ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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ガンダムブレイカーズACE 第11話 影/カズマの本気

 

爆風によって壁へと叩きつけられたユウキ

視界はゆらぎ、思うように手が動かない

 

ユウキ「カハッ... ハァ...ハァ ミサぁ! マモル! ミライ!」

 

返答がない 今出せる全力の声を出している筈なのに

 

衝撃で割れたガラスの破片は体に突き刺さり、至る所から血が出ているが不思議と痛くはない...

感覚が麻痺しているのだろうか

 

ユウキ「クソ... !」

 

ユウキの視界からはボロボロになったゲームの筐体や大破したガンダムバトルシュミレーターが見える

 

ユウキ「!」

 

何とか体を起こしてシュミレーターの方へと近づく

 

ユウキ「俺の...ガンプラが...!」

 

シュミレーターの付近にはバラバラになったガンプラ。

 

ユウキ「これは... アザレアの脚... これはダブルオーライザーの頭... これはAGE3の腕... これは... 」

 

手で拾い上げたガンプラは "恐らく" ビルドストライクの頭だろうか 原型を留めていない

 

ユウキ「なんだよ... ふざけんな...!」

 

ユウキ「折角... 立直せたのに... 彩渡商店街に人が戻ってきたのに...! 」

 

バラバラになったガンプラを強く握りしめ、ユウキの頬を涙が伝う

ガラスの破片も混じっていたようで、ユウキの手からは血が流れ始めた

 

ユウキ「チクショオオオオオ!!!!」

 

ユウキは、ボロボロになったシュミレーターへと何度も頭を叩きつける

今度は頭を切ったようで、おでこを血が伝う

 

ミサ「ユウキ君!」

 

ようやくユウキを見つけたミサは少し怪我をしていた

 

ユウキ「俺たちが何したってんだよ...! 」

 

ミサ「ユウキ君!落ち着いて!」

 

ユウキ「俺は...ミサと...折角この商店街を盛り上げたのに...!」

 

ミサ「良いんだよ...! また2人で立直せば... だから!自分を傷つけるのは、もう辞めてよ...」

 

ミサは泣きながらユウキを後ろから優しく抱きしめた

 

……………………………………………………

 

マチオ「おーい!!大丈夫かお前ら!!!」

 

マチオは瓦礫をどかして店内にいた人間の安否を確かめる

 

ミヤコ「ミサちゃーん!ユウキ君ー! 」

 

ユウイチ「ミサー!」

 

爆発当時店は殆ど貸切状態だったため、カドマツとイラト婆ちゃん、そしてミライ マモル ユウキ ミサの6人しかいなかった

 

ミサ「お父さんの声... 」

 

ユウキ「まずは...ここから出よう...」

 

ミサ「うん...!」

 

何とか立ち上がる2人は二人三脚の様な感じで入口へ歩き出す

 

 

マチオ「イラト婆ちゃん! 大丈夫かアンタ!?」

 

イラト婆ちゃん「あんまり私を見くびるんじゃないよ!私は不死身だよ?」

 

イラト婆ちゃんは相変わらずの様子

 

マモル「ハァハァ... 死ぬかと思ったぜー!」

 

ミライ「本当... カドマツさんの呼びかけのお陰です...!」

 

カドマツ「お前らが無事でよかったよ... 後はミサとユウキだ...!」

 

 

…………………………………………

 

ミサ「うわ!」

 

歩いてる最中、ミサは何かに足が引っかかり転ける

 

ミサ「痛た... !!!」

 

ユウキ「ミサ...大丈夫か? どうし... !!!」

 

2人の視線の先には目から灯りの消えそうなインフォちゃんが倒れていた

 

ミサ&ユウキ「「インフォちゃん!!!」」

 

2人は駆け寄り、反応を確かめる

ミサ「インフォちゃん! しっかりして!」

ユウキ「大丈夫か!? インフォちゃん!」

 

インフォ「ミ.........サ......さ...ん ユ...ウ......キ......さ...ん」

 

今にも消えそうな声で2人の名を呼ぶ

 

ミサ「インフォちゃん!!!」

 

インフォ「ま......た.........の...ご...来店...お待.........ち...し...てま...す」

 

ミサ「インフォちゃん!!しっかりして!!」

 

ユウキ「ッ...! 」

いつもユウキ達が店を出る際に呼びかけていた言葉...

その言葉を言うと、インフォちゃんの目からは灯りの消えた

 

ユウイチ「ミサ! ユウキ君!! 大丈夫か!?」

 

ミサ「お父さん...!!! ウウッ... うわあああん!!!」

 

何とかして店内へと入ってきたユウイチを見つけたミサは声を上げて泣きながら、父のユウイチへと抱きつく

 

ユウイチ「ミサ... 良かった...!生きててくれて...」

 

ミサ「うわあああああああん!!!!」

 

…………………………………………………………

 

何者かによって送られたトイボットによる爆発事故

ハイムロボティクスはこの件に付いて責任を負い、トイボットの生産を一時終了することを決定

これだけでは事は終わるはずもなく、ウイルスの媒介となっていたガンプラバトルシュミレーターの廃止の世論も出始めたようだ。

 

そしてその被害を被った彩渡商店街、

伸びていた客足も爆発事故の影響で再び減り始めてしまい、再び彩渡商店街はシャッター街になるかもしれないという不安が産まれてしまった

 

更にはシュミレーターを巻き込んでの爆発の為、4人のガンプラも爆発に巻き込まれてしまった

ユウキのパーフェクトビルドストライクは跡形もなく大破、マモルとミライのAGE3、ダブルオーライザーも大破した。 アザレアは爆発地点から少し離れていた為、半壊で済んだがそれでも両腕両足を失った

 

かつて宇宙エレベーターの事故から生還した2人を更なる脅威が襲いかかり始めようとしていた

 

…………………………………………………………

 

〜ヒグチホビーパーク〜

 

彩渡商店街で爆発事故が起きている中、創介学園ガンプラバトル部部長のカズマは三人組のファイターに襲撃されていた

 

…………………………

 

タツキ「この前は...糞ガキ共にやられたが! 貴様1人なら俺たちで!!!」

 

少し前にガンプラ盗賊団として暴れていた三人組

今度はカズマのガンプラに目をつけたようで、負けたらガンプラを奪うというルールの元、ガンプラバトルを仕掛けていた

 

タツキ「いけ、リュウ!ジュン!!」

 

2人「「あいよ!!!」」

 

リーダーのタツキの呼びかけで黒いゲルググJと紫色のザクはカズマの機体へと襲いかかる

 

カズマ「うちのチームメンバーと同じ名前か...」

 

棒立ちの魔王バルバトスへと先陣を切ったのは紫色のザクだ。

 

ジュン「頂くぜぇ!お前のガンプラァ!」

 

飛びかかり、バルバトスへとビームアックスを叩き込む

 

 

筈だったのだが...

 

ジュン「な、何ィ!?」

 

カズマ「あまり俺を怒らせない方がいい...」

 

飛びかかって来たザクの胴をバルバトスのメイスは容易く貫く

 

カズマ「飛んでけ」

 

ザクが突き刺さったままのメイスをぶん回すと、仲間のゲルググJの元へとぶん投げる

 

リュウ「やめろぉ!こっちにくるなああああ!!!」

 

ジュン「うわああああ!!!」

 

ザクの体はゲルググJへと命中し、衝撃により地面へと叩きつけられた

 

リュウ「お、おい!早くどけ!!!」

 

ジュン「このメイスのせいで立てないんだよ!!!」

 

リュウ「バカヤロー!!!」

 

口喧嘩をしている2機の元へと対ビームコーティングマントを靡かせて近づく

赤い両目はキラリと光ると、ゲルググJのツインブレードを持つ

 

ジュン「ヒ、ヒィ...! 悪魔だあ!!!」

 

カズマ「悪魔じゃない、"魔王"だ」

 

ツインブレードは重なり合った2機へと突き刺して後ろへ下がると、落ちていたザクのザクバズーカを放って大破させた

 

タツキ「お前らああああ!!!!」

 

カズマ「ふん... 」

 

タツキ「よくもおおおおおお!!!!俺の仲間を!!!!!」

 

怒りに燃えるタツキのAGE2ダークハウンドX1はドッズランサーを構えて突き進む

 

タツキ「てめえにはとびっきりの電流を味わせてやるよ...!!!」

 

カズマ「なぜ俺が... 天才ファイターと呼ばれたか...

それは...!!! 」

 

メイスを大破した2機から引き抜くとバルバトスは姿を消す

 

タツキ「どこ行きやがった...!?」

 

カズマ「史上最少年で 覚醒 したファイターだか、だああああ!!!」

 

紫色のオーラを纏う魔王バルバトスは、いつの間にかタツキの背後へと回ってメイスの横殴りを直撃させる

直撃した反動で吹き飛ばされたダークハウンド。

 

タツキ「クソ...また糞ガキにやられるってのかよ...!!!」

 

カズマ「ククク...ヒャハハハハハハ!!!!」

 

タツキ「!?」

 

先ほどとは性格が反転したような笑い方をするカズマ

 

カズマ「言い様だよ... 人のガンプラを奪って喜ぶようなゴミにはなあ! ヒャハハハハハハ!!!!!!」

 

タツキ「二重人格か?...」

 

カズマ「あ? まぁそんな感じかもな! さぁーて...

 

ゴミはゴミらしく無様に死ね」

 

ダークハウンドの方へとメイスを突きつける魔王バルバトス。

 

タツキ「まだやられるか...!」

 

2本のビームサーベルを引き抜いたダークハウンドはメイスの一撃を受け止める

 

カズマ「大人しくやられとけよ...!!!」

 

タツキ「やられるのはテメエだ...!!!」

 

メイスとビームサーベルによる鍔迫り合い...

一歩も引かない2機...

 

カズマ「チッ...」

 

突然、後ろに向かって飛ぶ魔王バルバトスは紫色のオーラが消えかける

 

カズマ「あーあ一旦終わりかよ つまんね...」

 

魔王バルバトスを包んでいた紫色の光は完全に消えると

 

カズマ「ハッ...! また俺は暴走を...」

 

タツキ「(とんでもねえ... こんな奴とやり合ってたら ガンプラ破壊されちまう...!!!)」

 

ダークハウンドは飛行形態へ姿を変えると、

 

タツキ「に、逃げるが勝ちだあああああ!!!!」

 

そう言い残してシュミレーターからログアウトした

 

カズマ「...?」

 

 

…………………………………………………………

 

「まーた彩渡商店街、面倒なことに巻き込まれてんな」

 

男は喫茶店でニュースをみながらそう呟く

 

「それにしてもあのオッサン... もう引き返す気は無さそうだな...」

 

そう言い残して男はコーヒーを飲み干すと、店を出た

 

「また出てくるってんなら... 今度こそ償わせてやる」

 

 

 

 

 

続く




次回 ガンダムブレイカーズACE 第12話 「2人のプライド」
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