分かっていた通り、ちっひーの後は奈緒、楓、心と連戦だった。
普通は一人目のちっひー。それも一回で終わりが当たり前らしい。
一人二回ずつなど聞いたことがないとか。
俺も合計で八回とか、前の世界でもマンガの話だったよ。
なんか、他の男の性欲が全て俺に集まったみたいだな。
奈緒たち三人もちっひーと同じように首筋に噛み付いてきた。
だからいつもより少し特殊なプレイだったが、結構良かったのでまたしたい。
ちっひーたちも気に入っているようだし。
終わった後、俺が皆につけた噛み跡を自慢げに志希へと見せたため、志希から『私にもつけて!』と迫られたのは言うまでもない。
なんとか断ったけど。なんとか。
年越しまで一週間を切った。
クリスマス? みんなでケーキ食べて終わったよ。
プレゼントに貰ったのは『母さんと一緒に寝れる券』。
俺、一応は高校生なんだが。
もういい歳なのだから諦めて欲しい。
今日は心が早くも仕上げたのでその動画を撮る予定だ。
やはり、一般人じゃなかった。
十分におかしな学習能力をしている。
宿題も終わってるし、分からないところは聞いてくるし。
そろそろ「しゅがは」を教えてもいい頃だろうか。
そのうち自分で名乗りそうだが、教えてから名乗らせた方が……むむむ。悩むな。
どちらがより心をからかう事が出来るのか。
それだけが重要だ。
「志希はそこにいてもいいけど、邪魔はしないようにね」
「はーい」
「ちゃん」をつけて呼ぶのはやめた。
志希も呼び捨てで呼べば、距離が近くなったと喜んでたし。
二曲は「The Sketchbook」から『道』。
「けいおん」から『Don't say lazy』である。
まだ盛り上がるような曲ばかりだが、そろそろ泣きソングとか入れようかな。
撮影しているとき。生で演奏を見ることができたからか、志希はとても楽しそうにしていた。
「また出演依頼来てるぞ」
「同じとこですね」
載せてから動画再生数を確認し、変な伸び方してるのを『あー……』みたいな気持ちで見た後。
メールの確認をすれば、ちっひーと奈緒が言うように同じとこから出演依頼がきていた。
すぐに断りの返事を出したが。
なんとなく、もう一人入る気がするのだ。
このモヤモヤがなくなって、またメールが来たら。
その時の気分で受けよう。
ちっひーたちには新しい譜面を五曲分渡しておいた。
呆れたような目を向けられたが、気にしなーい。
頑張れば一曲くらい、冬休みの間で仕上げられそうだが……まあ、なんとかなるか。
世の中、なるようになるさ。
年末年始はちっひーたちも泊まりで過ごした。
その分みっちりと練習ができたから、思っていた通り冬休みの最終日に仕上げられそうだ。
バンドも楽しいが、また新しいことでも始めよっかな。
まだ始めてから一年経ってないけど。
今は特に思いついてないが、なんかきっと思いつくだらうし。