これはネクロマンサーですか?~いいえ、ネクロマンサー(偽)の皮を被ったバグです~ 作:Aura
そして投稿してまだ、それ程日にちが立っていないにもかかわらずお気に入り39件もの登録ありがとうございます!
タイトルからわかる様にサマエル(メインヒロイン)の登場回です。
メインヒロインなのに高町式交渉術からのお友達(奴隷)になる(不憫な)子ですが少なくともコキュートスで封印され続けた挙句に利用されるだけ利用されるよりはマシなはず...多分、きっと、メイビー。
そしてサマエルをオリキャラ化させるに辺りサマエルが封印された経緯などはある程度元ネタ(神話)に沿いながらも変更しますが、あくまでユーの居る世界は原作に似た世界なので経緯が違ったり、原作通りにならない場合もこれから先増えて行くと思いますのでよろしくお願い致します。
<>ないはメモ会話・【】ないは言葉の力・『』に関してはネタばれになるので推測してみてください!
しばらく現実逃避しながら言葉の力と魔法を合わせた場合に起こる現象を思いつく限り小さいことから幾ら魔法が便利な物でもあり得ない、例えば氷の中で燃え続ける白炎や生み出した反物質をクリスタルの様な魔力を固めた結晶の様な何かの中に入れて安定させる(適当に壁に向かって投げたら結晶が砕けた後には一瞬にして壁が初めからなかったかのように大穴を開けて消失)と言った現象まで可能とする事が分かったので、とりあえずこのまま同じ場所に居ても仕方ないのでどうせなら原作で少しだけ名前が出てたサマエルに会いに行ってみることにしました。
(それにこれがあればサマエルを蝕んでいる悪意や呪いを消すことは出来なくとも
知らず知らずのうちにいつの間にかペンから血の様に赤い大鎌へと変わっていた大鎌を強く握り締め、何故か涙が頬を伝う。
この身体は女神様が言うには元になったユークリウッド・ヘルサイズの魂も人格も記憶もないと談笑している最中にふと気になって質問した際に答えてくれたことからこんな事を想うのは可笑しいかもしれないけれど―――
(今の涙はきっと大きすぎる力で自分を押し殺さなければ自分の大切な人や友人や関係のない赤の他人までをも巻き込んでしまうが為に自らを犠牲にし、自ら一人で居続ける優しすぎる
―――大鎌を地面に突き立て、両手を胸の前で組み、目を閉じて祈る。
『ありがとう 頑張って』
一瞬....ほんの一瞬だけそんな聞こえないはずの声が聞こえた気がする。
(もしも今のが例え幻聴だったとしても応援されてしまったのだから期待に応えないとね)
今だに流れ続ける涙を拭いまずはこの世界で最初の友達を作る為に苦しめられ続ける者を救い出す為の一歩を踏み出す。
(どんな理由があってこんな酷い目に合っているのかなんて知らない。これが単なる偽善であることも分かってる。助けたことで沢山の人に迷惑をかけ、命を狙われるかもしれないけれど....だけれど...それでも....私が助けたいから助けるだけ)
「『だって一人は寂しいのだから』」
なんだか
(もしかして私は認められたって事なのかな? もしもそうだったら嬉しいな)
そんな思いを胸に心なしか軽くなった足取りで歩み続ける。
(待ってて...必ず...助け出して見せるから!)
時計もないし、太陽もなければ星もない真っ暗闇のせいで何十分か何時間たったか分からないけれどついに目的のモノを発見した。
(やっぱり 間違いなくサマエル。それに..これは....幾らなんでも酷すぎる)
十字架に磔にされ、太い釘を身体中に打ち付けられた状態で拘束具で全身を封じられている為に辛うじて見える黒い翼とオーラから恐らく上半身は堕天使、下半身が東洋のドラゴンのような細長い姿は蛇を思わせる。
何より目を引くのが拘束具の隙間から除く地肌には傷がない所はない程様々な酷い火傷や切り傷に加えて刺し抉られた様な傷等の痛々しい傷跡が瘡蓋にならずに血を滴らせたままなの姿で広がっている所を見るに恐らくわざと傷が治らないようにする効果が拘束具か釘に織り込まれてると推測できる。
(こんな状態だけでも酷いって言葉が生易しく思えるのにも関わらず魂までをも呪いや悪意によって汚染され続けている)
更に酷いことに傷口が呪いによって壊死すれば化膿して激しい痛みが伴う段階までに再生されてまた、壊死するのを繰り返しながら肉体を痛めつけるだけではなく全体を覆い尽くす程の膨大な呪詛によって魂までをも魂がギリギリ壊れない範囲で蝕み、汚染することで精神的にも犯し尽くす悪意の塊。
(正直何があったかなんて知らないし、分からないけれど幾ら何でもやりすぎ。吐き気がする!!)
誰がやったのかなんて知らない。だけれど....こんな事をする者は碌な奴ではない事だけはよく分かった私は奥歯を噛み締め、もしもこれをやった者が生きているのならこの子が望まないにしても生きているだけで必ず不幸になる人が大勢出るのは分かり切っているのだから必ず消そうと決意し、まずはこの悪意の塊を除去しなければどうすることも出来ないのでまずは悪意を取り除く為にペンに変えていた大鎌を取り出し目の前の地面へと突き立てる。
「【悪意に満ちた呪詛】【 この大鎌へと宿って】」
始めは抵抗するかの様に私の方へと禍々しい闇そのモノの様な漆黒の瘴気が向かってきたが態々目の前に大鎌を突き立てたことで推理通りそちらに引き寄せられてあっさりと中に入り込み始めると後は魔力を流し込み続けるだけで勝手に入って行ってくれるので物凄く楽に封印することが出来たがこのまま触れば恐らく私の事を蝕む事は火を見るよりも明らかなのでとりあえず突き立てたまま放置し、釘や拘束具を外す作業へと移る。
「【咎人を拘束するモノ】【 砕けて、消えて】」
しかし魔力が消耗する感覚はあったにもかかわらず釘も拘束具には罅一つ入らなかった。
「.....?」
その後も何度か言葉を変えて魔力を消耗するだけで特に変化がない。
(もしかして何度か言葉を変えたけれど唯一、一度も変えてない言葉が存在する)
もしもサマエルが
「【偽りの罪を着せられし者】【不当なる拘束は砕け落ちて】」
万が一の事も考え、少し多めに魔力を注いだせいで釘と拘束具どころか磔に使用されていた十字架までもが塵となって消えてしまった。
(...............き、きっと強度に問題があったのね 私は悪くない)
「......ッ!?」
どうやら少し現実逃避している間に目覚めてしまったようだ。
<起きた?>
とりあえず下手に会話してる最中に言葉の力が発動しても不味いから自分に念の為の翻訳魔法をかけ、無駄に高性能なメモ帳(幾ら使ってもページがなくならない&書いた言葉が読む側が最も馴染みある言葉に変換される)で会話する。
「GAaaaaaaaa!!!!」
「―――ッ!?」
突然獣の様な方向をあげ、血を辺り一帯にまき散らしながら襲い掛かって来た。
(くっ.....油断した)
幾ら呪詛を移し替え、拘束具や釘を塵にしたとは言え目の前に見ず知らずの者が立っていれば理性を完全に失っているサマエルがメモを読むはずもなければ襲い掛かってこない保証なんてどこにもなかったにも拘わらず、強大な力を手に入れたことで知らず知らずのうちに慢心していたことが原因だとは思う。
(でも、そんな事よりも早く何とかしないと失血死の恐れもある。それに加えて急激な力の消費で今まで汚染されて壊死していたところから浸食と崩壊が始まっている!?)
恐らく拘束具や釘かはたまた十字架の効果でギリギリを維持されていたことによって今まで崩壊しなかっただけの様で必死に攻撃を避けながらも激しい攻撃をしてくる度にどんどんと壊死が急速に壊死して居なかった所までをも浸食し、崩壊が進行しているのが確認できるために迂闊に攻撃する事も出来ない。
(このままじゃ助けるどころか死期を早めてしまう!? どうすればいいの!?)
『相手は理性を失った獣 獣達は自分よりも強い力に本能的に従う』
(また、あの幻聴? いや、多分
そしてその事を理解すると同時に脳裏にこの状況を打破する為の方法が浮かび上がる。
「【止まって】【収納】」
相手の爪による攻撃をギリギリ回避するもその息を勢いを乗せた尻尾の攻撃のせいでバランスを崩してしまった為にとっさに少ない魔力を込めて相手をほんの数十秒程度しか止めることが出来ない。
(今はそれで十分!!)
急いで【収納】と名付けた疑似的な亜空間をあらかじめ作り出し、そこに入れたい物を瞬時に名の通り収納できる便利な収納空間にプレートアーマーやガントレットを収納して抑え込んでいた魔力を一気に全開で解放する。
パリン!! ピキピキピキ!!!!
と、何かが砕ける音と共に空間に罅が入り始め、膨大な魔力が私を中心にうねりをあげながら渦巻き、特に属性変換して訳ではないせいで多分私の魔力性質(今のところどんな属性やどんな用途に使っても十全に扱える為に詳しいことは不明)の問題なのか膨大な魔力が意図せずとも可視化する程までに膨れ上がった魔力は七色の光へと変わりながらもコキュートス全体へと急速に広がり始めて様々な瘴気や怨念渦巻く負の感情が飽和状態だったにも拘わらずあっという間に私の魔力で塗りつぶされて浄化され、重苦しい感じはなくなった代わりに別の先程とは比べ物にならない重圧が辺りを覆い始める。
(..........やりすぎちゃったかも)
御閲覧いただきありがとうございます!
はい、何となく皆様は分かると思いますがユーは頭は良いのにうっかり属性持ちです(笑)
なのでこの先もちょいちょいやらかすと思いますが生暖かい目で見守ってあげてください!
そして今回の話は長くなりそうだったので前後に分けさせて頂きました。
後編に関しましてはなるべく早く投稿できるように頑張りますので今しばらくお待ちください!