笑顔の魔法を叶えたい   作:近眼

48 / 106


ご覧いただきありがとうございます。

最近4thライブに向けて缶バッヂ等を集め始めたのですけど、お正月編2018衣装のスクエア缶バッヂが地元のアニメイト全部回っても鞠莉だけ無いんです。何でですか!!おこ!!!笑

というわけで、どうぞご覧ください。




暖炉ってつけてないと煙突から冷気入ってきそうだよね

 

 

 

 

「大変です!!」

 

 

心機一転、ラブライブ優勝に向けて練習を始めようとしたところで花陽ちゃんから集合がかかった。今度は何だい。

 

 

「ラブライブの予選で発表できる曲はいままでに未発表のものに限られるそうです!!」

「未発表?!」

「ってことは、つまり今までの曲は使えないってこと?」

「何でまた急に」

 

 

とりあえず予選は既存の曲で凌ごうと思ったんだけどね。だってもう予選まで一ヶ月も無いんだよ。今から曲作って練習して披露なんてできなくない?いやできるか。学園祭の時になんだかんだいってやったわ。

 

 

「参加希望チームが予想よりかなり多かったらしい。中にはプロのアイドルのコピーユニットもいるようでな、予選段階でそいつらを切っちまいたいようだ。あくまでスクールアイドルの大会だからな、コピーユニットは対象外ってことだろう」

「そんなあ…」

「とばっちりもいいところだね」

「何でこっち見るのよ!!」

「あぶふぇ」

 

 

なるほど、スクールアイドルによる独自のパフォーマンスが見たいということか。 なかなかハードル上げてくるね。こういうとばっちりはにこちゃんの不運のせいじゃなかろうかと思ったら殴られた。ひどい。いや不運をにこちゃんのせいにする方がひどいか。ごめんね。

 

 

「これから一ヶ月足らずでなんとかしないと、ラブライブに出られないってことよ」

「一体どうすれば…」

「まあ桜に頼めば数時間で完成品が帰ってくるとは思うけど、なんか反則くさいね」

「っていうか、人に作ってもらった曲を発表するのはセーフなの?」

「全てのスクールアイドルが自力で曲を作っているわけではないと思いますが…わからない以上、安全策を取りたいですね」

「だよねぇ」

 

 

流石にチートはよくないね。

 

 

「じゃあ、もう作るしかないね」

「ええ、作るしかないわね。…真姫」

 

 

なぜか絵里ちゃんが真姫ちゃんを呼んだ。気合いでも入れようというのか。

 

 

「…まさか」

「ええ」

 

 

二人で何かを頷きあう。そして絵里ちゃんは華麗なターンとともに叫んだ。

 

 

 

 

 

 

「合宿よぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

…なんか生徒会長終えてから元気になったね君。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、しばらく電車に揺られてたどり着いたのは海…ではなく山。なんで山。前と違うとこなの。どんだけ別荘あんの。

 

 

あと、今回も桜を連行してきた。ぶつくさ文句を言いながらもなんだかんだいってついてきてくれるあたり桜もツンデレだ。

 

 

「わーっきれい!!」

「空気が澄んでるね」

「やっぱり真姫ちゃんすごいにゃ!こんなところにも別荘があるなんて!」

「歌も上手いし完璧だよね!」

「…当然でしょ?私を誰だと思ってるの?」

「ふん、何自慢してるのよ!」

「べ、別に自慢なんてしてないわよ!」

「まあそもそも真姫ちゃんの所有物じゃないから自慢も何もないよね」

 

 

感動する人々と小競り合うにこまきちゃん。やっぱりこの二人セットがいいよね、ツンデレセット。言ったら怒られるので言わないけど。

 

 

「まあまあ、早く別荘に移動しましょう?今回は本当に時間がないんだから」

「その通りです!」

 

 

直後、後ろからドスンという音が聞こえた。後ろを見ると、カバンを地面に置いた海未ちゃんがいた。おかしいよね。何が入ってんのそのカバン。でかいし。おやつでも入ってるの?

 

 

「…海未ちゃん、その荷物は?」

「なにか?」

「なにか?じゃねーよ。なんだその量」

「ちょっと多くない?」

「ちょっとどころじゃなく多いと思うけど」

「山ですから。むしろみんなこそ軽装過ぎませんか?」

「なんか会話に齟齬を感じるよ」

「さあ、行きましょう!山が呼んでいますよ!!」

「やっぱりそうだこの子絶対登山する気でしょ」

 

 

よくよく見たら登山フル装備だ。何しに来たか忘れてない?こういう時に何故かポンコツになるよね海未ちゃん。前の合宿のときも遠泳10kmとか言ってたし。

 

 

「何処から登るんだ?」

「なにワクワクしてんの創一郎」

「登らないよ?!」

「登ってたまるか」

 

 

創一郎も元気もりもりだった。何でそんなに山に登りたいの。あと創一郎に関しては普通に軽装じゃないか。それで山登る気なの。っていうかそんな君に丁度いいサイズのでかい服なんて売ってるんだね。よく見つけたね。

 

 

「ほら、もたもたしたるとバス来ちゃうわよ?」

「乗り遅れたら走ればいいだろ」

「いいわけないじゃない」

「脳筋かよ」

 

 

走ってバスに追いつけるのは創一郎しかいないよ。

 

 

というわけでさっさとバス停へ。

 

 

「…あ、やっべ」

「どうしたの桜」

 

 

バス停へ向かおうとしたら、桜が渋い顔で立ち止まった。珍しい顔だね。基本的には真顔か呆れ顔かビビり顔しかしてないのに。思い返すと結構な顔芸芸人だね。

 

 

「…穂乃果忘れてきた」

「なんだって?」

「穂乃果。…電車に置いてきた」

「………」

「待って創一郎、走って追いかけなくてよろしい」

 

 

言われてみれば居なかった。何故誰も気づかなかったし。何故僕も気づかなかったし。

 

 

「復路の電車を待つより早いだろ」

「行ってよし」

 

 

というわけで、創一郎を急行させた。相変わらずズバンッ!というすごい音を立てて走り去る創一郎。あれ電車にも追いつけるんじゃないの。

 

 

「あれは本当に俺たちと同じ人間か?」

「種族は同じだと思うんだけどね」

 

 

心の底から呆れたような声色の桜。僕だって呆れてるよ。

 

 

先行していた子らにも話は伝わったようで、海未ちゃんが頭を抱えて戻ってきた。大変だね。いや人ごとじゃないけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

線路沿いをひた走り、たどり着いた次の駅で穂乃果は降りていた。スマホを持ってあわあわしているあたり、海未あたりが鬼電したんだろう。まあ、起きてくれてよかった。更に次の駅まで行くのは面倒だ。行けないことはないが。

 

 

「穂乃果ッ!とりあえず改札出ろ、連れて行く!!」

「わあっ創ちゃん?!う、うん!わかった!!」

 

 

駅舎の外から声をかけ、まずは外に出させる。こっちに向かってきた穂乃果を即刻抱き上げて、そのまま一気に走り出す。

 

 

「ぅわ?!」

「飛ばすぞ」

 

 

行きにかかったのは3分、帰りは穂乃果込みで5分程度だろう。思ったより時間はかからなくて済みそうだ。穂乃果の顔が風圧で凄いことになってるが、気にしている場合じゃない。あまり他のメンバーを待たせるわけにもいかないからな。

 

 

そうしてたどり着いた元の駅では案の定海未がキレていた。

 

 

「たるみすぎです!!」

「だってみんな起こしてくれなかったんだもん!!ひどいよ!!」

「ごめんね…忘れ物ないか確認するまで気付かなくて…」

「そりゃ人を忘れて行くなんて想像もつかないよ」

 

 

海未はキレていたが、他のメンバーは安堵の表情を浮かべていた。茜と桜さんは呆れているが。

 

 

「創一郎がいなければどれだけ時間がかかっていたことか…!!」

「落ち着け。無事戻ってこれたんだからいいじゃねぇか」

「そうだよ!」

「お前は反省してろ」

「あだっ」

 

 

海未も心配性すぎるが、穂乃果はたしかに反省しなければならないな。まあ寝てしまったものは仕方ないし、誰も起こさなかったのも問題だが。

 

 

「まあしかし、海未ちゃんが気付かなかったのは珍しいね」

「そうね、忘れ物には特に気が回るタイプなはずなんだけど」

「山に浮かれてたんだろ」

「そっそんなことはありません!!」

「わかりやすく動揺するね」

 

 

なるほど、海未が気付かなかったのは山のせいか。かく言う俺も山が楽しみではあった…注意散漫になってしまったのはこちらの非だな。

 

 

「すまなかった」

「いや創一郎が謝ることではないんだけどね」

「俺ら全体が弛緩していたのは間違いないんだが…滞嶺もなんかズレてんな」

「なんだと」

「そういうところがズレてるっつってんだよ…!!」

 

 

なんか桜さんにバカにされた気がしたから吊り上げたのだが、逆にさらに怒られてしまった。なぜだ。

 

 

「ほら、早く行くわよ。次のバスにも遅れたら流石に本当に時間なくなっちゃうわ」

 

 

真姫にも急かされてしまった。肩身が狭い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「おおー!!」」」」」」」」

「ここもまた立派だねえ」

「一軒ぐらい譲ってくれてもいいんじゃねぇか」

「嫌よ」

 

 

電車に忘れて来たバカ穂乃果を無事回収し、バスに乗って更に歩いてやっとたどり着いたのはまごうことなき豪邸だった。夏の時も思ったが、本当にふざけた財力だな西木野一家。

 

 

しかし洋風家屋とはいえ、煙突までついてる家は日本では初めて見たわ。必要あるか?煙突。

 

 

「さ、中に入りましょ」

 

 

こうなると落ち着きまくっている西木野が不自然に見えてくる。自分の家なんだからそりゃ当たり前だろうが…やっぱり感覚おかしいだろ。

 

 

西木野に続いて中に入ると、これまたそこらの家より遥かに豪華だった。前回ほど広くも大きくもないにしても、普通にシャンデリアやらデザインの凝った燭台やらあったらどうあっても豪華に見える。燭台とか使う機会あるか?

 

 

「やっぱりピアノあるんだ!」

「これは河合か…全世界のメーカー揃えてんじゃないだろうな?」

「暖炉もあるよ!」

「暖炉だと」

「凄いにゃ!初めて暖炉見たにゃー!!」

「登っていいやつか」

「ダメでしょ。っていうかどうやって登る気なの」

 

 

相変わらず当然の如く鎮座するグランドピアノには突っ込んではいけないのだろうか。あと煙突登るって発想はおかしいだろ。煙突は登るもんじゃねーよ。

 

 

「凄いよね!ここに火を

「つけないわよ」

「「「ええ?!」」」

「何で滞嶺まで悲鳴上げてんだ」

「だって暖炉だぞ?!」

「何がだってなんだよ」

「創一郎意外とお子様だよね」

「なんだと」

「ストップ死んじゃう」

 

 

山奥で涼しいとはいえ、まだ晩夏なのに暖炉に火をつけるやつがあるか。サウナでも作る気か。あと茜を吊るすのはやめてやれ。

 

 

「まだそんなに寒くないでしょ?」

「つーかまだ生地の薄い長袖で十分な気温だっつーの」

「それに、冬になる前に煙突を汚すとサンタさんが入りにくくなるってパパが言ってたの」

「そうそう……………ん?」

 

 

 

 

 

…何だって?

 

 

 

 

 

「パパ…?」

「サンタさん…?」

 

 

急にツッコミ所が湧いて来たぞ。

 

 

「素敵…!」

「優しいお父さんですね…!」

「優しい…優しい?」

「優しいというか…うん、いや、何でもないよ」

 

 

茜も言いかけてやめたが、あれだろう。優しいというか親バカに近い。そして気づかない西木野が天然なのか親の隠密スキルがカンストしてんのかどっちだ。どっちもな気がする。

 

 

「ここの煙突はいつも私が綺麗にしていたの。去年までサンタさんが来てくれなかった事はないんだから!」

「うーん、確かにこんな子がいたら来ないわけにはいかないよね」

「こんなうっきうきで待ってたら用意してなくても何かあげちゃうわね…」

 

 

めちゃくちゃキラキラしながらサンタを語る西木野。まあ…確かに去年までこの子中学生だったわけだがな?星空と小泉は微笑ましいモノを見るような目で西木野を見ているし、やっぱり異常か。純粋培養乙女セカンドシーズンかよ。

 

 

「ぷぷ…サンタ…」

 

 

ん?

 

 

「真姫が…サンタ…!」

「ストップにこちゃん」

「ぅわあ?!なっななな何すんのよ茜!!」

「それはだめ、絶対だめ」

 

 

矢澤が西木野のピュアさにウケていると、茜による口封じ(物理)が始まった。こいつたまに動きが超絶素早いよな。しかし急な顔面の接近に矢澤が狼狽えている。いっつもべったりくっついているくせになぜこういう時だけ純情なんだ。

 

 

「そうよ、ダメよにこ!」

「それを言うのは重罪だよ!」

「そうにゃ!真姫ちゃんの人生を左右する一言になるにゃ!!」

「そこまで言うかな」

「だって真姫よぉ?あの真姫が…むぐっ」

「だめだってば」

 

 

絢瀬に小泉、星空も加勢して矢澤を取り押さえる。いやそこまでしなくてもいいんじゃないか?

 

 

だがまあ、ちょっとくらい加勢してやるか。

 

 

「あいつらはほっといて、衣装とか作詞作曲を進めた方がいいんじゃねーのか。時間無いだろ」

「…それはそうね。海未、ことり、こっちよ」

 

 

実際時間も無いだろうし、西木野はここから退散させられるしで都合のいい指示だっただろう。とりあえず急場を凌いで茜たちの方を振り返ると、業を煮やした滞嶺が「練習してこい」と言って家の外に総員放り投げていた。…放り投げていた?また人知を超えたことしやがってあいつは。

 

 

「せめて着替えさせなさいよ!!」

「怪我したらどうするの!」

「怪我はしねえように投げた」

「どういう原理なのかわかんないけど実際怪我はしてないね」

 

 

そして総員戻ってきた。運動神経ボロボロの茜が怪我していないのを見ると、本当に怪我しないように投げたようだ。優しいのか優しくないのかどっちなんだこいつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員着替えたところで、桜は室内組のアドバイスをしに行き、僕と創一郎は外のメンバーの練習を見ていた。程よく伸びた草葉や柔らかい土のお陰で相当運動しやすい。足への負担が軽いから、というのは創一郎の言。そういうものなのかな。

 

 

「ところで何で穂乃果ちゃんは寝てるの」

「山の心地よさにやられちゃったんやね」

「電車でも爆睡してた気がするんだけどね」

 

 

そして眠り姫穂乃果ちゃん。ほんとによく寝るねこの子。まあ芝生が心地良いのはわかるんだけどね。

 

 

それよりにこちゃんは何してんだろうね。凛ちゃんと2人でなんかしてるけど、そこ急な坂になってるから危ないよ。さっき転げ落ちそうになったもん。何で知ってるかって?さっき探検してきた。やばいと思ったけど好奇心を抑えられなかった。

 

 

「まだ休憩中だけど起こした方がいいのかな」

「そうね…熟睡されちゃうと起こすの大変になるし」

「既に熟睡してそうだけどね」

 

 

幸せそうな寝顔しよって。そういえば前の合宿のときもベッドダイブの後数秒で寝てたね。のび太くんかよ。

 

 

 

 

 

 

と、その時。

 

 

 

 

 

 

 

「もうだめにゃああ!!」

「ええええ?!?!」

 

 

 

 

 

 

 

叫び声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

あと、坂から姿を消すにこちゃんが一瞬だけ見えた。

 

 

 

 

 

 

 

「創一郎!!!」

「応ッ!!」

 

 

咄嗟に創一郎を呼び、背中にしがみつく。創一郎はいつものズバンっという音とともに林へ突入し、坂を一気に下る。生い茂る木々を物ともせず突っ切る姿はもはや重戦車だ。迫力ありすぎだよ。何のアトラクションだよ。でもこれなら追いつけるね。

 

 

しばらく走ると、走って坂を下るにこちゃんと凛ちゃんが見えてきた。転んでは無いようだが、この坂とあの勢いでは止まろうとした瞬間に転んでしまうだろう。その前に捕らえなければ。

 

 

だが。

 

 

 

 

 

にこちゃんと凛ちゃんの姿が一瞬浮いた。

 

 

 

 

 

そこが崖だ、と悟るまでは一瞬だった。

 

 

 

 

 

「創一郎!崖だ!早く、落ちるぞ!!」

「任せろ!!」

 

 

一気に加速し、崖の端に着いた瞬間に崖の側面を蹴り飛ばして跳ぶ。更なる急加速を見せた創一郎は、空中に投げ出されて自由落下をしていたにこちゃんと凛ちゃんを見事にキャッチし、対岸の岸に着地してみせた。

 

 

ナイスだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

…僕はしがみついてられなかったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

まじ?

 

 

 

 

 

 

 

「あれええ?」

「ちょっ茜?!?!」

「わああ!茜くん!!」

「マジかよ」

 

 

 

 

 

一応下は川だね。よかった。

 

 

 

 

よくないわ。

 

 

 

 

結構な衝撃と、ザバァーン!!というでかい音を伴って川に墜落した。背中打った。水面に背中打ち付けるとだいぶ痛いね。てか溺れる。

 

 






最後まで読んでいただきありがとうございます。

合宿前のテンション高い絵里ちゃん好きです。吹っ切れてますね!
今回も連行されてる水橋君。相変わらず巻き込まれ大魔王です。遂に顔芸マンにもなってしまいました笑。
滞嶺君は体は兵器でも心は高校一年生なので山とか煙突とかでテンション上がりまくってます。何気に一番少年かもしれません。いや真姫ちゃんの方が少女かも…サンタさん信じてますし…笑。
そして波浜君は生きて帰って来れるのでしょうか!!笑

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。