ふたつめのセカイ
1月に入り、新学期が始まる。Linkageの5人には、クリスマスパーティーでの発表通り、双子島への立ち入りが許可される。学生証の書き換えを行い、双子島へと向かおうとする。
「なぁ、双子島って、どうやって行くんだ?」
そんな疑問が、浮かび上がる。なぜなら、双子島は、立ち入りが禁止されていたので、誰も、道を知らない。しかし、例外が一人だけいた。
「ふっふっふ。ちゃんと聞いてあるわよ。双子島までは、橋が架かってるんだってさ、今まで気にしてなかったから、気づかなかったけどね」
だが、嫌な予感がした。
「もしかして、橋を歩くのか?」
4人を代表し、司が尋ねた。
「歩けるらしいけど、モノレールを通してあるんだってさ。表面の道路は、基本車用って言われたよ」
モノレールを使うには、双子島への立ち入り許可を、貰う必要があるので、一般生徒でモノレールを使えるのは、3チームのみだ。
双子島へと向かうため、雨島の封鎖領域へ向かう際の道から外れようとすると、近くにいた生徒からエールがとどく。
「双子島でも、がんばれよ!」
「また、制御訓練つきあってくれよー」
そんな声に、答えながら、双子島へと向かう。
その頃、生徒会室では、紫苑と氷華が、双子島の開発状況を確認している。
「高等部の校舎は、使える段階なのか?」
「ええ、最優先で作らせましたし、設備の搬入も終わってますから。後、関連施設も建築済みですよ」
「なら、後は、研究所だけか」
「双子島に関しては、問題ないですね。私達も、高等部へ移動しますから、中等部の新しい生徒会の選任と、引継ぎも、準備は終わってますよ。そちらは、どうですか?」
「こっちも準備は終わってるよ。高等部に関しては、また、私達がなるように、ルールが作られてるんだろ」
中等部から高等部に進学するにあたって、生徒会と風紀委員会は、本人が辞任しない限り、続けるというルールが、最初から作られていた。
「高等部からは、活動の場が、双子島に移りますから、皆さんが、無事に過ごせるよう、注意しましょうね」
「LinkageやPaladinを筆頭に、急激に力を伸ばしたやつらが、多いからな。暫くは、忙しくなりそうだな」
モノレールに揺られながら、5人は、一つの疑問について、話し合っていた。
「双子島への立ち入り許可は、出たけどさ、結局、ブロンズエンブレムのままだったね」
雨島学園には、3段階の階級があり、成績や、功績しだいで、昇格することが出来るといわれている。
ブロンズ・シルバー・ゴールドと存在するが、トップを競う3チームも、全てブロンズエンブレムだった。中型の件でシルバーへと昇格するのではと、噂されていたが、噂で終わっている。
「まぁ、昇格条件すら、公表されてないから、決まってないって噂もあるよな」
「公表されるのを、待つしかないわよ」
シルバーへの昇格条件が公表されておらず、全てのチームがブロンズエンブレムだと言われている。さらには、教えても意味がないほど、ハードルが高いという噂すら存在している。
「そういえば、生徒会長と、風紀委員長、学生証に、エンブレム、ついてない」
それぞれの腕章に金色の校章がついているが、所属チームやエンブレムが、表示されている学生証には、何も記載されていない。一説によれば、生徒会や風紀委員会の場合、腕章がその代わりをすると言われている。
そんな話をしていると、モノレールが双子島に到着する。
「Laboは研究型だから、不思議じゃないけど、Paladinいなかったね。先にいったのかな?」
モノレールには、自分達を含め、双子島で、施設を作っている作業員しかおらず、この疑問は、普段のPaladinの評価からすれば、妥当なものだった。
双子島には、いくつもの施設を作っている最中で、あちらこちらで、作業が進められている。その中で、封鎖領域を仕切るための門は、すでに完成していた。
だが、このときは、誰も気付かなかった。そもそも、生徒の立ち入りが、禁止されていた双子島。そして、この島には、中型
「そういえば、ほのか、課題、ないしょって、言ってた。どんなの、受けたの?」
空は、当然の疑問を口にする。課題を受けなければ、封鎖領域には入れないからだ。
「簡単な課題だよ!というより、双子島の課題は、これしかないみたい」
そういいながら、PDAを見るようにう、促す。
そこには、課題の名称が、――双子島の封鎖領域へ入れ――書かれている。そして、内容がわかる名称だった。
「入る……だけ?」
4人がの心が一致した。
「入れば、課題はクリア。但し、成績に加算はないよ。中で、収集した
「確か、双子島って、小型と中型、両方いるんだよな。特訓の成果を試せるな」
Linkageは、トップを競うチームの一つと言われていた。確かに、一部の例外はいるが、自分達が、
自分達が1番だという考えが、自らの成長にブレーキをかけていた。しかし、そのブレーキがはずれたことにより、更なる成長を遂げていた。
「一度に扱える力の総量が増えたから、その分、ギアの消耗も増えたけど、中型を倒せれば、今まで以上に加点が貰えるから。皆、いくよ!」
幕間という名前の中等部編の話です。
ただの双子島のちょっとした紹介文に過ぎない回だったりもします。
甘酸っぱい話に慣れてきたら、今後、バレンタインとか書くかもしれませんが、今の所予定はありません
最近、初心を忘れてきた気がするので、今一度、気を引き締めて続きを書きたいと思います。
ここまで、お付き合いくださった皆様。ありがとうございます。これからも、お付き合いいただけると幸いです。