転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!?   作:エスト瓶

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異世界の勇者が召喚されました(今後出番があるとは言っていない)


異世界の勇者

アーシャと会話をしていたらあっと言う間に王宮に到着した。アーシャは慣れた足取りで王の間に案内してくれた、案内された王の間には以前と同じくらいの人と何故か第二王女様が王の隣に居た。恐らくは異世界の勇者と言うものに興味があるのだろう、それはそれとして王女様は何故俺を見つけて毎回頬を染めるのだ?俺と王女様には何の接点も無い筈なのに……

 

「これより召喚を始める!」

 

王の言葉に数人の召喚魔法に秀でた者達が中央に集まり、魔法陣を書き始めた。書き終えると今度は人の真ん中に紙の様な物を起き、何かを砕いた様な粉を振り掛けると魔法陣が光だした。魔法陣の光はどんどん強くなり、魔法陣を中心に風が吹き荒れる。眩い光が王の間を一瞬で包むと同時に魔法陣の中央に誰かが立っていた

 

姿を確認すると魔法陣の中央には一人の男が立っていた。何処かの制服って事は間違いなく勇者ですね分かります

 

男の姿を確認すると何処かのギャルゲーの主人公になりそうなオーラを放ち、尚且つ爽やかイケメンの男だった。まあ、奏の方が遥かに爽やかイケメンだけどな!ウチの親友の方が主人公に向いとるわ!

 

王の間に居る人物達も勇者の姿を確認すると近くに居る者達で会話が始まった。まあ、殆どがあの容姿の事なんだがな。そこで俺はアーシャの方に視線を向ける、もしかしてアーシャもあのイケメンに惚れたのかと思い確認してみると

 

「ん?どうかしたの、イクス?」

 

まるで何事も無かったかの様に俺の視線に気が付いたアーシャに俺は少し驚いた

 

「いや、アーシャは見惚れないんだなって……」

 

「あの程度で私が見惚れるわけないでしょ?それに私は、イクスに惚れ込んでるからね、君の方がよっぽどイケメンだよ♪」

 

「はは、お世辞でもありがとう」

 

「もう、お世辞じゃないのに……」

 

さて、俺達がこんな会話をして居る間に召喚された勇者(仮)が王様の説明を受けている。内容はアーシャの時と同じで近くの森で魔物調査をお願いしていた。いや、普通は知らない場所に飛ばされて死ぬかも知らない調査に受けるわけ「分かりました!僕に出来ることなら協力させてもらいます!」…………嘘やん

 

え?馬鹿なの?あの勇者馬鹿なの?いきなり死と隣り合わせの所に飛び込むのに何の躊躇いも無いとかあの勇者怖いんですけど……

 

あ、これは昔携帯小説で見た偽善者勇者の様な気がする。もしくは見た目は爽やかだけど中身が屑の様な性格をしてる奴とか。どっちにしろあの勇者は面倒な種類の人間だと分かった

 

そしてあの勇者はハーレムを築くんだろうなぁ、姫様、女剣士、魔法使い、盗賊、エルフと言ったまさに異世界ハーレムだな、羨ましいぞ!少しは俺に分けてほしいな!いや、嘘です、ごめんなさい、自分にそんな度胸無いのでハーレムとか無理です

 

「………………」

 

先程から勇者がこっちを見てるような……あ、もしかしてアーシャの魅了を受けたな?

 

「何か凄い舐め回される視線を感じるんだけど……」

 

「アーシャは綺麗だからな」

 

「イクスになら体の隅々まで見られても困らないけど、あれは無理。何て言うか視線が完全に私の胸とお尻と顔を見てるもん。下心が丸見えだよ」

 

悲しいかな、俺はそれを否定できなかった。俺自身も最初に見た時は魅了の効果もあって、食い入る様にアーシャの顔をマジマジと見ていたのだから。因みに俺は背中フェチなので尻とか胸に興味は無い

 

「あ、こっち来た」

 

勇者が此方に向かって歩いてきた。勿論目的はアーシャだった

 

「は、はじめまして!僕は佐藤創です!」

 

「………………」

 

アーシャさんまさかのガン無視です。俺ならこの時点で心が折れて来世に旅立って居るに違いない

 

「あ、あの」

 

「煩い、私とイクスの時間を邪魔するな」

 

「!?」

 

勇者が何か言おうと口を開いたがそれを被せる様にアーシャは口を開き、彼に対して拒絶の言葉を放った

 

「私はお前と関わる気がない。分かったのなら早く元の場所に戻れ、邪魔だ」

 

これ程まで新しく召喚された勇者に対しての暴言を吐いてる筈なのに誰も止めに入らないのには理由があった。かつてアーシャに対してネチネチと嫌味を言っていた者はアーシャに胸ぐらを捕まれ、岩石すら砕くその拳で死ぬ寸前まで殴り続けたのだ、それも王の間で。それ以降は彼女に対して不満は思うも言葉には出さない、聞かれれば今度は自分が同じ末路を辿るから

 

そしてその事を知らない人物がこの場に一人居た。それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、何であんなモブと楽しく話してるんだよ……」

 

勇者が誰にも聞こえない程の小さな声でそんな事を言っていた。そしてそれを勿論聞き逃す筈も無く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい」

 

「ん、何か「バキッ!」ガッ!?」

 

アーシャが放った全力の右ストレートがもろに勇者の右顔に入り、そのまま近くに立っていた柱に吹き飛ばされた

 

「お前は私の逆鱗に触れた。楽に死ねると思うなよ?」

 

そこに立っていたのは美しいアーシャでもなければ勇者としてのアーシャでも無い。その姿はまさに悪魔だった




ヒロイン達の前でイクスの悪口を言えば地獄すら生ぬるい恐ろしい事態になります。一途って素晴らしいね(白目)
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