東方最強譚   作:クラウンフィールド・ソベルバレンタイン

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霊夢と団子

〜主人公side〜

 

主人公「どうした?立って見せろ」

 

地に伏せた少女に声を掛ける。紅白の腋の開いた巫女服を着て髪を大きなリボンで後ろで束ねた少女は動かない。いや、立ち上がろうとはしているが、それを実行に移すだけの気力がないのだ。

 

霊夢「くっ……」

主人公「やはりこの程度か」

 

踵を返して神社を去る。ピクリとも動かない少女、博麗霊夢を残して俺は神社を去った。

 

紫「やり過ぎじゃないかしら」

 

空中から半身を見せた金髪でナイトキャップを被った妖艶な女性、八雲紫がそう話しかけてきた。

 

主人公「あの程度で折れるようなら博麗の巫女などつとまらないだろう」

紫「……あなたらしいわね」

 

呆れたような表情で佇む紫を尻目にその場を後にした。

 

〜紫side〜

 

あの人は厳しい言葉を言っていたけれど、やはり私としては霊夢のことが心配でなりません。少し様子を見に行こうと思ってスキマで霊夢の様子を見てみると、あの努力嫌いの霊夢が修行をしていました。あの人に完膚なきまでにやられたのが余程こらえたのでしょう。わたしがいくら言っても修行なんてしなかったのに……まさかあの人はこの為に……?

 

〜主人公side〜

 

さて、俺の目論見はうまくいっているだろう。霊夢はこれまでとちがって努力して修行して今まで以上に強くなるはずだ。流石に本気の俺には届かないだろうが、少なくとも今日のような片手間で相手をするような戦いではなくなって、おそらく俺も戦いを楽しむことのできるような戦いになるはずだ。おっとここの茶屋が出している団子がうまそうだ。少し食べていくことにしよう。

 

主人公「主人、団子をくれ」

主人「へい、おいくつで?」

主人公「30だ」

主人「30ですか!?!?失礼ですがお客さん、食べきれるんで……?」

主人公「もちろんだ。疑っているのか?」

主人「いえ!そんな滅相もない!では今すぐお持ちいたしますので」

 

主人はそう言ってそそくさと店の奥に入っていったが、あの目は信用していないな。回りの客も口々に俺を疑う台詞が飛び交っている。

 

客の女「あんなに細いのに団子30本も食べられるのかしら」

客の男「あんな優男が食えるわけねえだろ、見栄はってるに決まってる」

 

そんな言葉が聞こえてきた。そういえば俺の見た目は黒髪黒目で日本人とはやや違ったような目鼻立ちでよく日本人離れした美形だと言われるのだが、たしかに痩せ型ではあるし優男と言う表現も当てはまる。そんな俺が少し食事を注文するといつもこうなるのだ。静かなところが好きなのだが、こうも騒がしいとゆっくりと食事もとれやしない。やれやれである。そんな風に回りの雑音に嫌気が差していると、やがて店主が団子を持ってきた。

 

店主「へいおまち」

 

大きな皿の上に団子が30個乗っている。うまそうだ。店主は相変わらず疑いを持った目でこちらを見ているが、その疑いを晴らしてやろう。一つ二つと次々に団子を口に放り込んでいく。

 

店主&客の男&客の女「「「!!!???」」」

 

食べきると回りの人たちは皆驚いて固まっていた。俺が団子を30個も食べたことが驚きらしい。いつもこうなるから外食は嫌なのだ。口をあんぐりと空けたままの人たちを尻目にその場を後にした。




どうもこんにちは、クラウンフィールド・ソベルバレンタインです。
何分慣れていないので至らない点も多いと思いますがよろしくお願いします!
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