タイトルまんま~笑
やっぱりそろそろ喧嘩でしょ?
ってな感じで喧嘩します笑
「あ、千歌....おはよ....」
「.....お、おはよう......」
朝見かけて挨拶するとすぐに逃げられてしまう。
最近ずっとこんな感じだ。
事の発端は1週間前-
俺は千歌とAqoursの新しい歌詞を考えていた。
今回は恋の歌にするらしい。
「んー恋かぁ...」
「恋なら俺としてるだろ?」
「そ、そうだけど....ほら、私たちはもう付き合ってるでしょ?そうじゃなくて片想い中みたいな歌を作りたいの」
なるほどな....
「なんで片想いなんだ?」
「ふぇ?だってアイドルは恋愛禁止だよ?」
あっ、そうだった。
俺たちが付き合ってるのも本当はだめなんだもんな...
「だから、片想いにしなきゃ。ファンの皆に恋してるよーみたいなね。」
確かにそうだ。
だけどなんか複雑だな。
「あーあ全然進まないよ~そうだ!みかんジュースでも飲もう!和くんも飲むでしょ?」
「あ、じゃあお願いしようかな?」
「はーい。あっ、その歌詞ノート見ちゃだめだからね?」
「分かってるよー」
そんな返事したがだめと言われると見てしまいたくなるのが人間だ。
少しなら、少しだけならいいかな?
そう思いノートを開けてしまった。
それがいけなかったんだ。
ノートにはファーストライブで歌った『元気全開DAY!DAY!DAY!』や梨子が即興で弾いてくれた『夜空はなんでも知ってるの?』など今までのAqoursの曲のアイディアが殴り書きで書いてあった。
これ、歌詞ノートじゃなくてアイディアノートじゃないのか?
そしてページをめくると今回の歌のアイディアが書いてあった。
ん?これ、アイディアか?
・毎日きっと連絡してね
・大好きだってずっと聞かせてよいつも
・手繋いで歩いて
・いえなくて黙っちゃう時はこれを見せて甘えてみる
・忙しいって連発しないで
・大好きな気持ち後回しされちゃったら涙出ちゃうの
・誕生日覚えて
なんだこれ、これじゃあまるで取り扱い説明書みたいじゃないか。
ん?なんかそんな曲あったな。
「ただいま~和くんみかんジュースが....ちょっとしか...なく...て?あー千歌のノート見たの?見たよね?見たんだよね?」
あっ、しまった。
ノート開きっぱなしだった。
「あの、これは違うんだ...」
「人のノート見ておいてなにが違うの?」
確かにそうだ。
勝手にノートを見たことに間違いはない。
「最低.....そんなことする人だとは思わなかったよ....」
「あの....千歌?」
「和くんなんて大っ嫌い!!!」
そう言い放すと千歌は走ってどこかへ行ってしまった。
俺は千歌を追いかければ良かったんだ。だけどそれが出来なかった。
好きな人に
大好きな人に
愛してる人に
嫌われた。
その現実が俺の足を止める。
結局千歌は曜の家に居たらしい。
その日の夜に曜から電話がかかってきて志満ねぇが迎えに行った。
それからというもの千歌とまとまった会話はしていない。
そのまま1週間が過ぎようとしていた。
「あらっ!和馬!奇遇ね。」
1人で学校に来た俺に向けて言う。
「Aqoursの朝練は?」
「そんなものやってないわよ。リーダーがあんな調子でマネージャーが来ないんだから。」
わざとらしくリーダーの名前も出す。
「そうか...悪かったな。」
「私は責めるためにここで待ってたんじゃないわよ?」
やっぱりそうか。
奇遇なんて言ったがずっと待っていたんだ。
俺のことを....
「それで?話があるんだろう?この際だからなんでも聞いてくれ。」
「千歌っち、私たちには何も話してくれないの。何を聞いても空元気で作り笑いなんかしちゃって....」
そうだったのか...
あの千歌が作り笑いね....
「だから、何か知らない?頼れるのは和馬だけなの....お願い...」
そんな泣きそうな顔されたら答えるしかないだろう。
いや、元々答えるつもりだったが....
俺は鞠莉に全て話した。
「ねぇ、マリーの意見言ってもいい?」
「なんだよ?」
「そのくだらなーい喧嘩はいつ終わるの?」
くだらない?
俺はきっかけはくだらなくても今すごく悩んでいるというのに...
「お前になにが分かる?俺の気持ちが分かるか?大好きだった、愛してた人に嫌われる気持ちは俺にしか分からないさ!!」
気がついたら俺は怒鳴っていた。
「あ、ごめん....」
「いいえ。ちょっとびっくりしただけよ。ねぇ、どうして過去形なの?」
「過去形?なんの事だ?千歌との関係なら終わらせたつもりはないぞ?」
「そんなのマリーだって分かってるわよ。違うわ。大好きだった、愛してた人って言うから。」
そんなこと言ったか?
「ねぇ、仲直りする気ない?」
鞠莉がそんな言葉を口にした。
今まで自分から言いたかった言葉を.....
「そうだよ!千歌ちゃんと仲直りしてあげて?」
そう言って物陰から出てきたのは曜だった。
「曜!?びっくりした...」
「あ、ごめんね...でもね、千歌ちゃん喧嘩した日に私の家に来てたでしょ?あの時の千歌ちゃんすごく泣きそうな顔してた。あんな顔しいたけが病気になった時以来だよ。」
そんな辛い思いさせてたのか....
ごめん...ごめんな...千歌...
「少しは自分のした事の重大さがわかったかしら?恋する乙女にそんなことしちゃだめよ。」
3人で話していると前からしょんぼりした女の子が歩いてきた。
いや、泣いてるのか?
歩いてきたのは千歌だった...
見間違える訳が無い。
だって愛している人だから。
これから先もずっと...
「おはよっ!曜ちゃん!鞠莉ちゃん!」
「おはよー千歌ちゃん!」
「グッモーニン!千歌っち!」
「お、おはよ。千歌....」
返してくれることを願いながら言った。
このまま、返してくれて今まで通りに出来たらいいな。
なんて、甘いことを考えながら...
しかし、現実は甘くなかった。
「おはよ。鈴木くん.....じゃあ.....」
そして彼女は走り去ってしまった。
俺は一瞬何を言われたのか分からなかった。
今まで和くんだったよな?
千歌だけは和くんと呼んでくれていた。
俺もその呼び方が好きだった。
それが、鈴木くんに変わった?
それが何を意味しているのか?
それは自分が1番よく分かっていた。
いつの間にか俺と千歌の歯車は止まってしまった.....
ありがとうございました!
次は千歌目線で喧嘩して仲直りまでいこうと思っています!