ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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ガンダムブレイカーズ 第13話 兄弟の絆

ダメだ...!速すぎて反撃出来ない...!

 

ユウキのパーフェクトストライクは、

覚醒し、紫色の光を纏うデスサイズヘルによるビームシザースの一撃をシールドで防いでいた。

 

「無駄だ!無駄だ!無駄だあああ!!!」

 

デスサイズヘルは変わらずビームシザースによる容赦ない一撃を喰らわせる

 

 

…………………………………………………………

 

リージョンカップ二次予選

既に別の場所では戦いが終わっており、

残るはパーフェクトストライクとデスサイズヘルといった感じだ

そんな中、ミスターガンプラは覚醒したデスサイズヘルの戦闘を見つめる

 

「覚醒するファイターを見るのは久々だな... 」

「このバトル、恐らく勝つのはデスサイズヘルの彼だろう...」

 

守りに入る事しか出来ていないパーフェクトストライクを見つめミスターガンプラはそう呟いた

 

 

「何やってんのよ!ユウキ!そんな奴なんてぶっ飛ばしてしまいなさいよ!」

 

レナはデスサイズヘルに圧倒されるユウキを見て、

そう言い放った

 

「おい、落ち着けって!俺の弟が簡単にやられるやつだと思うか?きっとアイツならこの状況すら吹っ飛ばすぜ...」

 

暴れるレナを窘め、兄のユウトはそう言った

 

「ユウキ...絶対に勝ってくれよ!」

「ユウキー!諦めんなー!」

 

ミライとマモルもユウキにエールを送る

 

…………………………………………………………

容赦ない一撃を浴びせ続けるデスサイズヘル、

その攻撃をシールドで防ぎ耐え続けるが、どうやらそうも行かないようだ

 

ピシッ...

 

対ビームシールドから亀裂が入ったような音がする

 

まさか...?

 

ユウキがそう言うとシールドは音を立て、壊れた

 

「貰ったあああああ!!!」

 

シールドを失い、守が薄くなったパーフェクトストライクに対し、男のデスサイズヘルはビームシザースの一撃を喰らわせる

 

うわああああああ!!!!

 

守る手段を失ったパーフェクトストライクはビームシザースによる重い一撃を受け、今回のステージである街の住宅街に向け頭から突っ込む。

 

吹き飛ばされたユウキは頭の中で考える

 

どうする...? 今この状況でどうやったらこの盤面をひっくり返せる...? 考えろ... 今までだってそうやって来た...

 

ユウキは辺りを見回す

 

デスサイズヘル……!

ん...?

 

男のデスサイズヘルの近くに、その機体よりも大きいビルを見つける

 

これに賭けるしかない...でも失敗すれば... いや、やるしかない!

 

何かを決意したユウキのパーフェクトストライクはバックパックから超高インパルス砲に手を伸ばし、

デスサイズヘルを狙った

 

喰らええええ!!!!

 

ユウキは声を上げ、高圧縮されたプラズマエネルギーをデスサイズヘル目掛け、

いや、その一撃をわざとデスサイズヘルの左側を目掛け撃ち尽くす

 

「どこ狙ってやがる!!!」

 

男はパーフェクトストライクから放たれた一撃を避けた

 

いいや、狙い通りだぜ!

 

ユウキは左肩からアンカーを飛ばした

デスサイズヘル、いやビルの上に向かって

 

「おいおい、どこが狙い通りなんだよ...!

笑わせるんじゃねぇ...!」

 

そう語る男に対し、ユウキはビルの上部に刺さったアンカーを出せる力を振り絞り引っ張った

すると、

 

ミシミシ音を上げ亀裂が入り、ビルは崩れ落ちようとする

ユウキはビルを崩しデスサイズヘルの上に落とそうと試みたのだ。

 

「成程な...!だが避ければなんの問題もねぇ!」

 

いいや!それはさせない!

 

ユウキは逃げようとするデスサイズヘル目掛け、再びアンカーを投げる

 

シールドで耐えてたのは反撃のチャンスを狙ってただけじゃない!時間稼ぎだ!

 

ユウキがそう言いきると男のデスサイズヘルを包んでいた紫色の光は消え始める

 

覚醒はずっと使えるでもなく無敵な訳じゃない...

使用時間という穴がある...!

これでお前の機体はしばらく覚醒できない!

 

崩れ始めるビルの下では、

パーフェクトストライクの腕から放たれたアンカーにより身動きを取れなくなったデスサイズヘルがもがいている

 

「ふざけるな!離しやがれ! クソ!クソ!クソオオオオ!!!」

 

ビルはついに崩壊し、男のデスサイズヘルの上へと瓦礫の山が振り始める

 

動けない今なら!

 

ユウキは再び超高インパルス砲を持ち、

瓦礫の下になったデスサイズヘル目掛けプラズマエネルギーを撃ち尽くす

それだけではなく、腰につけたメガ粒子砲からミノフスキー粒子を圧縮したメガ粒子を放った

 

パーフェクトストライクから放たれた一撃によりビルの瓦礫から爆発音が起こる

 

「この俺が...負けるだと...? 有り得ねぇ...有り得ねぇよおおおおおお!!!!!」

 

男のコックピットにはGAMEOVERの文字が現れる

 

勝った...!勝ったあああ!!!!

 

ユウキは今までにない喜びを感じた

 

「ユウキ君ー!」

「主殿!」

 

向こうからミサとロボ太が自分を目掛け走ってきた

 

「やったね!」

 

ああ、だけど

 

「これで終わりではない、寧ろここからだ」

 

ロボ太はそう答えた

 

次は決勝... ミサ、ロボ太...絶対に勝つぞ!

 

…………………………………………………………

 

「ユウk「ユウキー!!!良くやったわ!!」

 

ユウキを見つけ声を掛けたユウトの声をかき消すようにレナはユウキに声をかけ抱きついた

 

ちょ...!レナ姉!苦しい!!

 

ユウキは必死にもがくがレナは離そうとしない

 

「ユウキ、それにミサもお疲れ様」

「いいバトルだったぜ!2人とも!」

 

ミライとマモルも2人に労いの言葉をかける

 

「ミサ、お疲れ様」

 

ユウイチもミサに労いの声を掛けた

 

「ユウキ、まだ終わりじゃないだろ」

 

ユウトはそう言った

 

ああ...!こっからも気が抜けない... ミサ、頑張ろう...

 

「うん!」

 

 

そんな光景を影から眺めるのは黒パーカーの男だ

 

「つまんねぇ...無茶苦茶にしてやるぜテメェの機体...!」

 

黒パーカーの男はそう言うとユウキの方へと向かい

ユウキの前に立ちこう言った

 

「さっきはいいバトルだったぜ、なぁ機体見せてくれないか?」

 

え?俺の機体?良いけど戦ってる時に十分みただろ...

 

ユウキは戦闘の時とあまりに性格が違う男を若干疑いの目で見る

 

「どんなビルダーズパーツを付けてるのか気になってな

俺も今度と新しい機体を作ろとする時の参考にしようと思ってね」

 

そう言う事ならまぁ...

 

ユウキは渋々男にパーフェクトストライクを渡す

 

「成程ないい機体じゃないか」

 

男はパーフェクトストライクを見回す

 

「本当に強くていい機体だ。...この俺をイライラさせるほどにはな.....」

 

男はそう呟くとユウキのパーフェクトストライクを地面に叩きつけ踏みつけた

 

テメェ...!何しやがる!

 

ユウキは自分の機体を壊し始めた男に対し声を荒らげ掴みかかる

 

「ユウキ君!」

 

ミサは必死に止めるがユウキは掴みかかり続ける

 

「警備員さん!こいつを捕まえてくれ!!」

 

ミライの一言により男は警備員に掴まれ連行される

 

「これでお前は戦えねぇ!ざまあみろ!はははは!!!!!」

 

「いいから黙って歩け!」

 

男は警備員に外へ連れていかれる

 

俺のパーフェクトストライク...!

パーフェクトストライクが...!!

 

ユウキはそう言うとその場に立ち尽くす

 

ミライもマモルもそんなユウキをただ見守るしか出来なかった

 

…………………………………………………………

 

リージョンカップ決勝は2時間先延ばしになった

先程起こった事件の影響だろう

 

ユウキは何もない虚空を見つめる

折角愛機と共に掴み取った勝利の喜びは愛機を破壊されユウキから消え去っていた

 

「ユウキ、これ」

 

ユウトからパーフェクトストライクの残骸が渡される

頭の角はへし折れ、脚も粉々になっていた

 

「ユウキ、元気出せよ!」

「今回の事は...確かに残念だ...だけどな、ここでお前が折れちまったら誰が商店街の為に戦うんだよ。

ミサちゃんに全て任せるつもりか?」

 

兄貴...

 

ユウトは必死に自分ができる最大の元気付けをする

 

「お前は、商店街を守りたいんだろ?ならお前がやるしかねえ。」

 

でも俺の機体はもう、こんな風に戦えない...!

 

ユウキはボロボロになったパーフェクトストライクを見つめる

 

「だったらもう1度作ればいい、お前の新しい相棒をな」

 

ユウトはそう語る

 

「だけど今はそう行かないだろ、という訳だこれを使え」

 

ユウトはユウキに自分のインパルスガンダムカスタムを渡した

 

「諦めんな、絶対勝てよ!」

 

ユウトはユウキの背中を叩き、元気付ける

 

俺は...諦めたくない、ここじゃ止まれない...

 

ユウキはユウトのインパルスガンダムを片手にそう呟く

 

なぁ?兄貴、ちょっとだけ弄ってもいいか?

 

「構わねえよ、好きなようにやれ」

 

ありがとう...!

 

…………………………………………………………

 

遅れてごめん、ミサ

 

「本当に大丈夫なの?ユウキ君...」

 

ああ...!ここでつまづいてられない...

それに俺は逃げない、ここで逃げたらアイツの思う壷だ

 

「ユウキ君...!」

 

「という訳で、うちのルーキーが立ち直ったところで作戦会議だ」

 

カドマツは仕切り始めた。

 

「奴ら、佐成メカニクスはMA機体を投入するつもりらしい」

 

「MA機体...!?倒せるの?」

 

ミサはカドマツの口から出たワードに驚く

 

「MA機は決して無敵の最強機体なんかじゃない、たしかに大きさはかなりある。それに一撃も重い。だが、それにガン振りしている事で動きはあまり速くない...つまり落ち着いて冷静に対処すればあまり厄介ではないという事だ」

 

カドマツはMA機についてそう説明した

 

「いいか、このバトルで命取りになるのは焦って無駄に突っ込む事だ、奴らの攻撃はかなり強い...恐らく迂闊に近づけば簡単に全身のパーツが外れる...絶対に油断するな、いいな!」

 

カドマツはそう2人に話すと会議を終えた

 

どんなのが来ようと俺は諦めない...

絶対に勝つ、このパーフェクトインパルスで...!

 

ユウキの覚悟と共にリージョンカップの決勝が始まろうとしていた

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