これはネクロマンサーですか?~いいえ、ネクロマンサー(偽)の皮を被ったバグです~ 作:Aura
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これはネクロマンサー(偽)と言う名のバグですか? ~はい、転生先はコキュートスです~
「んぅ.....ここ...は? うっ!?」
目が覚めるとうっすらと不気味に光る水晶の様な物が照らし出す薄気味悪く、ネクロマンサーであるはず
「ぐッ~~~~~!!!??」
(は、早くしなんとかしないと凍死しちゃう!?)
両腕で気休めにもならないけど身体を抱き締め必死にこの状況を何とかする方法はないかと寒さで薄れゆく意識の中で考えるが、余りの寒さに思考が定まらずにどんどんと身体から熱が奪われて眠くなる。
「【温めて】」
特に意識したわけでもなく、自然と口からこぼれたその言葉には魔力が宿り現実となって先程まで感じた肌を切り裂くような寒さも感じるどころか寒くも、暑くもない適温へと変わる。
「....もしかして...今の...が?」
自分が今しがた起こした現象が何かを理解すると同時に頭に膨大な量の情報が流れ込み、今度は頭を締め付けられながら頭を思いっ切り叩かれているかのような痛みで意識が飛びそうになるがそれでもその場で数分うずくまって我慢すると収まる。
「.......(なるほど。力の使い方は分かったけれどここが何処か分からない)」
痛みが引いたことで今現在の自分がどういう事が出来るのか、現在の肉体のスペックはどんなものか、現在の装備と先程現象が何だったのかを完全に理解する事は出来ても自分がどんなところに居るのかまでは分からない事から恐らくこのバグキャラとしか言えない肉体に転生するにあたって女神様も予期せぬ異常事態が起こったと推測できる。
(じゃなきゃ捕捉して転移させるって言ってたにも関わらず情報がないのと向こうからの何かしらの接触がないのはあり得ない。)
とりあえず色々と考えるのは後にしてまずは知識は持って居ても使えなければ意味がないことから少し考えてから―――
「【光源】【鏡】」
『ユークリウッドと言えば言葉の力!!』という事で試しにぷかぷか浮かぶ光の玉のイメージで言葉を発し、その後その辺に転がる透明度の高い氷が鏡になるイメージで言葉を発するとイメージ通りの姿見サイズの装飾もない鏡が私の目の前に出来上がる。
「.......やっぱり」
イメージ通りの現象が何事もなく起こったことで考えていたことが正しかったと理解する。
(...この世界の魔法の知識と私の持つ魔法とは詠唱するモノと言うイメージが合わさり
不幸中の幸いだったのがこの力が完全にコントロール可能であり、余程切羽詰まった事態に陥らなければ早々現実化しないという事だろう。
(でも、完全にコントロール出来る様になるまではなるべく迂闊に喋らない方がいいかもしれない。それにここまで力が増しているとなるとただでさえ本来のユークリウッド・ヘルサイズの言葉は無差別テロみたいな力だったのにそれが強化されてどれだけの規模で現実化するのかが予想できない。....そもそもこの世界の魔法は魔法陣書いたり、ある程度の魔力操作と属性変換出来ればイメージ通りの魔法が出来ちゃうってどうなの?)
等とグチグチと声に出さずに愚痴りながらも姿見で自分の今世の姿を確認する。
鏡に映るその姿は青みがかった美しい銀髪、サファイヤの様な透き通った蒼眼で優しそうな目付きなのに表情が無いせいで人形のような印象を与える容姿。そして青いドレスに身を包み、特徴的なプレートアーマーやガントレットを装備したその姿はイラスト通りかそれ以上の美しさと可憐さを持つ紛うことなきユークリウッド・ヘルサイズの姿が映し出されていた。
(ッ!? 確か女神様はちゃんと男性にしたって言ってたのにどうしてスカート履いてるの!?)
私は大慌てで鎧の隙間から片手を入れて胸を触り、もう片方の手でスカートの上からアレがあるか確かめしっかりと男性の肉体であることに安堵したと共にこの見た目じゃ男性物は似合わないだろうし、サイズも合わないだろうなぁと遠い目になりながら少しの間現実逃避すること数分後にあることに気がついた。いや、気がついてしまった。
(いつの間にか一人称が自然と私に変わってて、女性物を着ていることに焦りはしても嫌じゃないどころか自然と受け入れられてる。)
前世の私は女装癖のある変態だったのかと絶望したがよくよく思い出そうとしても前世の自分の名前どころか明確な服装も、居たであろう家族の姿も名前も思い出せず、最後の死因となったあの事件の事ですら明確な殺意と恨みや憎しみの感情はあるが所々虫食いであることに気がつく。
(.....幾ら記憶の欠落あるとは言え、こうもあっさりと受け入れているこの状況に納得は行かないけれど恐らくこれもあの天使達がやらかした事に原因がありそう)
そう結論付けると益々負の感情が膨れ上がるのを感じるが、今はそれどころではないので一旦落ち着きを取り戻し、もう一つの問題について考える。
(.....やっぱり元が元だったとはいえさっきから鏡に映る姿を見る限り僅かにしか表情が動かないところを見ると相当努力しないと対人関係で苦労しそう。それに神器や肉体のスペックや魔力操作なんかの確認もしなきゃいけないし、一面氷しかなくてしかも明らかにやばそうなモノ達が氷漬けにされてるこの場所がまともなはずはないのだから早く脱出する術を探さなきゃ)
それからしばらくの間様々な確認を一通り終わらせ、分かったことをまとめる。
・まずは魔力操作に関しては問題ないどころか息をするように自然と身体の内から溢れ出る膨大な魔力すらも操れることが判明し、余分な魔力は女神様が気を利かせてくれたのかペンへと何故か変わる血の様な色の大鎌に流すことで予備の電池代わりにすることも出来れるのと攻撃に転用したりするが何となくノリでソウルイーターに登場する鎌職人の少女の魔女狩り再現行けるんじゃない?ってノリでやったことで判明した。(再現に関しては魔力を込め過ぎて魔女狩りと言うより鬼神狩りの様な感じになってしまって辺り一帯を吹き飛ばしてしまったけど私は悪くない)
・肉体スペックはシャーロック・ホームズ並の頭脳があることによってある程度動かしたことでどれだけ動けて、今の身体で最も最適な筋肉や骨格の動かし方を発見し、すぐに実行しても脳内のシュミレーション通りに動けたことからかなり高いがまだまだ伸びしろがある事が判明したので鍛えていく必要がある。(なんせ幾らバグキャラだとしてもパワーインフレ万歳の世界だから慢心して死にましたじゃ目も当てられない)
・神器に関しては問題なく知識に存在する全ての機構の展開が出来たことから不具合はないと判断。(ただ、使用時は何故か瞳の色が蒼眼からフィアの様に鮮血の様な赤色へと変化する)
・最後に脱出に関してはとりあえず魔法で可能な範囲にサーチをかけてみたけれど何処にも出口らしき場所がないことから外から出なければ絶対に出る事が出来ない監獄の様な場所であると推測でき、一面が氷に覆われ、氷漬けにされて居るモノ達しか居ない事とここから少し歩いたところに
以上の事から女神様がこっちを捕捉するまで私はコキュートスで缶詰となって過ごさなければいけないと言う難易度ルナティックな状況に置かれています。
(これ、なんて無理ゲー?)
御閲覧いただきありがとうございます!
タイトルから察し、本文で何となく次回のフラグに気がついた人もいると思いますが次回は高町式O☆HA☆NA☆SIによる説得回となります!!(誰がなんと言おうと話し合いであり、友達(奴隷)作りです)
一体ユーはなにエルを説得(物理)し、友達(奴隷)にするのかはなるべく早く投稿できるように頑張りたいと思います!
最後になんちゃらエルに関してはオリキャラとして登場させようかと考えていますのでご理解の程よろしくお願い致します。