結局、志希ちゃんはバンドに入らなかった。
なんでも、『やるより見てる方がいい』だとか。
他のバンドはそんな興味無いらしいが、俺らがやるバンドは面白いと言っていた。
だいぶ評価されてると思う。
そんなこんなで一日が終わったわけだが、志希ちゃんは俺と一緒に寝ると言いだした。
すでにちっひーたちは帰ったが、仕事を終えた母さんがいる。
「ダメに決まってるでしょう」
「一緒に寝るぐらい大丈夫でしょ。小学生なんだし」
「母さんとは一緒に寝てくれないのに?」
「年を考えなよ……」
碧が母さんと寝ることで落ち着いた。
すまん、碧。将来的に何か恩返し出来たらするよ……。
そんなこんなで俺は志希ちゃんと一緒に寝ることとなったのだが。
「にゃふふ。イイコトしよ?」
「はいはい。早く寝ようね」
腹の上に跨って乗る志希ちゃんをどかして俺の横に寝かせる。
不満そうだったが、胸に抱くようにしたら匂いに包まれてだらし無い表情に変わる。
「ねぇ、翠。志希が大きくなったらきちんと貰ってね?」
「分かってるよ」
眠気が限界に近かった俺はそう答えた後、夢の世界へと旅立つ。
意識が完全に落ちるまで、ずっと『にゃふ、にゃふふふふ』と志希ちゃんが笑ってる声が聞こえていた。
「おはよう、翠」
翌朝、目が覚めたら志希ちゃんの顔がドアップだった。
挨拶を返そうと口を開けばキスで塞がれる。
寝起きは口の中汚いのに。
今回はそれほど拘束力がないので脇にどかし、洗面所へと向かう。
「…………ぉぉ」
鏡で自分の姿を見て、思わず声が出てしまう。
左首筋にパッとわかるだけで四つは噛み跡、キスマークがついていた。
キスマークはだいぶ重なってて正確な数は分からん。
これ、母さん見たら怒るかな……。
仕事行くまで引きこもってよう。
部屋に戻れば志希ちゃんがニコニコしながら待っていた。
「翠はもう、志希のものだから! 志希も翠のものだから、跡つけてもいいよ?」
そういって首筋を差し出してくる。
すごく魅力的な話ではあるが、グッと堪える。
あと十年も待てばさらに色気がやばくなるのだ。そうなってからでも遅くはない。
なので軽くおデコにキスして布団に潜り込む。
碧にメールで二度寝すると送っておいたし、母さんが乗り込んでくることはないだろう。
「まだ翠は志希を子ども扱いするか」
「眠い」
相手にするのも面倒なくらい眠いので、志希もベッドに引き込み、抱き枕となってもらう。
ロリコンじゃないと思うが、女の子はいい匂いがする。
五分と経たずに俺はまた、夢の世界へと旅立っていった。
揺さぶられて目を覚ませば、ちっひーがいた。
隣に志希ちゃんは居らず、すでに起きているのだろう。
「もう全員集まってますけど」
「んー……起きる」
「…………それ」
もそもそと体を起こせば、ちっひーにある部分を指さされる。
……ああ、噛み跡とキスマークか。
さすがにそんなすぐ消えないよな。
「翠くん」
「んー……んんっ」
朝(?)から起こしに来たちっひーに押し倒された。
やってるときいつもよりキスが多かったし、首筋に噛み付いて来た。
色っぽい声を出しながら首筋にも噛み付いてきたので、いつもより激しくなったと思う。
……今日はこのまま連戦なのかな。
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