ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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第4章 開幕、リージョンカップ
ガンダムブレイカーズ 第11話 二次予選を目指して


雲一つない青空の下

 

ユウキとミサはカドマツが運転する車によって

このスタジアムに到着した。

 

ありがとう、カドマツさん

 

「なぁに、いいってことよ」

「それより、速く参加登録やってこい」

 

カドマツの言う通りだ

まだ時間的には余裕があるが、早めにやっておいて損は無いはず

ミサ、行こう!

 

ユウキはミサを引っ張り受付へと向かった

 

 

 

ユウキ選手、ミサ選手... あのすみません、ロボ太選手はどちらでしょうか...?

 

受付の女性はそう語る

そうだった...ロボ太忘れてた...

 

ちょっとすみません!今連れてきます!

 

ユウキはそう受付員に言うと、カドマツの所へロボ太を受け取りに、走って向かった。

 

おーい!カドマツさんー!

 

「何だユウキ、どうした?」

 

ハァ...ハァ...

ユウキは全力で走ってきたので息が上がり

言いたいことが言えない。

 

ろ、ロボ...

 

「ロボ...?あぁ!そうだった!」

 

カドマツは焦ってトランクからロボ太を取り出す

 

「ほらよ すまねぇ、忘れてたわ」

 

カドマツは軽く謝るとユウキにロボ太を渡す

ロボ太を受け取ったユウキは

再び受付に向かって走り出した

 

その際、ユウキは黒パーカーを着た男とすれ違う

ユウキと黒パーカーは一瞬

互いの顔を見ると再び前を向き歩き始めた。

 

今の奴...なんだろう...

会うのがこれが初めてではない気がする...

 

「アイツ... 久々だな...」

「覚醒使いのストライクガンダム...」

 

男はそう呟くと、選手控え室を目指し歩みを進めた

 

すみません!連れてきました!

 

「ユウキ君、遅いよー!」

 

ミサから少し怒られたが、

ユウキはロボ太を連れてきた。

 

... はい!これで参加受付は完了です!

ご健闘をお祈りします!

 

受付員はそう言うと別の人の参加受付へと

仕事を移した。

「いよいよだね...!」

 

あぁ... ここを勝てばジャパンカップだ...

商店街のためにも...

ここで負けるわけにはいかない

 

「うん...! まずは予選頑張ろ!」

 

ミサとユウキは決意を固める

2人1機はただ勝ちに来たのではない

商店街を盛り上げる...

その為にはこのリージョンカップは次に繋がる大きな大会...

もちろん2人とも闘志に燃えていた

そんな2人に

 

「おーい!!ユウキ!ミサ!!」

 

こちらに元気そうに手を振る少年

マモルだ。

 

「今日も君は相変わらず元気だね...」

 

そう隣で語るのはミライ

 

「あはははは」

 

そんな2人見て笑ったのはミサの父ユウイチだ

 

「お父さん!?何でここに?」

 

「娘がタウンカップより大きな試合に出るんだ、直接見ない訳にはいかないだろ?」

「そしたら丁度、この2人が来たんだ。応援は多いほうがいいだろう?」

 

ユウイチはそう言うとニコニコ笑っている

今から戦うという事において、信頼できる仲間達の応援はとても力になる

ユウキはユウイチの行動にとても感謝していた。

 

「あ、いたいた!ユウキー!」

 

ヒェッ!

 

ユウキは突然の聞き慣れた声に対し震える

 

「...?」

 

いきなり震えだしたユウキを見て、ミサは?と首をかしげた

 

「ユウキ!来たぜ!」

 

ユウイチ達の後ろから現れたのは、

兄のユウトと親戚のレナ姉だ。

 

「丁度今日休みだったし来てあげたわ!」

 

レナ姉はそう言うと2人に近づきニコリと笑う

 

「へぇ...」

 

レナ姉はミサを見て少し含み笑いをする

 

「あのユウキが女の子とペアで戦うなんてね...」

 

もう!レナ姉! ミサ!行こう!

 

「えぇ!?ユウキ君!?」ちょっと押さないで!

 

とにかくこの場から離れたいユウキはミサを押し、選手控え室へと歩き出した。

 

とは言え、兄のユウトとレナ姉が来てくれたのはユウキにとって非常に嬉しかった。

 

…………………………………………………………

 

ユウキとミサは一次予選に向け、それぞれ最後の調整を行う。

今回は6ブロックに分かれ上位1位のみが二次予選へと進める

1位のみが二次予選への参加への切符があるということもあり、今回はいつも以上に気が抜けない

 

「よう、捗ってるか?」

 

カドマツはジュースを2人に差し入れながら話しかける

 

「ありがとう!流石はカドマツさん!」

 

「やめろやめろ、褒めても何も出ねーよ」

 

カドマツさん、ロボ太は?

 

ユウキはロボ太の事をカドマツに尋ねた

 

「安心しろ、ロボ太なら万全だ」

 

ユウキはカドマツからの報告を聞くと安堵の表情だ

 

一次予選を始めます。選手は用意をして下さい。

 

アナウンスが控え室に流れる

遂にリージョンカップが開幕した

 

…………………………………………………………

 

一次予選が遂に始まる

ユウキ ミサ ロボ太はシュミレーターの中に入る

 

いよいよだ...!

 

「まずはここを越えようね...!」

 

「主殿... 張り切って参ろう!」

 

3機は発射口に現れる

 

パーフェクトストライク ユウキ、出るよ!

 

ガンダムアザレア ミサ、行っくよー!

 

騎士ガンダム ロボ太、出撃する!

 

 

恒例となった出撃前の口上

3機は射出されステージへと着地する

 

今回のステージは月面基地のような場所だ

 

早速3機を目掛け敵CPUのジンクスが攻撃を開始する

 

2人とも下がって!ここは一気に蹴散らす!

 

「うん!」

「了解した!」

 

ユウキを意図を読んだ2機はパーフェクトストライクの後ろ側へと回った

 

俺たちはこんな所で止まってるわけにはいかねえ!!!!

 

ユウキはそう言うと、バックパックから320mm超高インパルス砲を掴み高圧縮されたプラズマエネルギーを、ジンクスの群れに対してうち放った。

 

この攻撃をまともに喰らったジンクス達は爆発し、

この数秒で彩渡商店街ガンプラチームは早速10機近く落とすことに成功した。

 

「ミサ、私達も行くぞ!」

「うん!」

 

ユウキの後に続くよう、ミサとロボ太も再び現れるジンクス達に突っ込み撃破数を増やす。

 

「おーっと!ここでAブロック 彩渡商店街ガンプラチームが撃破数トップとなりました!

Aブロック 残りのチームはこの撃破数を超えられるのかぁ!」

 

そう熱く実況するのほMCのハルだ

彼女はいくつものガンプラバトルの大会を実況する実況者 兼 大会のレポーターでもある。

 

 

…………………………………………………………

 

ここはBブロック

 

砂漠地帯ではデスサイズヘルが他のチームと交戦していた。

 

モブA「なんだ...このデスサイズヘル...!」

 

デスサイズヘルにより左腕をもがれるジェガン

 

モブB「良くも仲間を!!!!」

 

デスサイズヘルの背後から試作品1号機のカスタム機がデスサイズヘル目掛け攻撃を仕掛ける

 

「甘いぜ...甘い!」

 

デスサイズヘルは腕に付けたダブルガトリングで試作品1号機カスタムを蜂の巣にしようと撃ち尽くすが

 

「さ、させるかぁ!」

 

試作品1号機カスタムはシールドで攻撃をある程度は防ぐことに成功した。

 

…………………………………………………………

試作品1号機カスタム

頭 ガンダム試作品1号機

胴 ガンダム試作品1号機

腕 ガンダムヘビーアームズ

脚 ストライクノワール

バックパック ガンダムヘビーアームズ

武器 ビームサーベル(百式) ユーキディキウムビームライフル

 

…………………………………………………………

 

「今度はこっちの番だぜ...!」

 

試作品1号機カスタムはデスサイズヘルに向けてビームガトリングを撃ち尽くす

 

「お前、本気で俺がそんなんでやられると思ってんのか...」

 

デスサイズヘルはビームシザースを握り直し、

試作品1号機カスタムに向け加速

当然、ビームガトリングの攻撃は止めないが

もはやデスサイズヘルは多少のダメージなど気にしない

 

「な、何なんだよ...! うわああああああ!!」

 

ビームガトリングの一撃に怯む事なく近づかれ、

モブBの機体は真っ二つにされる

 

「ふん...」

 

男のデスサイズヘルはモブBの機体を踏みつけた

 

デスサイズヘルの回りには羅生門に出てくるの死体のよう、

彼に敗れた機体がそこら辺中に倒れていた

 

Bブロックでは男が他のプレイヤーを全滅させ、

なんと撃破数1で勝利が確定する

…………………………………………………………

 

Cブロック

 

ここではユウキが過去に遭遇したジェスタ同好会が首位を走る

あれから仲間のジェスタもある程度の強化をしたようで

抜群のチームワークを誇り撃破数を重ねる

 

…………………………………………………………

 

Dブロック

 

このブロックのステージは雪山の様だ

 

「これでも喰らえ!!!」

 

1人の少年は自分を囲む他のプレイヤーのザクに対しV2バスターのバックパックからメガ・ビームキャノンを放つ

 

モブC「なんだあの機体...歩く武器庫かよ!」

 

そう言うとモブCのザクは少年のガンダムに対しザクマシンガンで対抗する

急加速した少年はガンダムは間合いを詰め、

なんと、両手持ったビームサーベルを回転させて突進させてきた。

 

モブC「ちくしょおおおおお!!!」

 

ビームサーベルの一撃をまともに喰らったモブCは断末魔あげながら爆発する

少年は他にチームメイトがいない。

完全に1人で四機のザクを沈めたのだ

 

「強いぞ!僕のウイングガンダム!」

 

Dブロックでも他のチームが全滅し少年の勝利が確定した

 

…………………………………………………………

ウイングガンダムゼロカスタム ユウスケ仕様

頭 ウイングガンダムプロトゼロ

胴 ウイングガンダム

腕 V2アサルト

脚 ガンダムサンドロック

バックパック V2バスター

武器 ビームサーベル ビームライフル+バズーカ

 

…………………………………………………………

 

Eブロック

 

ここでは何故かタウンカップで見かけたあのミスター剣山が戦っている

ミスター剣山は確かにタウンカップで敗れたが、

他の街のタウンカップを制し、無理矢理出場権を勝ち取ったのだ。

 

「遅い!!」

 

ミスター剣山のガンプラ、スサノオはタウンカップの時と変わっており、黒に所々赤が入っている

練習で付いたのか、はたまた自分で付けたのかスサノオにはかなりの傷が付いている。

 

「優勝はこのミスター剣山R(リターン)が頂く!」

 

そう言うと、ミスター剣山Rは物凄い速さでCPU薙ぎ倒していく

 

…………………………………………………………

スサノオ・R ミスター剣山R仕様

 

頭 スサノオ

胴 武者ガンダム

腕 武者ガンダム

脚 アストレイレッドフレーム改

バックパック ビルドバーニング

 

…………………………………………………………

 

Fブロック

 

「ウルチ!負けるなよ!」

 

そう語るのはお団子結びをし白衣を着た少女

 

「任せといて下さいよー」

ウルチと呼ばれた女性は眠そうに、緑色のメタリックカラーの高機動性型ザクを操り、確実にCPUのジムやローゼンズールを落としていく。

その動きはとても俊敏で、気怠そうな外見とは裏腹だ。

 

…………………………………………………………

 

「これにより各ブロックの上位1位が決まりました!」

MCハルは熱く実況する

 

Aブロック 彩渡商店街ガンプラチーム

Bブロック リュウジ選手

Cブロック ジェスタ同好会

Dブロック ユウスケ選手

Eブロック ミスター剣山R

Fブロック 佐成メカニクス

 

以上の六チームだ

 

「やったね!ユウキ君!一次予選突破だよ!」

「ロボ太も嬉しいよね!!」

 

ミサは喜ぶ

だがここからだ、俺たちのチームはBブロックのデスサイズヘルの男...リュウジと当たるだろう...

 

負ける訳には行かねぇ...

 

ユウキはそう呟くと、拳を強く握った。

 

 

 

続く


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