する。
ジード『シュワ‼』
ジードは空高く去っていった。
弦十郎「ジードを追え‼」
あおい「光となって消失しました」
弦十郎「ウルトラマンジード······。何者なんだ」
リク「響、未来、大丈夫?」
響「うん、大丈夫だよ」
リク「よかったぁ」
リクは安堵の声を漏らす。
未来「リクこそ大丈夫なの?」
リク「僕は、全然大丈夫だよ。それと、ごめん。母さんがもう戻ってこいって言ってるから僕は家に帰るね」
響は悲しそうな顔をしたが、仕方なく頷いた。
リク「また会えるよ。それと僕の言った言葉を忘れないで」
響はまたリクと会う約束をして未来とともに家に帰っていった。
リク「ダークロプスは誰かに怪獣カプセルから召喚されたみたいだったよね」
レム『はい、おそらく何者かのが、怪獣カプセルと、ライザーを持っている可能性が高いです』
リクとレムの二人は敵に対して警戒を強めるのだった。
ウルトラカプセルナビ
リク「今日のカプセルはこれだ‼」
セブン『ディュッ‼』
『ウルトラセブン‼』
レム『ウルトラセブン、身長40メートル、体重2万5千トン、深紅のファイターと呼ばれる戦士です。頭部のアイスラッガーで敵を切り裂きます。』
リク「次は、これだ‼」
ダークロプスゼロ『ハァッ‼』
レム『ダークロプスゼロ、身長50メートル、体重5万5千トン、ウルトラマンゼロをベースに作られた悪のロボット兵器です』
リク「次回も見てください」