FGOの世界に不死人が入ってきたらきっとこうなると思う 作:アーッ!トラス
それが、良いことであっても、そうでなくても...
不死人 太陽教?編
拝啓、カルデアの皆様。私はとんでもないサーヴァントを引いてしまったのではないかと思っています。天才曰く、「最強、ヤバイ。」とのことなのですが、そうでもないです。
立香「なんで、シュミレーターでボロ負けなの?」
不死人「いや、相手が複数だったから。そんなの、勝てっこないよね?」
理由がこんなので頭が痛いです。ですが、1VS1だった場合はすごく強かったです。
不死人「許しは請わん、恨めよ。」
立香「スッゲー、カッコいい!けど、さっきはボロ負けだったよね?」
不死人「だってさっきのは複数だったからね。分かるだろう、ノーカウントだ、ノーカウント!」
立香「そう、なんだ。」
不死人「そう!」
私の苦悩はここだけではありませんでした。
エリザ「アタシってば、今日の歌声も完璧ね!誰かに聞かせてあげなきゃ。誰かいないかしら?んっ?そこの人ちょっと来て。」
不死人「呼んだか?協力か!報復か!どっちだ、まさか、騙して悪いがか!?」
エリザ「協力してくれるの!じゃあ着いて来て!」
不死人「なんだ、攻略の手伝いか。それにしても、尻尾が切りたい。何を落とすのか気になるな。」
エリザ「ここに座って頂戴。今から、ゲリラライブってやつをしてあげる。光栄に思いなさい。こんな嬉しい事は無いんだから!」
不死人「唄を聞かせてくれるのか!嬉しいね。新しい奇跡になるかもしれん。」
エリザ「そんな風に思ってくれるなんてファンの鑑ね!じゃあ、フルスロットルで行くわよ!」
この後、カルデアの施設が半壊した。
立香「なんで、こんな事したの?お姉さん教えてほしいな?」
エリザ「だって、私の歌を聞きたいってこいつが言ったから。」
不死人「とても、刺激的で美しい歌声だったぞ、マスターも聞いてみるといい。頭がすっきりするぞ」←啓蒙99
立香「アンタ、あの声を間近で聞いて無事なんてどんな体と精神してるのよ。」
不死人「俺がいたところにはこんな楽しそうに歌う奴は居なかったからな。」
立香「復旧作業あるから手伝って!アンタらが犯人何だから。」
不死人「分かった、協力しよう。」
エリザ「アンタ、協力を強調してるけどどうして?そんな事しても疲れるだけでしょ?」
立香「そういえば、召喚した時も協力を強調してたね。何で?」
不死人「何でかって言われればそうしたいからかな。俺の考えに基づいていてな。誰かが困っていれば手を差し伸べるそれが、太陽の戦士の教えだからな。」
立香「太陽の戦士?ガウェインみたいな?」
不死人「ガウェイン?誰かは知らんが、まぁいいだろう。俺は、太陽みたいにでっかく大きくなってやりたいんだ。そうすれば奴も浮かばれるだろうしな。」
立香「奴?誰?」
不死人「いつか教えてやる。とても優しく、そして力強くて、太陽みたいな奴の話を。」
エリザ「まぁいいわ。行きましょ、赤いのと緑色の奴が怒ってるわよ?」
立香「まずい!ご飯無しにされる急がなきゃ!」
エリザ「待ちなさいよ、子リス。」
不死人「忙しない奴だ。守ってやらなきゃな。皆の太陽を。」
彼は不思議な人だった。カルデアの皆に話しかけたり、急に壁を殴ったり、床に文字を書いたりしていた。文字は読めなかったが、意味は特にないらしい。だが、私の部屋の前にある文字は宝物らしい。少し、うれしかった。
不死人「立香、こっちに来てくれない?」
立香「レイヴンが名前で呼ぶの珍しいね。」
不死人「これを持っていて欲しいんだ。」
立香「何これ?石灰石?」
不死人「これはお守りみたいなものだ。これを使って俺の名前を書けば、お前を助けに行ける。」
立香「そうなんだ。ありがとね。」
不死人「いや、お前は太陽だからな。」
立香「何か嬉しいな。そう言ってもらえると。そうだ、私からもこれをあげる。お返しってことで。」
不死人「これは、ミサンガか。ありがたい。これは、着けておかねば。」
彼はそう言うと指輪を一つはずし手首にそれを通した。
立香「指輪はずしちゃって良かったの?」
不死人「願掛けみたいなものだ。こうしておけば効果が有るからな。俺を守ってくれるはずだ。」
立香「ありがと、レイヴン!」
彼は、そう言われて優しく顔を綻ばせた。それから、数日ある小さな特異点の修復作業に向かった時、前情報では敵はそれほど脅威ではないと聞いていたので。気が緩んでいたのだと思う。今となればあの時、油断しなければ良かったと後悔の気持ちが今もある。レイヴンの注意を聞いていれば。
不死人「敵はどうなんだ?強さは?規模は?注意が必要じゃないか?」
立香「レイヴンは心配性だなぁ。敵も強くないって話だし、大丈夫だよ。」
不死人「もし、何かあれば俺の名前を書くんだぞ。」
立香「うん、じゃ行って来るね。」
不死人「あぁ、気を付けてな。」
結果としてはレイヴンの考えは当たっていた。敵の規模はすさまじく、強さもキャメロットやウルクと同等だった。
「マスター逃げろ!」
同行したサーヴァントが叫ぶ。
「くっ…まだ、倒れるわけにはいかんのでな」
サーヴァント達は私が逃げるのを優先し抑えていてくれた。
「立香ちゃんのサルベージを開始します!」
「ダメだ、魔力濃度が濃くて回収ができない!もっと離れてからでないと!」
「敵の数はどうなんだ!早く確認するんだ、早く!」
「クソが、魔力濃度が濃いから確認できない!?ポンコツが!」
カルデアは大慌ての様だ。私は、何故か平常心でいた。あれだろうか危険すぎると平常心になるってあれ。そんな、暢気な事を考えていればまた通信が入る。
「立香ちゃん、もう少し先に行けば回収できる。頑張ってくれ、頼む!」
立香「分かりました。急いでいきます。」
「立香ちゃん、気を付けるんだよ。」
立香「ありがとうございます。では。」
「あぁ、じゃあね。」
通信はそこで切れた。私はどれぐらい走るのだろうか?もう、1時間走った気もするし、本当は10分ぐらいかもしれない、今になって不安が私を襲った。
立香「このまま進むと森に入るよね。大丈夫かな。でも、行くしかないよね。」
しばらく進むとまた、通信が入った。
「立香ちゃん、そこはダメだ!今すぐ戻るんだ!そこには、バケ」
立香「通信切れちゃった。何か言ってたけどノイズが多くて聞こえづらかったな。急ごう。」
私は、その時不安や、恐怖で居ても立っても居られなかった。森には入るべきでは無かったと今は思う。
立香「森の中心かな広くて明るいここかな?」
「ホウ、イケニエハワカイムスメカ、キガキクデハナイカ。」
立香「誰、ですか?私は生贄ではないですよ?」
「コノモリニハイッテキタモノハ、ミナソウイウノダ。オトナシククワレルガヨイ。」
声の主は、私の目の前に姿を現せた。とても大きな竜だった。
立香「助けて、レイヴン!早く来て!」
私は必死に地面に名前を書き続けた。だが、その字は光ったかと思えば消え去るだけだった。レイヴンは私を騙した、とそう思った。
「ソレハ、シロイサインロウセキカ。ダガ、ソレデナマエヲカイテモ、ウケトルフシハモウコノセカイニイナイゾ。ナツカシイモノヲミサセテモラッタレイダ。ヒトクチニクッテヤロウ、オトナシクシテイロ。」
立香「助けて、レイヴン!嘘吐き!何も起きないじゃない。いやだ死にたくない。助けて。レイヴン!?」
「フシトハソウイウイキモノダ。ダマシダマサレ、シンデイクノガフシヨ。フシヲシンジタキサマガバカダッタノダ。」
竜は大きく口を開け私を食べようとした瞬間、私の前に白い体のレイヴンが現れた。
不死人「遅くなった。マスター、下がっていろ。俺の太陽に手を出したことを後悔させてやる。覚悟しろよ。トカゲが!」
レイヴンの戦いは一方的だった。レイヴンの剣は鱗をもろともせず、竜が吐く業火は盾で遮られレイヴンを焼く事は無かった。一方的な戦いはもはや戦いではなく狩りだった。
不死人「それでは、死ね。」
「マテ!オマエノノゾムモノヲヤル!イノチダケハミノガシテクレ!タノム!!」
不死人「望むものか、何でも良いんだな?」
「アァ、ノゾムモノヲヤル!イノチハタスケテ」
不死人「お前の命を貰う。それで勘弁してやる。大人しく、死ね!」
「オマエハ、ヤハリ。ダークレ...イス。」
何かを呟き、竜は白い光になってレイヴンに取り込まれた。レイヴンの顔はその時、恐ろしく歪んでいた。
不死人「マスター、帰ろうか。」
立香「教えて、貴方何者なの?ただの不死人じゃないでしょ?」
不死人「やはり、バレていたか。俺はダークレイスと言ってな、魂を喰らう化け物となる契約を交わしたものさ。」
立香「いや、来ないで。私をどこへ連れて行く気なの?」
不死人「何処へも何もカルデアに変えるつもりだが?どうした?怖かったか?それは済まない。許してくれ。」
立香「貴方は、レイヴンじゃない。化け物よ。レイヴンはそんな顔しない。あっち行って。早く助けて。ここから出して。怖い、恐い。嫌、嫌、イヤ!アンタなんかどっか行っちゃえ!」
不死人「済まない、マスター助けになれなくて。すぐ助けが来る。それまで、俺が見張っておく。さらばだ、俺の太陽。」
それから、直に回収が始まった。その後、私は気を失い3日程寝込んでいた。
立香「うっ...ここは?私の部屋?そうだ、レイヴンに謝らなきゃ!」
マシュ「先輩!ご無事ですか!?怪我は!?気持ち悪かったりしませんか!?」
立香「大丈夫だよ。ほら、この通り、ね?」
マシュ「良かった。心配したんですよ?寝込んでいる間、ごめんなさい、許して、そんなつもりはなかった。と、ずっと譫言の様にずっと。」
立香「レイヴン!レイヴンはどこ!謝らなきゃいけないの!」
マシュ「それが...その...すいません!」
立香「マシュ、!どこ行くの!待って!アデ!」
私の懐から、レイヴンがくれたお守りが目の前に転がった。
立香「これを書けばきっと、来てくれるよね。約束だもん。」
何とも都合の良い約束だと、今振り返れば思う。
立香「レイヴンと、あれ?字が書けない。もう一度、あれ書けない。なんで!前は書けたのに!なんで、ねぇ!なんで!どうして!約束だって行ったのに!何でよ!」
私は、廊下の真ん中に座り込んでしまった。とても、悲しくて、後悔や、自分への怒りから泣き出してしまった。
立香「私の所為だ。私があんなこと言ったから。本当は、ありがとうって言わなきゃいけないのに、あっち行っちゃえ何て言ったから。化け物なんて言わなきゃ良かった。」
「立香ちゃん、泣いてるよ。帰ってきてくれ。レイヴン!」
「俺たちが、もっと情報を集めておけば。クソ!」
「仕方ない、なんて言えないよね。あんな姿見れば。」
ダ・ヴィンチ「良し、探そう。レイヴンを!」
「良し、やるぞ!」
「こっちは任せろ!」
「俺はこっちだ!」
「みんな頑張るぞ」
「オー!」
マーリン「立香ちゃん。立香ちゃん!起きて、ほら。奇麗な花で冠を作ってきたんだ。君に似合うと思ってね。ほら、可愛くなった。」
立香「ほっといて。後、私の夢の中に入ってこないで。」
マーリン「私なら、君の探し物を見つけられると思うんだけどね。どうかな?一緒に探しに行かないか?」
立香「本当?見つけられる?」
マーリン「彼は、暗い闇の中でその身を消そうとしている。君の言葉によってね。」
立香「じゃあ、助けに行かないと。」
マーリン「でも、一度行ったらもう戻れないかもしれないが、それでも行くかい?」
立香「行くよ。私の所為だからね。」
マーリン「よし、では出発だ。目を閉じてね。目が回ってしまうからね。」
立香「うん。」
目を閉じてしばらく経てば明るくなったり暗くなったりを繰り返すうちに、纏わりつく嫌な寒気を覚えてきた。
マーリン「ほら、着いた。ここが、彼のいる深淵だよ。」
立香「急がなきゃ。ほら、早く。」
マーリン「動かないでよ。よし、これを持っていきなさい。」
立香「何、この指輪。セクハラ?」
マーリン「酷いな、君は。これは、深淵を歩けるようにする指輪さ。ここを出るまで絶対に外しちゃいけないよ。」
立香「うん。ありがとう、マーリン。」
マーリン「どういたしまして。ってもう居ないか。頑張るんだよ。立香ちゃん、あの獣を引き戻せるのは君しかいないからね。おっと、こんなことしてる場合じゃない。早く隠れなきゃね。感動の再開を邪魔したようだからお怒りだ退散、退散。」
立香「急がなきゃ。謝らなきゃいけないんだ。」
私じゃ、無理かもしれないそんな不安が走っている私を引き留めようとする。でも、私の足は走ってくれる。早く会って謝らなきゃ。
不死人「来訪者が来たようだ。久方ぶりの獲物だ。味わって食わねばな。」
立香「見つけた!レイヴン、待って!」
不死人「立香...来るな!こっちに来るんじゃない!」
立香「なんで?もしかして、私の事嫌いになっちゃた?私、謝りに来たの酷いこと言ったから。それで...。」
不死人「立香、なぜこんな危険な所に来たんだ?俺は化け物だ。それに、今の姿は見てほしくない。」
立香「レイヴンはレイヴンじゃない。姿も声も変わってないよ?だから、帰ってきてくれない?お願い。」
不死人「分かった、負けた俺の負けだ。帰ろうか、カルデアに!」
立香「うん!帰ろう!」
私がカルデアに戻るとみんな大慌てだった。私に反応が急に途切れたらしく探し回ていた様だ。
立香「ごめんね。心配かけて。」
「良かったよ。消えちゃったから心配だったんだからな。まぁ、レイヴンも帰ってきたし良しとするか。」
マーリン「いやはや、こってり絞られたよ。トホホ。」
マーリンはマーリンで円卓の皆に絞られたようだ。
立香「これからも、よろしくね。レイヴン。」
不死人「あぁ、よろしく。マスター。」
色々足すと良く分からなくなる。(理性蒸発)だけど、個人的にはよいものが書けたと思います。それではさよなら、さよなら、さよなら。