貞操観念逆転ガールズ   作:不思議ちゃん

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アーニャとの出会いは過去編ではありません
歌ってあげた曲は今後の話ででてきます


正座は辛いよ

 北海道旅行は一泊二日で行った。

 

 海鮮丼とか、すごい美味しかった。

 

 小学生のアーニャ、とても可愛かった。

 

 雪も残っていて、とても綺麗だった。

 

 小学生のアーニャ、とても可愛かった。

 

 小学生のアーニャ(略)

 

 まあ、アーニャと話したのはあれっきりで、後は三人で仲良く見て回ったわけだが。

 

 

 

 

 

 さて。家に帰ってきたわけだ。

 

 俺は何故かリビングで正座していた。

 

 目の前ではちっひー、奈緒、楓、心、ウサミンがイスに座り、碧の作ったお菓子を食べている。

 

 近くにお盆が置かれ、お菓子と紅茶があるのだが、碧はそれだけ用意すると部屋に引きこもってしまった。

 

 何故だ、碧。

 お兄ちゃんを助けておくれ。

 

「ちひろさんたちに聞きましたよ。翠くんが迷子になり、二人が一生懸命探してるのに女の子と楽しくしてたって」

「……迷子になったのは俺じゃなくて二人」

「さすがにその言い訳は菜々もどうかと……」

 

 呆れたように呟かれ、お菓子を食べるウサミン。

 

 くっそ……まだウサミンじゃないからウサミンできない。

 

「……翠のあの顔はなんで正座させられてるのか、理解していないな」

 

 奈緒の言う通り。

 俺は何故、正座をさせられているのか。

 

 何も悪い事、しとらんのに。

 

「翠くんはどこか、認識がずれてるからね」

「えへへ。照れますね」

「いやいや、褒めてないゾ☆」

 

 正座させられている理由を聞けば、一人でウロチョロしてたことを反省しろだとか。

 

 何もなかったからよかったものの、何かあってからでは遅いだと。

 

 五人一緒に話すもんだから、聞き取れたのはそれぐらいだった。

 

「床に正座って結構……キツイ」

「だから罰になるんだろうが」

「でも、俺がこうなのって今更だから、治らんよ?」

「直す努力はないんですね……」

 

 そりゃ、どうしようもありませんから。

 

「ですから。皆が俺のこと、キチンと見ててな?」

「無理ですね」

「無理だな」

「無理かな?」

「無理☆」

「無理、だと思います」

 

 長い付き合いのちっひー、奈緒、楓ならまだ分かる。

 

 心とウサミンは早くも慣れちゃったんだね。

 

 お兄さん、悲しい。

 年下だけど。

 

「何をしでかすか、分かったもんじゃないからな」

「私たちの想像がつかない事をやりますからね」

「結構、何やってるか分からないの多いよ?」

「結果を見て理解する感じ、ですかね」

「まあ、それが楽しいんだけど☆」

 

 散々な言われようだ。

 

 

 

 あれからすぐに解放されたが、足がしびれてしまった。

 

 なので心に膝枕をしてもらい、ソファーに寝転んでいる。

 

 ……あー。立派なお山が見えるんじゃー。

 

 くそぅ。いい匂いもしやがって。

 

「……さすがの私も、お腹に顔をくっつけられて深呼吸されたら恥ずかしいよ?」

「いい匂いがする──おおっ?」

 

 クンカクンカしてたら、誰かに引き離された。

 

 そして柔らかい感触が顔に伝わる。

 

 この大きさ、匂いから……ウサミンかな?

 

「ぁっ、だ、ダメですよっ」

 

 胸に手を伸ばして掴めば、柔らかさに指が沈んでく。

 

 

 

 

 

 皆に部屋まで引きずられ、そのまま始まりましたよ。

 

 やってる時。

 噛み癖がない二人は、噛み跡をつけられるのに物凄く興奮している。

 

 ……皆にこれ以上、特殊な性癖があらわれないよう願いたい。


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