ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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ユウキ編完結となります


ガンダムブレイカーズ 第40話 最終回 可能性の未来へ

カワグチ「愚かなファイター...、精精残りの15分間足掻き続けるがいいさ 君達が勝てる可能性は99%ありはしない!」

 

ユウキ「残りの1%... 俺達はそれに賭ける...!俺も...ミサも...そしてここにいる皆も!誰1人負ける事なんて考えてない! 俺達はお前を倒して必ず帰ってみせる!」

 

カワグチ「寝言は寝ていいたまえ...! これだけの機体... 君達だけでどうやって倒すと言うのだ...!」

 

ユウキ達の近くをかなりの数のジンクスとガフランが待ち構えている

ミサとロボ太、そしてツキミやミソラのお陰で確実に数は減っているがそれでも終わりは見えない

 

ミライ「僕達がいる!」

 

マモル「俺達だってまだ諦めてねえ! 」

 

ガフランとジンクスの群れへとミライのエクシアライザーとマモルのAGE3 フルアーマーフォートレスが突っ込んで行く

 

レン「俺だって!」

 

あとを追うようにレンのビルドゴッドバーニングもジンクスへと蹴りを入れると、EXアクション 爆熱ゴッドフィンガーで確実に落としていく

 

ユウト「ユウキ!これを使え!」

 

ユウトは自分のディスティニーインパルスからバックパックを引き離すと、先の戦いでバックパックを失ったビルドストライクへとディスティニーガンダムのバックパックを装着させた

 

ユウキ「これ!」

 

ユウト「いいか、お前は1人じゃない 俺も、レナもミサちゃんだっているんだ 絶対勝って、帰ってこいよ!」

 

ユウトはそう言い残しその場から消えると、新たな機体をスキャンして再び現れる

 

ユウキ「パーフェクトストライク...!」

 

ユウトが新たに使用する機体 パーフェクトストライク

今まで色々な敵を倒してきたユウキの愛機を今度はユウトが扱うようだ

 

ユウト「俺だってファイターだ! これ位使いこなしてやるぜ! 」

 

レナ「本当... 昔から変わらないわね...」

 

ネオ・ジオングの前に並び立つユウキのディスティニービルドストライクとユウトのパーフェクトストライクを後ろから見守るレナはそう呟いた

 

カワグチ「力こそ全て... 絆など、力の前には無意味という事を無力な貴様らに教えてやる!!!」

 

ユウキ「お前のそれは力なんかじゃない! 無理矢理手に入れた力なんて... なんの意味もないんだ!」

 

カワグチ「うるさい...! 貴様に何がわかる!!!!」

 

カワグチの操るシナンジュはネオジオングへと同期し一体化すると、ビルドストライクを巨大なアームで握りしめた

 

ユウキ「うお...! なんて力なんだ!」

 

握りしめられたビルドストライクはミシミシと音を立てる

 

カワグチ「そのまま粉々になるがいい...! 貴様のその機体など!」

 

「させるか!」

 

ビルドストライクを握りしめたネオジオングのアームへと何処からか放たれたビームライフルの一撃が直撃し、ビルドストライクは何とか解放される

 

カワグチ「誰だ!?」

 

クロウ「何とか間に合ったみたいだな!」

 

ユウキ「クロウさん! 」

 

世界大会でユウキの窮地を助けたウイングガンダムバーニングを操る男 クロウが、再びユウキを助ける為に戦場へと降り立った

 

クロウ「テレビで救助を手伝うファイターを募集していのを見てな、まだ完全に修復出来ていないがリペアパーツで間に合わせた! 俺も参加させてもらうぜ!」

 

ユウキとの戦いでボロボロになったウイングガンダムバーニングは腕をウイングガンダムプロトゼロに変えてこの戦いに参加した

 

クロウ「助けに来たのは俺だけじゃない! まだ来るはずだ!」

 

その言葉の通り、様々な機体が次々とジンクスやガフランを落としていく

 

カケル「貫け!タクティカルアームズ!!!」

 

カケルのアストレイレッドフレーム改はタクティカルアームズを弓の様な形に変形させ放った一撃はジンクス2機を貫いていく

 

ケンタ「カケルに負けてられない...!」

 

ケンタのブルーフレームセカンドリバイも負けじとタクティカルアームズを双剣へと変形させるとガフランの四肢を切り裂き撃破した

 

ウルチ「姐さん! 調整バッチリっすよ」

モチヅキ「よーし! ウルチ、ウイルス共を落としていけーい!」

ウルチ「了解...!」

 

ウルチのアプサラスもこの戦場に現れ、巨大な砲台から放つレーザー光線は1度に沢山のジンクスを撃ち落としていく

 

ミスター剣山R「かつての好敵手が集い、一つの目的の為に戦うか... 素晴らしいではないか! このミスター剣山Rも戦わせて頂く!行くぞ!武神ジンクス!」

 

タウンカップとリージョンカップに参加していたミスター剣山も今度こそ見せ場を作ろうと、更にカスタムした武神ジンクスで戦いへと参戦

 

武神ジンクスはカーベラストレートとタイガーピアスの二刀流でガフランを切り裂くと凄まじい速さで近くに居たジンクスの背後に回り、胴体を貫いた

 

ユウキ「皆...! 」

ユウト「言っただろ?お前は1人じゃないって!」

 

カワグチ「おのれ...!ファイター共がぁ...! ガンプラバトルも...貴様らファイターも下らん!!!」

 

リュウジ「アンタもそろそろ負けを認めた方が良いんじゃないか? 」

 

カワグチ「負けを認めるだと...? そんな事してたまるかぁ! 貴様ら3機だけでも落としてやる...!

コロニーレーザー!ジェネレエエエエトオオオオオオ!!!」

 

ネオジオングはユウキ ユウト リュウジから離れると、ネオジオングにコロニーレーザーを模したものを作り出した

 

ユウト「あれは...!」

 

リュウジ「まずいぜ...!」

 

そんな2人の中心をユウキのビルドストライクは駆け抜けた

 

ユウト「ユウキ!戻ってこい!あれを喰らったらGAMEOVERだ!」

 

ユウキ「これ以上...! 皆に手を出させるかああああ!!!!」

 

コロニーレーザーをジェネレートしたネオジオングへとユウキのビルドストライクは向かっていく

加速するビルドストライクを包んでいた赤い光は、次第に虹色への光へと変わりユウキを包み込む

 

カワグチ「私に近づくなあああああ!!!!」

 

ネオジオングのアームはユウキのビルドストライクへと射撃の体勢へと入る

 

「させるかあ!」

 

左上のアームからの射撃を止めるべく、ガンダムが全力のタックルをかます

 

ユウジロウ「ユウキ!大丈夫か!」

 

ユウキ「父さん...!」

 

ネオジオングの攻撃を妨害したのはユウキの父 ユウジロウだ

カワグチ「よくも邪魔を...!」

 

ネオジオングは今度はユウジロウのガンダムへと標的を変え、右下のアームで殴りつけようと動かす

 

ミサ「させない!」

 

ミサの操るガンダムアザレア・フルフォースの脚に付いているミサイルポッドからミサイルと、肩に付いているシュツルムファウストを全放出してミサイルの雨を降らす

 

ミサイルの雨はユウジロウを攻撃しようとした右下のアームへと直撃し、機能を停止した

 

カワグチ「クソがあああああ!!!!」

 

リュウジ「俺達も...!」

ユウト「忘れんなよ!!!」

リュウジのギャンを紫色の光が包み込むと、まだ動かす事が可能な、ネオジオングのアームの関節部を狙ってGNランスを突き刺す

 

リュウジ「これは... 03と04と...俺の怒りの分だああああああ!!!!!」

 

ギャンの赤いモノアイがキラリと光ると同時に、くい込ませたGNランスへと限界まで力を込め、関節部を破壊させて左上のアームを破壊した

 

ユウト「ユウキ程上手くは扱えないが...!」

 

ユウトはパーフェクトストライクのバックパックからアグニを構えると、残された右上のアームへと高圧縮されたプラズマエネルギーを撃ち尽くす

 

ユウト「これでも...くらええええ!!!」

 

カワグチ「せめてこの腕だけでも...!!!」

 

ネオジオングは最後の抵抗とばかりに右上のアームからレーザー攻撃をパーフェクトストライクへと放とうと構える

 

レナ「そうはさせないわ!」

 

ユウトの手助けの為に接近したレナのローゼンジャスティスは再びバックパックからサイコ・ジャマー放ち、右上のアームの自由を奪う

 

ロボ太「助太刀しよう!」

 

ユウト「サンキュー...!ロボ太!」

 

バーサル騎士ガンダムは小柄な体を活かして、使用不可になった右下の腕を伝い、右上のアームまで登っていくと両手に握られた剣を全力で突き刺す

 

カワグチ「私のネオジオングの腕があああ!!!」

 

遂に右上のアームも破壊し使用不可に成功

これでネオジオングの攻撃を殆ど止めた

 

…………………………………………………………

 

ウィル「執拗い...!」

 

ガーベラストレートの一振りでガフランをなぎ倒して行くウィル

長期戦という事もあり次第に辺りへの注意が鈍りだした

 

バイラス「背後は貰ったぞ!ウィル!!!」

 

ウィル「しまった...!」

 

同時にウィルは目を瞑る

 

 

 

 

完全に終わった...

それなのにおかしい... GAMEOVERの音が聞こえない...

そう思ったウィルは目を開け、振り返る

 

ウィル「チャンプ...!」

 

ミスターガンプラ「腕が落ちたんじゃないか?ウィル」

 

バイラス「なんだ!? 貴様!」

 

バイラスによる背後からの攻撃をミスターガンプラのケンプファーは受け止めていた

 

ミスターガンプラ「はあああああ!!!!!」

 

ミスターガンプラ仕様のケンプファーはバイラスの攻撃を弾き返すと同時に腹部へと渾身の蹴りを入れた

 

ミスターガンプラ「ウィル... 今度は私と一緒に戦ってくれ!」

 

ウィル「しょうがない人だ... 協力するよ!」

 

バイラス「幾ら増えようと私は倒せない! ガフラン!」

 

バイラスの目の前に3機のガフランが姿を現す

 

ミスターガンプラ「私達を舐めないで欲しいな!」

 

ウィル「その通りだ...!」

 

2機のガーベラストレートによる一撃は一瞬で、目の前に立ちふさがるガフランを真っ二つに切り裂く

 

ミスターガンプラ「行くぞ!ウィル!!」

 

ウィル「ああ!チャンプ!」

 

2機のガンプラは残り1機のガフランとバイラスのジンクスへ向けて加速を始める

 

バイラス「やめろぉ!来るなあああああ!!!」

 

ミスターガンプラ&ウィル「はああああああああ!!!!!」

 

2機から放たれたガーベラストレートの一撃はガフランとバイラスのジンクスを縦に真っ二つにすると、耐えきれなくなったバイラスの機体は爆発した

 

バイラス「この私の...機体があああああ!!!!」

 

バイラスの断末魔と共に爆発したジンクス、その叫び声はユウキ達の所まで響き渡る

 

…………………………………………………………

 

ミライ「僕に的を絞ったか...!」

 

7機のジンクスはミライのエクシアを追いかけるかのように、エクシアへ向けてビームライフルから攻撃を放ちながら襲いかかる

 

マモル「ミライ、俺に任せろ! EXアクション! フォートレスフォアブラスタアアアアア!!!」

 

AGE3のシグマシスキャノンから放たれたレーザー攻撃はミライへと襲い掛かるジンクス7機の内、4機を沈める

 

ミライ「これ位なら僕にも...! トランザム!」

 

動きが高速化したエクシアはまず目の前のジンクスへと距離を詰めると、片手に握られたGNソードでジンクスの胴体を貫くと同時に切り上げる。

続いて、2機目のジンクスはライフルへとGNソードを変形させてゼロ距離で3発撃ち込むと爆発。

3機目のジンクスはGNソードで四肢を切り落とすと、1機目と同じように胴体を貫かせ今度は切り下げた

 

レン「俺も負ける訳には行かないな! 覚醒...!」

 

レンのビルドゴッドバーニングを赤い光が包むと、レンのビルドゴッドバーニングは技の構えへと入る

 

レン「まとめて落としてやる...! バーストアクション! 石破天驚拳!!!」

 

ビルドゴッドバーニングから放たれた気孔弾はジンクスやガフランを飲み込み、1度に大量のがフランとジンクスを落としていく

 

ツキミ「うお!すっげえ...!」

 

ミソラ「ちょっとぉ!よそ見しないでツキミ!」

 

ツキミ「悪い、すっげえファイターが居たもんだからさ!」

 

ミソラ「ほら、来るよ!ツキミ!」

 

ツキミのエンハンスドデファンスとミソラのガンディライユへ向けて大量のガフランとジンクスが襲いかかる

 

ツキミ「ユウキ達の元へは行かせねえぜ!」

 

エンハンスドデファンスは大型対艦刀を掴み、次々とジンクスを破壊して行く

 

ミソラ「ミサちゃん達の邪魔はさせない...!」

 

ミソラのガンディライユも負けじと、ランチャーストライクのバックパックのアグニへと手を掛け、ガンディライユの直線上にいるガフラン数機へとプラズマエネルギーを放ち、確実に落として行く

 

あれだけいたジンクスやガフランはユウキ達を助けに来たファイターの活躍もあり次々と数を減らしていく

かつてユウキ達と戦った者、ユウキの友達、ガンプラバトルを通じて仲間を増やしたユウキ達は様々な仲間に支えられながらこの戦いへと挑む

 

……………………………………………………

 

カワグチ「有り得ない...この私の最強のガンプラがあああああ!!!!」

 

全ての腕を封じられたネオジオング、カワグチは非常イラついた様子で声を上げる

 

リュウジ「終わらせろ!」

 

ロボ太「主殿!ミサ!」

 

レナ&ユウト「行っけえええええ!」

 

ここまで一緒に戦ってきた仲間の声援を受けたユウキはネオジオングへと加速する

 

ユウキ「感じる... みんなの力が、ビルドストライクに!」

 

虹色に光続けるビルドストライクはユウトから渡されたディスティニーガンダムのバックパックを展開させた

 

ミサ「行こう、ユウキ君!」

 

ユウキへと手を伸ばすミサのアザレア

 

ユウキ「ああ!終わらせよう!」

 

ユウキはその手をがっちり掴む

離しはしない... その思いで掴んだ

 

カワグチ「私が負ける訳ない... 負ける訳無いのだあああああああ!!!!」

 

互いに手を握るアザレアとビルドストライクを虹色の光が包み込む

 

ここまで一緒に来た1番の仲間、苦しい時も嬉しい時も一緒にいた

 

そんなユウキとミサの絆は

 

大きな剣へと姿を変える

 

可能性溢れる2人の未来を切り拓く為に!

 

ユウキ&ミサ「行っけええええええええ!!!!!!!!」

 

巨大な剣はネオジオングへと叩き込まれ、ネオジオングの中心部に居たカワグチのシナンジュは真っ二つに切り裂かれる

 

カワグチ「私が...負けた... この機体をもってしても... 」

 

ユウキ「俺達は賭けたんだ...!1%の勝利の確率に...!

アンタの負けだ、カワグチ社長!」

 

カワグチ「有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない!!!! 覚えていろ...! この屈辱忘れはしない...!!!!」

 

そう言い残すとカワグチのシナンジュとネオジオングは姿を消し、同時に空を覆っていた大量のジンクスとガフランは姿を消した

 

ユウキ「勝った... 」

 

ミサ「やったぁ!!!!」

 

ロボ太「主殿!」

 

彩渡商店街ガンプラチームは集結し喜びを分かち合う

 

ユウト「良かったぜ、またアイツの喜ぶ姿が見れて」

 

レナ「こっちはヒヤヒヤしたわ、いきなりバックパックを引き離すんだもん でもまあ、こうやって無事に終わって良かったわ...」

 

ユウジロウ「そうだな... 」

 

3人ははしゃぐ3機を見てクスリと笑った

 

リュウジ「03 04 お前らの仇は取っといたぜ」

 

リュウジは空を見てそう呟くと、何処かへと姿を消した

 

 

 

ウィル「終わったか...」

 

ミスターガンプラ「ウィル、お疲れ様」

 

ウィル「チャンプ、僕は何時か思い出せるだろうか 彼らの様に...そして昔の様にガンプラバトルを楽しむ気持ちを」

 

ミスターガンプラ「思い出せるさ、君がガンプラバトルを好きでいられるなら」

 

ウィル「なら良かった...」

 

 

……………………………………………………

 

いくつかの事件から始まり、終いには世界大会を巻き込んだカワグチとバイラスの野望は小さな商店街のガンプラチームとその仲間達の活躍によって無事に防がれた

 

 

…………………………………………………………

 

ウィル「来たね、ユウキ」

 

ユウキ「ああ、待たせたなウィル 」

 

MCハル「という訳で!ハプニングによって開催が中断された世界大会決勝を再び開催したいと思います!」

 

うおおおおおおお!!!!

 

会場は熱狂に包まれる

 

ユウキ「わざわざこんな大きな会場じゃなくても...」

 

ウィル「決勝にふさわしいじゃないか」

 

ユウキ「まぁ、そうだな!」

 

MCハル「ここでルールの説明を、ミスターガンプラ!」

 

ミスターガンプラ「今回は3対1では不平等なので彩渡商店街ガンプラチームからは1人代表として1体1の時間無制限のバトルだ!2人とも... ここで決着をつけるといい!」

 

ウィル「手加減する気は無いよ、ユウキ!」

 

ユウキ「俺だって...!」

 

MCハル「それでは両者、準備を始めてください!」

 

カドマツ「アイツ、なんの機体で出るんだ?」

ミサ「うーん... ストライクフリーダムのバックパックを付けたビルドストライクのカスタムじゃないかなー?」

 

ミスターガンプラ「両者準備完了! さぁ!ガンプラファイト...レディーGO!」

 

ユウキ「ビルドストライクガンダム ユウキ、出るよ!」

 

ウィル「ガンダムセレナス ウィル、出撃する!」

 

2機はカタパルトから射出され、決戦の舞台へと突き進む

 

決戦の舞台は街、高層ビルが立ち並ぶこのステージで2機は対峙した

 

ウィル「未改造のそのままのビルドストライクか... 面白い!」

 

先に動いたのはウィルだ。

ガーベラストレートを巧みに扱い、素早い動きでビルドストライクの懐へ潜り込むと早速ビルドストライクの胴へと切りかかる

 

ユウキ「やらせるか!」

 

ユウキは腰から2本のビームサーベルを抜くと、ガーベラストレートの一撃を2本のビームサーベルで受け止める

 

キィン! とビームサーベルとガーベラストレートのぶつかり合う音がステージの端まで響き渡る

 

ユウキ「一旦引くか...!」

 

ビルドストライクは頭部のバルカンをガンダムセレナスへと放ち、セレナスは怯んでしまった

 

ウィル「小賢しい真似を...!」

 

ウィルがバルカンの一撃で怯んでいる間にビルドストライクはビルの物陰へと姿を消す

ウィル「一体何処に...!」

 

ユウキ「俺はこっちだ!!」

 

ビルの物陰から姿を現したビルドストライクは、セレナスの背後をとると強化ビームライフルでセレナスのバックパックへと数発お見舞いする

 

ウィル「くっ...! だが、みつけた...!」

 

セレナスは強化ビームライフルの攻撃を受けながらも、ビルドストライクの方へと振り返り、ガーベラストレートの切り上げを強化ビームライフルへと当てる事に成功、ビルドストライクが握っていた強化ビームライフルは爆発して使用不可になる

 

ユウキ「...おもしれえ...!」

 

再び腰からビームサーベルを抜くと、ビルドストライクはセレナスへと切りかかる

 

ウィル「まだまだ!」

 

素早い動きでそれを避けたセレナスは回し蹴りをビルドストライクの胴体へとお見舞いして、ビルドストライクは後ろへと吹き飛びばされて巨大なビルへと叩きつけられる

 

ユウキ「くっ...!」

 

ウィル「これで終わりだ!」

 

セレナスはガーベラストレート片手に、ビルへと叩きつけられたビルドストライクへと加速する

 

ユウキ「来い!ビルドブースター! 」

 

ユウキの呼びかけに応える様に、遥か向こう側から何かが飛んでくる

 

ウィル「なんだあれは...」

 

セレナスの前をビルドブースターは横切るとそのまま上空で回転し、今度はガンダムセレナスへと2門の砲台部分から射撃を行う

 

ウィル「別に稼働しているのか...!」

 

ユウキ「ビルドブースターに見とれてる場合か!」

 

ウィル「しまっ...」

 

ウィルがビルドブースターへと注意を逸らしている間にビルドストライクは何とか脱出すると、ビルドストライクのビームサーベルはセレナスの胴を切る

 

ユウキ「もう1度!」

 

再び角度を変えて振り向くビルドストライク、今度はバックパックを切りつけてセレナスのバックパックの破壊に成功した

 

ウィル「これ以上は...!」

 

セレナスは振り返り、ガーベラストレートを水平に動かしてビルドストライクを切り裂こうと試みる

 

ユウキ「あの日以来ずっと!言いたかった! "止まって見えるぜ、お前の動き!"」

 

水平に飛んでくるガーベラストレートを体を下げて躱したビルドストライクは、今度こそビームサーベルをセレナスの胴目掛けて渾身の一振りで叩き込む

 

ウィル「なっ...!」

 

ユウキ「この一撃に全て込める...! 行っけえええええ!!!!!」

 

叩き込んだビームサーベルを握る力を強め、全ての力をビームサーベルへと込める

 

ウィル「認めよう... 君の勝ちだ...!」

 

ユウキ「あの時の借り、返したぞウィル!」

 

ビルドストライクのビームサーベルはガンダムセレナスの胴を切り裂くとセレナスは真っ二つとなり、アストレイゴールドフレームの目から光が消える

 

ウィル「この熱い思い... 君のおかげで思い出せたよ、ユウキ...」

 

MC「き、決まったああああ!!!!世界大会 優勝は彩渡商店街ガンプラチームのユウキ選手!!! 会場の皆様、彩渡商店街ガンプラチームに惜しみない拍手と声援をー!!!!!」

 

会場は大量の拍手と彩渡商店街のコールが響く

 

ミサ「ユウキ君!!!!」

 

ユウキ「ミサ... 俺達勝ったんだよな...!」

 

カドマツ「ああ、良くやったよお前らは...」

 

拍手と声援はしばらく間、消えることなく響き続けた

 

…………………………………………………………

 

???「僕もいつか... あのお兄ちゃんみたいに...! 僕達も頑張ろう! タツキ!」

 

???「ああ! いつか僕達もあの舞台に立つんだ! 必ず...!」

 

二人の少年は彩渡商店街ガンプラチームを見ながらそう呟いた

 

…………………………………………………………

〜某日〜

 

 

ユウキ「ごめんお待たせ!」

 

マモル「遅いぞー!」

 

ミライ「まあまあマモル」

 

ミサ「これで全員揃ったね!」

 

ユウキ「ああ!始めようぜ!ガンプラバトル!」

 

それぞれの機体を取り出す4人

色々な思い出の詰まった愛機を操り今日も少年達は戦う

 

ユウキ「(未来はまだ分からないけど... こうしていつまでも、ガンプラバトルをしていたい! 俺、ガンプラバトルに出会えて良かった!)」

 

 

 

ガンダムブレイカーズ 終わり

 

 

 

 

 

 

「 潰えぬ...私の野望は...! 覚えていろ... ファイター共...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以上でユウキ編は終わりです

次回から完全にオリジナル設定で話を書きます

UA2000超えありがとうございました!

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