貞操観念逆転ガールズ   作:不思議ちゃん

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よく分からない……

「あ、あの、私なんかが翠さんを独り占めして良いのでしょうか……」

「心、菜々ときて、残りはくじ引きで決まったんだし、楽しめば良いのだ!」

 

 今日は美優と二人きりになっていた。

 もうこの際だからと順番を決め、その一番手なのである。

 

 実際のところ、美優が引いたクジの番号は最後だったのだが。

 ちっひーと奈緒は計画を立てたいからと後を選び、楓は意味ありげに笑って一番最後を選んでいた。

 

 自分の意思が少し弱い美優は『どうしましょうか』と言ったきり終わっている。

 

「何でもいいんだよ。一日中ヤりたいならそれでも構わないし、どこか行きたいならそれでも」

「い、一日中……」

 

 お? なんか思っていた以上に食いつきが良さ気なのだが。

 そういえば美優は覗き見してるぐらいだからそれもそうか。

 

 だけど欲望よりも理性が勝ったのか、頭を振った美優は顔を赤くさせて俺から目を逸らしつつ、とある提案を口にするのだった。

 

 

 

 

 

「すまんね、外は苦手で」

「い、いえ、今からでも戻りますか?」

「いんや、美優の言ったルートなら問題ないから行こっか」

 

 おれがアルビノだというのは知っているらしいが、どういったものなのかまでは理解していなかったらしく。

 申し訳なさそうにしているが、俺としては外に出れて満足である。

 

 いや、暑いから半分くらいは帰りたい気持ちでいっぱいなのだが。

 せっかく美優が提案してくれたのだから無碍にもできまい。

 

「最初はゲーセンだっけ?」

「そ、そうです」

 

 ゲーセンに行き、どこかでお昼をすませ、カラオケに行く。

 デートの定番かなと思っていたが、この世界の男はこのルートに乗り気ではないらしく。

 では何なのかと聞けば、人気の恋愛ドラマの再現だという。

 

 先に述べたように男がこの誘いに乗る事はまず無いらしく、実現できたら鼻高々みたいな。

 ルートはカラオケで終わっているが、この後に続きとしてホテルがあるのだろう。

 俺はその辺ウェルカムなので、じっくり美優を美味しくいただけたらなと。

 

「おっ、こなくそっ、うぐっ」

「やっ、はっ、それっ」

 

 ゲーセンに着き、一番最初にやったのはホッケーなのだが。

 結果だけを伝えるとダブルスコアで負けた。

 

 えっ、美優強くね……?

 イメージからは想像つかないのだが、やはり多少なり違ってくる部分があるのだろう。

 時子様が時子様でなかったりとか。

 

 その後のクレーンゲームは金に物言わせて乱獲し、持って帰れないので小さい子にあげたり。

 レースやらメダルやらで夢中になって遊び、気づけば昼はとうに過ぎていた。

 

 簡単でそこそこ腹にたまるファストフードでゲーセンでの事を話しながらすませ、カラオケへと移動する。

 

「んっ……こ、こんなところでダメですよっ」

「負けた美優に拒否権などないのだ。それにキスだけだから」

 

 ここでは採点モードにし、負けた人は一つ言うことを聞かなければならないというゲームを設けた。

 提案するだけあって自信ありげな美優だったが、二点差で俺が勝ったため、今こうしてキスをしている。

 

「つ、次こそ負けないですからっ」

 

 美優も上手いため、連続して勝つ事は難しいだろう。

 聞き慣れた歌でも微妙に知っている歌詞と違ったりするため、自身の持ち歌でしか勝ち目がないのもある。

 

 思った通り互いに連続して勝つ事はなく、罰ゲームもアーンだったりポッキーゲームだったりをしたりされたりして楽しんだ。

 そして最後の勝負となり、今度は二点差で負けたのだが。

 

「えっと……その……」

 

 顔を赤くして視線をあっちこっち向け、なかなか言おうとしない。

 その様子で俺は完全に理解した。

 ここでホテルに誘うのか。

 

 罰ゲームのある遊びなんて美優がよく提案したなと思ったが、こういうことね。

 王様ゲームみたいなものか。

 

「美優」

「ひゃいっ!」

「ホテル、行こっか」

 

 本来なら女性から誘って完成なのだろうが、ここにいられる時間も無いし、今を逃せば美優は諦めて帰ると言い出す。

 申し訳ないが、ここは俺から言わせてもらおうと思って口にしたのだが、何故だか美優はとても嬉しそうで。

 

 

 

 ホテルでのコトが終わって帰り道にその理由を聞いたわけだが。

 なんと、あそこで男から言い出して完成らしいのだ。

 自分はそこまで貴方のことを許していますよといった意味らしいが、よく分からない……。

 

 家に帰ってちっひーたちにも話してみたのだが、何故分からないのかといった顔で見られ。

 熱く語られても首をかしげる俺をテレビの前に座らせ、鑑賞会が始まり。

 最後まで一気に見たが……まあ、普通に面白かったけど結局理解は出来ないまま終わった。




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