笑顔の魔法を叶えたい   作:近眼
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ご覧いただきありがとうございます。

またお気に入りしてくださった方がいらっしゃいました!!ありがとうございます!!連続投下中ですが頑張ります!!大丈夫ですストックはいっぱいあるので!!!前回と同じこと言ってる!!
さて、いきなり不穏なタイトルになってますが多分気のせいです。たぶん。

というわけで、どうぞご覧ください。




無銘の少女の末路

 

 

 

 

「どう?昨日徹夜で考えてたんだ!!」

「どうと言われましてもね」

「つか寝ろよ」

「絶対こっちの方が盛り上がるよ!昨日思いついたとき、これだ!って思ったんだ!!」

 

 

朝から眠そうな高坂さんが急に踊り出したかと思ったら、なんと振り付けを変えたいとおっしゃる。僕の振り付けがご不満かね。つらい。

 

 

「今から変えるのさらにキツいと思うんだけどねぇ」

「えぇーっこれは絶対いけるよ!」

「本番でいけるかじゃなくて、練習する時間が無いって意味なんだけどね」

 

 

高坂さんはなんとしても振り付けを変えたいご様子。また覚え直しは厳しいと思うけど。

 

 

「…いいんじゃないかな」

「南さんマジかい」

「ことり、本気か?」

「だよねだよね!ほら、ことりちゃんはいいって言ってるよ!!」

 

 

南さんは賛成のご様子。君そんな高坂さんの言うこと全部受け入れなくてもいいんだよ。君そんなにイエスマンだっけ。

 

 

「いや、それでも俺は反対だ。あと1週間もねぇんだぞ、余計なことをするより今のままで完成度を上げる方が建設的だ」

「建設的とかそういうのよりも、もっとよくなるようにしたいの!他のスクールアイドルの人たちだってやってるはずだもん、もっともーーっといいステージにしなきゃ!!」

「それは…そうなんだがよ」

「ラブライブ出場をかけた大事な時期だよ?!ちょっとくらい大変でも、できることは全部やらなきゃ!!そうじゃないとラブライブ出場なんてできないもん!そうでしょ?!」

「…言っておくが、センターのお前が一番キツいぞ。他のやつらの数倍は厳しいと思え。いいのか?」

「大丈夫!!できるよ!!」

「…なら文句は言わねぇ。好きにやれ」

 

 

やったーー!と叫ぶ高坂さんと、警戒するような視線の創一郎。明らかに振り付け変更を歓迎していない様子だ。

 

 

「…茜、あれはやべぇぞ」

「そう言われましてもね」

 

 

小声で耳打ちしてくる創一郎の意見には賛成なんだけどね。どうもできないよね。いいよ僕はにこちゃんが怪我しなきゃなんでも。

 

 

そんなわけで、このタイミングで振り付けが一部変更となった。大丈夫かなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、学園祭前日。

 

 

「もう足が動かないよ…!!」

「にこちゃん大丈夫かい」

「まだダメだよ!もう一回!!」

「えーっ?!また?!」

「いいからやるの!まだまだできる!!」

 

 

前日にしてこんなんである。死ぬよ君たち。明日に疲れを残すべきではないよきっと。たぶん。

 

 

「流石にもうやめときな。てゆーか一番激しく動いている高坂さんが一番元気って何事なの」

「私、燃えてるから!!」

「うん意味がわからない」

 

 

まさか気合いで乗り越える気じゃないだろうね。体痛めるよ。多分。

 

 

「ことりからも言ってやってください!」

「私は…穂乃果ちゃんがやりたいようにするのが一番だと思う」

「ほら!ことりちゃんもこう言ってるよ!!」

 

 

そして南さんが役に立たないことが判明した。君そんなイエスマンだっけ。あれっ前も同じこと言った気がする。

 

 

しかし、力技への対抗策は奥の手がいる。

 

 

「…だめだ、許さない」

「えー?!なんで?!」

「これ以上詰めても疲労が残るだけだ。明日に響く」

「でもっ

「うるせぇ、さっさと帰って寝ろ。嫌と言うなら担いで家まで連れて行く」

「うう…わかったよ…」

 

 

そう、創一郎だ。創一郎に力技で勝てる人間はいないだろう。いるとすれば吉田沙保里さんくらいだ。以前は言論に押されたが、物理的な力を加えれば一瞬で勝てる。そうやすやすと力を振りかざすわけにはいけないだろうけどね。

 

 

とりあえず練習を切り上げることに成功。そのままにこちゃんと帰路につく。

 

 

「さてにこちゃん、明日は本番だから今日の夕飯はハンバーグ作るよ」

「ほんと?!…んん、ま、まあ虎太朗も喜ぶわね」

「にこちゃんも喜んでよ」

「わーうれしー」

「何でよくわかんない意地張るのさ」

 

 

ハンバーグ美味しいじゃん。子供っぽいとか思ってるのだろうか。その発想が子供っぽいよにこちゃん。言わないけど。

 

 

「…茜」

「何?」

 

 

にこちゃんが立ち止まり、僕が振り向いて向き合う。にこちゃんはすっごい笑顔だった。眩しい。

 

 

「明日は…ちゃんと見てなさいよ」

「もちろんだよ」

 

 

いつも見てるけどね。でもにこちゃんがさらにいい笑顔になったから見惚れてしまった。にこちゃんマジギルティ。

 

 

「ふふーん、私の大舞台への第一歩を見られるんだから感謝しなさいよ!!」

「第一歩どころか最初から全部見てますが」

「うっさい!!」

 

 

テンション高いにこちゃんがくるくる踊りながら僕の前を行く。絶好調なようで何より。明日が楽しみ…ん?

 

 

「あ、雨降ってきた」

「ええっ?!」

「相変わらず肝心な時についてないよね」

「相変わらずって何よ!!」

 

 

ポツポツと雨が降ってきた。明日は止んでるといいけど、止んでなかったら雨中ライブになるなぁ。大変だ。

 

 

「…あと、穂乃果が無茶してないといいけど」

「にこちゃんが言うとフラグになっちゃうよ」

「そんなことないわよ!」

 

 

にこちゃんフラグメイカーじゃないか。

 

 

「でも、あの子が倒れたら大変だし、笑い事じゃないわね」

「大丈夫じゃないの。元気だし」

「あんたはもうちょっと他の人を気にかけなさいよね…」

 

 

にこちゃんに呆れられたけど、にこちゃんファーストは変えられないし。てか変えないし。

 

 

雨は止む気配もなく、むしろ強くなってきたのでにこちゃん宅で傘を借りて帰った。雨、止むかなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…結局未だ決めかねているのか」

『…はい』

 

 

自宅の自室、車椅子に座って片手間に裁縫しながら電話をする相手は、南ことり。μ'sの衣装製作担当だ。

 

 

何故連絡先など知っているかと聞かれれば、以前メイド喫茶で会った時に押し付けられたからだ。一応名の通ったファッションデザイナーだ…顔は出していないが、茜などと違って本名で活動していたため名を告げた時に即刻バレたようだ。デザイナー志望としてはそんな縁を逃すわけにはいかなかったのだろう。こちらとしても彼女の才能には眼を見張るものがあったし、好都合ではあったが。

 

 

何度か衣装の相談にものってあげていたが、最近はとある話題が占めている。

 

 

「…行くのはフランスだ。そう簡単に行って戻って、とできる場所じゃない。早めに決めなければならないし、行くなら友人たちにも別れを告げる暇が必要だろうよ」

『…そう、ですけど…、今はみんな、ラブライブに集中してるので…』

 

 

そう、彼女には留学の話が来ている。向こうの入学に合わせて秋学期からの留学だが、手続きや住居なんかの諸々の準備が必要であるため悠長には待っていられない。

 

 

どうせラブライブ本戦までは待てないだろう。

 

 

「…明日が学園祭だったか。せめてその後にでも話を通すべきだろう」

『はい…』

 

 

その後、留学手続きについての説明を少ししてから電話を切り、手に持つスマホの画面を眺めた。

 

 

彼女は優しすぎる。

 

 

あまりにも周りに余計な気を回しすぎだ。他人の邪魔をしてはならないと、迷惑をかけてはいけないと、必要以上に気を遣う。

 

 

それが悪いかどうかは一概には言えないが…今回は恐らく悪手に働くだろう。ただ徒らに決断を先延ばしにしているだけなのだから。

 

 

「さて、俺はどうすべきか…」

 

 

それを前提に、俺は俺としてやることがある。フランス側とて連絡のないまま放置するわけにもいかないのだ。本来は彼女の親がすべきことだろうが、何しろ相手はフランス人。フランス語を習熟した日本人が何人いるかという話だ。一応英語も通じるだろうが、彼らは母国語を重んじるしな。

 

 

そして、問題は何と伝えるか。

 

 

向こうとて受け入れ準備は大変だ。来そうか、来なさそうか、どちらかわからないままよりは憶測はつけて見切りでも準備しておきたいところだろう。

 

 

南ことりとしては千載一遇のチャンスだ。

 

 

しかし彼女にはμ'sがある。

 

 

蓮慈も恐らくは断るとは言っていた。だがあいつは基本的に人のことをわかっていないためあまり当てにならない。

 

 

彼女はチャンスを蹴ってまでμ'sに残りたがるだろうか。

 

 

しばらく考えて…結論は出した。

 

 

早速スマホを操作して、電話をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…やまないねぇ」

 

 

で、当日。

 

 

バッチリ雨降ってた。

 

 

むしろ昨日より強くない?

 

 

「ステージは組み上がった。風が強くないのが幸いだろう、これなら崩れたりはしないはずだ」

「天幕もバッチリ張ってくれたんだね。一応ある程度ステージ上は守れるか」

「ああ。だが、やはり完全には防げん。滑って転ばないようには気をつけさせないとな」

 

 

高さ3メートルほどの特設ステージにはすでに濡れた跡が見られる。まあ仕方ないよね。雨を完全に防ぐには室内しかないな。

 

 

「靴底ってゴム製だったっけ」

「ああ。如何なる時も滑る危険はあるからな、不測の事態への対処は万全だ」

「ならいいか」

「それでも滑るときは滑る、特に濡れた地面だとな。だから開始前には軽く拭いておかなければ」

「そういうものなんだね」

 

 

雨の日に激しく動いたことない…というか激しく動くこと自体が少ない。だからどうしたら転ぶとかそんなのはさっぱりわかんない。そこらへんは創一郎に頼んだ。

 

 

「後は照明機材か。外に置かざるを得ないヤツはどうするべきだ?感電したりしねぇだろうな」

「電線剥き出しじゃない限りそうはならないよ。でも接続部の隙間は埋めないとショートしかねないかな、ビニールテープで巻いとこう」

「一応即席で屋根は作ったが」

「機材自体は防水だから大丈夫だけど、あると安心だね。ありがとう」

 

 

屋外ステージ用の防水型照明はちゃんとある。大半借り物だけど、点検は済ませてあるから不良が起きたりは多分しないだろう。起きたらごめんね。

 

 

「とすると、防水準備が終われば完了か。ビラ配り組の先輩方に合流するか、控えてるメンバーの元に行くか…」

「まあビラ配りは雨のせいで配れる場所が限られるでしょ。校内の案内表示は僕が作っておいたし、そこまで心配無いと思うよ」

「なるほど。じゃあ俺らは…」

「戻るだけだね」

 

 

とりあえず設備に不良はない。それは今までの創一郎の働きを見れば明白だ。彼自身意外と頭が切れる方だし、意外と器用だし、何より手を抜かない。弟たちを纏める過程で身についたのか、観察眼もかなりのものだし非常に目ざとい。だから大丈夫。僕自身も見て回った。

 

 

だから、何か起こるとしたらμ'sのみんなだろう。

 

 

風邪引いたりしてないといいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、もう準備万端」

「当たり前でしょ?本番なんだから」

「そりゃそうだね」

 

 

帰ってきたらみんな着替え終わってなんかもう出発直前だった。早いね。いや点検することがいっぱいあったから時間かかったのはこっちか。

 

 

「よーし、いくぞー!!」

「「「「「「「「おー!!」」」」」」」」

「おー」

「おぅ」

 

 

早速出発してしまった。時計見たら開場30分前だった。わあギリギリ。

 

 

「…なあ、穂乃果の声掠れてなかったか?」

「え?そうだったかな」

 

 

そうだった気もするけどにこちゃんに気を取られて気づかなかったな。

 

 

「風邪引いてねぇだろうな…」

「大丈夫じゃない?馬鹿は風邪引かないっていうじゃん」

「あれは風邪に気づかないって意味だから余計心配なんだよ」

 

 

そうだったのあれ。知らなかったよ。たしかににこちゃんも風邪引いても元気だけど。あーいやにこちゃんは馬鹿ってわけではなくはないな馬鹿か馬鹿じゃないかって言われたら馬鹿だわ。

 

 

ともかく僕らも向かわねばなるまい。彼女らに続いて屋上へ向かい、舞台袖に案内したら僕は特設の照明管理室へ。室って言っても野ざらしだけど。寒いよ。横幕があっても寒いよ。今夏だけど。

 

 

「おう、そんな寒そうなところにいて大丈夫なのかお前」

「やあ桜、高坂さんに逢いにきたのかい」

「穂乃果は関係ねーよ。μ'sのライブを見にきたんだ」

「珍しいじゃないか、君がライブに直々に足を運ぶなんて」

「珍しくねーよ、年に数回あるわ」

「十分珍しいよ」

 

 

いつも通り夏なのに薄手のコート着てる桜が傘をさしながら僕の前に来た。いつも思うけど暑くないのそれ。聞くと「気にすんな」としか返ってこないから聞かないけど。

 

 

「ん?水橋さんも来たのか」

「…あぁ、滞嶺か」

「桜、コミュ障だからってそんな愛想悪くしなくていいんだよ」

「喧嘩売ってんのか」

 

 

桜は交友範囲が狭いから超コミュ障だ。それでも合宿を共に過ごした創一郎にまでそんな態度しなくてもいいと思う。

 

 

「水橋さんもμ'sに興味が湧いたか」

「湧くも何も、興味なかったら合宿なんかに付き合わねーよ」

「おっ桜がデレたおっふ」

「殺すぞ」

「拳を繰り出した後の台詞じゃないよね」

 

 

煽ったら額に左ストレートが入った。痛いよ。痛いけどわざわざ利き手じゃない方で殴るあたりやはりツンデレ。あれ、桜右利きだよね?

 

 

「まあ生憎の天気だが、楽しんでいってくれ」

「お前厳ついのにいいやつだよな」

「褒めてんのか?」

「敬語はできねーのか」

「落ち着いていれば使えますよ」

「沸点低くねーか」

 

 

低温系ヤクザの2人が何かし始めた。やめなよ、見た目不良と中身不良がいがみ合わないでよ。怖いよ。

 

 

「あっ、桜さん!」

「桜さんお久しぶりです!」

「ん?…ああ、雪穂と…亜里沙だっけ」

「はい!桜さんもμ'sのライブを見に来たんですね!」

「ああ…まあ、な」

「桜がまたコミュ障発揮してる」

「黙れよ」

 

 

妹ガールズもいらした模様。そりゃ来るわね。雨の中お疲れ様。天童さんも知り合い連れて行くぜ!!って言ってたし、まっきーも来る気満々だったけどどこだろう。

 

 

「私をお探しかな?」

「もう少し俺の意思も汲んで移動してくれないか?」

「おお、まっきーにゆっきー。…ゆっきーも来たんだね」

「連行されたようなもんだな」

 

 

ちゃんといた。何故かゆっきーを連れて。どうせ病院行ったら強制連行されたんだろう。ご愁傷様。

 

 

「この前の片腕野郎と車椅子野郎か…」

「流石に失礼極まりない呼び方だな…。身体欠損を指摘するのはあまり感心できることじゃないな。もう一度伝えると、俺は雪村瑞貴だ。こっちのうざいのは藤牧蓮慈」

「この天才に向かってうざいとはなんだ」

「改めて、水橋桜だ」

「滞嶺創一郎だ。いい服をありがとう」

「ああ…あれそんなに着る機会あるか?」

「普段着で着させていただいている」

「執事服を普段着で着るってなんつーメンタルしてんだ?」

 

 

創一郎は執事服じゃないと怖くなるからね。そういう意味では最も普段着かもしれない。でも普通に考えたらおかしいね。

 

 

「そこの水橋君にも執事服を作ってあげたらどうだ?」

「ぜひ頼むよ」

「ふざけんな失せろ」

「口悪いのどうにかしなよ」

「うるせえ」

 

 

まっきーの言葉にキレる桜。大丈夫冗談だよ。多分冗談だと思う。まっきーは本気か冗談かいまいちわかんないから怖い。

 

 

「お嬢さん方もお久しぶりだね。覚えているかな?」

「はい、メイド喫茶で会った方ですよね!」

「…なんか響きに敗北感があるな」

「はっはっは、私が言葉の響きなどに負けるわけないだろう」

「おーおー羨ましい限りだ」

「藤牧さんは強い人なんですか?」

「ああ、誰にも負けない強い人だ」

「ハラショー…!!」

「おお、ロシアンガールだったか。ロシア語で話した方がよかったかな」

「ツッコミが追いつかなくなるからやめて」

 

 

いつも通りまっきーが腹立つ。なんで自信満々に誰にも負けないとか言えるんだ。実際負けないだろうけどさ。あとロシア語話せるのか。話せるだろうけどさ。まっきーだし。

 

 

「そういえばさっき有名人がいたぞ。脚本家の」

「ああ、天童さんかな」

「そう、天童一位。知り合いか?」

「うん。桜と同じく同業者で、僕らの顔だよ」

 

 

やはり天童さんもいた。天童さんは僕や桜と違って顔出しオーケー本名丸出しなので非常に世間的には顔が広い。さすがコミュ力の塊。どこにいるのかなと思ったけど、遠目に人だかりが出来ているのが見えるから多分あそこだろう。おそろしい。

 

 

「ってもう始まるじゃん。ほらどいてどいて」

「おう。ほら、散れ散れ」

 

 

気づいたらもう開演数分前だった。ちゃんとお仕事せねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブは始まる。

 

 

雨の中でも結構盛況で、μ'sのみんなもやる気満々だった。

 

 

最初の曲は新曲「No brand girls」。かなり動きも歌も激しい曲で練習時間もなかったけど、何とか形になっている。すごいね。

 

 

 

 

 

 

けど、なんか高坂さんが微妙にふらついてるような…?

 

 

 

 

 

 

そして、曲が終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「穂乃果ッ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高坂さんが、倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

何が起きたの?

 

 

 

 

 

 

「おい!穂乃果、大丈夫か!くそっなんて熱だ…舞台袖に連れて行く!どけアホぼーっとしてんじゃねえ!!!」

「毛布とタオルと冷水を持ってくる。穂乃果を頼んだ」

「わかった早くしろ!穂乃果、穂乃果!!」

「退きな水橋君、たまたま医者が居合わせたのだから私に任せるといい」

「やかましい!引っ込んでろ!!」

「あまり患者の側で大声を出すんじゃない」

「水橋さん、あまり動かすもんじゃない。毛布と冷やしたタオル、冷水を持ってきた。応急だが野ざらしよりはマシだろう」

「先に濡れた体を拭いてあげるといい。水の蒸発熱で体温が奪われる、できるだけ軽減してあげなさい」

「誰だあんた」

「メイド喫茶で挨拶したと思うんだが…藤牧蓮慈、医者だ」

「医者か、早く治せ」

「君たち医者に敬意はないんだな」

 

 

 

 

 

高坂さんが地面に倒れる前にステージに駆け上がって受け止めた桜、的確に必要なものを持ってくる創一郎、医者として支援するまっきー…ゆっきーや天童さん、その他知らない人も観客の誘導とか色々やっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕だけ、何もできずに、座ったまま動けなかった。

 

 






最後まで読んでいただきありがとうございます。

ついに始まりました、アニメ一期いちばん辛いとこ。私自身書いてるだけで非常に辛かったです。はやくハッピーエンド迎えて。
ライブでは、天童さんが御影さんや松下さんを連れて来てるので何気に湯川君以外勢揃いしています。誰が誰だったかわからなくなりそう!どこかにまとめておいた方がいいんでしょうか。

とにかく、ここからが本番です。



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