ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE 作:Katudon0105
突如起こったコンピューターウィルスによる事件によりジャパンカップ準決勝を明日へと延期され、大会運営スタッフは原因究明と再発防止の為に調査へ入った。
一方ユウキ達は予め取っておいた宿へと向かい、明日の準決勝へ向けて英気を養っていた。
ユウキは宿に泊まる客用の共有スペースで調べ物をしている。
「なーに見てんだ?まさか如何わしいサイトかぁ?」
「うわああああ!!!!」
ユウキは突然後ろから話しかけてきたカドマツに対して悲鳴をあげる。
「ははーん、まさか図星か?」
「ち、違う!!」
ニヤリと笑うカドマツに対してユウキは必死に否定しながら首を横に降る
「そんなに否定する所がなんか...怪しいぜ?」
「違う!違う!本当に違うって!」
ユウキは変わらずに否定し続ける
「ユウキ君ー?大声上げてどうしたの?」
「おう、ミサ。なんかユウキが如g...」
「ちがーう!ほんとに違う!ミサ!なんでもないから!」
「???... 本当に...?なーんか怪しいなぁ...?」
ミサはユウキに対して疑わしい目線を送る
「本当になんでもないから!あ、そうだ!カドマツさん!お風呂!ここ露天風呂あるらしいよ!行こう!背中流すから!!」
「ちょ!ユウキ!背中押すなって!」
「露天風呂へレッツゴー!」
「ちょ!ユウキ!ユウキ!」
ユウキはカドマツの背中を押し風呂へと向かった。
「?????」
ミサはその場で首を傾げた。
「あら?どうしたの?ミサちゃん?」
首を傾げるミサに話しかけたのはユウキの親戚、レナだ。お風呂上がりだからだろうか、腰まである長い髪を結っている。
「ユウキ君が何故か大声を上げてたんでどうかしたのかなーって...」
ミサはレナに対してそう答える。
「フフッ...ユウキは昔から恥ずかしがると大声出して誤魔化すのよ...」
レナは口に手をあて、笑いながらそう答えた。
「そうだ!ミサちゃん。ユウキが小さい頃の話、してあげよっか?」
「ええ?いいんですか!気になります!」
「良いわよ、そこに座って。あれは確かユウキが5歳の頃だったかしら…………」
レナはユウキの幼い頃の話を始めた。
普段、自分の事をあまり話したがらないユウキ。
それもあり、ミサはユウキの事をあまり知らない。
知っているのは精精、1人で抱え込む事と諦めが悪い所だろうか。
ミサは1人のチームのメンバーとしてユウキの事を知りたかった。
ミサはレナの話に耳を傾けた。
「もう!なんてこと言うんだよ!!」
「まーまーそんな怒んなって。ほら、牛乳奢ってやっから。」
カドマツはユウキに牛乳を渡すと、ユウキはそれを受け取り一気に飲み干す。
「そうだ!ほら、この前の。」
カドマツは思い出したかのようにユウキにあるものを渡した。
「!これ!ビルドバーニングの胴体!」
「修理しといてやったから明日はこれ使え、ほら。」
ユウキはベスト8決定戦の際に、レンのビルドゴッドバーニングの一撃を喰らってしまい胴を損傷していた。
「ありがとう...(ボソッ)」
「いいってことよ。その代わり明日は絶対勝てよ!」
「...ああ!」
ユウキはそう決意の籠った声でそう答えた。
……………………………………………………
「さぁ!昨晩は寝られましたかー?」
うおおおおおあおお!!!!
「いい返事ですねー!さぁただ今から延期となったジャパンカップ準決勝を、行います!!!」
うおおおおおおおおおおおお!!!!
会場は大熱狂だ。
ユウキは若干気圧される。
「ミサ、ロボ太 絶対勝とうな!」
「うん!」
ユウキはミサとロボ太にそう声をかける。
「ここを超えれば決勝だ...!優勝して、轟かせようぜ!日本中に彩渡商店街の名前を!!」
「おおーう!!」
「ファイターの皆さんは準備をお願いしまーす!」
大会運営スタッフがファイター達へそう叫ぶ。
「必ず勝つ...!このビルドストライクガンダムで!」
ユウキの手にはビルドストライクガンダムが握られていた。
昨晩の間に胴をビルドバーニングに変え、色も赤へと変えていた。
………………………………………………………
ビルドストライクガンダム ユウキ仕様
頭 ビルドストライク
胴 ビルドバーニング
腕 ビルドストライク
脚 ビルドストライク
バックパック ビルドストライク
武器 ビームサーベル ビームライフル
シールド チョバムシールド
………………………………………………………
「行こう...!」
ミサ、ユウキ、ロボ太はそれぞれシュミレーターへと入っていく。
「ビルドストライクガンダム、スキャン!」
ユウキはシュミレーター内の装置にビルドストライクガンダムを置き、スキャンした。
目の前の画面にはビルドストライクガンダムの頭から見える様子が映し出される。
……………………………………………………
「さぁ!ファイターの準備も完了したようです!今回のルールは前回に説明した通り、総撃墜数の多い上位4組のみが決勝へと進むことが出来ます!勿論、途中で他のプレイヤーに倒された場合はその場でGAMEOVERとなってしまうので注意して戦いましょう!それではミスター、開始の合図を!」
MCハルはミスターガンプラへと降った。
「ファイターの諸君!今回も熱いガンプラバトルを期待しているよ!そこで!ジャパンカップに優勝したチームはこの私、ミスターガンプラと戦うエキシビションマッチを用意した!優勝目指し、頑張ってくれたまえ!行くぞ!ガンプラファイト!レディー...GO!!!」
「ビルドストライクガンダム ユウキ、出るよ!」
「ガンダムアザレアパワード ミサ、行くよ!」
「フルアーマー騎士ガンダム ロボ太、参る!」
3機は掛け声と共に射出される
今回のステージは街の様だ。
「ちょっくら辺り見回すか!」
ビルドストライクは上昇して空中に浮かぶと辺りを確認する。
「うーん...敵機も見えないし何だが不穏だな...」
ユウキはそう呟き地上へと戻ろうとする
「ユウキ君危ない!」
ズバババババババ!!!!
地上へと戻ろうとするユウキを歓迎しないように、地上からビルドストライクを目がけて銃弾が飛んできた。
「あぶね!」
ユウキは瞬時にチョバムシールドを構えて事なきを得た。
「ミサ!ロボ太!あそこだ!ビルの近くにいるぞ!」
ユウキは攻撃を行ってきた方向を特定し、地上にいるミサとロボ太に指示を出した。
「「了解(した)!」」
2機はすぐにユウキを襲った機体の方へ向かい、交戦の準備をする。
「俺も向かうか!」
ユウキのビルドストライクも向かおうとするが近くには敵反応が三つ。
「囲んできやがったか...!」
「フハハハハその通り!」
「優勝は...」
「我ら、新手鉄鋼ガンプラチームが頂く!」
ビルドストライクガンダムを囲んだのは新手鉄鋼ガンプラチームのザクだ。
モブA「行くぞ!少年!」
リーダー機であろう黒いザクは右手にビームアックスを携えてビルドストライクガンダムへ向けて突っ込んできた。
「...! 3機はきついな...!」
ユウキはそう呟きながらも腰からビームサーベルを二本抜き、こちらへ向かってくる黒いザクのビームアックスの一撃を受け止めた。
モブB「私達も……!」
モブC「いるんだぞ!」
後方から赤色のザク2機がこちらへ目がけてザクバズーカを撃ち尽くす。
「っ!...しまった!」
黒いザク1機の対応で2機の事を忘れ、ビルドストライクガンダムはバズーカの一撃を食らった反動でバランスを崩してしまう。
モブA「隙があるぞ!貰ったあ!!!」
鈍ったビルドストライクガンダムへ対して、黒いザクは渾身のビームアックスによる一撃を喰らわせた。
「うわああああああ!!!!!」
そのまま地面目がけて落ちていくビルドストライクガンダム。
「このまま諦められるかよ...!どうにかして...!」
ユウキは何とか空中で体勢を取り戻そうと足掻く。
「そうはさせない!!!!」
今度は上からビルドストライクガンダムの胴体へ向けて2機のザクが蹴りを入れようとする
「まだ...行ける...俺なら!!!! 」
そう念じるユウキのビルドストライクガンダムを赤い光が包み始めた。
モブB「うお!」
モブC「なんだ!」
あまりの眩しさに蹴りを入れようとするも怯んでしまう2機。
ビルドストライクガンダムは何とか体勢を取り戻し、脚から着地する。
「体から湧き上がってくるこの力...!」
覚醒だ。ユウキの諦めない心によりビルドストライクガンダムは赤く光る。
ユウキは上空のザク3機を見つめて、
「今なら...!あいつらを...!」
そう呟き、ビルドストライクの腰から再びビームサーベルを抜き、握ると
「行くぜええええええ!!!!」
掛け声を上げ、物凄い速さで上空へと再び飛び立つ
モブB「ならば...!もう1度落とすのみ...!」
モブBのザクは近づいてくるビルドストライクへ向けてザクバズーカを構えるが────
「遅いぜ!!!!」
覚醒したビルドストライクは一気に距離を詰めると、片手のビームサーベルでモブBのザクの頭を貫く。
モブB「これでは前が見えぬ...!」
「今だ!」
ユウキのビルドストライクガンダムはビームライフルに持ち替え、モブBのザクへと照射を行う
「うわああああああ!!!!!」
ビームライフルによる一撃はザクを貫くと爆発
モブBはGAMEOVERとなった。
モブC「仲間の分まで...!」
仲間を落とされたモブCのザクはビームアックス片手にユウキへと突っ込み...
モブC「その首貰ったああああ!!!」
ビルドストライクガンダム目がけてビームアックスを振りかざすが、
「胴がガラ空きだぜ...!」
攻撃に集中するばかりに胴の部分に守るものが何も無いと気づいたユウキはそのまま胴へ向けてビームサーベルで水平に切りつけた。
モブC「しまったああああ!!!」
モブCの断末魔と共にザクは爆発した。
「残るは...!」
モブA「私だあ!」
唯一残った黒いザクのファイターはそう言うとルドストライクの背後から襲いかかる。
「引き金は二度引かない!この1発が全てだ!」
ビルドストライクは振り返る際に腰からビームサーベルを抜き切りつけて、その後に至近距離でビームライフル向かってくるザクの胴体目がけて飛びっきりの1発を放った。
「我ら...新手鉄鋼は不滅だあああああ!!!!」
上空では三回目の爆発が起こり、ユウキを包んでいた赤い光は消えた。
「ハァハァ...何とか...倒せたか...!」
覚醒が発動した事によりユウキには疲れがどっと来る様な感覚があった
「そうだ!ミサ達の方へ行かなくちゃ!」
ユウキはそう言うとビルドストライクガンダムでミサ達の方へと向かった。
…………………………………………………………
こちらはユウキ達から少し離れた場所。
「はぁ!!」
カケルのアストレイレッドフレームはバックパックのタクティカルアームズを弓の様な形へ変形させて自分を襲う機体を目がけて何度も撃つ。
「へへーん!当たらないぜ!」
ストライクノワールをベースにした機体 ガンディライユは対艦刀を片手に、アストレイレッドフレームから次々と放たれる攻撃は躱してみせた。
「チッ...!弾切れかよ!」
どうやらストライクノワールを狙っていたタクティカルアームズの弾は切れたようだ
「それなら、今度はこっちの番だぜ!」
「ツキミ!気を抜かないでよ!」
「分かってるって!行くぜ!」
ツキミのストライクノワールは大型対艦刀を手に、カケルのアストレイレッドフレームへと近づく
「早々簡単にはやらせないぜ!!」
今度はタクティカルアームズを一つの大剣へと変え、自分へ向かってくるツキミの機体に対抗する構えだ
「「おりゃああああああ!!!!」」
2人の声とタクティカルアームズと大型対艦刀のぶつかり合う音が周辺へと鳴り響く。
「悪いが勝つのは俺達だぜ...!」
ツキミはカケルにそう言う
「いいや!俺達速水兄弟だあああ!」
カケルはそう叫ぶとタクティカルアームズで対艦刀を弾いた
「おもしれえ…まだ行けるよな?」
「当たり前だ!こっからだぜ!」
2人はそう言い合い、再び剣を交えた
……………………………………………………
ミサとロボ太はユウキを襲った機体と交戦中だ
「逃がしはしませんよ!!」
アストレイブルーフレームセカンドリバイはタクティカルアームズを変形させて機銃の様な形へと変えるとミサとロボ太へ向けて撃ち尽くす
アストレイブルーフレームセカンドリバイを操るのは速水兄弟の弟 ケンタだ。
速水兄弟は別々の行動を行っているようだ。
「いつまでだって逃げてられない...!ロボ太!突っ込もう...!」
「しかし...先ほどあのバックパックを変形させて双剣にしたのを見ただろう、無闇に近づくのはあまりいい手段とは言えない...」
「大丈夫、私達は2人だよ!それに...あのバックパックさえ破壊出来れば勝機はある!」
「という事は...何か策があるのだな?ミサ」
「うん!えっとね…………………… 」
「いつまでお喋りするつもりですか!」
ケンタのブルーフレームはミサとロボ太を捉え、2機へと向かってくる
「行くよ!さっき言った事忘れないでよ!」
「承知...!」
2人はどうにか作戦会議を終える。
アストレイブルーフレームは最初にミサを倒す気の様だ。
「はああああああ!!!!!」
タクティカルアームズを双剣に変え、アザレアパワードに突っ込むアストレイブルーフレーム。
「させない...!」
アザレアは回避行動をとり、後ろへ下がりながら握っているマシンガンをアストレイブルーフレームセカンドリバイへ撃つ
「遠距離攻撃なら負けませんよ!」
ケンタはタクティカルアームズを再び機関銃の様なものへと変形させてアザレアへ向けて撃ち尽くした。
「ここまでは作戦通り...!」
ミサはそう呟きながらアザレアを目がけて飛んでくる銃弾から逃げるように操縦する。
「弾切れ...か!」
ケンタはタクティカルアームズを元のバックパックに戻しすと今度はアーマーシュナイダーを手に、アザレアへ向けて加速する。
「きた...!」
アザレアはマシンガンを捨て、ビームサーベルに持ち替えると迫ってくるケンタの機体の一撃を防いだ
「ロボ太!今!」
「分かっている!」
「しまった!!」
アザレアばかりに気を取られフルアーマー騎士ガンダムの存在を忘れていたケンタ。
ロボ太に背後を取られるのを許してしまった
「喰らえ!炎の剣!」
アストレイブルーフレームセカンドリバイは、フルアーマー騎士ガンダムから離れたEXアクション 炎の剣をバックパックに喰らってしまいパーツアウトしてしまう。
「バックパックは封じた!ミサ今だ!」
「OK!行くよ!」
鍔迫り合い状態のアザレアとブルーフレーム、
最初に動いたのはミサだ。
ビームサーベルでアーマーシュナイダーを弾いた後にブルーフレームの頭目がけて渾身の蹴りを御見舞した。
当然、頭に一撃を喰らいまともな筈が無く、ブルーフレームセカンドリバイはバックパックに続いて頭のパーツを失った。
「前が...!」
メインカメラをやられ状況が把握出来ないケンタ。
手当り次第にアーマーシュナイダーを降るが当たるはずなどない。
「貰い!EXアクション!クロススラッシュ!!」
チャンスとばかりにミサのアザレアはEXアクションをアストレイブルーフレームセカンドリバイへ向けて叩き込む。
「ごめん...! カケル...!」
ケンタはカケルにそう謝ると、アストレイブルーフレームセカンドリバイは爆発
ケンタのコックピットにはGAMEOVERの文字が。
「やったねロボ太!!!」
「やったな!ミサ!」
両機はハイタッチ
ロボットと人間の美しい友情だろうか。
「ミサ!ロボ太!大丈夫だったか!?」
ユウキのビルドストライクガンダムは遅れて登場
彩渡商店街ガンプラチームが揃った。
「へへーん!私とロボ太のコンビでどうにか倒したよ!ねー?ロボ太ー」
「ああ!ミサの作戦でどうにか倒せた」
「それは良かった!こっちもどうにか倒してきたぜ!」
2人と1機はそれぞれの戦果を語る。
「これで1チームは壊滅、もう一つのチームは1人やられた事になる... 制限時間はまだある、気を抜かずに行こう」
「うん!」
「ああ!」
ユウキの呼びかけに答えるミサとロボ太。
しかしその裏では他のチームの死闘が繰り広げられていた。
続く