ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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ガンダムブレイカーズACE 第2話 部長の焦燥

レイ「ん... 今何時だ...?」

 

レイは眠い目を擦りながら時計を見て現在の時刻を確認する

時計の短針は7時を指している

 

レイ「そうだった... こいつを試しに行くんだった!」

 

レイは机の上に置いてあるガンプラを見つめる

 

レイ「俺のAGE2...! うっひょー!かっこいいぜ!」

 

…………………………………………………………

 

ガンダムAGE2 レイ専用機

 

頭 AGE2

胴 AGE2

腕 AGE2

足 AGE2

バックパック ビルドストライク

武器 ビームサーベル ハイパードッズライフル

シールド 対ビームシールド(ストライク)

 

カラーはレイの好きな赤色を基調としている(文字で現すなら青い部分を赤色に)

ビルドストライクのバックパックのウイング部分には二つの太陽炉が付属しており、ここぞと言う場面でトランザムが使用可能

また、ハイパードッズライフルはチャージショットではなく照射が出来るようになっている

 

……………………………………………………

 

レイ「おはようございまーす!レイナさん!」

 

レイナ「おはよう、レイ君! 今日はシュミレーターかな? 今一つ使ってるけど四つ空いてるよ!」

 

レイ「ありがと、レイナさん!」

 

レイナ「どーいたしまして、そうだ!あれからAGE2は改造したりしたのかな?」

 

レイ「こんな感じには...」

 

レイナ「おー! やっぱりカラーを変えたりするだけでもオリジナル感が出るからね!」

 

レイ「それじゃあ、ちょっと試してくるよ」

 

レイナ「はーい、タツキ君きたらシュミレーターの所に居るって一応伝えとくね!」

 

レイ「ありがとう! じゃあ」

 

レイは礼を言うと、シュミレーターの方へと歩いて行った

 

…………………………………………………………

 

シュミレーターでは一足先に他のプレイヤーが戦闘を行っていた

 

???「ここまで追ってくるか...!」

 

廃墟と化した街に立ち並ぶ崩れたビルの上には黒色のグフカスタムが立ち、その周りにはグフカスタムを囲うように2機の陸戦型ガンダムがライフルを構えていた

 

カズヤ「創介学園のエースとも言われたお前が...今は無様だな...」

 

陸戦型ガンダムの間から緑のマットカラーのミリタリー迷彩柄のガンダムEz-8が現れる

 

???「陸宗高校ガンプラチームが俺に何の用だ...」

 

カズヤ「挨拶がてら会いに来たんだよ、あれから部員は集まったか?」

 

???「...」

 

カズヤ「その反応... 集まってない様だな 春の学校対抗戦はどうするつもりだ」

 

???「俺1人でもやれるさ...」

 

カズヤ「ハッ、幾らお前でも無理だな!」

 

???「何だと...!」

 

黒色のグフカスタムはヒートサーベルを強く握ると、カズヤのガンダムEz-8へと襲いかかる

 

カズヤ「流石は創介学園のエース、速い... だが、」

 

???「くっ...!」

 

カズヤ「こっちは3人だ」

 

グフカスタムを2機の陸戦型ガンダムがビームサーベルで抑える

 

カズヤ「お前を倒すのは大会までとっときたい所だが...」

 

Ez-8は陸戦型ガンダムにより抑えられるグフカスタムへと近づくと...

 

カズヤ「そもそも俺たちの所まで来れないかもな、1人じゃな!」

 

ビームサーベルの先端をグフカスタムの首元へと近づけた

 

カズヤ「まずはメンバーを集めて来ない限り予選落ちかもな、カズマ」

 

カズマ「...っ!」

 

カズヤの言う通り、まずはメンバーを集めない限りどうにもならないという事は分かっている

しかし、ガンプラバトルをやっているとなっても部員として、そして学校代表として戦うのはとても荷が重いようで誰も参加したがらない

 

カズヤ「まぁいい、春の大会楽しみにしてるぜ お前が参加するなら な、いや参加出来るかなぁー?」

 

カズマ「お前...!」

 

カズヤ「おいおい、今は3対1だぜ? 反抗するには適わないがお前としてはフェアじゃないだろ? いいから大人しくしとけって」

 

カズマ「くそ...!」

 

……………………………………………………

 

レイ「さーて!それじゃあ行こうか!」

 

レイは鞄からガンプラを出すと機体をスキャンする

 

シュミレーターシステム「ガンプラ、スキャン完了。 プレイヤーネーム:アイカワ・レイ 」

 

レイ「ジムコマンド以外で戦うのは初めてだなぁ...!ワクワクする!」

 

シュミレーターシステム「スタンバイ完了。」

 

レイ「よし! ガンダムAGE2 レイ、行くよ!」

 

レイの掛け声と共にAGE2は射出された

 

 

レイ「よっと... 」

 

射出され無事に着地したレイは辺りを見渡す

 

レイ「何も居ないなぁ... なんて言うか、不自然な程静かだ...」

 

周囲を見渡しても、映るのは崩れたビルやボロボロになった車両のみ

まさに廃墟と化した街。

道路は戦いの後を現すかのようにとてもじゃないがまっすぐな道とは言えないだけでなく、大きな穴が空いている箇所がいくつか見える

 

レイ「レーダーで周りを見るか...」

 

レイはコックピットでレーダーの映る範囲を拡大する

すると、

 

レイ「近くに機体が4機... 配置を見るに3対1の状態かな...?」

 

1機は3機から離れながら戦っているのはレーダーの反応を見ると一目瞭然

まさに3対1の構図が出来上がっている

 

レイ「行ってみよう...! 必要なら手助けを!」

 

レイのAGE2は飛行形態へと変形すると4機の元へと向かっていった

 

……………………………………………………

 

カズヤ「鬼ごっこは終わりだ! 行け!」

 

カズヤの指示に従う様に、陸戦型ガンダムはランチャーを構えると逃げ続けるカズマのグフカスタムへとミサイルを放つ

 

カズマ「当たる前に...破壊する!」

 

グフカスタムは左腕に付けられたガトリングシールドを構えると、自分へ向けて飛んでくる3発のミサイルへとガトリングを撃ち放つ

 

ガトリングの弾が直撃したミサイルは爆発し残りの2発も誘爆すると、爆煙が辺りを覆う

 

カズヤ「狼狽えるな!進め!」

 

Ez-8は2機の陸戦型ガンダムへと指示すると、2機は応えるかのように爆煙の中へと突っ込んで行く

 

カズマ「来るか...!」

 

煙で前が良く見えない中、とりあえず当たってくれの思いで、グフカスタムはガトリングを辺りへと乱射する

 

モブA「背後はもらったァ!」

 

煙の中からグフカスタムの背後を取るように、1機の陸戦型ガンダムが飛び出す

 

カズマ「簡単には...!」

 

ガトリングによる乱射をやめたカズマは振り返ると同時にヒートサーベルで斜め下から切り上げて、陸戦型ガンダムのビームサーベルをもつ腕を切り落とすと、そのままヒートサーベルを反転させてクナイの様に持つと、頭を切り落とした

 

モブA「しまった、このままでは前が...!」

 

カズヤ「行くぞ!Ez-8コマンダー! 」

 

モブAへとトドメをさせまいと、カズヤのEz-8コマンダーは飛び出し、タックルを喰らわせる

 

カズマ「チッ...!」

 

タックルを喰らい、体勢を崩したグフカスタムの隙をカズヤは見逃さない

 

カズヤ「良くも仲間の腕を...!」

 

ビームサーベルへと持ち替えたEz-8コマンダーは、ビームサーベルで同じようにグフカスタムの右腕を切り落とすと同時に蹴りを喰らわせる

 

カズマ「くっ...」

 

モブB「...! 隊長!こちらに急速に近づいて来る敵機確認!」

 

モブA「ぐわあああああ!!!!」

 

突如、モブAの陸戦型ガンダムは断末魔と共に爆発する

 

カズヤ「おい! どうした!」

モブB「隊長! 上です!」

 

レイ「余所見は良くないぜ...!」

 

モブAの機体を貫いたのはレイのAGE2のハイパードッズライフルだ

 

カズマ「後ろがガラ空きだ...!」

 

カズヤ「しまっ...」

 

カズマ「EXアクション、クロススラッシュ!」

 

カズマのグフカスタムは衝撃破を発生させて、Ez-8コマンダーへと一撃を叩き込む

 

カズマ「撃墜までは行かなかったか...!」

 

カズヤ「助けられたなお前... まぁいい春の学校別大会で決着を付けようじゃないか...!」

 

レイ「おい!何処に行くんだよ!」

 

レイの言葉を無視する様に、カズヤのEz-8と陸戦型ガンダムはその場から姿を消した

 

カズマ「君には助けられたな、礼を言うよ ありがとう」

 

レイ「いやー、何か3対1になってたからピンチかなーって まぁ良かったですよ。 それより、春の学校別大会って何ですか?」

 

カズマ「あぁ... 各高校のガンプラ部が集まって行う大会があるんだ、この春に。しかし恥ずかしながら我が創介学園はメンバーが俺しかいなくてね...」

 

レイ「創介学園... もしかして僕の先輩に当たるのかな...」

 

カズマ「な!君は創介学園の生徒か!? なら話が早い! 力貸してくれ、我が創介学園ガンプラチームに!」

 

 

 

 

続く

 

 

 


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