ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE   作:Katudon0105

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ガンダムブレイカーズACE 第13話 嗤う影

懐かしい夢を見た────

 

家族4人で何処かへ行く夢、親友と遊ぶ夢

 

双子の弟とはしゃいで親に怒られたり────

 

いつまでも、この輝かしい夢は続く

 

そう信じていた

 

 

 

あの日までは

.........................................

 

 

ユウシ「いい加減に...落ちろ!!!」

 

デュナメスGNHW/RはGNスナイパーライフルで幾度となく攻撃を避け続ける白騎士ギャンにしびれを切らし、ライフルピットを展開した

 

リン「ッ...!」

 

ライフルピットによる全方位攻撃は白騎士ギャンを的確に狙い、確実にダメージを与えていく

その上、数も多い 1個ずつ撃ち落とすとなるとかなりの時間がかかる

 

ユウシ「オマケだ!コイツも喰らえ!」

 

ライフルピットに苦戦しているリンの機体の元へと、今度はGNミサイルの雨が降りかかる

 

リン「きゃあああああ!!!」

 

ユウシ「よっしゃ!これで落ちただろ!」

 

シュミレーターの内部でユウシはガッツポーズを決める

 

リン「この程度でやられては...! 親衛隊の名が廃る...!」

 

ユウシ「おいおい!?まだ来るのか!?」

 

ボロボロになった白騎士ギャンはGNランスを片手に、デュナメスGNHW/Rへと向かっていく

 

リン「EXアクション...!」

 

EXアクションの掛け声と共にギャンは高く飛び上がると、デュナメスGNHW/Rの方へ向けてGNランスを構えた

 

リン「ソニックブラスト!!!!」

 

猛烈なスピードで急降下するギャン

 

ユウシ「今度こそ落としてやるぜ...!EXアクション!」

 

負ける訳には行かないユウシ、デュナメスGNHW/RはGNスナイパーライフルを構えEXアクションの体制に入る

 

ユウシ「パーツ事...! はじけ飛べ! スティンガーシューーーーート!!!!!」

 

GNスナイパーライフルから放たれたEXアクションの一撃は白騎士ギャンを貫く

 

リン「たあああああああああ!!!!!」

 

急降下するギャンは崩れ落ちながらもGNランスを変わらず構え、デュナメスGNHW/Rを狙う

 

 

衝撃波が巻き起こり、辺りを砂煙等が舞う

 

 

 

ユウシ「あーあ...」

 

リン「チッ...」

 

2人のコックピットの画面にはGAMEOVERの文字

同時に倒れた様だ

 

ユウシ「後は... 3人に任せるか...」

 

..........................................

 

 

カズマ「勝手に...出てくるな!」

 

カズマ?「いいから...俺様に任せとけって...!」

 

魔王バルバトスはメイスを握り、白騎士トールギスへと向かっていく

 

キョウヤ「大した事無いと思っていたが... 面白い...

! 貴様の力をこの私に見せてみろ!!!」

 

白騎士トールギスも専用ビームサーベルを握り、魔王バルバトスへと進んでいく

 

カズマ?「はあああああああ!!!!」

 

キョウヤ「とりゃあああああああ!!!!」

 

 

2人の叫び声と共にメイスとビームサーベルはぶつかり合う

 

カズマ?「覚醒した俺の力を...舐めるなあああああ!!!!!」

 

バルバトスは再び紫色の光を放つと、瞬間移動の様な速さで白騎士トールギスの背後へと回る

 

キョウヤ「ぬぅ...!?」

 

間髪 ミサイルシールドで防いだ白騎士トールギスだったが、バルバトスの猛攻にとてもシールドが耐えきれる様子はない

このまま行けば押し切られるであろう

 

キョウヤ「この...悪魔め...!!!」

 

カズマ?「悪魔...? 褒め言葉だぁ...!!!」

 

バルバトスは両目を赤く光らせると再び、凄まじい程のスピードで猛攻を仕掛ける

 

カズマ?「まずは... テメェのその脚をへし折ってやるぜ!!!」

 

魔王バルバトスはメイスを白騎士トールギスの脚パーツ 風雲再起へ向けて叩きつける

 

キョウヤ「ぐあああああ!!!!」

 

左前脚をへし折られた風雲再起のパーツはバランスを崩す

 

カズマ?「まだまだあ!!!」

 

続いて風雲再起の右後ろ脚を折る

 

キョウヤ「これ以上は...させるかあああ!!!」

 

白騎士トールギスの苦し紛れに放ったビームサーベルの一撃は、バルバトスの右腕を切り落した

 

カズマ?「...テメェ!!!」

 

右腕がやられた事に怒るカズマ?

同時に紫色の光が消え始める

 

カズマ?「チッ... 本体様のスペックが俺に追いついてねぇ... テメェはいつか殺す」

 

魔王バルバトスが纏っていた紫色の光は完全に消え、いつも通りの魔王バルバトスとカズマに戻る

 

 

カズマ「...っ! やっと戻った...」

 

光を失っていたカズマの目は自我を戻すと同時に、目に光が戻った

 

キョウヤ「はああああ!!!!」

 

しかしキョウヤは止まったその隙を突いて襲いかかる

 

カズマ「なっ...!?」

 

反応に遅れたカズマは防ぐことも出来ず、白騎士トールギスによる攻撃を許してしまう

 

キョウヤ「貰ったあああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイ「危ない!!!」

 

強襲された魔王バルバトスを守ったのはレイのAGE2ダブルバレットだった

白騎士トールギスのビームサーベルを、2本のビームサーベルで受け止めた2機は鍔迫り合いになっている

 

レイ「遅れました先輩!」

 

カズマ「レイ!」

 

キョウヤ「他の2人は...!」

 

レイ「アンタの仲間なら...」

 

..............................................

 

 

タツキ「お前らの攻撃なんて当たらないって!」

 

モブA「舐めやがって...!」

 

モブAのギャンは挑発しながら2機の攻撃を避け続けるFAライトニングを追いかけていた

 

タツキ「鬼ごっこもそろそろ終わらせとくか...!」

 

急停止し、振り向いたFAライトニングはハイパーメガランチャーを構える

 

モブB「まさか...!」

 

タツキ「俺の誘いに乗ってくれてサンキュー!!! 落ちろ!!!」

 

ハイパーメガランチャーから放たれた一撃は2機のギャンを呑み込み、同時に2機は落とされる

 

.............................................

 

 

キョウヤ「私の仲間が...!」

 

上空で爆散する2機のギャンを見つめ、キョウヤは目の前のAGE2を睨む

 

レイ「後はお前だけだ!」

 

レイは2本のビームサーベルでトールギスの攻撃を跳ね返し、肩部のツインドッズキャノンを構える

 

レイ「行っけえええええ!!!!」

 

超高出力のビームを白騎士トールギスへ向けて解き放つAGE2。

勝ちを確信するレイの期待を裏切るよう、白騎士トールギスは爆煙の中から飛び出し、AGE2へビームサーベルを突きつける

 

レイ「あれでも...やられないってのか...!」

 

キョウヤ「創介学園...。 決着は大会で付けるとしよう」

 

カズマ「望む所だ。」

 

制限時間が一杯になったことを示すようにステージに終了の合図が鳴り響く

 

..........................................

 

 

カズマ「アイツを倒すことは無理だったが... よく頑張ってくれた!お前達」

 

最後の1機、白騎士トールギスを倒すことは叶わなかったが何とか親衛隊を落とすことが出来、中々の結果にカズマ達は喜んでいた。一人を除き

 

ユウシ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!俺だってほーーんの少し反応が速けりゃ倒せたのにぃぃぃぃ!!!」

 

レイ「まぁまぁ... 一応相打ちって言う判定なんだし...」

 

ユウシ「くそー!!!!」

 

タツキ「先輩も凄かったです!まさか覚醒が使えるなんて!」

 

カズマ「まぁ...まだ上手く使いこなせて無いけどね」

 

レイ「まるで人が変わったみたいになってました!本物の魔王みたいな!」

 

カズマ「アハハ...」

 

"人が変わったみたい" か... あながち間違いじゃないかもな...

 

 

傷ついた魔王バルバトスを握りカズマはそう思った

 

..........................................

 

「失礼します。」

 

左目が髪で隠れた白髪の少年は奥の部屋で椅子に腰掛ける老人へとそう言った

 

???「報告をしろ。」

 

「はい。 爆弾を内蔵したトイボットは予定通り彩渡商店街で爆発しました。怪我人等はまだ分かっていませんが、あの距離で爆発すれば絶望的かと。」

 

???「奴らを甘く見るな。恐らく呑気にまだ生きているだろう... まぁいい。彩渡商店街はこれで再び寂れた商店街に逆戻りだ...!」

 

「後は...」

 

???「ああ、私の本来の狙い... タイムズユニバースへも送りつけろ」

 

「了解しました。」

 

 

???「ウィル...! それに...彩渡商店街...! まずは貴様の大切な物から奪ってやる...! ふ...ふははははは!!!!!」

 

高笑いする男の近くにはプロヴィデンスガンダムのカスタム機体が置かれていた

 

???「逆襲の始まりだ...!」

...............................................

 

 

 

続く

 

 


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