笑顔の魔法を叶えたい 作:近眼
ご覧いただきありがとうございます。
松下さんストーリー第2話です。サブタイトルがすでに不穏極まりないです。前回のサブタイトルの五七五に対して今回は七七ですので、二話合わせて短歌風です。サブタイトル考えるのに一番時間使った気がします。
というわけで、どうぞご覧ください。
「海未ちゃんどうかしたのかい」
「さあ?でも何か元気ないわね」
「朝からあんな調子なんだよ?一昨日は松下さんに相談しに行くって張り切ってたのになぁ」
「何かあったのかも…」
「松下さんに限ってそんな何かやらかすか?」
「わからないよ?人は見かけによらないし。創一郎がいい例じゃないか」
「どういうことだ」
「褒めてるんだよ」
今日の練習ではなぜか海未ちゃんが元気なかった。珍しいね。海未ちゃんってビビったり恥ずかしがることは多いけど落ち込むことは少ないのに。
ちょっと声かけてみようか。
「海未ちゃーん、何か今日元気ないね」
「えっ…そ、そうでしょうか?」
「そうだよ。ほれ御覧なさい、みんな心配しておられる」
「あっ…すみません、大したことではないのですが…」
「何かあったなら相談にのるよ!海未ちゃんが悩んでるんだもん!」
「そうだよ!私たち、幼馴染なんだもん!」
「穂乃果…ことり…」
「いい友情だねえ」
「感慨深くなってる場合か」
仲良きことは素晴らしきかな。こんなに熱心に心配してくれる人なんてそうそういないだろう。僕とにこちゃんには及ばないけどね。遠く及ばないけどね。及ばないよ?
「…いえ、こればかりは人に相談して何とかなることではありません。悩みというほどのことでもありませんし」
「悩みでもないのにそんなにテンション下がるかい」
「まあ自力で何とかするっつーなら何も言わねぇが」
「はい。それでも困ったらみんなを頼りますから」
「そういうことなら追及しないでおこうか。はい練習始めるよー」
「えー!海未ちゃんの悩み気になる!!」
「面白がってないか君」
「凛も気になるにゃ!!」
「訂正。面白がってないか君
悩んでる友達が心配なのはわかるけど、あんまり首突っ込みすぎるものでもないよ。
天童さんに聞いてみようかと思ったけど、流石に何でもかんでも聞くもんじゃないしやめとこう。だいたいあの人別に平和の使者ってわけでもないしね。
園田さんからメールが届いていました。
文面自体は前回とほぼ同じです。しかし、この短期間で新たな詩ができたとは考えにくいですし、できたとしてもわざわざもう一度会う必要は全くと言っていいほど無いでしょう。
察するに、昨日
「悪人狩り」をしている時はたまに素に戻ってしまいますからね。きっといつもの笑顔が剥がれた一瞬を運悪く見られたのでしょう。
…天童君、これも君の計算の内なのでしょうか。
珍しく
そうだと言うのなら、友人とて容赦しませんよ?
…まあ、今回は何とかして穏便にやり過ごしましょうか。可能な限り早くお会いしたい、とのことですが…彼女も学校やμ'sとしての活動があるでしょうから、次の日曜まで待っていただきましょう。
「お兄さまー!お夕飯できましたー!」
「ありがとうございます。今行きますよ」
ちょうど返信を終えたところで奏が僕を呼びに来ました。お父様もお母様もお忙しいため、夕飯はいつも僕ら2人です。先に帰宅した方が夕飯を作ることになっているのですが、僕は准教授としてそれなりに仕事があるので、だいたいは奏の帰宅の方が早いです。吹奏楽の練習で疲れているはずなので、たまには僕に任せてくれてもいいのですが。
今日の献立は白米、わかめの味噌汁、ほうれん草の胡麻和え、焼き鮭という和食です。もっと手抜き料理でもいいのですが…いつもありがとうございます。
「「いただきます」!」
2人でいただきますを言って、食事を始めます。一口食べてすぐに奏は今日の出来事を僕に話し始めました。毎日楽しそうでなによりです。
「あっそうだお兄さま、お兄さまってμ'sの方とお会いしたことありましたよね!」
「ええ、ありますよ。どうかしましたか?」
「はい!今日、学校のお友達にμ'sの曲を聴かせていただいたのですけど、私もμ'sが好きになってしまいまして!」
「そうでしたか。僕も好きですよ、彼女たちの曲。元気が出ます」
「ですよね!私すっかりファンになってしまいまして!私もいつかお会いしたいです!」
「そうですね…音ノ木坂学院に入学すれば会えるかもしれませんよ?」
「はっ!確かにそうですね!私の偏差値で行けましたっけ…」
「この前の模試ではC判定でしたね。努力を怠らなければ問題ないと思いますよ」
「さすがお兄さま、よく覚えていらっしゃいますね…!よーし、私もお兄さまみたいになれるように頑張ります!!」
「…僕みたいにはなれないと思いますよ?」
「なりますー!!」
現在中学3年生である奏の志望校は元々音ノ木坂学院でしたから、今のペースで勉強を続ければ問題なく合格できるでしょう。僕とは違って理数が得意な子ですし、文系科目は僕が教えていますから。
…それにしても、ここまで純粋に僕を慕ってくれていると、なんだか申し訳ない気持ちになってしまいます。
僕は全く万能でもなく、善人でもないのです。
悪人狩り自体は善行だと思っていますが、本当はこんなふうに視界に入った異物を片っ端から刑務所に叩き込むやり方は横暴が過ぎるのでしょう。
社会一般からして。
きっと「やりすぎだ」と糾弾されることは分かっています。
人は、どうしても「第一印象が被害者である方」に肩入れしてしまうものですし。
「でもやっぱり、一度くらいはμ'sのライブを見てみたいですよねー」
「ライブならテレビなんかで見たことあるじゃないですか」
「テレビではなく生で見たいんです!生ライブです生ライブ!!」
「な、生ライブですか…」
「生ライブです!!」
どうやら奏は相当μ'sが気に入ったようです。元々音楽が好きな子ではありましたが、ここまでハマることはなかなかありません。それほどまで、μ'sの曲は人を惹きつけるということなのでしょう。
才能とはまた違った、彼女たちの本質的な輝きによるものなのでしょう。僕たちのような尋常ではない能力は持たないながら、人を惹きつける能力は人一倍…ということでしょうか。それにしても驚くほどの人気ではあります。
「ラブライブ本選って自由に見に行っていいんでしょうか?屋外ステージに決まったって聞いたので、最悪遠目から眺めるくらいならできるかもしれませんし…!」
「そんなに見たかったのなら何故オープンキャンパスに行かなかったんです?」
「だってその頃は知らなかったんですもんー!!学校見に行くよりも勉強しなきゃって思ってたんですもんー!!」
自分で言うのもなんですが、奏は僕と比べて非常にテンションが高いです。元気でいいことなのですが、兄妹でこうも違うのは何故なのでしょう。僕が捻くれすぎただけでしょうか。何かが間違って奏のテンションが振り切ってしまったのでしょうか。
「それはまあ…仕方ないことですね。次の模試の結果にもよりますが、入場規制などが無いか僕が聞いてみますよ」
「本当ですか?!ありがとうございます!」
とはいえ、いくらテンションが高くても、僕に全幅の信頼を寄せる奏にはどうしても甘くしてしまいます。利用しようとなんてしていないのは、僕にはわかりますし。
「えっとですね!でしたらこの後また勉強を教えていただけるともっと頑張れます!」
「いいですよ。今日は何を勉強するんですか?」
「歴史です!」
「昨日も歴史でしたよ?」
「…れ、歴史無理なんです…」
「ふふ、知っていますよ。ちょっとからかっただけです」
「お兄さまー!!」
「ご馳走さまでした。洗い物は僕がやっておきますから、勉強の準備をしていてくださいね」
「もうっ!ご馳走さまでした!後はお願いします!!」
奏はご飯を食べ終えてすぐにスタスタと自室に戻ってしまいました。無論、怒っているわけではありません。行動がやけに素早いだけです。少しからかった程度で怒る子でもありませんし。
洗い物を終えて一旦自室に戻り、メールを確認してから奏の部屋へ向かおうと思っていたのですが、一件のメールが目に留まりました。
差出人は、園田さん。
『すみません、出来るだけ早くお会いしたいので、明日の夕方ではいけませんか?』
そんな文面でした。
ふむ…彼女はそれほど積極的にこちらの事情に首を突っ込まないタイプなはずですが。友人に背中を押されたのでしょうか。
…これでは穏便にやり過ごすのは厳しいですね。致し方ありません、事実を伝えるしかないですね。
それで納得してくださるかは、わかりませんが。
「すみません、急に呼び出してしまって…」
「いえいえ、問題ありませんよ。今日はさほど忙しくもありませんでしたし」
翌日の夕方、また2人で喫茶店に集まりました。この時間帯はこのお店には人もほとんどいないので丁度良いですね。
「ありがとうございます…。どうしても気になることがあったので…」
「…お気に入りなさらず。全部わかっております。あの日、僕が何をしていたかを聞きたいのでしょう?」
「えっ…な、何で…」
本題を切り出される前に先手を打っておきました。こうしておけば、僕の読心も信じてもらいやすいですからね。
「ふふ…それについては後ほど。まずはあなたの疑問に答えましょうか」
「は、はい」
「正直に申し上げましょうか。あの日、僕は悪者退治に出かけていたんです」
「…はい?」
「まあ、そう言っても信憑性は薄いかもしれませんが…確かにそうだったんです。あの路地裏では恐喝が行われていました。なので、犯罪者を警察の方々に引き渡す作業をしていたまでです」
「そんな…恐喝が行われていることを知っていたみたいな言い方に聞こえますが…」
「ええ、知っていたんです。もちろん僕が察知したわけではありませんが。知っているでしょう?そういうことができる人を」
「…天童さん…!」
「そう、その通りです。僕はあの日、天童君から連絡をもらって、恐喝をしている人を捕まえてもらいに行ったんです」
天童君がμ'sの方々と面識があって助かりました。おかげでお話がスムーズに進みます。
「そうでしたか…悪い人を捕まえるために…」
「ええ。たまにあのように悪人を捕まえるべく出かけているのですよ」
ここまでの話なら特に何もおかしな点はありませんし、普通の人ならこれで安心してくれるところでしょう。「松下さんはやっぱりいい人だった」、そんな風に思ってくれます。
ですが、園田さんは聡い人です。
「あの…それなら、
そうです。
最善を目指すなら、そもそも犯罪自体を防ぐ方がいいのです。事件は起きた時点で被害者に傷を遺すものですし。
なら、なぜ僕らは起きた犯罪を処理しに行っているのでしょうか。
それは、当然。
「…だって、
「………え?」
現行犯で捕まえるため、です。
「悪いことをする前では法は裁いてくれません。きっちり現場で犯罪を起こしていただければ、確実に法が裁いてくれます」
「で、ですがそれだと…!」
「そうですね、犯罪に遭う人が出てきます」
「そんなっ、今回は恐喝だったからまだよかったものを、殺人事件だったら大変じゃないですか!!」
「ええ、そういった不幸は即死していらっしゃらないことを祈るのみです」
「なんですって…?!」
事件は起きなければ未遂として扱われ、罪の重さは段違いとなります。それでは悪人たちを正しく裁いたとは言えません。必ず最大限重い刑罰を与えるには、現行犯が一番なのです。言い逃れをする隙すらありませんから。
「それに、悪い人だって改心する可能性も…!」
被害者だけでなく、加害者側の心配もできるとは…思った以上に善良な人です。貴重な人材ですね。
ですが。
「改心なんてするわけないじゃないですか」
「…………」
今度は言葉も出てこないようでした。正に絶句、といったところでしょう。その眼は信じられないものを見るかのように見開かれていました。
「…園田さん、あなたは人の心を読もうと思ったことはありますか?」
「え?えっと…そうですね、たまには…」
「高坂さんの心を読んで先回りして愚行を止めたい…そんなところですか?」
「な、なんでわかったんですか?!」
「ふふっ、何故でしょう?そもそも何故、僕はこんなことを聞いたのだと思いますか?」
「…あっ?!い、いえ、まさかそんな…」
やはり、聡い人ですね。
「もちろん心が読めるとまでは言いませんよ。しかし、言葉の裏の真意を読むことはできます。…たとえそれが文字でも。読心とは少し趣が違いますが、会話をすれば心が読める…そんな認識でも間違いないかと」
「そんな…いえ、でも天童さんや茜や桜さんの例を考えると…」
「…そこと同列では無いと思うのですが」
確かに才能の問題ではあるのですが、波浜君や水橋君とはすこし違う種類のような気がしますね。人に対する才能か、モノに対する才能かの差です。
「まあいいでしょう。園田さん、あなたはそんな類稀なる才能を持つ人たちを前にしてどう思いますか?」
「そうですね…私も頑張らないと、と思います」
「ええ、そう思っていただくのがベストです。才能に恵まれた人にも負けないように努力する、それが正答だと僕も思います」
「はぁ…」
「ですが、どうでしょう。普通はそうは思ってくださらないのです。才能があって羨ましい、ずるいだなんて嫉妬する人、才能のある人を利用して成上ろうとする人、才能ある人を虐げて愉悦に浸ろうとする人。そんな人ばかりです」
「そ、そんなこと…」
「そんなこと、あるんです。僕が実際に見てきました。恐ろしいことに、お父様やお母様ですら例外ではありません。天才の息子に任せてしまえばいい、自分たちは楽ができる…そう思っているのが僕にはわかってしまいます。赤の他人なんてもっと酷い。あなたたちのような誠実な人でもなければ、天才をまともに見てくれないんですよ」
「…そ、そうだとしても、それと悪い人が改心するかどうかは関係ありません!」
「いえ、僕には関係あります。
「そ、そんな…」
真に誠実な人なんてほとんどいません。
会った直後は誠実な人もいましたが、慣れてくるとやはり打算が顔を出してきます。
「そう簡単に人は変わりません。…
人の心は変わりません。
変わるのであれば、僕はもっと気楽に生きられたでしょう。
僕はあなたたちの道具じゃない。ステータスじゃないって。
そう言って、聞き入れてくれたなら。
…どうせ聞いてはくれなかったでしょうが。
「さて…これでもう十分でしょう?なんてことはない、あなたが見たのは本来の僕、というだけの話ですよ。…それでは、僕はそろそろ
「違います!!!!!」
立ち上がって、支払いを済ませて帰ろうかと思ったところでものすごい大声が飛んできました。一瞬窓ガラスが割れたかと思いました。
「…ど、どうしたんですか」
「違います!!人は変われないなんてことは、ありません!!!」
「あ、あの…園田さん、
「私は昔はもっと臆病で引っ込み思案だったんです!それを穂乃果が、ことりが、一緒にいてくれて変われたんです!!穂乃果も、以前よりみんなのことを考えられるようになったんです!ことりも自己主張できるようになったんです!凛だってついこの間、女の子らしい格好ができるようになったんです!!人は変われます!!
「わ、わかった、わかりましたから落ち着きましょう?今は他にお客さんいませんけど、ここ喫茶店ですよ?」
「あっ…すみません…」
流石にここまで激昂するとは思いませんでした。このまま帰るつもりだったのですが、そうはいかないようです。
僕には天童君のようなシナリオはありませんから、心は読めても展開は読めませんし。
「それに園田さん、変われたと言いましても、あなたたちは善性の塊みたいなものじゃないですか。善に囲まれれば善にもなりますよ」
「それはつまり、正しい人が周りにいれば改心もできるということですよね?」
「え?うーん…そうなのでしょうか…?」
裏を返せばそうなんでしょうが…詭弁のような気もしますね…。
「しかし、今まで会った人の本心はいつまでも変わらなかったですし…」
「それは…あの、失礼を承知で申し上げるのですが…」
急に不穏なことを言い始めました。何を言うつもりなのでしょう。
「それは、松下さん、
「………」
「先ほどの話を聞いていて思ったんです。自分を悪く言う人がいて、自分を利用しようとする人がいて…それはとても悲しいことです。しかし、それをあなたが正そうとしなければ、当然彼らの認識は変わらないと思います」
「そんなことを言って素直に聞き入れてくれるとは思いませんが…」
「試しましたか?」
「え?」
「実際に試してみましたか?私はあなたの道具ではありませんとか、あなたに文句を言われる筋合いはありませんとか、そういったことを言ってみましたか?」
「いえ…いやそもそもそんな棘のある言い方をしたら余計敵対しそうな気が…」
「今のはちょっと極端でしたが…人の悪性を正そうと言うのなら、私たち自らそれを示していかなければならないはずです」
「は、はあ…」
僕自身が変えようとしなかったから、ですか…。それはまあ、確かに僕から働きかけたことなんてありませんが…それで何かが変わるかと言われればそんなことはなかったと思います。僕が何とか言った程度で人が動くのなら全く困りませんし。
「…松下さん、まだわかりませんか?言ってしまえば、あなたは
「勝手に…園田さん、あなたは僕がどれほどの苦悩を抱えてきたかご存知ないからそんなことが言えるんです」
「当たり前です。そんなこと知るわけありません」
「…断言するんですね」
流石にすこし頭にきました。そう何度も会ったわけでもない人のことを、随分と好きに言うものですね。
やはり、他人なんて信用なりません。
「…知るわけありませんが、それでも人は変われないなんてことはありません。私がそうですし、周りにもたくさんいますから」
「そうだとしても、悪人が改心することなんてあり得ません」
「いいえ、あり得ます!…いいでしょう、それなら私たちが証明してみせます!!」
「…面白いことを言いますね。どうやって証明するのですか?」
悪人が改心した証明など、どうやっても立てることはできません。僕なら読めるかもしれませんが、園田さんがどうしようと言うのでしょう。
「簡単です。私はあなたを改心させます!!」
…………はい?
「…あの、今は悪人を改心させられるかという話だったはずですが」
「そうです。だからあなたを改心させるんです。だってあなたは、悪人を罰するためとはいえ自ら進んで犠牲者を出しているんです。いくら正義のためだと言っても、その方法は正義とは言えません!」
「たったそれだけで僕を悪人だと言うんですか?」
「
また不思議なことを言いますね。僕が悪人ですって?僕がどれだけの犯罪者を断罪してきたと思っているのでしょうか。それで何人救われたと思っているのでしょうか。
「…そうですか。それなら、やってみて下さい。何か変わるとは思いませんが」
「いいえ、変えてみせます。必ず」
どこからそのような自信が出てくるのかはわかりませんが、負けないことがわかっている勝負を断ることもないでしょう。いつ僕の正しさに気づくのか、楽しみですね。
「楽しみにしていますよ。…そろそろ日も暮れますし、帰りましょうか。送っていきますよ」
「あ、ありがとうございます。今日は突然すみませんでした」
「いえいえ、お気になさらず。あ、支払いは僕がしておきますので」
「いえ、そういうわけには…」
「ですから僕は社会人なわけで…」
…こういう頑固なところは、僕ら似ているかもしれませんが。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
健気系献身的妹の奏ちゃんにご飯を作ってもらえる松下さんはリア充です(断言)
松下さん絡みのお話はなかなか善悪の判定が難しい話だと思うので、判断基準は「海未ちゃんが怒るか怒らないか」で考えてます。犯罪者を捕らえるのは実にいいことだと思いますが、殺人事件だろうと強姦事件だろうと実際に犯罪が起きるまで放置しちゃうのは流石によろしくないかなと。少なくとも海未ちゃんは許さないだろうなーと思ってこんなお話になりました。そしたら後半イラついた松下さんが小者感出てきました。それはそれで面白そうなのでこのままいきます笑。
次回は本編に戻ります。ハロウィン編です!お楽しみに!