ガンダムブレイカーズ / ガンダムブレイカーズACE 作:Katudon0105
創界学園の四人は黒いバエルと空翼高校との戦いに唖然していた。
まるでガンプラが自分の意思を持ったような動きで軽々と三機を倒したバエルに対して、そしてそれを操るファイターへと驚きが隠せない。
あの無駄のない動き…
レイ「あの人の戦い方… まるで相手を絶望させながら戦ってるみたいだ…」
タツキ「ああ… あんな力を持った奴が居るなんて…! 流石は全国のファイターが集まる大会だ!」
カズマ「…」
ハル「それでは只今から第2試合、関内学園 VS 花井高校の試合を始めます!」
この大会のMCであるハルの掛け声で第2試合が幕を開けた
その大会の様子を一人の青年は見守っていた
片手にガンダムFXを持ちながら。
「なぁ?本当にお前の言う奴が紛れこんでんのか?」
青年は隣にいる男へと話し掛ける
「アイツがこの大会を狙わない理由がない、本当に奴がガンプラシュミレーターのバグの原因なら尚更だ。」
「ほーん…」
そう言うと青年はどこかへ歩き出す
「おい、何処に行く」
「俺…ミサに何も言わずに家出てきたから何も食べてねぇんだよ… ちょっと出店で飯でも買ってくるわ リクエストは?」
「… たこ焼き」
「あいよ、じゃあすぐ戻ってくるわ!」
青年は男に背を向け、食べ物のブースへ歩き出した
「それにしても…アイツたこ焼き好きなのか…」
青年… ユウキはそう呟くとクスリと笑い、早足でブースへ向かった。
……………………………………………………
「それにしても…やけに時間かかるな…」
男は腕時計をチラチラみながらなかなか帰ってこないユウキを待つ
ぐううう… と男の腹が鳴った
「ったく、速くしろ…」
ユウキ「ふぃーお待たせ、ほらよ」
戻ってきたユウキは男 リュウジへとたこ焼きを渡す
ユウキ「なぁ、前から思ってたんだけど」
リュウジ「なんだよ」
ユウキ「お前はなんであのおっさんに近づいたんだ?」
リュウジ「あれは… 確か」
リュウジは今でこそある種の強い味方ではあるが、元々はそうではない。
リージョンカップ準決勝でユウキとパーフェクトストライク負けたリュウジは、準決勝の後にユウキのパーフェクトストライクを破壊。これによりリュウジは公式の大会へ参加する事が叶わず自暴自棄になっていた。
そのリュウジに目をつけていたのは五年前、世界大会決勝の舞台となった宇宙エレベーターにウイルスを感染させてユウキ、ミサ、ウィルの命を狙った、サイバーコーポレーション社長 カワグチ・ジュンイチだった。
カワグチはリュウジを自社専属のファイターにすると自らの計画にリュウジを巻き込んで目的のために邪魔になるファイターを消すように指示、しかし準決勝で自らの命令に背いたリュウジに激怒し対立関係へとなった。
リュウジ自身、何故自分が彼の目に止まったのかは分かっていない。
君は私と同じ目をしている… そうカワグチに言われた事もあったが、今となっては殺意しか湧かない。
ユウキ「つまりお前から近づいた訳じゃないのか」
リュウジ「俺は巻き込まれた側だ。」
突如、ユウキの携帯が鳴り響く
ユウキは連絡を送ってきた電話番号を見ると青ざめた表情で電話に出る
ユウキ「あ…もしもし…」
???「ユウキ君…いまどこにいるの!!!何も言わずに朝早くから出て!!!」
ユウキ「い、今!忙しいから後で掛け直す!!!」
ユウキは焦りながら電話を切ると電源を落とし、ため息をつく。
リュウジ「お前も大変だな。」
ユウキ「心配してくれんだよ、お前だって家族いんだろ」
リュウジ「家族…か、生憎俺は母親と二人で生きてきたからな」
ユウキ「親父さんは?」
リュウジ「親父は俺が五歳の時に出ていったよ、家族を捨ててまでもやらなきゃいけねえことでもあったんだろうよ」
ユウキ「一回もあってねぇのか… 」
リュウジ「もしあったとしたら、そのときはおもいっきり殴ってやる… それより第2試合が終わったぞ。」
リュウジの言葉の通り、第2試合はいつの間にか関内学園の勝利で終了していた
ユウキ「俺が高校生の時にもこんな大会があったら楽しかっただろうなあ」
ユウキは勝利を喜びあう関内学園ガンプラチームを見て、ふとマモルとミライ、そして今まで戦ってきた好敵手達を思い出す。
ユウキ「本当にアイツがガンプラシュミレーターを狙ってるなら… 俺達がもう一度止めないと。」
リュウジ「ああ… 」
ユウシ「…! どこかに居る…! 」
レイ「ん?どうかした?ユウシ?」
ユウシ「いや、なんでもない…」
レイ「?」
ユウシ「(間違いない…絶対にいるはず…! クソ兄貴!)」
カズマ「おーい ユウシ、レイ!次は俺達の番だぞ!」
レイ「はーい!ほら、ユウシ行くよ!」
ユウシ「う、うん! 絶対勝とうな!」
ついに第3試合、創界学園の戦いが始まる
………………………………………………………
「ガンダムAGE2ダブルバレット、レイ行きます!」
「FAライトニング、タツキ出るよ!」
「ガンダムデュナメスGNHW/R、ユウシでます!」
「大魔王バルバトス改、出る!」
創界学園ガンプラチームの4機は出撃し、第3試合が幕を開ける。
「さっき言った通りだ。ユウシとタツキは後方支援を、俺とレイは前線に出る いくぞ!」
創界学園ガンプラチームの部長 カズマの掛け声で3人は動き出す
「絶対勝てよ!この大会に出ることが出来なかった俺達の分まで戦ってこい…!」
カズヤは動き出した創界学園の4機を見つめ、そう呟く
「見せて貰うぞ、創界学園がどこまでやれるかを!」
聖騎学園のキョウヤも同じく創界学園の戦いを観戦していた
……………………………………………………
「敵機確認、4機こちらに来ます!」
レーダーで敵機を捉えたユウシはカズマへと報告、報告を受けた3人も戦闘体勢へ移る
「見えた! いくぞ、レイ!」
「はい!先輩!」
敵機の姿を確認したカズマは、レイを引き連れて前線へ向かう
「時間が足りずこの大型メイスしか作れなかったが、敵を倒すには充分だ!」
そう語るカズマの大魔王バルバトスにはルプスレクスの物であろう大型メイスが握られていた
かなりの大きさだ。一撃が致命傷になりかねないだろう
ショウタ「創界学園?聴いたことねぇ名前だな! まぁどこであろうが勝つのは俺達、刃葛学園だがなぁ!」
レイ、カズマの目の前には4機のジンクスが向かってくるのが確認できる
ユウシ「さぁーて 俺の標的は、と」
デュナメスGNHW/RはGNスナイパーライフルを構え、最初の標的を選ぶ
「うーん、こいつだ。」
標的を定めると同時に引き金を引き、放たれた弾丸はただ真っ直ぐに左から二番目のジンクスの右肩へと被弾した。
「あーあ、狙いが少しずれちゃったかー。」
ユウシは残念そうに言うと、再びスナイパーライフルを構えた。
ショウタ「何だよ!?いきなり先制攻撃かよ!?」
カズマ「ユウシの攻撃で相手が混乱してる、一気に叩くぞ!」
レイ「はい!」
AGE2ダブルバレット、大魔王バルバトスは突然の攻撃に混乱する刃葛学園へと突っ込んでいく
ショウタ「なぁ!? お、おいお前ら!迎え撃つぞ!」
刃葛学園も負けじと反撃へ移るが、カズマはあっという間に距離を詰め、ショウタのジンクスへと大型メイスで襲い掛かった。
ショウタ「てめぇ!!!」
ジンクスはGNビームサーベルで受け止めるが如何せん相手の一撃が重すぎる。
このままではこちらのビームサーベルが折られるのがオチだ。
「お前が創界学園のエースとやからか! いいガンプラだ、俺の魔王ジンクスに負けない位のなぁ!」
カズマ「同じく魔王モチーフか、負けはしない!」
2機は一度離れ、互いのガンプラをみつめあう
ショウタ「(なんだよこのガンプラ!?俺のジンクスなんかよりよっぽど魔王っぽくてかっこいいじゃねぇか!?)」
カズマ「(成る程、ジンクスの頭に武者ガンダムMK-IIの2本角、ヴァサーゴの胴にジンクスの腕… 足はエピオンでバックパックはデスサイズヘルか… それに俺と同じく耐ビームコーティングマント。 こいつ、俺と同じセンスをしている…!)」
カズマ&ショウタ「…!」
レイ「(何であの二人見つめあったまま動かないんだろう…?)」
レイは首を傾げながら他のジンクスと戦闘を続ける
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「おー、第3試合始まってるねー!」
一人の女性がガンプラバトルに大歓声を送る会場へと足を運ぶ
「全く!何も言わずに出ていくのは止めてって何回も言ってるのに~!」
「だからって俺を無理矢理連れて来るのはおかしいだろ!?」
どこか見慣れたパーカーを着た女性と白衣を着た男性は試合会場で話ながら歩いている
「えー?でも今は暇なんでしょ?」
「暇じゃねぇよ! 俺にも色々とやることがあんの!ロボ太のこれからとかな。」
「え!?ロボ太どうなっちゃうの!?」
「トイボットの生産は知ってる通り止まった。おそらく安全性が証明されるまで永久にだ。ロボ太も、悲しいがデータを消すしかない」
「でも!」
「お前の言いたい事は分かる。ロボ太はお前達二人と共に戦って来た、お前らがどれだけロボ太のことを大切してるかどうかも、この俺が一番わかってる。だけどな、もしロボ太を特別扱いしてそのまま放置して、お前らをつけ狙う奴らが悪用すれば今度はインフォだけじゃなくロボ太も失うことになる。トイボットは人を傷付けるために作ったんじゃない、もしそのトイボットが人を傷付ける様に使われるなら、俺は心を鬼にしてでも止めないと行けないんだ」
「カドマツさん…」
カドマツ「悲しいが、奴らこうなることを望んであんなことをした。 次はガンプラバトルを消すつもりだろう、そうなる前に止めないとな。ミサ」
ミサ「うん… 」
カドマツ「よーし、湿気た話は終わり! ほら、さっさとユウキ見つけるぞ あいつにもこの事言っとかないといけないしな。」
カドマツはそう言うと、ユウキを探し始めた。
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リュウジ「悪い、ちょっとトイレいってくる。」
ユウキ「あ、俺も」
二人は会場のトイレへ向かう途中、怪しい人影を確認して追いかける
リュウジ「間違いない、さっきのバエルのファイターだ。」
ユウキ「なんかあいつ怪しいぜ、なんと言うかあいつからは 人間 じゃない感じがしてた」
リュウジ「お前もか、俺もだ。 止まれ…」
二人は耳を澄ませ、話を盗み聞きする
「予定通りです、マスター。協力者とも合流しました」
リュウジ「マスター…? こいつらまさか…!」
「ええ、物事は貴方の狙い通りに。 託されたバエル ダークマターもいい性能です。この大会、めちゃくちゃにして見せますよ それより…先程から我々の会話を盗み聞きしている輩がいるようです。 ねぇ、06。」
06「ええ、盗み聞きとは感心できませんね。仮にも世界一のファイターが。」
リュウジとユウキの背後から06と呼ばれた黒くて長い髪の女性が二人へと声をかけた。
06「はじめまして、いえ…そこの貴方ははじめましてではないですね。改めて挨拶を、私の名前は06。如何でしたか? トイボットを利用した 爆弾 」
ユウキ「…ッ! お前が… お前が彩渡商店街を…!」
06「ええ、ですが私も貴方の仲間にデュエルガンダムを破壊されてしまいました… ですので、ここであのときのリベンジをさせていただきます。」
06は赤色のデュエルガンダムを取り出し、ユウシへと見せつける
06「デュエルガンダムアサルトバスター… 」
05「そしてこのバエルダークマター、揃って相手をしてあげるよ」
ユウキ「上等だ…!」
リュウジ「お前らは俺達が倒す…!」
彩渡商店街を狙った敵との戦いが始まる…
ユウキは雪辱を果たせるか
続く