ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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新作 そして前作の続きであり後日譚です


ガンダムブレイカーズACE 第1章 新たなる世界
ガンダムブレイカーズACE 第1話 変わりゆく世界


ユウキとミサ、そしてその仲間達の戦いから5年

少しずつ世界は進歩し色々な物が生まれ、そして変わっていた

 

彩渡商店街はユウキとミサの活躍により、タイムズユニバースとまでは行かないが少しずつ活気を取り戻し、シャッター街と化していた通りも何軒か店を再開させるなどガンプラチームによる宣伝が功を奏していた。

 

更にハイムロボティクスは試験段階中だったトイボットの一般販売を開始。

五年前は彩渡商店街ガンプラチームのみにしかSDガンダムは居なかったが、今では様々な大会にてその姿を見られるようになっただけは無く、自らがSDガンダムを操るというファイターなども現れた

当然、子供用の遊び相手としても非常に人気でSDガンダムだけではなくハロもトイボットとして出るなど非常に人気が出た。

 

一方事件を引き起こしたカワグチとバイラス。

バイラスはシュミレーターから出てきた所を取り押さえられたが、黒幕とも言うべきカワグチは依然として捕まっておらず現在も逃亡を続けている

宇宙エレベーター開発に携わった企業が宇宙エレベーターを使い引き起こした事件で各地では、安全性の問題等が問われるだけでなくサイバーコーポレーションは社会的にバッシングされ、遂には倒産するなどいいことだらけではないようだ。

 

少しずつ未来へ向けて変わりゆく世界、そんな中1人の少年は今日もガンプラバトルをしに、ゲームセンターへ向かう

 

???「レイナさん! おはようございます! 」

 

レイナ「おはよう、レイ君!」

 

髪型をポニーテールにしている茶髪の髪の女性 レイナと呼ばれた女性はレイと呼んだ少年へと挨拶を返した

 

レイナ「あれ?今日はタツキ君は来てないのかな?」

 

レイ「あー... 後で追いつく!! とか言ってたけど何だか色々準備で大変そうなんだ...」

 

レイナ「そう言えばレイ君もタツキ君も明後日から高校生だもんね... レイ君は準備しなくて大丈夫なの?」

 

レイ「俺は大体終わってるし! まぁきっと後から来ると思うけど...」

 

レイナ「そう言えば今日はどうしたの?シュミレーター? それともガンプラでも買う?」

 

レイナがレジの担当をしているこの店、ヒグチホビーパークはゲームセンターと模型屋の2つが一つになっている

土日は学生等で溢れかえる位の人が来る程には盛況している様だ。

 

レイ「今日はシュミレーターでタツキとやるんだ! 今空いてるかなと思ってレイナさんに聞こうと思って!」

 

レイナ「えーとちょっと待っててね... うん!今はまだ空いてるよ!」

 

レイ「ありがとう!タツキが来たら先にやってるって言っといて!」

 

レイはそう言い残すとシュミレーターへと走り出した

 

…………………………………………………………

 

レイ「あったあった!」

 

レイはシュミレーターの前へと到着し、ポケットから財布を取り出す

 

ガンプラバトルを行うシュミレーターは五つ程横に並んでおりレイはその中の一番左端のシュミレーターへと入って行く

 

レイ「それじゃあ、始めようか!」

 

レイは背負っていた鞄へと手を入れて自分のガンプラを取り出す

 

レイ「行こう、ジムコマンド!」

 

レイは取り出したジムコマンドをスキャンするとシュミレーター内はコックピットへと変わり、目の前の画面はジムコマンドの頭部の視点へと変わる

 

レイ「よーし! ジムコマンド レイ、行くぜ!」

 

射出されたジムコマンドはステージへ目掛けて速度を上げて飛び出していく

 

…………………………………………………………

 

レイ「来た...!」

 

ステージへと到着したレイを待っていたのはザクⅡ3機だ

 

レイ「来るぞ...ザクマシンガンの攻撃が!」

 

レイの言葉の通り、3機の内1機はレイのジムコマンドへと向けてマシンガンでの先制攻撃を始めた

 

レイ「簡単には... やられない!」

 

ザクⅡのマシンガン攻撃を左手に付けられたシールドで防いだレイは仕返しとばかりにビームライフルでザクマシンガンへと数発撃ち放つと、ビームライフルの弾はザクマシンガンへと命中して爆発した

 

レイ「よし!まずは1機目を落とす!」

 

ビームサーベルへと持ち替えたジムコマンドは武器を失ったザクⅡを真っ二つに切り裂いた

その背後では2機目のザクⅡがバズーカを構えてレイのジムコマンドを狙っている

 

???「今...!」

 

何処かから放たれた一撃はレイを狙っていたザクⅡの胴を貫き、レイの少し後ろで2機目のザクⅡが撃破された

 

レイ「な...! 」

 

驚いたレイは後ろを振り返るとそこにはハイパーメガランチャーを構えたライトニングガンダムが佇む

 

レイ「タツキ!」

 

タツキ「ごめん!遅れた! ってレイ、来てるぞ!」

 

レイの注意がタツキへと向かっている隙を付いて、残された1機のザクⅡはジムコマンドへとビームアックス片手に襲いかかる

 

レイ「腹部がガラ空きだ!」

 

振り返ると同時にビームサーベルを左斜め下から振り、ザクⅡを真っ二つにしたレイ

トドメと言わんばかりに、真っ二つにした上半身の部分へとビームサーベルを突き刺すとザクⅡは完全に機能を停止した

 

……………………………………………………

 

レイ「すげえ...!ライトニングガンダムじゃん!」

 

タツキ「俺はまだまだこっから改造するつもりだけど、レイはずっとそのジムコマンドでやるのか?」

 

レイのジムコマンドは外見は特に弄っている訳でもカラーを変えているわけでも無い

唯一変わっている所と言えば、シールドがストライクの対ビームシールドの所な位だろうか

 

レイ「うーん...この機体は小学生の頃から使ってるしなぁ... それに... 強くなろうと思った事のきっかけの人がくれた物でもあるから...」

 

レイはジムコマンドに付いているシールドを見つめそう呟いた

レイの脳裏にはあの時のユウキとのやり取りが頭に浮かぶ

 

レイ「いつかあの人みたいに...」

 

タツキ「折角レイも上手くなったんだから色んな機体使ってみたらいいのに... シールドはその機体に付けたら良いし」

 

レイ「それもそうだな... よし、分かった! 俺新しい機体作るよ! 折角ガンプラバトルのチームがある学校に行くんだ!新しい機体で新しい生活を!」

 

タツキ「よーし!それならレイナさんのところへ行こうぜ! うーん、レイに何が合うかな... ダブルオー? ストライクガンダム...? エクシア...? あー思い付かねえ...」

 

レイ「まぁそれは行って見て決めるよ」

 

レイとタツキはゲームセンターから再びレイナが居た場所へと戻っていく

……………………………………………………

 

レイ「うーん... 色々あるんだな...」

 

レイはズラっと並ぶガンプラの箱を見つめて考える

 

レイ「F91... バルバトス... V2ガンダムもいいな... あっ!アメイジングエクシア!」

 

レイは店中を歩き回り自分に会いそうな機体を探し求める

 

タツキ「レイー?これなんかどうだー?」

 

タツキはガンプラの箱を持ちレイへと見せる

 

レイ「AGE2ノーマル... これだ...俺これ買うよ! レイナさん!これ下さい!」

 

レイナ「はいはーい! それじゃあAGE2ノーマルね!ここで作るならフリースペースでつくってね!」

 

商品を受け取ったレイは早速フリースペースへと向かうとAGE2ノーマルの組み立てへと入った

 

…………………………………………………………

 

レイ「出来た...! AGE2ノーマル!」

 

タツキ「やっぱりかっこいいなぁ... AGE2...!」

 

レイナ「おー!上手く出来たね!このまま戦うの?」

 

レイ「ううん、少し色変えたりしてみるよ!」

 

タツキ「俺も帰ってライジングガンダム改造しなきゃなー」

 

レイ「それじゃあ今日はこの辺でお開きにしようか」

 

タツキ「そうだな、それじゃあ俺のライトニングガンダムの進化見せてやるからな! じゃあな!」

 

タツキはレイにそう言うと店を出て帰っていく

 

レイ「それじゃあ俺も、レイナさんフリースペース貸してくれてありがと! じゃあ!」

 

レイナ「気をつけてねー!」

 

レイも店から出た後、近くのテレビはニュースを映す

 

キャスター「次のニュースです、今回これで7件目となったガンプラバトルの誤作動問題、ガンプラバトルをシュミレーターで行っている際にシステムが異常を起こして暴走する事態となる問題となっており、現在も原因究明の為の調査が行われています。これまでに起こった7件の関連として一部地域を中心として広がっている事が指摘されている事から専門家からはガンプラバトルをする事により感染し、広がっているのではないかという指摘が上がっております」

 

レイナ「勝手に暴走... 嫌な話ね ここで起きないといいのだけど...」

 

レイナはテレビを消すと商品棚の仕分け作業へと戻っていった

 

…………………………………………………………

 

モブA「おい!どうした!」

 

モブB「だめだ...!操作が効かねえ!」

 

モブBのジンクスは急に立ち止まる

 

モブC「何があったんだ?」

 

モブCのジムIIが様子を確認する為に近づいたその時

 

モブC「なっ...!」

 

操作が効かなくなったモブBのジンクスはモブCのジムIIの頭部を掴むと、地面へと叩きつける

 

モブA「おい!何やってんだお前!」

 

モブB「俺がやったんじゃない...! こいつが勝手に!」

 

ジンクスは何度もモブCのジムIIを叩きつけ、遂には頭をもいでそのまま踏みつけて破壊した

 

モブA「この...!」

 

モブAのドムはジンクスを止めるためにビームサーベルを構えて戦闘態勢に入る

 

 

その背後からは頭を失ったジムIIがモブAのドムを背後から物凄い力で掴みかかる

 

モブC「どういう事だ!俺は動かしてないぞ!」

 

モブA「何が起こっているんだ...! まさか...!」

 

モブAが思い当たった瞬間、モブBの手元から離れたジンクスはモブAのドムの胴へと腕で貫き破壊すると再び機能を停止した

 

……………………………………………………

 

レイ「出来た... 俺のAGE2!」

 

レイはそう言うと同時に眠りに落ちた

 

レイ「zzz... 俺もいつか...あの舞台に...」

 

そんな寝言をいいながらレイの意識は深く落ちていった

 

 

続く

 


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