笑顔の魔法を叶えたい   作:近眼
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ご覧いただきありがとうございます。

前回からお気に入りしてくださった方がいらっしゃいました!しかも2名!!本当にありがとうございます!!アニメ本編は結構終わり近づいてますけど!!頑張ります!!
今回は最終予選編の後半です。過去最長です。切りどころわかんなかったんです…。お時間のあるときにどうぞ。


というわけで、どうぞご覧ください。




僕らとみんなのラブライブ

 

 

 

 

 

「わぁー!」

「すごい…今からここで歌うなんて…」

「綺麗だにゃー!」

「本当にここがいっぱいになるの?」

「きっと大丈夫よ」

 

 

控え室から出て、どんどん準備が進んでいくステージの様子を眺めていた。ステージそのものの美しさ、大量の舞台照明と膨大な量のLED。そこら中を動き回っている業者の人数だけ見ても、いかに大掛かりな舞台かがうかがい知れる。俺も本来そっち側だしな。

 

 

…つーか、クレーンに乗って上から全貌を見渡して無線で指示を飛ばしている茜が規格外すぎる。一人で全部把握してんのか。こういう現場で本気出しているのを見ると改めて天才だと感じるな。

 

 

と、そこに。

 

 

 

 

 

「ビッシリ埋まるのは間違いないわ」

 

 

 

 

 

「…綺羅さん」

「完全にフルハウス。最終予選にふさわしいステージになりそうね」

「優木さん、統堂さんも」

 

 

A-RISE。

 

 

前回王者が、ここに来た。

 

 

「あ、A-RISE…」

「ダメよ。もう対等、ライバルなんだから」

「うん…」

「…どうやら全員揃っていないようだが?」

「え、ええ。穂乃果たちは学校の用事があって遅れています。本番までにはなんとか」

「そう。じゃあ穂乃果さん達にも伝えて。今日のライブでこの先の運命は決まる。互いにベストを尽くしましょ」

 

 

流石と言うべきか、余裕を感じる。前回王者の誇りと、これまでの努力に由来する自信。それが垣間見える。

 

 

「でも、私たちは負けない」

「っ…」

 

 

だが、そんな存在がわざわざ俺たちに宣戦布告してきた。

 

 

ならば。

 

 

「…それだけ言いに来たんですか?」

「…?」

 

 

そのまま背を向けて立ち去ろうとするA-RISEに、声をかける。

 

 

そう、真姫の言う通り。彼女たちは前回王者であり、愛すべきスクールアイドルであり、同時に乗り越えるべきライバルだ。

 

 

その全力を乗り越えなければならない。

 

 

「だったら、こっちからも言っておきましょう。こいつらは…いや、()()()()、負けません。誰にも」

 

 

 

 

 

「ほう、大きく出たな?」

「…白鳥さんですか」

 

 

 

 

 

俺たちの、さらに後ろ。A-RISEの方々とは逆サイドから、A-RISEのマネージャー…白鳥渡さんが不意に現れた。そういえばこの人もいたな。正直忘れてた。

 

 

「ちょっと渡、何してたのよ!」

「トイレじゃバーカ!何で男子トイレだけこっちにしかねーんだよ!控え室からそこそこ遠いわ!!」

「気楽なもんですね」

「当然だ。うちのA-RISEはこの俺が爪先から髪の毛の一本に至るまで、食による完全整備をしてんだ。少なくともコンディションでは無敵だぜ」

「言い方が気持ち悪いからやめて」

「えー…結構この言い方気に入ってるのに…」

「相変わらずデリカシーのかけらもないわねぇ…」

 

 

まあ、以前会ったときにも飲み物の味を個人に向けて最適化していたはずだし、そこらへんのスキルは天才のそれだろう。

 

 

「むしろ好都合です。後から言い訳される心配はないというわけですから」

「ほー、君体もでかいし態度もでかいんだな」

「顔色悪いっすよ」

「こっ怖くねえし!!」

 

 

むしろライブする本人達以外が煽りあっているが、それだけお互い負けたくないということ。俺だってμ'sの一員だ。勝ってほしい、勝ちたい。

 

 

「いいぜ、見せてみろ。君たちの実力」

(ちょっと渡、足震えてるから説得力ないわよ)

(怖がってなんかねえしー!)

(相変わらず肝心な時に頼り甲斐がないな)

(そういうところも魅力的だけどねー)

「うっせえ!早く戻るぞ!生姜湯飲んで温めておけ!!」

「生姜湯…」

「生姜湯?」

「名前のまんま、生姜が入ったお湯や。体が温まるんやって」

「ハラショー…」

 

 

久しぶりにハラショー聞いたな。

 

 

わちゃわちゃしながら去っていくA-RISEの方々を横目に、俺は窓の外を見た。雪は強くなる一方で止む気配がない。

 

 

こうなったら、茜がくれた連絡網を使うしかない。行動を起こすなら早めがいい。何もしないで遅れをとるよりは。

 

 

「さあ、お前らも部屋に戻ってろ」

「創ちゃんは?」

「仕事してくる」

「舞台設営なら業者の人がやってるよ?」

 

 

メンバーたちは戻らせて、自分は外に向かう。上着は控え室に置きっぱなしだが、動いていれば寒くもないだろう。

 

 

「照明の仕事じゃねぇよ」

「じゃあ…?」

「マネージャーの仕事だ。…ここでやれることも今はない。残りのメンバーのために、やれることをやってくる」

「そんな…私たちにできることなんて…」

「ああ、だからお前らはここで準備していろ。俺にはできることが…やらなきゃならないことがある」

 

 

外に出る前に、茜に渡された連絡先に片っ端からメールを送っていく。全員は集まらなくても、少しはマシになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

振り向いて、μ'sの女神たちにそう答えてから外に飛び出す。俺一人なら音ノ木坂までそう大してかからないが、()()()()()()()()()()()()()()いかに早いと言っても、あまり現場を離れるわけにはいかないからな。

 

 

あとは、呼びかけに応じてくれる人たちに託すしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天童君の言う通りでしたね。僕は今から出ますが、御影君は間に合いそうですか?」

『うん、天童にあらかじめ指示されてたからね。もう向かってる。…まあ、車使えなかったから歩きだけどさ。でももうすぐ着くよ』

「わかりました。僕もすぐに向かいます」

 

 

天童君が言っていた通り、不明な連絡先からメールが来ました。送り主は滞嶺君。当然準備万端でしたから、すぐに指定された地区に向かいます。

 

 

『…あのさ、松下君。僕は天童の指示を受けてるけど、君はそこまでμ'sに肩入れする必要はないんじゃないかな?肉体労働も苦手だろうし。それでも行く?』

「…ええ、行きますよ」

 

 

結構強く降る雪の中を急ぎ足で進む僕に、御影君がそう問いかけます。

 

 

確かに、天童君に比べたら相当繋がりが薄いかもしれませんね。

 

 

「…ちょっと行く先が気になる人がいるんです」

『ん?恋してる?』

「違いますよ。単純に、将来有望な子がいるんです。…正しいものを正しいと素直に言える子が。僕とは思想が違うようですが、それでも正義を成す子ですから。こんなところで潰れて欲しくないんですよ」

『…ふうん?』

「…よくわかっていませんね?」

『えっ?いやまあ…うん』

「まあいいです。あなたもμ'sの人とは関わりが深い方ではないですし、ピンと来ないでしょうから」

 

 

以前少しだけ口論をした園田さん。思想は違えど、彼女は正義の側の人間です。

 

 

人の心が変わるとは思いませんが。

 

 

その挑戦をすること自体は悪くない。

 

 

だから変なところで落ち込んでしまうのは勿体ないんですよね。

 

 

「僕は僕の目的があるのでいいんです。()()()()()()()()()()()()()()()

『…………………………わかってるよ』

()()()()()()()()()()()()やはり天童君は恐ろしい。まあ、僕は君には深入りしませんが」

 

 

僕は心を読み取る。

 

 

天童君のような「近い人」や湯川君のような常識の埒外の人間以外は、その本質を違わず見抜きます。

 

 

それがどれだけ精巧なシナリオであろうとも。

 

 

「彼女は『人は変われる』と言っていました。僕はそう思いませんが、彼女が正しいなら、あなたも救われるかもしれません」

『………』

「失礼、シナリオからはみ出てしまいましたか。無駄話はここまでにして、早く助力しに行きましょう」

 

 

通話を切って、変わらず雪の降る街を進んでいきます。目的地はすぐにたどり着ける場所で、おそらくほぼ同時に御影君も到着するでしょう。

 

 

 

 

 

僕は気づかなければいけなかった。

 

 

 

 

 

僕は心を読み取る。

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

僕は天童君とは違いますから。自身の失態がどれだけ未来に影響を及ぼすかを知る由はないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ?珍しい人物からの連絡だ」

「…何で俺たちのアドレスを知っているんだ。茜か?」

「茜以外いないだろう?さて、私たちも準備するとしよう」

 

 

俺は蓮慈の病院で検査を受けていた。なんでも俺専用の義足が手に入ったというから、そのための事前検査だ。恐らく先日の湯川照真だろう。それより問題なのは俺に何の意見も仰がず義足を作ったことだろうが、そこに関してはいつものことだ。慣れた。

 

 

そうして足(と呼べるほど残っていないが)に電極を貼り付けて信号パターンとやらを解析している時に、二人の携帯にメールが来たのだ。

 

 

知らないアドレスだと思ったら、μ'sのマネージャーの滞嶺創一郎からだった。茜あたりがアドレスを教えたんだろう。

 

 

「…しかし、これは俺が手伝えることじゃないぞ?」

「何を言う。立派に両腕があるだろう」

「そういうお前は右腕しか…いや、いい。お前はどうせ何でもできる。しかし俺はそうはいかないぞ。車椅子で移動しながらなんてどう考えても無理がある」

 

 

どうせ蓮慈はほとんど不可能がない。しかし俺は違う、足が無い。肉体労働をするにはハンデが重すぎる。

 

 

しかし、蓮慈は涼しい顔で言うのだ。

 

 

「何を言っている瑞貴。その車椅子で働けばいいだけのこと」

「何を言って…おいっ何で持ち上げる。この車椅子を置いていけというのか」

「むしろ極寒の中でミシンを運搬する方が信じられん。金属も冷却によって体積変化を起こすんだぞ?しかもその比率は金属の種類によって異なる。急激な温度変化で最悪内部で破損が起きてもおかしくない」

「夏は大丈夫なんだから冬も大丈夫だろ…」

「馬鹿め。大抵の電子機器は高温には耐性があるんだぞ。モーター駆動のエネルギーロスによる加熱を想定してな。加えて、夏よりも冬の方が快適な室内温度と外気温の差が大きい。機器により負担がかかるのは冬の方だ」

 

 

言っていることの大半は理解不能だが、たしかに冬の方がよくミシンが壊れる。ちゃんと理由があったらしい。

 

 

というかその前に、俺をどこに連れて行くつもりだこいつ。

 

 

そして、連れていかれた先にある車椅子は…。

 

 

「…お前一人でやれよ」

「何を言う。瑞貴がその腕で動かすことを前提としているんだぞ。私は私で普通にやる」

「いちいち人を巻き込みやがって…」

 

 

…この天才な友人は、足が無い程度でサボらせてはくれないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はあ?何で俺が肉体労働なんかせにゃならんのだ」

 

 

雪が降る中、自宅で作曲していたら滞嶺からメールが来た。しかも肉体労働しろと。ふざけんな。せっかく雪が降ってんのに。

 

 

降雪は作曲には最高のコンディションなのだ。

 

 

雪が降ると、「雪の音がする」とかよく言われる。だがそれは正確じゃない。正しくは、「雪が無駄な雑音を吸収してくれている」のだ。普通に考えてあんなふわっふわなモノが落ちてきて音がするわけない。俺の耳がどうこうではなく、音が出たとしても物理的に人間に捉えられる音量ではない。

 

 

雪がもたらすのは「静寂」だ。それを人は「雪の音」と勘違いする。無を聴き取ることは、正確にはそれを感じ取ることは、普通は出来ないから。

 

 

まあとにかく、雑音が無い環境は特に作曲が捗る。肉体労働なんかに邪魔されてたまるか。

 

 

…といった内容を、がっつり連ねて滞嶺に送り返した。諦めろ。穂乃果のライブ本番だけ聴きに行ってやる。

 

 

「…あん?返信がやたら早えな」

 

 

と思ったら、かなりの速さで返信が来た。予測してたのか?天童さんじゃあるまいし。

 

 

まあいい、文書だけでも見てやる。

 

 

「ん?なんだ、肉体労働はしなくても…はぁ?!いや何でそうなる?!」

 

 

最初の方は「じゃあいいです」的な感じであっさり肉体労働を免除してくれていた。拍子抜けしていたら、その後に交換条件が書いてあった。

 

 

…肉体労働か、交換条件の方か。

 

 

「あーもーちくしょう!行けばいいんだろ行けば!!」

 

 

そんなもん、もはや俺に選べることじゃない。

 

 

こっちに決まっている。

 

 

…どっちも断る、という選択肢を思いついたのは、翌日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は花陽のライブ本番だ。

 

 

いつものように、地下室からライブ映像を見ていよう。

 

 

…いつかは生でライブを見てほしい、とは言われたものの、なかなか外に踏み出す気になれないな。

 

 

まあ、花陽は今高校一年生で、三年生までスクールアイドルは続けていくはずだし、そう急いで聴きにいくことも

 

 

 

 

 

 

 

「おい湯川ー!野球しようぜー!」

 

 

 

 

 

 

 

ぴんぽーん、という呼び鈴の音と共に声が聞こえた。この声は天童だ。何故か週に一回、月曜日の昼に必ず来る。しかし、今日は日曜日で昼はまだだ。

 

 

何の用だ。

 

 

「野球しようぜと言われても、俺は野球はできない。したくもない」

「いや今のは冗談だっつーの。用は別にあるわい」

「用は別にあるのか。何だ」

 

 

彼の言う「冗談」が俺にはまだよくわからない。

 

 

「今日はμ'sのライブだな!」

「今日はμ'sのライブだな」

「聴きに行こうぜ!」

「聴きに…聴きに行こうぜ?俺もか?」

「当たり前だバーカ。他に誰が居るんだよ。そこに君以外誰かいるんか?ん??」

「いないな」

「だろ?じゃあ君しかいないだろ。行こうぜほら」

 

 

映像を確認すると、天童は玄関の前で腰に手を当てて笑っていた。また冗談だろうか。

 

 

「行こうぜ?俺に花陽無しで外に出ろというのか。まだ人に慣れていないのに、人混みの中に入れって言うのか。冗談じゃない」

「おうよ、冗談じゃないぜ。だからさっさと出てこいや引きこもり」

「???」

「おうすまん日本語遊びは不得意だったか。要するに勇気出して出てこい」

「勇気出して出てこいだなんて、簡単に言ってくれる…」

 

 

気軽に外に出られるなら初めからそうしている。出られないからこうしてここにいるんだ。何故外に出られないかはわかったが、だからといってすぐに出ていけるわけじゃない。

 

 

慣れが必要だ。

 

 

「…くそっ、やっぱり人智超えちゃった組にはマトモなシナリオは通じないか。昔の茜や桜みたいに個別対応するしか…」

「帰ってくれ。俺は花陽の活躍をここから見ていなければならない」

「あ゛あ?」

 

 

不意に、天童の声の調子が変わった。

 

 

「…お前、花陽ちゃんに生でライブ見てほしいって言われたのにまだそこから出ないつもりか」

「今じゃなくてもいいだろう」

「じゃあいつ出てくるんだ」

「…花陽はまだ高校一年生だ。まだ焦ることもない」

「バカか。()()()()()()()()()()()()()()()()()()μ()&()#()3()9();()s()()()()4()()()()()()()()()()()()。あの子は自分を見てくれって言ったんじゃねーぞ、μ'sのライブを見てくれっつってんだぞ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

花陽ちゃんが何を思ってお前が外に出れるようにいろんな人に協力を仰いだと思ってんだ。

 

 

その言葉を聞いただけで、何故かメビウスキューブを持つ手軽に震えた。脳に過剰に血液が流れるのを感じた。

 

 

 

 

 

 

「うるさいな!!!」

 

 

 

 

 

 

今までのどの瞬間よりも思考が遮られているのを感じる。正確には、考えたことが纏まらない、繋がらない。メビウスキューブを床に落として、頭を両手で掻きむしっても治らない。

 

 

「花陽は、花陽のことを、知ったように言うんじゃない!花陽は、花陽は俺の、俺といつも一緒にいて、俺が側にいた!花陽のことは俺が一番知っている!!」

 

 

開いた口から出てくる言葉も繋がらない、要領を得ない。

 

 

言いたいことは一つなのに。

 

 

花陽のことは俺が一番よく知っていると。

 

 

 

 

 

 

だが。

 

 

 

 

 

 

「…残念ながらな、花陽ちゃんのことを一番よく知っているのはお前じゃないよ」

「…っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

いつのまにか笑っていない天童が、そう言った。

 

 

「当たり前だろ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。俺や茜、滞嶺君、凛ちゃんとは違って『外にいる花陽ちゃん』を見たことがない。他の誰かに顔を向けるあの子を知らない」

「…そんな、いや、それでも!」

「幼馴染という点で言えば凛ちゃんも同じことだ。しかもあの子は学校という開いたコミュニティの中で花陽ちゃんとともに行動している。同率一位なんかじゃないぜ?凛ちゃんは、ここでダラダラ居座っているだけのお前よりはるかに花陽ちゃんのことを知っている」

 

 

体の奥から煮えたぎるような血管の収縮を感じる。しかし天童の言うことが正しいことも理解できた。

 

 

「日本語にはことわざってものがある。覚えておけよ科学界の化け物(サイエンスモンスター)。お前みたいなのを、『井の中の蛙大海を知らず』って言うんだよ。自分だけのコミュニティで頂点に立ったような顔をするなんて笑わせてくれる」

 

 

ああ、その通りだ。花陽の全てを見たわけでもないのに、思い上がっている場合じゃない。

 

 

膨れ上がる心を鎮めて、荒れる思考を整理しよう。押さえつけるのではなく、自然に発散するようち逃していけ。

 

 

今すべきことは、天童に論理も根拠もない反論をすることじゃない。

 

 

俺の知らない花陽を見に行くことだ。

 

 

「…そうだな、その通りだ」

「えっ立ち直り早っ」

「??」

「あーいや、何でもねーよ。とりあえず怒りが収まったところで一つ頼みたいことがあるんだが」

「一つ頼みたいことがあるのか?何だ」

 

 

そうか、さっきのは怒りか。

 

 

「いやなに、大したことじゃないさ。でもお前もあれだろ?花陽ちゃんに自分が役に立つところを見せたいだろ?」

「まあ、たしかに花陽ちゃんに自分が役に立つところを見せたい」

「だろ?だからさ、君の技術力で雪かきしようぜ。穂乃果ちゃんたちが遅れそうなんだ。学校から会場までの道を整備してやりたい」

 

 

天童の要望を聞いて、すぐに承諾。マシン自体は数分あれば組み上がる。

 

 

花陽に会いに行こう。怖い何て言っていられない。花陽に見せてやろう。俺が引きこもりじゃないって。

 

 

俺が花陽の一番だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(うーん、あんなに高速で怒りと嫉妬をコントロールするなんて…柔軟どころの話じゃねぇよ…一を知って十を知るとかのレベルでもねぇよ。一から万を網羅するような適応力だ。はぁーあれがマジもんの天才か…)

 

 

おそらく誰からも連絡がこないであろう湯川君を煽りに来たわけだが、なんというか、想像以上にバケモンだった。花陽ちゃんを引き合いに出せばすぐ出てくるもんだと思ってたんだが、そう簡単にもいかず。怒らせて引きずり出そうと思ったらそもそも怒りを知らなかった模様。しかも5分足らずで怒りをコントロールしてしまった。

 

 

(そもそも怒りをコントロールってどゆこと?人類にそんなことできるなら誰も苦労しないんですけど?何?ブチギレ寸前レベルの怒りを自分の中で霧散させられるとかヤバない?モンティティユピーもびっくりじゃん)

 

 

想定の千倍ヤバいやつと知り合ってしまったらしい。こういう「俺の想像が及ばないレベルでヤバいやつ」は、きっちりスペックを量らないとシナリオに乗せるのが難しい(というか湯川君ほどのレベルになると無理)。

 

 

引きこもって人と接しなかったせいか、彼の精神年齢は相当幼い。

 

 

しかし、今さっき初めて出会ったはずの感情を瞬時に理解して対応・制御ができるほどの応用力や適応力のおかげで、自身の精神すらもすぐに掌握しにかかるだろう。

 

 

未だに恋とか愛とかに振り回される俺とは大違いだ。ひたすら羨ましい。

 

 

こんなん見てしまったら強烈にスッパイ梅干食った時みたいな顔するしかないじゃん!

 

 

(まぁ…湯川君がいるかどうかで花陽ちゃんのモチベーションも変わってくる。もちろんいなくたって最終予選に負けるようなことはないだろうが、もっと先を見据えた場合は居てくれた方が有利だ)

 

 

実際、茜が滞嶺に頼んで連絡させたのは、俺、明、大地、桜、藤巻、雪村、そして音ノ木坂の生徒たちだろう。茜が「μ'sを助けてくれそう」と判断した人物たち。当然これが模範解答だ。そもそも湯川君の連絡先を茜は知らないはずだ。

 

 

だが、湯川君もμ'sの全員と面識がある。

 

 

そして花陽ちゃんの大事な幼馴染だ。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

最適解には欠かせないシークレットカードというわけだ。

 

 

「さあ、幸せになってくれよ?ノーマルエンドもグッドエンドも許さねぇ。トゥルーエンドを確実に掴んでもらうぞ役者たち!!」

「…トゥルーエンドを確実に掴んでもらうぞ、とはどういうことだ?」

「うわっどっから出てきた?!地下から直接出てこれるのかよ!!ってな準備早っ!!おっかしーなー雪かき用の機械なんて持ってないと思ったのに!!」

「ああ、雪かき用の機械なんて持ってないぞ。今作ってきた」

「今?!なう?!?!」

 

 

知らぬ間に謎の機械兵器を全身に装備した湯川君が後ろに立っていた。小型アーマードコアって感じがらしないでもないレベルだ。ほんとに規格外だなこいつ。

 

 

てかそんな大仰な兵器で雪かきすんのかよ。

 

 

「お前さん…雪かきって知ってる?」

「知ってるぞ。道の雪を取り除くんだろう?」

「知っててその兵器かよ…」

「兵器…?雪かきを行うにあたって筋力と作業範囲を可能な限り補助した装置だが」

「お前が悪人じゃなくてマジでよかった」

 

 

軍事利用したら地球滅ぶわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪が強くなってきた。

 

 

音ノ木坂へ向かう階段の途中で振り向くと、大量の女子高生が歩道の雪を頑張って除去していた。茜が滞嶺に頼んで、全校生徒に連絡したんだろう。途中にいたヒデコなる女子が「音ノ木坂の全生徒が集まったんです!!」って言っていたし、誰も拒否しなかったんだろう。暇人かこいつら。

 

 

俺はといえば、雪かきという肉体労働を免除された代わりの仕事をしに来ている。

 

 

もう説明会は終わっているはずだし、そろそろ出てくる頃合いだろう。そう思いながら階段を登りきる。

 

 

登りきった先で、降り積もる雪と時々吹く突風に必死に抗う3人組がいた。

 

 

園田、南…そして穂乃果。

 

 

傘でこっちには気づいていないらしいが、その必死さは十分伝わってくる。

 

 

諦めたくない。

 

 

このまま終わりたくない。

 

 

そんな祈りのような想いが伝わってくる。

 

 

ラブライブ最終予選まで、あと1時間。会場は遠いが、走れば間に合う距離。

 

 

(…間に合う。仲間たちの力もあって、道は整備されている。あいつらさえ挫けなければいける!)

 

 

わざわざμ'sに肩入れする意味もないはずだが、自然とそんなことを考えていた。

 

 

脳裏に浮かぶのは、夏のあの日。一度スクールアイドルを辞めたときのしょぼくれた穂乃果の表情。

 

 

あんなものはもう見たくない。

 

 

不意に強烈な突風が吹いた。穂乃果の傘は飛ばされてしまったが、同時に雪も一気に収まったようだ。

 

 

今なら、雪が声を遮ることもない。

 

 

 

 

 

 

 

「何ぼさっとしてやがる。早くしろ、仲間が待ってんだろ」

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…えっええ?!さ、桜さん?!こんなところで何してるの?!」

「うるせえ走れ。道は用意してある」

「道って…」

「見ろ」

 

 

驚いて目を白黒させている3人組に階段下が見えるように、道を開けてやる。

 

 

眼下に広がる、ひたすら雪かきをしている生徒たちを見て穂乃果たちは驚きのあまり絶句しているようだった。

 

 

「茜と滞嶺の仕事の賜物だ。…音ノ木坂学院全生徒が、お前らのために道を作ってくれた」

「……………」

「信じられるか?全校生徒だぞ。誰一人欠けてねーと聞いた。このクソ寒い中、無限に雪が降ってんのにだ」

 

 

普通だったら呼びかけた中の半分も来てくれないだろう。だってそこまでする義理がない。寒いし、疲れるし、めんどくさい。

 

 

でも、そこまでする義理を作ったのがこいつらだ。

 

 

「これが廃校を救ったスクールアイドルの影響力か。これだけの人数がたった11人のためにひたすら雪かきしてんだぞ。揃いも揃ってバカばっかだ」

 

 

しかし、義理はあっても義務じゃない。

 

 

わざわざ一人残らず手伝いに来るのは流石にバカだろう。

 

 

義理堅いとかじゃない。大好きな学校を救ってくれた英雄たちを、今度は自分たちが支える番だと立ち上がった。

 

 

まぁ、でも。

 

 

「バカばっかだが…こんなに誇らしいバカ、世界中探したってこれほどの規模では居ないぜ?…お前達の功績だ。お前達が諦めずに這いつくばってでも廃校を阻止したから得られた結果だ。一度は挫けた心をまた奮い立たせたからたどり着けた奇跡だ。胸を張れ、前を見ろ。お前達を応援して、信じてくれるやつらがこんなにもいる」

「………………みんな変だよ……」

「あん?」

「こんな大変なこと…ほんとに、みんな変だよ…!」

 

 

やっと言葉を捻りだした穂乃果は、変とかいいつつも嬉しそうだ。感動しているらしい。たくさんの仲間達が、身を粉にして自分たちのために道を作ってくれたんだから、感動して然るべきかもしれないが。

 

 

だがまあ、ここで終わりじゃない。

 

 

ここからが本番だ。

 

 

「だからバカばっかだっつってんだろ。さあ、わかったら走れ。ここで終わりじゃねーぞ、始まりだ。さあ走れ。止まるな。駆け抜けろ。走れば十分間に合う時間だ、ここで終わるわけにはいかねーだろ」

「うん…うん!ありがとう桜さん!」

「わかったわかった、はよ行け」

「うん!!」

 

 

そう言って、3人は走り出す。階段を下る途中から歓声が聞こえてきた。階段の一番下ではさっきのヒデコとかいう子が雪用の靴に履き替えさせていた。流石にそんなものは用意していない。

 

 

走り去る後ろ姿を上から見送りながら、自分も歩いて会場に向かうとする。

 

 

…音ノ木坂は、廃校寸前だった高校だ。全校生徒は300人にも届かない。しかし最終予選の会場までは相当距離がある。

 

 

つまり本来なら全域をカバーすることは不可能だ。

 

 

…まあ、そこらへんは。

 

 

他の怪物達がなんとかするんだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頑張れー!!」

「こっちだよ!!」

「転ばないでね!!」

 

 

たくさんの声援が聞こえてくる。音ノ木坂のみんなが、私たちを応援してくれてる!!会場は遠いけど、全然疲れない、まだまだ走れる!!

 

 

「でも…会場までまだまだ距離はありますよ!音ノ木坂の生徒を全員集めても、会場までの道のり全てを雪かきできるとは思えません!!」

「や、やっぱり…?どうしよう…」

「それでも走るよ!!みんなが道を作ってくれたんだもん!ここまでしてくれたのに、諦めるわけにはいかないもん!!」

 

 

途中から雪かきされてなくたって構わない。ヒデコもスノーブーツをわざわざ用意してくれたんだから、雪道だって多少は無理できる。止まるわけにはいかない!!

 

 

遂に、最後の音ノ木坂の生徒を通り過ぎた。ここで曲がったら、後は雪道…

 

 

 

 

 

じゃない。

 

 

ちゃんと雪かきされている!!

 

 

 

 

 

 

「ふ、ふふふ…ここら辺一帯は、僕らが整備しておきました…いや、ちょっと、雪かきってシャレにならないほど重労働ですね…」

「松下君がインドア派だからっていうのもあるかもしれないけど…ちょっと僕らの担当範囲広すぎないかなぁ?僕も流石に疲れた…」

「み、御影さんに松下さん?!どうして…お仕事は…?!」

「今日は僕はお仕事無くてね。ほら、クリスマス特番とか年末年始の特番は大体撮り終わってる時期だしね」

「ぼ、僕は大学教員なので…いわゆる裁量労働制なんですよ。決まった、勤務時間はないんです」

 

 

御影大地さんと、松下明さん。

 

 

意外な人がいて、思わず足を止めちゃった。海未ちゃんも驚いて声をかけている。

 

 

「い、いえそういうことを聞いているのではなくてですね…」

「ええ、滞嶺君から連絡をいただきまして…大元は波浜君でしょうけど。お手伝いに来たんです」

「僕らも君たちが天候のせいでリタイアなんて望んでないからね。μ'sのファンとして応援しに来たんだ」

 

 

そっか…茜くんと創ちゃんが。

 

 

本当に、この最終予選は11人で戦ってる…いや、みんなで戦ってるんだ!

 

 

「…ありがとうございます!行こう、海未ちゃん、ことりちゃん!」

「はい!」

「うん!」

 

 

だからこそ、ここでいつまでも立ち止まっていられない。すぐに海未ちゃんとことりちゃんといっしょに走り出す。

 

 

「そうだ、園田さん!今回のライブであなたの言っていることが正しいかどうか見せてもらいますよ!頑張ってください!!」

「もちろんです!見ていてください!!」

 

 

海未ちゃんが松下さんと何か言っていたけど、何のことかはよくわかんない。とにかく今は走らなきゃ!

 

 

結構な距離を走っているけど、まだまだ除雪されている。こんなに長い距離を御影さんと松下さんが除雪してくれたのかなって思っていたら、突然車椅子が並走してきた。

 

 

「遅かったな。せっかく私が手伝っているというのに」

「…まったくだ。腕が…」

「藤巻さんと雪村さん…!」

 

 

車椅子には雪村さんが座っていた。車椅子だけじゃなくて、その後ろには藤巻さんもいた。車椅子の前にはなんだかショベルカーの先みたいなものがついていて、ところどころ雪が着いてる。

 

 

「…本当に冗談じゃない。車椅子のまま除雪なんてするもんじゃないぞ…。ショベルカーじゃあるまいし。絶対明日は筋肉痛だ…」

「まったく、瑞貴がだらしないから私が範囲の2/3以上を除雪するハメになってしまった。まあ、私にかかればこの程度は余裕だが」

「もう本当に一人でやれ…」

「あ、あはは…」

「えっと、お二人も創ちゃんに呼ばれて…?」

「…その通りだ、南ことり。俺は見ての通り足が無いから対象外だと思ったんだがな、蓮慈がこんな変なもの用意しやがったから」

「嫌なら義足を使えばよかったではないか」

「余計辛いだろうが。重心制御をしながら重労働だなんておぞましいことできるものか」

 

 

この二人も、茜くんと創ちゃんが呼んでくれたんだ。茜くんの友達なだけのはずなのに。

 

 

「…南ことり。あの衣装は、俺が一切の手直しをしなかった最初の作品だ。それを披露することなく終えるのはあまりに惜しい。…君たちは最高の衣装を纏って踊ると知れ」

「…!はい!!」

「ありがとうございます!」

 

 

そっか、雪村さんはことりちゃんに衣装の相談をされてるんだっけ。その雪村さんが絶賛する衣装なんだもん、気合い入れなきゃ!

 

 

そのまま車椅子を置き去りにして更に走ると、ついに最後の大通りに出た。ここもバッチリ雪かきされている…っていうか雪が見当たらない??

 

 

「へいへいへーいお嬢さん方!!ラストスパートだぜ!気合い入れな!!」

「気合い入れな。俺たちが道を作った」

「まあ俺はほぼ何もしてないんだけどネ…」

「えっ?どこから…うわぁああ?!上?!天童さんと…湯川くん?!」

「湯川くんが外に…!」

「ああ、外に出てきた。花陽のライブを見るために」

「花陽ちゃんというかμ'sのなー」

「っていうか飛んで…」

「あー、うん。最初は地上でやってたんだけどな…」

「飛んで雪を押した方が早いと気づいたから、内蔵バーニアで飛んだ。バーニアの熱で地面も乾くしな」

「なんでバーニア内蔵なのかがまったく不明だがな!!あと怖えよこれ!生身で低空飛行はマジ怖い!!」

 

 

上から声がすると思ったら、なんと湯川くんが天童さんを抱えて空を飛んでいた。なんか…腕の生えた戦闘機みたいな見た目してる…。

 

 

「まぁ、俺たちが来た理由は言わなくてもわかるだろ。…こんだけ後押しされて負けんなよ?」

「もちろんです!」

「はっはっは!威勢が良くてよろしい!!さあ、俺たちは他の奴らを回収してくるから君らは先に行きな!」

「はい!!ありがとうございます!!」

 

 

それだけ言うと、上を飛んでた変なのは急旋回して後ろに飛んで行っちゃった。…天童さんが「ちょっ、そんな急旋回すると遠心力がヤバいってええええ!!!」って叫んでたけど大丈夫かなぁ。

 

 

そして、そのまま走り続けて…!

 

 

「穂乃果ちゃーん!」

「間に合った!!」

「みんなー!!」

 

 

みんなが、見えた!!

 

 

…その後ろで創ちゃんが上半身裸で特大雪だるま作ってるのは気にしない!!

 

 

「穂乃果!!」

「絵里ちゃーん!!」

「っておい傘投げんな」

「寒かったよ、怖かったよー!これでお終いだなんて絶対嫌だったんだよぉ!!みんなで結果を残せるのはこれで最後だし、こんなに頑張ってきたのに何にも残んないなんて悲しいよ!だからぁ…!」

「ありがとう、穂乃果…うええ?!」

「鼻水つけんなよ…」

「…そういえば、創ちゃんはなんで服着てないの…?」

「ああ?雪かきしてたら熱くなってな」

「湯気出てますね…」

 

 

やっと辿り着いて、絵里ちゃんの胸に飛び込んだ。つい泣いてたら鼻水つけちゃった。ごめんね、絵里ちゃん。

 

 

「そんなことより。ほら、追ってきた全校生徒と、湯川が回収してきたやつら。みんなにお礼言っとけ」

「うん!!」

 

 

いつの間にか、私の後ろには手伝ってくれたみんなが勢ぞろいしていた。桜さんもいる。他のみんなも。

 

 

みんなのおかげで、間に合った!!

 

 

「みんな、本当にありがとう!!私たち、一生懸命歌います!今のこの気持ちをありのままに!大好きを、大好きなまま、大好きって歌います!!…絶対、成功させるね!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管制室まで、μ'sのみんなの声が聞こえてくる。

 

 

「学校が大好きで」

 

 

最初はただの興味だったかもしれない。

 

 

「音楽が大好きで」

 

 

何かの縁でなんとなく始めただけかもしれない。

 

 

「アイドルが大好きで」

 

 

でも、それが一つの大きな成果をもたらした。

 

 

「踊るのが大好きで」

 

 

初めの一歩からは想像できないような快進撃があった。

 

 

「みんなが大好きで」

 

 

挫折もあったけど、それを乗り越えて。

 

 

「この毎日が大好きで」

 

 

みんなが、大好きなみんなのために、強くなった、成長した。

 

 

「頑張るのが大好きで」

 

 

その原動力は何だったんだろう?

 

 

「歌うことが大好きで」

 

 

それは、きっと。

 

 

 

 

 

「μ'sが、大好きだったから!!!」

 

 

 

 

 

「…さあ、行こうか。君たちの…いや、僕らのラブライブを見せてやる」

 

 

大好きだって。

 

 

心から言えるから。

 

 

その純粋な想いが、きっと奇跡を引き起こすんだろう。

 

 

さあ、僕も本気を出そうか!!

 

 

 






最後まで読んでいただきありがとうございます。

男性陣総出で雪かき回です。メインは湯川君の進化と雪かき男性陣です。珍しく波浜君が最後まで出てこないのと、穂乃果ちゃん視点が入ってきたのもポイント…のつもりです。
上裸で湯気を放つ滞嶺君もお気に入り。刃牙もびっくり。
本当はもっと色々書き込む予定だったんですが、ちょっと文字数が凄まじいことになってたのでやめました。まあ伏線張りすぎても回収大変ですからね!!

ところで「完全にフルハウス」って何なんでしょう。


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