笑顔の魔法を叶えたい 作:近眼
ご覧いただきありがとうございます。
なんだかお久しぶりな気分です…。連投しまくってたせいですね!!
とにかく、今回からアニメ二期…の前に少し伏線とか前準備とかの関係で何話かオリジナルを突っ込んでおきます。原作準拠じゃないと話がまとまんない!!
というわけで、どうぞご覧ください。
「ってわけで僕はしばらくお休みさせてもらうね」
「「「「「「「「「ええ〜!!!」」」」」」」」」
「耳が」
「そりゃ驚くっつーの…」
講堂ライブの翌日。早速みんなで今後のミーティングをしよう!ということになって、早速こんな感じになった。そんなに驚かれても。
「だって急に手術って言われても!」
「びっくりするに決まってるにゃ!!」
「は、話についていけないよ…」
「開口一番『手術受けるよ』って言われてもね…」
「だいたいなんで私に言わないのよ!!」
「今言ったじゃないか」
批難喝采である。ごめんそんな単語ないわ。てかわざわざにこちゃんに言うことじゃないじゃん。君僕から卒業するんじゃなかったの。
「だいたい、まっきーが自信満々で手術するぞって言ってきたから多分夏休み終わるまでに復帰できるよ」
「そういう問題じゃないわよ!」
「そうですよ、これから色々決めなければいけないんですよ?」
「茜くんがいないのに色々決めちゃうのは…」
決め事するのにそんなに僕必要かな。嬉しいよ?嬉しいけど今はそんな場合じゃないよ。そういえば茜くんって呼ばれてもぞわぞわしなくなったな。心の持ちようって大事なんだね。
「そうは言うけどね。肺機能が回復すればもっと色々できるようになる。走れるし沢山物を持てる。今より遥かに君たちのサポートがしやすくなるんだよ」
「俺の出番がなくなる」
「わけないだろ。今よりマシにはなるけど元々僕は非力の塊だぞ」
創一郎が変な心配していたけど、流石に君の立場は奪えないよ。
「まあとにかく、僕がいない間に決めておいてほしいことはもう考えてあるから」
「流石…手が早いわね」
「敏腕秘書みたいやね」
「褒められてるか微妙な評価はやめて」
多分褒めてるだろうけどさ。褒めてるよね?
で、僕が挙げた内容は…。
「えーと…3人一組のユニット?」
「2人一組のデュエットの組み合わせ…」
「ソロ曲のイメージ…」
「ライブのアンコール用の曲案?…まだあるわ」
「なんか多くねぇか」
「多くないよ」
「それはあなた基準ででしょ…」
色々挙げておいたけど多くはないよ。なんで真姫ちゃんは呆れてんの。
「でも確かにユニットってあると面白そう!」
「凛はかよちんと一緒がいいにゃ!!」
「じゃあ今日はそれ決めちゃう?」
穂乃果ちゃんがノリノリだったからそのノリでユニットを決めることに。しかしどうやって決めようね。
「せっかく9人もいるわけだし、何か共通点のある3人組を揃えたいところだが…」
「この子達共通点あるかな」
「凛と穂乃果は髪の毛の色が似てるわよね」
「あとアホだね」
「「アホじゃないよ!」にゃ!」
オレンジ髪コンビはどっちかって言うとデュエットに使いたい気もするね。
「もっと大枠で分けようぜ。属性的な感じでよ。…そうじゃねぇととてもじゃねえが共通点なんて見つからねえ」
「そだねえ、花陽ちゃんとことりちゃんが脳トロボイスなのと、にこちゃんと真姫ちゃんがツンデレなくらいだね」
「脳トロ…?」
「「誰がツンデレよ!!」」
「そういうところだよぶふふう」
「ペットボトル二連撃か」
大枠で決めるのは賛成。でも痛いよにこまきちゃん。何で真姫ちゃんもペットボトルシュートを会得してんの。
「でも、属性といっても…どんなのですか?」
「わかりやすい人から象徴しようか。その人がユニットリーダーってことで」
大枠を決めるならわかりやすい人からがいいだろう。そしてそのユニットを象徴するリーダーは、ユニットの性質を一番よく示す人が適任だ。
「一番最初に思ったのは絵里が『冷静』とか『クール』って感じだな」
「確かに!絵里ちゃんはクールでかっこいいかも!」
「わかる。冷静よりクールの方がカッコいいからクール枠にしよう」
「あら…ありがとう」
「照れてる」
「言わなくていいわよ!!」
「あふん」
「なんか茜に対するあたりが強くねえか?」
照れを指摘したらビンタされた。ひどい。
「あと何かあるかな」
「えーっと…穂乃果ちゃんが笑顔が素敵?」
「わあ!ことりちゃんありがとう!」
「笑顔ならみんな素敵だけど」
「私も負けないわよ!!」
「だからにこちゃんも素敵だってば」
実際笑顔はみんな素敵だよ。なかなか決めにくい大枠かなあ。みんな笑顔してる…真姫ちゃんはダメだわ引き攣ってるもん。一応チャレンジするあたりやっぱりツンデレだわ。
「素敵さ云々よりも、穂乃果ちゃんは常時笑顔って意味では的するかもね。英語に合わせるならスマイルか」
「確かにいつも笑ってるわね」
「楽しそうでいいやん?」
「私も笑顔よ!!」
「にこちゃんどっちかってゆーとツッコミ顔が多いよ」
「ぬゎんでよ!!」
「そういうとこだよ」
にこちゃんはネタ勢に成り下がってるせいで笑顔を前面には押し出せないな。残念。
「あともう1人どうしようね」
「うーん…あ、海未ちゃんがピュアとかいいんやない?」
「え?!」
「「採用」」
「ええ?!」
最後の一つは希ちゃんの案を採用することにした。まったく的確だった。海未ちゃんはピュアの塊だもんね。ピュアホワイトだね。海なのにホワイトとは。
「そ、そんな…!」
「じゃああとは残りのメンバーの割り振りだね。一年生から埋めていこう」
「待ってください!そ、それでは私がユニットのリーダーに?!」
「そうなるね」
「むむむ無理ですよ!恥ずかしいです!!」
そんなこと言われても。てか未だに恥ずかしいのか。にこちゃんをご覧なさいよ、リーダーになれなかったからって射殺す目線だよ。怖いわ。
「とりあえず一年生」
「無視ですか?!」
「それなら真姫ちゃんはクールで決まりにゃ!」
「うぇえ?!」
「そうね…真姫はクールが一番似合うわ」
「そ、そんなこと…」
「照れてる」
「照れてないわよ!!」
「へぶっ」
今度は菓子箱が飛んできた。痛いよ。物を投げるなんて、にこちゃんアタックの真似しちゃいけないよ。なんだよにこちゃんアタックって。
「花陽は…ピュアかスマイルか…」
「クールではないね」
「は、はぁ…」
「かよちんは笑顔が可愛いにゃ!!」
「だからみんなそうだと」
「可愛いにゃ!!!」
「わかったわかった近い」
花陽ちゃんについては凛ちゃんがゴリ押してきた。ゴリ押しは構わないけど近いよ。にこちゃんが超睨んでるよ。にこちゃん僕を卒業するんじゃなかったの。いやでも好きは好きなのか。あーやばい恥ずかしくなってきた。
「じゃあ花陽ちゃんはスマイルだね!」
「よろしくね、穂乃果ちゃん!」
「じゃあ凛も「「ピュアだな」だね」あれぇ?!?!」
残念ながら君はもうピュアだ。君ほど純真無垢な子がいるかよ。むしろもうちょい汚れてよ心配だから。誰か薄い本でも読ませてあげて。持ってないか。希ちゃんとか持ってそう偏見。
「凛はピュア?!」
「ま、まあ…うん、凛ちゃんはピュアだよ…」
「かよちんまで!!」
「確かに疑いようがないわね…」
「にこちゃんも認める純白乙女」
「何よその表現」
「それっぽいじゃん」
純粋といえば白というより透明だろうけど、白の方が純粋感ある気がするよね。天使の羽も白いもんね。羽が黒い天使もいる?それは中ニ病だよ。
「一年生は順当に決まったし、残りはスマイル、ピュア、クールでそれぞれ一人ずつだね」
「残るはことり、にこ、希ね…誰がいいかしら」
「ことりはクールには見えないわね」
「スマイルかピュアか…あ、いや僕の中では決まってるのが1人いたわ」
「奇遇だな、俺もだ」
「へぇ、誰なん?」
「「希」ちゃん「はピュア」」
「…へ?!」
不意打ちで素っ頓狂な声を上げる希ちゃん。珍しいね。しかし僕は知っている。君はちょくちょく照れたり恥ずかしがったりする、隠れ乙女なのだ。なんだかんだいって結構にこちゃん以外も見てるじゃないか僕。
「い、いやうちはクール…」
「いやピュアだね」
「ピュアホワイトだな」
「え、えりちぃ!!」
「あの…ごめんね、私もピュアがいいと思ってた」
「ううううう!!」
「あぶふぇ」
「なぜ茜に八つ当たりが」
「八つ当たりではないんじゃ…」
味方いなくなった希ちゃんが丸めた紙を僕の頭にシュゥーーーー!超!エキサイティン!!はいごめんなさい。僕が悪かった。圧倒的に悪かった。
でもとりあえずそういうところがピュアだと言っているんだ。
「そうなると自然な流れでことりがスマイル、にこがクールか」
「えー、にこちゃんクールなの?」
「イメージと違うにゃあ」
「ぬぁんでよ!!」
「そういうとこだよ」
まあ確かににこちゃんに残る枠はクールのみだ。なんか消去法的に選ばれてかわいそう。
でも僕はもともとそれがいいと思っていた。
「でも、にこは結構冷静なところもあるわよ。頼れる時は頼れるわ」
「そうだよ、仮にも三年生なんだからね。ちゃんとクールな一面も持ってるよ」
「…なんか所々不安な言い方しないでくれる?」
「あとにこちゃん入れればネタ的にも面白くなる」
「ふん!!」
「ぐふぇ」
「おいやばい声出たぞ」
実際にこちゃんはかなり冷静だ。馬鹿っぽい…というか半分くらい馬鹿なところはあるけど、それと冷静さは直結しない。そうでなければ、僕の変化にも気づかなかっただろうし。
あと絵里ちゃんと真姫ちゃんだと冗談とか言わなさそうだからネタ勢はクールチームに欲しかった。言ったらにこちゃんから腹パンを食らった。超痛い。
「これでμ'sにユニットが…!!」
「わ、私がユニットリーダーなのはおかしいです!!希もいるんですし!!」
「いやぁうちはリーダータイプやないし」
「この期に及んでまだ言うか」
「…っていうか茜はほったらかしでいいのかしら」
感動したり困惑したり、まあいろいろあるけどとりあえず組み合わせは決まった。よかった、命をかけた甲斐があった。絵里ちゃんだけ心配してくれるさすが。いや創一郎は心配しろよ。
「…とりあえず、僕が帰ってくるまでにユニット名考えといてね…」
盛り上がってるところに声をかけて、あとは死んだ。腹パンはあかんよ。肺がほとんど死んでるんだから。
「ほほう…これが私の『ミケランジェロ』!!何という精度、何という完成度!!天才である私でさえ届かない技術力だ…!!」
「まっきーが褒めるとか相当だね…見ても何もわかんないけど。てか気持ち悪いけど」
「何を言うか茜!この16本に別れた触腕は直径1cmにして的確に動作を伝え、ナノ単位で精密に動かせる!義腕に付属した顕微鏡も恐ろしい精度だ…まさか光学顕微鏡でここまでの解像度が得られるとは!!」
「…花陽ちゃん、ごめんよ。こいつには関わらない方がよかったと思う」
「あ、あはは…」
未だに状況が読めませんが…。
茜くんと、メイド喫茶で会った茜のお友達である藤牧さんが…なんと照真くんの家に来ています。
どうやら照真くんが最近作っていたギワン?が藤牧さんのものだったようで、藤牧さんはそれを使って茜くんを手術するようです。藤牧さんはガラス窓のついた、ベッドのある真っ白い部屋の中でギワンをうねうね動かして動作確認をしている…らしいです。ちょっと…エイリアンっぽくて直視できないよ…。
あと、照真くんは「初対面の人と直接会うなんて自殺行為だ」って言って、別室からスピーカー越しに会話しています。
そして、あのギワンはすごく精密であまり外に出すのはよくないということで、茜くんと藤牧さんを家に呼ぶことになったらしいんだけど…怖いから一緒にいてって照真くんに頼まれちゃった。
だから、私も2人に事情を話して同席させてもらってます。
「ねぇ、テルマ君だっけ。なんであんな造形なの?」
「あんな造形なのは効率化のためだ。多関節かつ多肢の義腕となると、互いに接触や干渉を極力起こさないような配置が必要となる。虫や蟹類などの参考を得てそのような形になった」
「モチーフがそもそも虫なのね」
「ああ、モチーフがそもそも虫だ」
「だ、誰か助けてぇ…」
「花陽ちゃん怖がってるけど」
「花陽が怖がってるだと?それはいかん。早く花陽を連れてきてほしい」
「と言われても僕は君がどこにいるか知らないんだけど」
目を背けていたら照真くんを心配させちゃった。でも本当にあんまり見れないし、今から手術することを考えると照真くんのところに行った方がいいのかも。
「だ、大丈夫…自力で行けるから…」
「行くには行くんだね」
「うん…やっぱり、あの、見たくない…」
「でしょうね」
「おい茜、すごいぞ。恐ろしく高性能な培養肺だ。見ろ、健常者の肺そのものだ」
「…早く行きな」
「うん」
見てはいないけど、藤牧さんが肺を見せびらかしているようなので走って逃げました。何でそんな怖いことするのぉ?!
走っていつものモニタールームに着くと、今日は変なヘルメットを被った照真くんがいました。代わりにモニターのほとんどは真っ暗で何も映っていません。手術の光景を私に見せないように配慮してくれたんだと思います。…あれで見えてるのかはわからないですけど。
「はぁ、はぁ…」
「そんな走らなくても良かっただろう」
「だ、だって!肺!肺だよ?!」
「肺だな」
「すごく冷静!!」
ナマの内臓なんて見たくないよ!
「花陽が部屋を出てからすぐに手術の準備に入ったようだ。患者は既にベッドで寝かせれて麻酔導入段階だ。藤牧氏は肺を
「わあああ!実況しないでえええ!!」
たしかにちょっと様子が気になるなぁとは思ったけど、そんな怖い実況いらないよ!
そんな私をおいて、知らないところで手術は進んでいるようでした。
結局、照真くんは茜くんや藤牧さんに会うことはなかったけど…いつか照真くん本人にも会ってほしいなあと思いました。
照真くんも、友達いないのは寂しいと思うから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
まずはユニット決めでした。ユメノトビラでユニット毎に班分けしているのに、ユニット自体への言及が少なかったのでここで決めさせてしまいました。あと波浜君も巻き込まれ属性がついてきました。かわいそう。
続いて、影の薄かった湯川君の出番です。ダヴィンチという名前の医療機器があるそうなので、湯川君の技術力でさらに上を行かせていただきました。肺もまるごと作っちゃう湯川君パない。波浜君もいい加減肺が死んでるままでは大変そうなので、これを機に走るくらいならなんとかなるようにしておきました。でもどうせ筋力がついてきませんけどね!!