今回は花火大会!
夏といえばのカップルイベントですよね笑
「和くん~!起きて~」
今日はせっかくの休みなのに千歌が起こしに来た。
「千歌、おはよ.....おやすみ~」
「ちょっと寝ないでよ!和くん~」
全く.....千歌は....
「今日は何の日ですか?」
「え?えっと....」
千歌の誕生日は終わったし、Aqoursの練習はない日だ。
なら、何だ?なんかあったか?
「もうっ!ぶっぶーですわ!だよ!」
ダイヤの真似か?可愛らしい。
「ちょっと聞いてる?おーい!」
「お、おぅ。なんだ?」
「だ・か・ら!今日は花火大会の日なの!」
あぁ~。花火大会....
ん?花火大会!?
嘘だ。だって花火大会は来週だろ?
「今日、何日だよ?」
「今日は8月の18日ですよ?」
「本当に花火大会じゃねぇかよ。」
「だから、さっきから言ってますよね?今日は花火大会なんです。」
夏休みは怖いな。
日付も曜日も分からなくなる。
で、なんでさっきからちょくちょく千歌は敬語なんだ?
「あ、あの....千歌さん?」
「はい。何でしょう?」
「もしかして....怒ってます?」
「はい...千歌はものすご~く怒ってます。」
ものすご~くって....
可愛すぎだろ。
怒るのも無理ない。
千歌の誕生日会で俺からのプレゼントは花火大会だと言った。
それを俺は忘れていたのだから。
まぁ、約束を忘れてたんじゃなくて日付を忘れてたんだけどな。
「千歌さん?取り敢えず花火大会は今日の夜だよな?」
「そうだね。今夜花火大会だよ♪今からやる訳ないじゃん」
「だったらさ、今起こさなくても良かったんじゃ....」
「うっ.....いいの!」
これ、絶対楽しみで...とかだろ?
可愛すぎか...
俺、大丈夫か?
さっきから可愛すぎしか言ってない気が.....
「和くん!絶対誰にも言わないでね?」
「お、おぅ。」
「実は....花火大会が楽しみ過ぎて早く起きちゃって...」
早く起きすぎて暇になった千歌は俺を起こしに来たというわけだ。
「そうだったのか...じゃあどうする?」
「う~ん。あっ!ゲームしよっ!うちに沢山あるんだ!」
「いいぞ。どこにあるんだ?取ってくるよ。」
「ううん。私が取ってくるから大丈夫!」
そう言いながらどこかへ走っていった。
「ただいま~」
「おかえり。大丈夫か?」
千歌は沢山のゲームを持ってきた。
こんなにあったのかよ。
まぁ、好きだからいいんだけどな。
「和くん!私と勝負だよ!ゲームに私が勝ったら私の言うこと聞いて?」
「俺が勝ったら?」
「んーなんでもいいけど....」
「じゃあ....後で決めておくわ。」
「えー。後出しなの?ずるいよ~」
そう言いながら千歌はゲームの準備をする。
「ゲーム、何がいい?」
「言っとくけど俺、強いからな?」
「大丈夫!千歌の方が強いから!ハンデだよー」
なんなんだ?
この謎の自信は?
俺が選んだのはカートで順位を競うカートゲームだ。
「よぉし!千歌が1番とるからね!」
「取れるものなら取ってみろよ」
最初の対決は俺が勝った。
すると千歌は
「うぅ....悔しい!3回勝負だよ!」
「なんでだよ。今俺が勝っただろ?」
「嫌!もう1回やるの!」
やっぱり千歌は末っ子だな。
「分かった分かった。まだ時間あるしな。」
「やったぁ~和くん、優しい!」
そう言いながら俺に抱きつく千歌。
千歌のみかんが.....
いけないいけない。
考えるな。俺!
「よぉし!気合い入れて頑張るのであります!」
ビシッと決める千歌。
なんか今日の千歌、いつもと違うな。
なんだろう?こう、テンション上がりまくってる感じ。
それから結構時間が経ち、辺りがオレンジ色、いやみかん色になってきた。
「やったぁ~これで千歌の勝ちだね!」
結構手加減して、ギリギリの所で勝つという作戦は見事に失敗した。
時間オーバーだ。
「千歌ちゃん?和馬くん?浴衣着るんでしょ?降りてきてー」
志満ねぇからお呼びがかかった。
「じゃあ和くん!約束だからね!」
「マジかよ。」
「マジです。」
「分かったよ。早く行ってこい!ここは俺が片付けておくから。」
「はーい!後でね!」
そう言っていなくなった。
そういえば、俺昔女の子と遊んで今日みたいに負けたことあったよな...
ふと、思い出した。
その子がどこの誰かも今では忘れてしまったが、あれが俺の初恋だったのかもしれない。
「おーい。和馬!」
「お、おぅ。美渡ねぇ。」
「このゲーム懐かしいな。昔、あんた達がやってたよね。」
懐かしいそうに目を細める。
美渡ねぇの横顔、千歌に似てるな。
ん?今、あんた達って言ったか?
「あの...「今はさ、千歌にあいつに何も言わないでね。」
何も言わないで?
なんでだ?
「昔あった事を思い出したんでしょ?和馬が全てを思い出しても千歌には何も言わないで。」
「なんでだよ、なんで千歌は昔の事を思い出しちゃいけないんだよ!」
「ごめんね。でも今はあたしの口からはなんにも言えない。」
「どうしてだよ...」
また昔か....
昔俺と千歌と善子の間に何があったのか誰も覚えてない。
「記憶ってのは無くなったらそのままでいいんだよ...」
美渡ねぇは寂しそうに呟く。
過去に俺たちの間になにがあったんだろうか。
すると、ドタドタと足音が聞こえた。
「和くん!どう?どう?」
千歌はすごくテンションが上がっていた。
俺と美渡ねぇは今のことは無かったかのように振舞った。
「お、おぅ。すっげー可愛いよ。」
「え、本当に!?」
「俺がいつ嘘をついたんだよ。」
「やったぁ~」
「おい!バカップル!イチャイチャするならよそでやれよ...全く...」
「なんでそんな事言うの?!本当美渡ねぇ信じらんない!」
美渡ねぇ....
すごいな....
たったひとりの大事な妹を守ろうとしているんだ。
「じゃっ!楽しんできな!」
全く...美渡ねぇも素直じゃないな。
「ねぇ?和くんは浴衣着ないの?」
「え?あぁ。着てくるよ。」
志満ねぇが下で浴衣を着せてくれた。
「和くん?終わった?」
「あぁ。まぁな。」
「うん!かっこいいね!」
「そうか?」
「うん!じゃあ、行こっか!」
「おい!ちょっと待ってて!」
辺りはもうすっかり暗くなっていた。
「あの....あのさ...迷子になっちゃうかもしれないから....手...繋いでいていい?」
「あ、もちろん....」
千歌の手、小さいな...
そういえば、千歌の顔赤い?
「なぁ、千歌?」
「ん?なぁに?」
俺がそっと顔を近づけると...
「和くん...やめてよ....恥ずかしいじゃん....」
「可愛い...」
「え?」
俺が可愛いと言った瞬間、
花火が上がった。
タイミング良すぎだろ...
「うわぁ~綺麗!」
「そうだな。」
お前の方が綺麗だよなんて言えるわけない。
「ねぇねぇ。誕生日プレゼントは?」
千歌が俺の袖口を引きながら聞いてくる。
そうだった。
「プレゼントは....」
そう言うと千歌を引き寄せる。
そしてそっとキスをする。
その瞬間花火はフィナーレを迎える。
「和くん....好きだよ....」
「千歌.....」
そして花火は終わりを迎えた。
「花火、終わっちゃったね...」
「あぁ。そういえば千歌のお願いってなんだったんだ?」
「え?////」
口をごにょごにょさせる千歌。
そんな恥ずかしいことだったのか?
「千歌?」
「えっ!?あの...えっと...何があっても千歌と一緒にいてね?///」
「え?あぁ。もちろん///」
俺、あんまり照れたことないのに...
今のはヤバかったな...
「じゃあ帰ろうか♪」
「あぁ。」
こうして仲良く恋人繋ぎをして帰った。
もちろん同じ屋根の下に...
ありがとうございました!