ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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ガンダムブレイカーズ 第30.5話 疑惑と思惑

 

「それじゃああっちでも頑張れよ!」

父のユウジロウはユウキへそう言う。

「体に気をつけてね?ユウトもね?」

母のユキもユウキへそう言った。

「うん!」

「ああ!」

ユウキとユウトは母の言葉に答え、実家を後にした。

「よし、レナの家に寄ってくか。そうだ、その間に買うもんあるなら買って来いよ」

「うーん、特にないかな... それよりレナ姉の家に行って戻ろう」

「分かった、それじゃあ行くぞ!」

ユウキとユウトは同じ日に帰る事になっているレナ姉の家に寄り、一緒に帰ることにした。

 

…………………………………………

 

「待たせたかしら?」

2人の前にレナは家から出てきてそう言った。

「いいや、俺達も丁度今来た所だ。 電車の時間もそんなにない、急ごうか」

「そうね」

「うん」

3人は駅を目指し歩き始めた。

 

………………………………………………

〜ユウキのアパート〜

 

〜♪

 

ユウキのスマホは電話がかかってきた事を知らせるように着信音が鳴り始めた。

「もしもし? 」

「ユウキか? 」

「そうだけど...カドマツさんどうしたの?」

電話の相手はカドマツだ。

「あの灰色のエクシアを調べたらな... とんでもない事がわかったんだ...」

「とんでもない事...?」

「これに関しては改まって話そう。 明日あの模型屋に昼前位に着てくれ」

「分かった。それじゃあね」

ユウキは電話を切り、自分のベッドへと倒れた。

「眠い...」

長い移動に疲れたユウキはそのまま深い眠りへと落ちた。

 

 

〜翌朝〜

「ふぁ〜 ってもう10時かよ...」

ユウキはすぐに着替え、家を出た。

向かった先はミサの実家の模型屋だ。

「おはようございますー」

「おはよう、ユウキ君!カドマツさん達ならフリースペースの方だよ」

ユウイチはユウキに挨拶しカドマツの居場所を伝えた。

「ありがとうございますユウイチさん」

場所を教えてくれたことに対して礼をいい、ユウキはその場所へと向かった。

 

「遅いぞユウキ」

ミライはユウキに対して少し冷たく言い放った。

「ごめんごめん!昨日帰ってきて疲れてたからさ!それより何の話が?」

「そうだ、これを見てくれ」

カドマツは自分のPCを3人に見せた。

「お前のエクシアを調べた結果だ。 あの白髪の少年が言ってた擬似覚醒システムとやらが気になってな。」

「うーん良くわかんね...」

マモルはPC見てそう呟く

「あのシステムは調べれば恐ろしいもんだ。使用者の感情を奪い、洗脳し完全に自分の手駒にする... 恐らくあれを考えた奴はミライを俺達に差し向ける為に連れ去ったんだろう...」

「ただ感情を奪うだけか?」

ユウキは話を聴いてそう尋ねる

「いや、恐らくだがそれを利用して機体性能などを底上げしているはずだ。実際にあの機動力は覚醒に並ぶ程だった。」

「確かに...めちゃくちゃ速かったし...それにパワーもかなり強かったな...」

マモルは自分のAGE3があのエクシアと戦った時の事を思い出す。

「今回はミライ自身が割と自我があったから良かったが、完全に乗っ取られていたら暴走して最悪死んでたかもな... それ程非人道的なシステムだ。」

「一体誰が... ミライ覚えてない?」

「いや、僕が覚えてるのは彼と同じように白髪の女の人と戦った所までだ... でもそこから誰かに会ったような...」

「恐らく奴らの事だ、負けたらこの記憶を消すくらいは仕組んでるだろ。じゃないと自分達が何者かがバレちまうからな」

カドマツはそう言いながら煙草に火をつけた。

「うーん... 確かどっかで見た事あるような顔だった...」

ミライは思い出す為に考え込む

「お、ここテレビ見れんのか」

カドマツはテレビのリモコンを見つけ、テレビを付けた

どうやらこの時間はニュースをやっているようだ。

 

「次のニュースです。サイバーコーポレーション社長、カワグチ ジュンイチ社長が自社で開発したコンピュータウイルスを悪用し様々な事件を起こし、現在も逃亡中のバイラス被告を匿い何らかの事件に関わったのではないかとの疑惑が浮かび上がっています。」

 

「ほーん、まだあのおっさん捕まってねえのか...」

カドマツは煙草を吸いながらニュースを見つめ、そう呟いた。

「カワグチ... そうだ!カワグチ社長だ!」

「ミライ...?」

「カドマツさん思い出しました! あの後僕はカワグチ社長と会って少し話したんです!」

「お前...それ本当か!?」

「はい!」

「カワグチって...」

「誰だ...?」

ユウキとマモルは首を傾げる

「お前らたまにはニュースも見ろよ... いいか?カワグチ ジュンイチってのはな、宇宙エレベーターの開発にも携わったサイバーコーポレーションの社長だ分かったな?」

「宇宙関連の仕事の会社なのか?」

マモルは更に尋ねる

「サイバーコーポレーションは元々宇宙関連だけじゃなくワークボットやらアンドロイドとかも携わってんだ... 待てよ?アイツ...」

カドマツは説明の途中で考え込んだ。

「どうしたんだ?」

「アイツらさてはサイバーコーポレーションが作ったワークボットかなにかか...! あの会社怪しいな...!」

カドマツはそう呟くと立ち上がった。

「ちょっとサイバーコーポレーションについて色々調べて来るわ!それじゃあな!」

カドマツはそう言い残して店から出ていった。

「行っちゃった...」

「どうするよこれから?」

「久しぶりにシュミレーターでバトルでもしに行くかい?」

「いいね!行こうぜ!ユウイチさんお邪魔しました!」

「行ってらっしゃい!」

店から出るユウキ達をユウイチは笑顔で送った。

 

……………………………………………………

 

「03...これはどういう事だ?」

カワグチは03を呼び出し机の上にあるレクイエムエクシアを指さす。

「私の目にはとても戦闘で傷ついた機体には見えない... まるで故意に傷つけたようにしか見えないがね?」

「...本当に戦闘でやられた機体です。 」

「...ふざけるな!」

カワグチは怒号を上げる

「もう一度聞こう... 本当に彼が負けたものを回収したものか...?」

「はい... 回収したものです。」

「そうか... お前には呆れたよ...主人を騙すロボなど要らん... カトウ!!」

「...!」

03の近くへと白衣の男が近づく。

「03は廃棄だ、データを消し捨てておけ!」

すると部屋をノックする音が響く

 

「誰だ!」

「よう...!」

部屋へとリュウジと04が入ってきた。

「何の用だ... 今取り込んでいる...」

「なんかアンタの怒鳴り声が聴こえてきたんでな? 」

「何もない、少し取り乱しただけだ。」

「本当か?... 俺には今からそこの奴を廃棄やら何やら聞こえたんだがな?」

「...! 03!」

「...」

04の呼びかけに03は黙り込む

「マスター!03の廃棄を辞めて頂けないでしょうか?」

04はカワグチへとそう頼みこんだ

「...いつからお前は主人に上から頼み事をしてくる程偉くなったのだ04...」

「...!」

04も黙り込んでしまう

「貴様らは私が生み出し命を与えてやった...! なら...お前達の命を終わらすのも私の勝手だ!!! 」

カワグチは再び声を荒らげそう言う

「03...!お前は私から託された役目を破る所かマスターである私を騙そうとした...! 自分のした事が分かっているか...? これで私のやった事がバレれば私は破滅だ! お前のせいでな!!!」

普段の見た目は優しそうな紳士の様な男であるカワグチ。

今はまさに鬼の形相で03へと怒り続ける。

「私の決めた事は変わらない...カトウ、コイツを廃棄しておけ」

「ハッ... 03来い...」

カトウはカワグチの言葉に従い03を連れていく

「04...悪いな...俺はここまでだ... 04を任せたぞ、リュウジ...」

「ふん... じゃあな、無表情ロボ」

「ああ...。」

03は少し笑った

「これが面白いという感情か... 最期に少しだけ理解出来たよ...。」

「03来い」

カトウは急かす

「...!」

04は下を向いて黙り込んでいる

「04、これを。(小声)」

03はすれ違いざまにそっと04の手にボイスレコーダーを握らせた

「俺の最期の償い... お前に託す。」

03はそう言い残し部屋を後にした。

もう二度と会うことはないだろう。

 

パタン とドアが閉まる音は同時に03との別れの音でもあった。

 

「やはり信用ならん... 01は私の行いを否定し私を殺そうとした、02も同じだ... 03...奴は私を告発しようとした。 所詮鉄屑...信用など最初からするものでは無いな」

カワグチは窓から見える風景を眺めながらそう呟いた。

「アンタ、自分の行いが正しいとでも?」

リュウジはカワグチに問いただす

「当たり前だ。 私は財力という力で邪魔するモノは消してきた。私が楽しければそれでいい、君も同じだろ?」

「確かに俺も俺が楽しめればそれでいいが、俺はアンタと違って子供を攫って洗脳して、邪魔な奴を消す程イカれてないぜ」

「何とでも言え、私は世界大会で消したい人間がいるのだ。 その為に君には手伝ってもらうぞ。」

「へいへい、社長様の言う通りに。 行くぞ04、こんなおっさんと長い時間一緒に居たら気が狂っちまう」

「...失礼します。」

 

リュウジと04は部屋から出ていった。

 

「どうした随分お怒りじゃないか」

カワグチへとバイラスが話しかける

「情報を外部に漏らされた... 対処はするが誰かが嗅ぎつけるかもな。」

「何!?それはとても厄介だぞ!」

「わかっている! 安心しろ、計画に影響のないようにはしておく...」

「ならばいいが... そうだ、これをお前に渡しておこうと思ってな」

バイラスはアタッシュケースを出し、カワグチに渡した。

「出来たか。」

「ネオ・ジオングの方はまだだ、だがこっちは用意できたから渡しておこう。」

アタッシュケースの中身はガンプラだ。

「これがグラヴィティシナンジュ...」

「私の方も用意は出来た...後は世界大会に奴が現れれば... クククッ...」

バイラスは含み笑いをする

「この計画が上手く行けば私の敵はいなくなり、バイラス、お前の恨みも晴れるだろう?」

「その通り...。 ウィル...! 私の会社を潰した報いは必ず受けさせる...!!クククッ フハハハハハ!!!」

バイラスの高笑いは部屋中に響いた。

 

 

続く




グラヴィティシナンジュ カワグチ仕様

頭 シナンジュ
胴 シナンジュ
腕 サザビー
脚 サザビー
バックパック サザビー
武器 ビームアックス ビームライフル

全体カラーはレクイエムエクシアを思わせる灰色と黒で所々に金色が見られる
モノアイは赤く妖しく光る
……………………………………………………

今回も戦闘が少ないので急遽0.5話にしました
後10話分位で終わると思います
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